温風サーキュレーター(温風機能付きサーキュレーター)は、部屋干しの衣類乾燥と、脱衣所など狭い場所の暖房に向いた家電です。夏は送風のサーキュレーターとして使えるので、1台で季節をまたいで活躍します。選ぶ前に押さえたいポイントは次の3つです。
- ①用途:衣類乾燥が中心か、暖房が中心かで向くモデルが変わる
- ②電気代:温風時の消費電力は1,200W前後のモデルが多く、1,200Wなら1時間約37円(31円/kWhで計算)
- ③安全:洗濯物やカーテンが温風の吹き出し口に触れない置き方と、転倒時自動オフなどの安全機能
今回は温風機能付きサーキュレーターの魅力と選び方、おすすめの商品について解説します。気になる電気代についても触れるので参考にしてください。
※本記事の情報は2026年10月時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
温風機能付きサーキュレーターは必要?メリットや魅力とは

温風機能付きサーキュレーターは、部屋干しをよくする人だと便利に使える製品です。温風と送風を組み合わせながら洗濯物に風を送り、乾燥を早めてくれます。温風機能付きサーキュレーターが1台あれば部屋干しの強い味方になってくれるでしょう。もちろん、普通のサーキュレーターとしてもオールシーズン使えます。
一方、暖房目的で購入を検討しているなら注意が必要です。広い部屋を温風機能付きサーキュレーター1台で暖めるのは難しいからです。しかし、脱衣所など狭い空間であれば十分暖めてくれます。使いたい場所に応じて購入を検討しましょう。
温風機能付きサーキュレーターの選び方

温風機能付きサーキュレーターにはいくつか選び方のポイントがあります。選び方を知っておけば自分に合ったサーキュレーターを選びやすくなりますよ。ここからは選び方のポイントを解説します。
用途に合わせて選ぶ
温風機能付きサーキュレーターは用途に合わせて選びましょう。たとえば衣類の乾燥に使いたいならあまり暖かくなくてもパワフルに送風するサーキュレーターがおすすめです。一方、狭い場所でスポットヒーターとして使うなら暖かさも重視したいところです。
温風機能付きサーキュレーターには衣類の乾燥を主な目的とする商品もあれば、暖房を主な目的とする商品もあります。自分が温風機能付きサーキュレーターをどう使いたいかに合わせて製品を選んでください。厚手の衣類やシーツまでしっかり乾かしたい場合は、布団乾燥機で洗濯物を乾かす方法もあわせて比べてみてください。
◆衣類の乾燥にサーキュレーターを使うやり方については、こちらの記事で解説しています。
安全機能で選ぶ
温風機能付きサーキュレーターは熱を持った製品なので安全機能も確認しておきましょう。主な安全機能の例は以下の通りです。
| 温度ヒューズ | 温度が上昇し過ぎると停止する機能 |
| 転倒時安全機能 | 転倒した時にオフになる機能 |
| 自動オフ機能 | 温風を長時間使用しているとオフになる機能 |
多くの製品には安全機能が搭載されているのであまり心配はいりませんが、購入を検討するときには一応チェックしてみてください。
温風を使うときの安全な使い方
温風モードは、電気ストーブなどと同じく熱を出す暖房器具として扱う必要があります。東京消防庁は、ストーブの火災の多くは周囲の可燃物が触れたり落ちたりして起きているとして、ストーブの周りに物を置かないこと、近くで洗濯物を干さないことを呼びかけています(参照:東京消防庁「ストーブの周りに、物を置かないようにしましょう」)。衣類乾燥に使うときも、次の点を守りましょう。
- 洗濯物は吹き出し口から離して干し、落ちても本体にかからない位置に置く
- カーテンや布団、紙類など燃えやすい物の近くで温風を使わない
- 外出時や寝るときは温風を止め、オフタイマーや自動オフ機能を活用する
- 吹き出し口に長時間肌を近づけない(低温やけどのおそれがある)
たとえばボルネードは、吹出口の平均温度は約50℃で、皮膚が長時間触れていると低温やけどを起こす場合があると注意を呼びかけています(参照:ボルネード「VH200」)。
適用畳数で選ぶ
適用畳数もサーキュレーター選びのポイントです。適用畳数とはサーキュレーターの風が届く広さを指します。適用畳数が広ければ広いほどパワフルなサーキュレーターです。しかし、サーキュレーターの適用畳数は冷たい風を送る「送風」時にどのくらい風が届くかで表示されています。温風だと表示されている適用畳数よりも狭い範囲にしか暖かい風が届きません。適用畳数はあくまで目安として見てみてください。
◆広い部屋を暖めたい場合は、エアコンと一緒にサーキュレーターを使うのがおすすめです。
おすすめの温風機能付きサーキュレーター

ここからはおすすめの温風機能付きサーキュレーターを紹介します。衣類乾燥に向いたモデルもあれば、ヒーターとして使えるモデルもあり、個性豊かなラインナップになっています。オールシーズン使えるアイテムも多いので、冬だけでなく梅雨や夏の使い方も考えながら検討してみてください。
先に、8製品の向いている用途をまとめておきます。衣類乾燥が中心なら乾燥モードや首振りの充実したモデル、暖房が中心なら温風の出力を切り替えられるモデルを選ぶと失敗しにくくなります。
| 製品 | 向いている用途 | 温風時の消費電力 |
|---|---|---|
| アイリスオーヤマ IK-C500 | 衣類乾燥 | 速乾500W(衣類乾燥) |
| 山善 YAR-ZD171 | 衣類乾燥・暖房 | 公式で確認できず |
| スリーアップ HC-T2206 | 衣類乾燥・脱衣所の暖房 | 1,200W |
| ボルネード VH200 | 暖房(〜6畳) | 1,200W/900W/600W |
| スリーアップ HC-T2610 | 衣類乾燥・暖房・省スペース | 1,200W |
| ひえぽか温冷サーキュレーター | 持ち運んで使う | 公式で確認できず |
| スリーアップ HC-T2611 | 衣類乾燥・エアコンの補助 | 1,230W |
| ゼンケン ピュアドライ | 部屋干し | 公式で確認できず |
アイリスオーヤマ サーキュレーター IK-C500
布団乾燥機で人気の「カラリエ」シリーズのサーキュレーター型衣類乾燥機です。小さなファンから出る温風を、大きなファンのスパイラル気流に乗せて洗濯物に届ける仕組みで、送風だけの運転もできます。メーカーは部屋を除湿する機能はないとしており、暖房用ではなく衣類乾燥用のモデルです。安心のメーカーから衣類乾燥用のサーキュレーターを買いたい人におすすめです(参照:アイリスオーヤマ「衣類乾燥機カラリエ」)。
| サイズ | 幅約18.8×奥行25.7×高さ34.2cm(収納時) |
| 重さ | 3.5kg |
| 消費電力(首振り時) | 衣類乾燥 速乾500W/標準350W/節電210W、送風 強28W |
| 首振り機能 | 左右(上下は送風角度を変更可) |
| タイマー機能 | 2・4・8時間 |
| リモコン | - |
山善 サーキュレーター HOT&COOL YAR-ZD171
温風・乾燥・送風の3つのモードを搭載したサーキュレーターです。上下左右に自動で首振りし、部屋の中に満遍なく風を送れます。温風・乾燥・送風をモードで切り替えられるので、季節ごとに別の家電を出し入れする手間が減ります。リモコンやタイマーもそろった、機能が充実した優等生タイプの商品です。消費電力やサイズなどの仕様は、2026年10月時点でメーカー公式サイトの製品ページを確認できなかったため、ここでは載せていません。購入前に商品ページの仕様欄で、温風時の消費電力と安全装置を見比べておきましょう。こんな人に向いています。
- 衣類乾燥と暖房の両方をバランスよく使いたい人
- 上下左右の自動首振りで部屋全体に風を回したい人
- リモコンとタイマーで、離れた場所から運転を切り替えたい人
スリーアップ サーキュレーター ヒート&クール HC-T2206-WH
パワフルな温風機能付きサーキュレーターです。温風モードの消費電力は1,200Wで、冬場の脱衣所などであれば暖房としても使えます。温風を使う時間をオフタイマーで区切っておけば、電気代の見通しも立てやすくなります。左右の自動首振りに加えて上下の首振りもでき、適用床面積は送風使用時で18畳です。温度ヒューズ・温度過昇防止器・転倒時自動オフスイッチを備え、温風モードは8時間で自動オフになります(参照:スリーアップ「HC-T2206」)。
| サイズ | 幅23.5×奥行25.5×高さ34cm |
| 重さ | 3.1kg |
| 消費電力 | 送風45W/温風1,200W |
| 適用床面積 | 18畳(送風使用時) |
| 首振り機能 | 左右自動60°、上下 手動4段階・自動 |
| タイマー機能 | 1・2・4時間 |
| リモコン | 〇 |
ボルネード 温風サーキュレーター VH200
サーキュレーターメーカーのボルネードが開発した循環力のある電気ファンヒーターです。内蔵したサーキュレーターで室内全体に暖気を循環させます。衣服の乾燥目的よりは、暖房目的の製品です。高温・中温・低温の3段階で出力を切り替えられ、ダイヤル式のサーモスタットで好みの温度を保てます。本体の表面は高温モードでも熱くなりにくい設計ですが、吹き出し口に長時間触れないようにしましょう。転倒時OFFスイッチと過熱防止装置を備えています(参照:ボルネード「VH200」)。
| サイズ | 幅26.5×奥行23.5×高さ27.0cm |
| 重さ | 1.7kg |
| 消費電力 | 高温1,200W/中温900W/低温600W |
| 適用畳数 | 〜6畳 |
| 首振り機能 | なし |
| タイマー機能 | - |
| リモコン | - |
スリーアップ DCサーキュレーター ヒート&クール HC-T2610
シリーズ最小のコンパクトモデルにDCモーターを搭載した温風機能付きサーキュレーターです。風量を7段階で細かく調整でき、夏はサーキュレーターや扇風機として、冬は1,200Wの暖房と衣類乾燥に使えます。送風時の消費電力は19Wと小さく、省スペースで置き場所を選びません。温度ヒューズ・サーモスタット・転倒時自動オフスイッチを備え、温風モードは8時間で自動オフになります(参照:スリーアップ「HC-T2610」)。
| サイズ | 幅25.5×奥行22×高さ34cm |
| 重さ | 2.4kg |
| 消費電力 | 送風19W/温風1,200W |
| 適用床面積 | 16畳(送風モード使用時) |
| 首振り機能 | 左右自動70°、上下 手動4段階 |
| タイマー機能 | 1〜7時間 |
| リモコン | 〇 |
ファミリー・ライフ ひえぽか温冷サーキュレーター
軽くて持ち運びやすい温冷サーキュレーターです。置き場所を変えるのも楽なので、脱衣所や部屋干しのスペースなど、使う場所に合わせて移動させたい人に便利です。温風と送風を切り替えられるので、冬の脱衣所の暖房から夏の送風まで1台で使い回せます。操作がひと目で分かりやすいリモコンも付属しています。重さや消費電力、安全装置などの仕様は、2026年10月時点でメーカー公式サイトの製品ページを確認できなかったため、ここでは載せていません。購入前に商品ページの仕様欄で、温風時の消費電力と安全装置を見比べておきましょう。こんな人に向いています。
- 部屋から部屋へ持ち運んで使いたい人
- リモコンで手軽に操作したい人
- 大型のモデルより、まずは手頃な温冷サーキュレーターを試したい人
スリーアップ 3Dスイング DCサーキュレーター ヒート&クール HC-T2611
上下左右に首を振る「3Dスイング」を搭載した、DCモーターの温風機能付きサーキュレーターです。風量は10段階で、送風・温風(暖房)・温風(衣類乾燥)に加えて、エアコンの空気を循環させる空調アシストモードも備えています。温度ヒューズ・サーモスタット・転倒時自動オフスイッチを備え、温風モードは10時間で自動オフになります(参照:スリーアップ「HC-T2611」)。衣類乾燥とエアコンの補助を1台でこなしたい人に向いています。
| サイズ | 幅22×奥行20×高さ32cm |
| 重さ | 2.3kg |
| 消費電力 | 送風24W/温風1,230W |
| 適用床面積 | 12畳(風量「9」使用時) |
| 首振り機能 | 3Dスイング(360°)、左右60° |
| タイマー機能 | 1〜9時間 |
| リモコン | 〇 |
ゼンケン 除菌・消臭サーキュレーター ピュアドライ
部屋干し向けに、イオン発生モジュールと温風機能を組み合わせたサーキュレーターです。温風機能付きサーキュレーターとして、衣類乾燥から送風までオールシーズン使えます。部屋干しのにおいが気になる場合は、まず洗濯物どうしの間隔をあけて、風が通るように干すことも大切です。除菌・消臭の効果や、サイズ・重さなどの仕様は、2026年10月時点でメーカー公式サイトの製品ページを確認できなかったため、ここでは断定・掲載していません。購入前に商品ページの仕様欄で、温風時の消費電力と安全装置を見比べておきましょう。こんな人に向いています。
- 部屋干しの機会が多く、イオン発生機能付きのモデルを選びたい人
- 衣類乾燥と送風を1台でまかないたい人
- 洗濯物を干す場所の近くに置いて、部屋干しの時間を短くしたい人
温風機能付きサーキュレーターの電気代は高い?

温風機能付きサーキュレーターは、温風機能を使うと電気代が高めになります。電気代は「消費電力(kW)×使った時間(h)×電力料金の単価」で計算でき、ここでは家電の電気代表示に使われる目安単価31円/kWh(税込)を使います(参照:全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問」)。送風45W・温風1,200WのHC-T2206で計算すると次のとおりです。
| モード | 計算式 | 1時間あたりの電気代 |
|---|---|---|
| 送風(45W) | 0.045kW×1時間×31円 | 約1.4円 |
| 温風(1,200W) | 1.2kW×1時間×31円 | 約37.2円 |
メーカーも同じ条件で送風時約1.40円、温風時約37.2円と案内しています(参照:スリーアップ「HC-T2206」)。温風の1,200Wは、1,200Wクラスの電気ヒーターと同じ水準です。広い部屋を温風機能付きサーキュレーターだけで暖めようとするのではなく、ほかの暖房と併用するのがよいでしょう。
暖房器具どうしの電気代は、セラミックファンヒーターとエアコンの電気代比較や、温風と送風を切り替えられるダイソン ホットアンドクールとエアコンの電気代比較、電気代が安い電気ストーブの選び方で詳しく計算しています。◆サーキュレーターの電気代については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ

今回はおすすめの温風機能付きサーキュレーターを紹介してきました。温風機能付きサーキュレーターは洗濯物を乾かす時間をぐっと早めてくれるので冬場の部屋干しも快適になります。狭い場所なら暖められる製品も多いので、脱衣所など冷えが気になる所に持って行くと便利に使えます。
温風モードは1時間あたり約37円(1,200Wの場合)かかるので、使う場所と時間を決めてタイマーを活用するのがおすすめです。洗濯物やカーテンを吹き出し口に近づけないなど、安全な使い方も守りながら、自宅に合いそうな温風機能付きサーキュレーターを選んで、生活をさらに快適にしてください。
◆おすすめのサーキュレーターはこちらの記事でも紹介しています。


















