AIソリューション > 不動産業界AI活用コラム > 業務効率化・自動化 > Notionで不動産の顧客管理を作る方法|顧客・物件・商談メモのつなぎ方と権限設定
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Notionで顧客管理をするなら、顧客・物件・商談メモの3つをつなぐ
Notion(ノーション)は、文書・表・タスクを1つのワークスペースで扱えるクラウド型のツールです。不動産会社がNotionで顧客管理をするときは、顧客・物件・商談メモを別々のデータベースにして「リレーション」という機能でつなぎ、お客様ごとのページに商談の経緯を時系列で残すのが基本の形です。
顧客台帳をExcelからそのまま移すだけなら、表計算のままでも困りません。
Notionに移す意味は、表を見やすくすることではなく、「このお客様に何を紹介し、何を言われたか」が1ページにたまり、担当が替わっても経緯を読めるようになることです。
ここでは、専用の顧客管理システムを入れる前の不動産会社が、Notionで顧客管理の仕組みを作る手順を整理します。担当者ごとに見える顧客を分ける権限とプランの関係、顧客の個人情報を置く前の確認、専用システムへ移る目安まで扱います。商談の録音から議事録を作る手順はAI議事録の作り方、AIを搭載した不動産向けの顧客管理システムは顧客管理システム(CRM)×AIの記事で紹介しています。
この記事でわかること
- Notionの顧客管理が向いている不動産会社と、専用システムのほうが合う場面
- 顧客・物件・商談メモの3つのデータベースに最初に作る項目
- 商談メモを顧客ページに残す型と、AIミーティングノートの使いどころ
- 担当者ごとに見える顧客を分ける権限と、必要なプラン(2026年9月時点の料金)
- 顧客の個人情報をNotionに入れる前に確認すること
Notionの顧客管理は、どんな不動産会社に向いている?
Notionが向くのは、反響の数よりも「経緯の引き継ぎ」で困っている会社です。数人から十数人の営業チームで、お客様の希望や内見の感想が担当者の手帳やスマホのメモに散らばり、休みや異動のたびにお客様へ同じことを聞き直している。この状態なら、顧客と商談メモをNotionでつなぐだけで、困りごとの中心に手が届きます。
反対に、ポータルサイトからの反響を自動で取り込み、追客メールを段階的に自動で送りたい会社は、最初から不動産業向けの顧客管理システムを比べたほうが早く目的に届きます。Notionでもつなぎ込みはできますが、外部の自動化ツールを組み合わせて自社で作り、保守し続ける必要があります。
次の表は、顧客管理の置き場所として候補になりやすい4つを、得意なことと仕組みを作る人で比べたものです。料金は、Notionは公式の料金ページ(2026年)、kintoneはサイボウズ公式の料金ページ(2026年)で確認した9月時点の額です。
| 置き場所 | 得意なこと | 仕組みを作る人 | 料金の考え方(2026年9月時点・税別) |
|---|---|---|---|
| Excel・スプレッドシート | 1つの表で完結する名簿や集計 | 使う人がそのまま作れる | 契約済みの表計算ソフトで使えることが多い |
| Notion | 顧客・物件・商談メモを結び付け、経緯を文章で残す | 社内に設計を担う人が1人要る | 1人で試すなら無料。チームで使うならプラスの1メンバー月1,650円(年払い)から |
| kintone | 入力フォームや承認の流れを業務アプリとして固める | 社内の担当者か導入支援の会社 | 1ユーザー月1,000円から。最小10ユーザーで契約 |
| 不動産業向けの顧客管理システム | 反響の取り込み・追客メール・物件提案を業務の型ごと使う | 提供会社の設定に沿って使う | 製品ごとに異なり、見積もりで決まることが多い |
見落とされやすいのが最小契約ユーザー数です。kintoneは2024年11月の価格改定でライトコース・スタンダードコースの最小契約が10ユーザーになっており(サイボウズ 2024年発表)、5人の店舗でも10人分からの契約になります。少人数で試す段階では、この差が費用に直接効きます。
もう1つの使い方として、Notionを専用システムの代わりではなく「専用システムに何を求めるかを決める下書き」と位置づけると、最終的にどちらを選んでも無駄が出にくくなります。毎日見た項目と一度も使わなかった項目が分かった状態で、製品を比べられるからです。
3つのデータベースには、最初にどんな項目を作る?
最初に作るのは、顧客・物件・商談メモの3つのデータベースだけです。項目(Notionでは「プロパティ」と呼びます)は、毎日の業務で必ず見るものに絞ります。項目を増やすほど入力が止まりやすく、空欄だらけの台帳は誰も信用しなくなるからです。
| データベース | 1ページの単位 | 最初に作る項目の例 |
|---|---|---|
| 顧客 | お客様1組 | 氏名、連絡先、反響元(ポータル・紹介・来店など)、状況(初回対応・内見調整・申込・成約・保留)、担当者、次に連絡する日、希望条件、紹介した物件(物件とつなぐ) |
| 物件 | 1物件(賃貸は1部屋) | 物件名、種別、賃料または価格、状況(募集中・申込あり・成約済み)、情報を確認した日、元付・管理会社 |
| 商談メモ | お客様との1回のやり取り | 日付、顧客(顧客とつなぐ)、物件(物件とつなぐ)、種類(電話・メール・来店・内見)、要点、次にすること |
なぜ商談メモを顧客ページの中に書かず、別のデータベースにする?
顧客ページの本文に日記のように書き足していく方法でも、経緯は残ります。ただ、その書き方では「今週、誰に何をする予定か」を全顧客から拾い出せません。
商談メモを1回ごとのページにして「日付」と「次にすること」を項目で持たせると、商談メモのデータベースを日付で並べ替えるだけで、チーム全員の次の予定が1つの一覧になります。顧客ページ側には、そのお客様につながった商談メモが並ぶので、担当交代のときは上から読めば経緯が分かります。
リレーションでつなぐと、何が見えるようになる?
リレーションは、2つのデータベースのページ同士を結び付ける項目です。Notionのヘルプによると、双方向のリレーションにしておくと、一方で追加したつながりがもう一方のデータベースにも表示されます。
顧客データベースの「紹介した物件」を物件データベースと双方向でつなげば、物件のページには「この物件を紹介したお客様」が自動で並びます。ある物件に申込が入ったとき、同じ物件を検討していた別のお客様へ早めに連絡する、という動きがその場でとれるようになります。ロールアップ(つないだ先の項目を集計して表示する機能)を使えば、関連する商談メモの件数などを顧客ページに出すこともできます。
物件データベースには「情報を確認した日」を必ず持たせる
物件情報をNotionに写すと、その情報がいつ時点のものかが見えなくなります。すでに申込が入った物件を、Notionの「募集中」の表示だけを見てお客様に紹介してしまう事故は、確認日のない台帳から起きます。
確認日の項目を置き、日付の古い順に並べたビューを作っておけば、紹介の前に元付や管理会社へ確認し直す物件がすぐに分かります。Notionは物件情報の正本ではなく、「どのお客様に何を紹介したか」の履歴をためる場所と割り切るのが安全です。
今の顧客台帳をNotionに分けるときは、表の1行目にある列名だけをAIに渡して、3つのデータベースへの振り分け案を作らせると設計が速く進みます。お客様の名前や連絡先が入った行は渡しません。
不動産仲介の営業チームで使っている顧客台帳を、Notionの3つのデータベース(顧客・物件・商談メモ)に分けたいです。 以下は台帳の列名だけです(お客様の個人情報は含みません)。 列名: (ここに列名をカンマ区切りで貼る) 次の形で整理してください。 ・各列をどのデータベースの項目にするか。どれにも入れない列はその理由 ・項目の種類(テキスト、セレクト、日付、ユーザー、リレーションなど)の案 ・毎日必ず見る項目と、あとから追加すればよい項目の区別 ・同じ意味の列が重複している場合はその指摘
商談メモは、顧客ページにどう残す?
商談メモは、後から読む人が「次に何をすればいいか」をすぐ掴める形にそろえます。書き方は人によってばらつくので、商談メモのデータベースにテンプレート(ページのひな形)を1つ用意し、次の4つの欄を固定しておきます。
- 要点:決まったこと・分かったことを3行以内で
- お客様の言葉:希望や不安を、言い換えずにそのまま
- 次にすること:誰が・いつまでに
- 確認が必要なこと:未確認の物件情報や、お客様に聞けていないこと
「お客様の言葉」を要点と別の欄にするのには理由があります。要約の段階で「子どもが歩いて学校に通える距離がいい」が「駅近希望」に変わると、本当の条件が消えてしまうからです。担当を引き継いだ人が物件を選ぶときに頼りにするのは、要点よりもこの欄です。
AIミーティングノートは、日本語の商談でどこまで使える?
Notionの「AIミーティングノート」は、会話を文字起こしして要点や次の作業をまとめる機能です。Notionのヘルプ(2026年9月時点)では、ビジネスプランとエンタープライズプランで使えるとされ、デスクトップアプリ・ウェブ・モバイルアプリで録音でき、文字起こしは日本語にも対応しています。
注意したいのは、同じヘルプで話者の区別(誰の発言かのラベル)が英語のみの対応とされている点です。日本語の商談では、お客様の発言と営業担当の発言が分かれないまま要約されるため、要約にある「お客様の希望」が実は営業側の提案だった、ということが起こりえます。要約はそのまま顧客ページに貼らず、上の4つの欄に人が振り分けてから残します。
また、録音を始めると、参加者全員が録音と文字起こしに同意していることを利用者が確認したものとして扱われます(Notionヘルプ)。来店や内見の場で使うときは、録音する旨をお客様に伝え、了承を得てから始めてください。録音から要約までの具体的な流れやほかのツールはAI議事録の作り方で扱っています。
手書きのメモや文字起こしをChatGPTなど別のAIで整える場合も、名前・連絡先・住所など、お客様を特定できる情報は伏せて渡します。
以下は不動産の商談(賃貸の来店相談)のメモです。名前・連絡先・住所など、お客様を特定できる情報は伏せています。 次の4つの欄に分けて整理してください。 ・要点:決まったこと・分かったことを3行以内 ・お客様の言葉:お客様が話した希望や不安を、言い換えずに引用する ・次にすること:誰が・いつまでに(メモに期限がなければ「期限未定」と書く) ・確認が必要なこと:未確認の物件情報、聞けていないこと 条件: ・メモに書かれていないことは足さない ・誰の発言か判断できない内容は「発言者不明」として分ける メモ: (ここにメモや文字起こしを貼る)
内見先で電波が弱いときは、どう備える?
Notionのデスクトップアプリとモバイルアプリは、2025年8月からオフラインでも使えるようになりました(Notion リリースノート 2025年)。ヘルプによると、ページごとに「オフラインで利用可能」をオンにしてダウンロードし、有料プランでは最近見たページとお気に入りも自動でダウンロードされます。ダウンロードは端末ごとで、ウェブ版では使えません。
ただし、データベースをオフライン用にダウンロードしたときに入るのは、最初のビューの先頭50行までです。顧客データベースを丸ごと持ち出すつもりでいると、内見先で目当てのお客様が出てこないことがあります。当日の内見予定だけに絞ったビューを先頭に置いておけば、この制限にかかりにくくなります。
担当者ごとに見える顧客を分けられる?必要なプランは?
担当者に割り当てた顧客だけを見せる、といった行単位の権限は、ビジネスプラン以上の機能です。Notionの料金ページでは、データベース全体へのアクセス権を与えずに、担当に割り当てられた行だけで共同作業できる機能としてビジネスプランに含まれています。ヘルプでは、担当者などの「ユーザー」項目を条件にしたルールで、該当するページに権限を与える設定が案内されています。
ただし、Notionは1人に複数の経路で与えた権限のうち最も広いものを優先します(Notionヘルプ)。担当外の顧客を見せないためには、顧客データベース自体への営業担当の権限を外したうえでルールを設定します。この状態では営業担当がデータベースに新しい顧客ページを作れないため、新しい反響はフォームから入れる、管理者が登録する、といった入り口もあわせて決めておきます。
プラスプランで顧客管理をする場合は、顧客データベースに入れるメンバーそのものを絞る運用になります。
不動産会社にとって、ビジネスプランにするかどうかの分かれ目は、AIを使うかどうかよりも、担当者ごとに顧客情報を分ける必要があるかどうかです。
次の表は、顧客管理に関わる項目に絞ってNotionの各プランを比べたものです(Notion公式の料金ページ・2026年9月時点。料金は1メンバーあたりの月額で、消費税は別途)。
| 項目 | フリー | プラス | ビジネス | エンタープライズ |
|---|---|---|---|---|
| 料金(年払い) | 0円 | 1,650円 | 3,150円 | 個別見積もり |
| 料金(月払い) | 0円 | 2,000円 | 3,800円 | 個別見積もり |
| Notion AI | 体験版 | 体験版 | 利用できる | 利用できる |
| 担当者ごとの行単位の権限 | — | — | あり | あり |
| 2人以上で使うときのブロック数 | 1,000まで | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
| 外部ゲスト | 10人まで | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
| ページ履歴 | 7日 | 30日 | 90日 | 無制限 |
ページ履歴は、誤って書き換えた顧客情報を前の状態に戻せる期間です。フリープランの7日では、月末にまとめて台帳を見直す運用だと、気づいたときには戻せないことがあります。
決まった条件で自動で動く「カスタムエージェント」(ビジネスプラン以上)は、2026年5月4日から追加購入のNotionクレジットを使う仕組みになりました(Notion公式ブログ 2026年)。月額料金ですべての自動化がまかなえるわけではないので、費用を見積もる段階で分けて考えます。
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顧客の個人情報をNotionに入れる前に、何を確認する?
顧客台帳をNotionに置くことは、お客様の個人データを海外事業者のクラウドに保存することでもあります。使い始める前に、次の3点を社内で確かめておきます。個別の法的な判断が必要な場合は、専門家にご相談ください。
保存される国を把握しているか
Notionのヘルプ(データレジデンシー)では、ワークスペースのデータは移行の手続きをしない限り米国で保管されるとされており、東京などの地域を選べるのはエンタープライズプランです。
個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)は、外国で個人データを取り扱う場合に、その国の個人情報保護の制度などを把握したうえで安全管理措置を講じるよう求めています。同委員会のQ&Aでは、外国の事業者が提供するクラウドサービスのサーバに個人データを保存する場合、事業者が所在する国とサーバが所在する国の名称などを、本人が知り得る状態に置く必要があるとされています。プライバシーポリシーなどで本人が知り得る状態にできているかを確認してください。なお、エンタープライズプランで保存地域を選んでも変わるのは保存中のデータの場所で、アカウント情報や利用データなどは選んだ地域の外で保管されることがあるとされています(Notionヘルプ)。
誰がどの顧客を見られるか
同じガイドラインは、個人データにアクセスできる人を必要な範囲に限る「アクセス制御」や、正当な権限を持つ人かを確かめる「アクセス者の識別と認証」を安全管理措置に挙げています。Notionでは、顧客データベースに入れるメンバー、ゲストの招待、ページのウェブへの公開の設定がこれにあたります。退職や異動のときに管理者がメンバーから外す手順も、使い始める前に決めておきます。
個人のNotionアカウントで作った台帳は、会社が権限を管理できない場所に顧客情報を置くことになります。顧客管理は会社名義のワークスペースで作ります。
Notion AIに顧客情報を読ませるときの扱いを決めているか
Notionの公式ヘルプでは、NotionとAIの委託先(サブプロセッサー)は既定で顧客データをモデルの学習に使わないとしています。一方で、エンタープライズ以外のプランでは、AIの提供事業者が顧客データを30日以内保持してから削除するとされています。AIの回答に、その利用者がもともとアクセスできない情報は使われません。
学習に使われないことと、外部の事業者へ一時的に送られないことは別の話です。社内のルールでAIに読ませてよい情報の範囲を決め、商談メモをAIで整理するときも名前・連絡先・住所などお客様を特定できる情報は伏せる、と線を引いておけば現場で迷いません。AIに入力する個人情報の整理はAIと個人情報の記事、アカウントや共有リンクを含む対策の全体はAIセキュリティ対策の記事で扱っています。
あわせて、顧客情報をAI機能で扱うことが、お客様に示した利用目的の範囲に収まるかも確認します。個人情報保護委員会は2023年6月の注意喚起で、生成AIサービスに個人情報を含むプロンプトを入力する場合は、特定した利用目的を達成するために必要な範囲内であることを十分に確認するよう求めています。
問い合わせの取り込みや通知は、どこまでNotionでできる?
来店アンケートや自社サイトからの問い合わせなら、Notionのフォームで顧客データベースに直接入れられます。ヘルプによると、フォームは全プランで作成でき、回答はデータベースのページとして入ります。フォームの共有を「リンクを知っているウェブ上の全員」にすれば、Notionを使っていない人も回答できます。回答によって次の質問を出し分ける条件分岐は、ビジネスプラン以上です。
通知は「データベースオートメーション」で作ります。ページが追加されたとき、項目が変わったとき、決まった周期をきっかけに、項目の書き換え・Slackへの通知・Gmailからのメール送信などを実行でき、作成できるのは有料プランです(Notionヘルプ)。たとえば、状況が「申込」に変わったら営業チームのSlackに知らせる、といった使い方です。
ポータルサイトの反響メールを顧客データベースへ自動で転記したい場合は、ZapierやMakeなどの自動化ツールでメールを受けてNotionに書き込む仕組みを組む方法があります。ツールの違いは自動化ツールの比較記事で扱っています。
自動化を始めるなら、お客様に届くメールの自動送信より先に、社内への通知から始めるのが安全です。社内への通知は間違っても社内で直せますが、宛先や物件を取り違えたメールは、送った時点で取り消せません。
定着させる進め方と、専用システムへ移る目安は?
導入は、全員に一斉に使ってもらうより、次の順で小さく始めます。
- 設計担当の1人が、今の台帳の列名から3つのデータベースと項目を作成。
- 営業担当は新しく入った反響と進行中のお客様だけを入力。過去の顧客はまだ移さない。
- 商談メモのテンプレートで、1回のやり取りごとに1ページを記録。
- 週1回、次に連絡する日が空欄のお客様と、確認日の古い物件を一覧で見直し。
- 使われなかった項目を削除し、足りなかった項目を追加。
過去の顧客を最初から全部移さないのは、移行作業そのものが重荷になり、日々の入力が始まる前に止まるのを避けるためです。進行中のお客様から入れれば、入力した情報がその週のうちに役に立ちます。
営業ノウハウや物件の運営情報も、同じワークスペースに置ける
顧客管理と同じワークスペースに、トーク例・よくある質問・エリアの情報をまとめたページを置くと、商談メモから必要な情報へすぐに移れます。Notionの公式事例では、別荘などの物件をシェア購入できるサービスを運営するNOT A HOTELが、運営マニュアルや設備機器の情報、過去の問い合わせをNotionに集め、現場のスタッフがNotion AIに質問して確認している使い方が紹介されています。
賃貸管理の問い合わせ対応でも考え方は同じです。設備の情報と過去の対応が物件ページにそろっていれば、その物件の担当者でなくても答えやすくなります。
専用の顧客管理システムへ移る目安は?
- ポータルからの反響を手で転記する作業が毎日発生し、自動化ツールの保守も負担になっている
- お客様ごとに段階を分けた追客メールを、配信停止の管理も含めて送りたい
- 担当外の顧客を見せない設計(ビジネスプラン以上にし、データベース全体への権限を外す形)が必要になり、人数分の費用と新規登録の手間が専用システムの見積もりに近づいた
- 仕組みを設計した人が異動・退職し、Notionのデータベースを直せる人がいない
どの目安に当てはまっても、Notionで運用した期間は無駄になりません。実際に使った項目と使わなかった項目の一覧は、そのまま専用システムを比べるときの要件になります。AIを搭載した不動産向けの顧客管理システムは顧客管理システム(CRM)×AIの記事で紹介しています。

まとめ:Notionの顧客管理は「経緯を引き継げる台帳」として作る
Notionで不動産の顧客管理を作るときは、顧客・物件・商談メモの3つのデータベースをリレーションでつなぎ、商談メモを1回ごとのページとして残すのが基本です。物件には確認日を持たせ、商談メモには「お客様の言葉」をそのまま残す欄を分けておくと、担当が替わっても判断に使える台帳になります。
担当者ごとに見える顧客を分けたいなら、ビジネスプラン以上にしたうえで、データベース全体への権限を外す設計が必要です。顧客情報を置く前には、保存される国・アクセスできる人・AIに読ませる範囲を確認します。進行中のお客様だけで小さく始め、使った項目の一覧を残しておけば、Notionを続ける場合も専用システムへ移る場合も、次の判断の材料になります。




