モデムとルーターの違いは?見た目の見分け方とモデムとは何かを簡単に解説

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自宅にネット回線を引こうと思った時に、モデムやルーターという機器が出てきます。なんとなくわかっていても、それぞれの役割や見分け方はいまいちわからないという人も多いのではないでしょうか。先に答えを言うと、違いは次のとおりです。

  • ① モデムは、回線の信号をパソコンなどが扱える信号に変換する機器(光回線ではONUがこの役割)
  • ② ルーターは、1本の回線を複数のスマホ・パソコン・ゲーム機に振り分ける機器(Wi-Fiを飛ばすのも多くはルーター)
  • ③ 見た目で見分けるなら、壁の差込口から来たケーブルが直接つながっているのがモデム(ONU)、その先につながっていてLANポートが複数並んでいるのがルーター

※本記事の情報は2026年10月時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

この記事では、モデムとルーターの違いと見分け方を、写真とあわせてわかりやすく解説していきます。

モデムとルーターの違い

「モデム」と「ルーター」は見た目がそっくりです。インターネットを繋ぐ機器であるイメージはありますが、はっきりとした違いや役割はわかりづらいです。両者の特徴、それぞれの役割、どのように利用するものなのかを解説していきます。

モデムは電話回線でネットを接続するための機器

モデムは、ADSL(電話回線を流用して通信するインターネット回線)やケーブルテレビのインターネットをつなぐのに使う機器です。なお、NTT東日本の「フレッツ・ADSL」は2025年1月31日で提供を終了しており、いまモデムを見かけるのは主にケーブルテレビのインターネットや、後で解説するマンションのVDSL方式です。

参照:NTT東日本「「フレッツ・ADSL」のサービス提供終了日および新規申込受付終了日等について」

回線のアナログ信号をデジタル信号に変換、PCのデジタル信号を回線側のアナログ信号に変換するとインターネットがつながる仕組みになっています。この信号変換を行うのがモデムです。

ルーターは複数の端末をネット接続するための機器

ルーターは、いくつかの端末をネットにつなげるための機器です。モデムもパソコンを接続すればネットに繋がりますが、単体でしか繋げません。家庭でスマホ、ゲーム、パソコンなどいくつもの端末を同時にネット接続したい時にルーターを使用します。

ルーターは無線LANの環境を作りWi-Fi接続を可能にできるうえに、有線ケーブルが複数接続できるので有線でも無線でも使えます。つなぎ方の手順はWi-Fiルーターのつなぎ方で解説しています。◆Wi-Fiルーターのつなぎ方、ネット環境の作り方については、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。

モデムとルーターの見分け方

モデムとルーターは同じくネットを接続する機器です。使い方はほとんど同じですが、端末の同時利用台数により使い分けします。見た目は似ていますが「壁の差込口(電話線・テレビ線・光コンセント)から来たケーブルが直接つながっていればモデム(ONU)」「LANポートが複数あればルーター」です。

見るところモデム(光回線ならONU)ルーター
つながっているケーブル壁の電話線・テレビ線(同軸)・光ファイバーモデム(ONU)から来たLANケーブル
LANポートの数1つのことが多い複数(3〜4つが多い)
つながる順番回線のすぐ後モデム(ONU)の次
Wi-Fi飛ばさないものが多い飛ばすもの(Wi-Fiルーター)が多い

上記2つのポイントについて解説します。

電話回線のコネクタがあるのがモデム

ADSLのモデムは電話回線を使ってネットに繋ぐので、電話線のコネクタ(モジュラージャック)があればモデムです。ケーブルテレビのモデムなら、テレビ用の同軸ケーブルがつながっています。モデムの見た目の特徴はLANポートが1つであることです。

壁の電話線や光コンセントと直接つながっている機器は、モデムまたはONUだと判断して良いでしょう。

LANポートが複数あるのがルーター

ルーターの見た目の特徴は、LANポートが複数あることです。多くのルーターには3〜4つほどのLANポートがあり、パソコン、ゲームなどを同時に繋ぐことが可能です。ルーターは、モデムの次に接続されるものなので、モデムと繋がれる機器がルーターということになります。

モデムに似ているONUとは

モデムに似ている機器に「ONU」というものがあります。ONUは現在主流の光回線の終端装置で、光回線の信号からデジタル信号に変換する役割を果たします。ONUは、光ファイバーを使って回線をパソコンに繋ぐときに利用するものです。現在は光回線が主要のため、モデムは使わずONUを利用するのが主流であり、モデムはほとんど利用されなくなりました。

つまり、モデムはADSL回線やケーブルテレビの変換機器で、ONUは光回線の変換機器ということです。ONUを利用したい時は、基本的に光回線の業者から貸し出しされたものを使います。なお、ONUを利用するには「開通工事」が必要で、業者が光回線の工事をし、そのまま工事者がONUを設置するという流れです。

現在はほとんどがONUですが、マンション、アパートなどの集合住宅では異なる場合があります。集合住宅では、配線にVDSL方式が採用されているケースがまだ多いのです。VDSL方式とは、建物内のある一ヵ所までは光ファイバー、その一ヵ所から各部屋までは電話回線を使って接続するという形式のことです。接続が途中で切り替わるため、通信速度が遅くなるという難点があります。

VDSL方式を採用している場合は、ONUではなくVDSLのモデムが設置されることになりますので念頭に置いておいてください。◆マンションなどの賃貸、集合住宅で光回線を使う方法については、こちらの記事で解説しているのでチェックしてみてください。

モデムやONUはレンタルするのが一般的

光回線やケーブルテレビなどの固定回線でインターネットを使うには、「モデム」や「ONU」が必要です。モデムやONUは基本的に自分で用意することはなく、回線事業者から無料レンタルで利用できます。回線を開通する際には必ず工事が必要となりますが、施工の内容にONUやモデムの設置が含まれています。

回線事業者を変える場合は、ONUやモデムを返却して乗り換え先の機器に替えることがあります。そのまま使えるかどうかは、乗り換え先に確認しておくと安心です。マンションで光回線を使う方法は賃貸・集合住宅で光回線を使う方法も参考にしてください。

ルーターの入手方法

ルーターの入手には基本的に2種類の方法があり、家電量販店やネットなどで市販されているルーターを購入するか、プロバイダからレンタルするかのどちらかです。レンタル、購入、それぞれにメリット、デメリットがあるので、特徴を踏まえ解説していきます。

市販されているルーターを購入する

市販されているルーターを購入する際は、ネット購入か家電量販店での購入になります。

ルーター購入のメリット

  • 長期的目線で費用がかからない
  • 好みのルーターが選べる

ルーター購入のデメリット

  • 初期費用が高い
  • 自身で選ぶ手間がかかる

一番のメリットは好みのルーターを選べることですが、種類が多いため機器類に詳しくないと選ぶのも難しいでしょう。レンタルは月額料金がかかり続けるので、同じルーターを長く使うなら購入した方が割安になりやすいです。買う前に、Wi-Fiルーターの寿命も目安として知っておくと判断しやすくなります。

◆おすすめのルーターについては、こちらの記事でも紹介しているのでチェックしてみてください。

光回線の業者からレンタルする

ルーターは光回線の業者からレンタルできる場合もあります。ルーターレンタルのメリット

  • 初期費用を抑えられる
  • 購入する手間や時間がかからない
  • 機器に詳しくなくても安心

ルーターレンタルのデメリット

  • 長期間利用する場合は費用が高くなる
  • ルーターの種類や性能を選べない

ルーターをレンタルする場合は光回線開通工事をする際に工事業者が設置していくケースが多いので、余計な時間や手間がかからないのが最大のメリットです。機器類に詳しくない方もプロバイダが決めているルーターなので安心して使用できます。

一方デメリットとしては、長く使えば使うほど費用がかさむこと、性能や種類が選べないため使い勝手に不満が出てくる可能性があります。現在、長期使用を条件としてルーターのレンタルを無料でするプロバイダもあるので確認してみると良いでしょう。

その他のネット回線接続に用いられる機器

モデムやルーターの他にもネット回線接続には様々な種類の機器があります。機能が一体になった「ホームゲートウェイ」や接続端末を増やせる「スイッチングハブ」を利用することで今よりさらに快適なネット環境を楽しめるでしょう。ホームゲートウェイ、スイッチングハブの詳細を解説していきます。

いろいろな機能が一体になった「ホームゲートウェイ」

ホームゲートウェイとは、光回線のインターネットを利用するときに使う機器のことで、ルーターの1種です。フレッツ光などで「ひかり電話」を契約すると、ルーター機能と電話機能を持ったホームゲートウェイが貸し出されます。ホームゲートウェイは、ひかり電話やFAXを使いながら、Wi-Fiをはじめ複数の機器をネット接続させられるものです。快適なネット空間ができる便利なオールインワンタイプの種類をはじめ、以下のような機種があります。

ONU一体型

ONUの機能でルーターやひかり電話も付いています。Wi-Fiはもともと搭載されているものと、無線LANカードを入れて使うものと2種類あります。光の回線を通す契約時に、光回線と同時にひかり電話も契約することでホームゲートウェイのONU一体型が送られてきます。

ONUの機能がない機種

ONUの機能がない機種の場合、ホームゲートウェイだけでは光回線につながりません。ONUが別の機器として設置され、ONUとホームゲートウェイの2台をつないで使います。

VoIP機能付き

VoIP機能とは、音声をデータにまとめて伝送するもので、固定電話の代替えになります。通話もFAX送受信もできるタイプのホームゲートウェイです。

接続端末を増やせる「スイッチングハブ」

モデムはLANポートが1か所しかなく、ルーターを利用してもまだ足りないという時に使うのが「スイッチングハブ」です。スイッチングハブは有線のケーブルを繋ぐデバイスが多いケースで役立ちます。主にオフィスの事務所などで用いられることが多いでしょう。また、データ送受信の多い人にも便利なグッズです。

スイッチングハブは、LANポートを手軽に増やせて、つないだ機器どうしの通信も必要な相手にだけ送るので混み合いにくいのがメリットです。ただし、インターネットの速さ自体は回線とルーターの性能で決まります。スイッチングハブ選びでよくある失敗は、ポート数がぎりぎりの製品を買ってすぐ足りなくなることと、最大100Mbpsまでの古い規格を選んで光回線の速さを活かせないことです。選ぶときは次の2点を確認しましょう。

  • ポート数:つなぎたい機器の数に1〜2個の余裕を足した数(ハブ自身をルーターにつなぐ1ポートも数に入れる)
  • 通信速度:1000Mbps(ギガビット)対応かどうか

下のTP-Link「TL-SG105」は、1000Mbps対応のポートを5つ備え、設定不要でつなぐだけで使えるモデルです。参照:TP-Link「TL-SG105」製品ページ

まとめ

モデム(ONU)は回線の信号を変換する機器、ルーターは複数の端末に振り分ける機器です。見た目で迷ったら、壁の差込口に直接つながっているか、LANポートが複数あるかを確認しましょう。Wi-Fiが届きにくいときはWi-Fiルーターの置き場所も見直してみてください。

モデムやONUは回線事業者からレンタルするのが一般的で、開通工事のときに設置されます。ルーターは購入するか、プロバイダからレンタルするかを選べます。様々なネット回線接続機器を用いて、職場や家庭の快適なネット環境を構築していきましょう。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

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