パネルヒーターは火が見えず、触っても熱すぎないので、「つけっぱなしでも火事にはならないだろう」と思っている人も多いのではないでしょうか。足元用やデスク下用のパネルヒーターは、一人暮らしの部屋でも使いやすい暖房器具です。
先に結論をお伝えすると、パネルヒーターでも火事は起きます。消費者庁は、パネルヒーターから出火して製品や周りが焼けた事故を公表しています。原因は大きく2つで、布団や衣類が長時間触れて熱がこもる「使い方」によるものと、配線の不具合など「製品」によるものです。反対に言えば、覆わない・寝るときと外出時は使わない・リコール品を使わないの3つを守れば、危険はぐっと減らせます。
この記事では、消費者庁・NITE(製品評価技術基盤機構)の公表資料と、アイリスオーヤマ・山善・ドウシシャ・トヨトミ・サンワサプライの取扱説明書をもとに、パネルヒーターで火事が起きる理由と防ぎ方、電気代の目安を整理しました。
※本記事の情報は2026年10月時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
この記事でわかること
- パネルヒーターで実際に起きた火災・事故の例
- 表面温度が低いのに燃える理由と、近くに置いてはいけないもの
- つけっぱなし・寝るとき・外出時の使い方と、自動で切れるまでの時間
- ペット・爬虫類用パネルヒーターの注意点とリコール製品
- 消費電力別の1時間・1か月の電気代
パネルヒーターで火事は起きる?

パネルヒーターは、電気ストーブのように赤く光る部分がなく、表面温度も低めに作られています。たとえばアイリスオーヤマのデスク用パネルヒーター(APH-16B)の標準表面温度は「強」で55℃、サンワサプライのデスクパネルヒーター(PH-DESK1W)は最大表面温度が55℃以上になると自動でOFFになる仕組みです。それでも、火災の事故は起きています。
消費者庁が公表した火災・事故の例
消費者庁が重大製品事故として公表した資料から、パネルヒーターや足元用ヒーターの例をまとめました。
| 時期・場所 | 製品 | 何が起きたか | 原因(公表時点) |
|---|---|---|---|
| 2017年1月・広島県 | デスクヒーター(机の下に貼って足元を暖める製品) | 製品と周辺が焼ける火災 | 表面の生地に衣類などが長時間触れて部分的に発熱し、温度を制御するサーモスタットが働かず発火したと考えられる |
| 2019年1月・千葉県 | 電気ストーブ(パネルヒーター) | 製品が焼ける火災 | 電源線と内部配線をつなぐ部品の圧着不良で異常発熱し、出火したと考えられる(リコール対象製品) |
| 2022年12月・東京都 | 電気ストーブ(パネルヒーター) | 使用中に異音がして確認すると、製品と周辺が焼けていた | 公表時点では調査中(同じ型番が後にリコール) |
| 2024年3月・東京都 | 電気ストーブ(パネルヒーター) | 製品が焼ける火災 | 製品が原因か、ほかの要因かも含めて調査中 |
| 2024年4月・大阪府 | ペット用ヒーター | 製品と周辺が焼ける火災 | 配線コードがドアに挟まれた状態で使っていた。使用状況を含めて調査中 |
2017年の広島県の例について、消費者庁の資料は「当該製品の表面生地に衣類等が長時間接触して部分発熱し、温度コントロール用サーモスタットが作動せず、発火に至ったものと考えられます。」としています。同じ製品では以前にも、こたつとして使って布団が長時間触れ、異常発熱した事故(火災には至らなかったもの)が起きていました。
原因は「使い方」と「製品の不具合」の2つ
表の例を分けると、布団・衣類が触れたりコードが挟まれたりした使い方による事故と、配線の不具合などの製品による事故があります。使い方は自分で防げます。製品の不具合は、リコールの対象かどうかを確認することで防げます。どちらも、このあとの章で具体的に説明します。
なお、NITEの資料では、パネルヒーター・電気ファンヒーター・オイルヒーターなどをまとめて「電気ストーブ」として集計しています。NITEは、2017年度から2021年度の5年間に「こたつ」「電気ストーブ」の事故が347件発生し、そのうち26件が死亡事故だったとしています。パネルヒーターだけの件数は公表されていませんが、「熱を出す家電」として電気ストーブと同じ注意が必要です。電気ストーブ全般の火災の原因は、電気ストーブは火事になりにくい?火災の原因や使用上の注意点でも解説しています。
表面温度が低いのに燃えるのはなぜ?熱がこもる仕組み

「55℃くらいなら紙も布も燃えないのでは?」と思うかもしれません。ポイントは、パネルヒーターの表面温度は熱が逃げていく状態で保たれている、ということです。布団や毛布で覆うと、熱の逃げ道がふさがれます。
爬虫類用のパネルヒーターを販売するGEXは、取扱説明書で次のように注意しています。
本体をタオルや毛布などの布類で覆ったり、包んだりすると、設定温度以上に温度が上昇し、火災や器具破損の原因になります。
GEX「エキゾテラ」製品の使用上の注意
さらに、温度を見張る部品(サーモスタット)が1か所にしかない製品では、覆われた部分だけが熱くなっても気づけないことがあります。先ほどのデスクヒーターでは、布団が部分的に触れて発熱した場所を、製品の中央にあるサーモスタットが検知できませんでした。メーカーはその後、製品の全面を検知線で温度制御する方式に変え、電源の消し忘れ防止装置を付けた対策品と無償で交換しています。
最近の製品には、内部が熱くなりすぎると運転を止める装置も付いています。トヨトミの電気パネルヒーター(EPH-123)の取扱説明書には、熱がこもりやすい場所での使用や通気口がふさがれるなどで本体内部が過熱すると、過熱防止装置が働いてすべての運転を停止する、と書かれています。ただし、安全装置は「最後の守り」です。覆わない・物をのせないことが前提になります。
パネルヒーターの近くに置いてはいけないもの

では、具体的に何を近づけてはいけないのでしょうか。各メーカーの取扱説明書の禁止事項を並べると、共通しているのは「布類で覆わない・のせない・近くに置かない」です。
| メーカー・型番 | 取扱説明書の禁止事項(原文) |
|---|---|
| 山善 DP-SD30(ミニパネルヒーター) | 「タオル、衣類、布団をかぶせて放熱穴をふさいだり、本体を覆わない」 |
| ドウシシャ MOD-PH1501(パネルヒーター) | 「本体に衣類やふとんなどを掛けて使用しない。過熱や火災、やけどの原因になることがあります。」 |
| トヨトミ EPH-123(電気パネルヒーター) | 「カーテン・ふとんなど、燃えやすいものの近くで使用しない。」「本機に衣類や洗たく物等を、のせたり、近くに置かない。変形・火災の原因になります。」 |
| サンワサプライ PH-DESK1W(デスクパネルヒーター) | 「過剰な熱さを避けるために、本製品を覆うことはやめてください。加熱、故障、発火の原因になります。」 |
| アイリスオーヤマ PH-TSA(デスク用パネルヒーター) | 「ひざの上に掛けたり、体に密着させたりして使用しない」 |
一人暮らしの部屋で特に気をつけたいのは、次の3つです。
- 布団・毛布・ひざ掛け:足元を温めようとして、パネルごと毛布でくるむ使い方はNGです。ベッドや布団のそばに置くと、寝返りで布団がかかることもあります
- 洗濯物・タオル:パネルヒーターの上に掛けて乾かす使い方は、トヨトミが「のせたり、近くに置かない」と禁止しています
- カーテン:窓際に置くと、カーテンが風で揺れて触れることがあります
山善は、通気穴がふさがれる場所として「毛足の長いじゅうたんや布団の上」にも設置しないよう案内しています。床に置くタイプは、布団やラグの上ではなく、平らで固い床に置きましょう。
壁や家具から離す距離はメーカーごとに違う
周りから離す距離も、取扱説明書に書かれています。数字は機種ごとに違うので、手元の説明書で確認してください。
| 機種 | 上方 | 左右(側方) | 前方 |
|---|---|---|---|
| 山善 DP-SD30(床置き時) | 100cm以上 | 4.5cm以上 | 4.5cm以上 |
| ドウシシャ MOD-PH1501 | 100cm以上 | 20cm以上 | 10cm以上 |
| トヨトミ EPH-123 | 100cm以上 | 30cm以上 | 100cm以上 |
3機種とも、上方は100cm以上あけるよう指示しています。パネルヒーターの上に棚板や物干しがある場所は避けるのが安全です。
パネルヒーターはつけっぱなしにしていい?寝るとき・外出時

「消し忘れても自動で切れるから大丈夫」と考えがちですが、取扱説明書を読むと、寝るときと外出時の使用ははっきり禁止されています。
寝るときは使わない
山善 DP-SD30 は「就寝中は、使用しない」、サンワサプライ PH-DESK1W は「就寝中の暖房器具として使用しないでください。」としています。ドウシシャ MOD-PH1501 は、理由も含めて次のように書いています。
就寝中は使用しない。寝具などが触れて火災の原因になります。
ドウシシャ MOD-PH1501 取扱説明書
寝ている間は、布団が触れても気づけません。東京消防庁も、電気ストーブの例として、就寝時に布団の近くで使っていたため放射熱で布団から出火した火災を紹介しています。寝るときの暖房は、エアコンや、寝具用として作られた電気毛布を使いましょう。電気毛布を使うときの注意点は、電気毛布はつけっぱなしで火事になる?寝るときの注意点にまとめています。
外出するときは電源プラグを抜く
トヨトミ EPH-123 は「外出中は使用しない。火災の原因になります。」としています。ドウシシャ MOD-PH1501 は、外出などで長時間離れるときは電源プラグを抜くよう指示したうえで、温度が下がると自動的に運転を始めるため「消し忘れや火災の原因になります」と注意しています。室温を保つ機能がある機種は、スイッチを切ったつもりでも、待機中に再び動き出すことがあるということです。
自動で切れるまでの時間は機種で違う
切り忘れ防止のために、一定時間で自動的に止まる機能を持つ機種も多くあります。ただし、止まるまでの時間は6〜12時間と幅があります。
| 機種 | 自動で止まるまで |
|---|---|
| アイリスオーヤマ PH-TSA | 何も操作しないで6時間経過すると自動的に暖房が切れる |
| トヨトミ EPH-123 | 運転を始めてから8時間後に自動停止 |
| サンワサプライ PH-DESK1W | 8時間の自動OFFタイマー |
| ドウシシャ MOD-PH1501 | 最後に操作してから約12時間で自動停止 |
6〜12時間あれば、寝ている間も外出中も十分に動き続けます。自動OFFは「うっかり消し忘れたときの保険」と考え、寝る前と出かける前に電源を切る習慣をつけましょう。アイリスオーヤマ PH-TSA の取扱説明書も「使用後は、必ず電源プラグをコンセントから抜く」としています。電気ストーブ全般のつけっぱなしについては、電気ストーブのつけっぱなしは危険?寝る時・外出時の注意点も参考にしてください。
電源コード・プラグとほこりにも注意

火災の原因は、本体の熱だけではありません。NITEが集計した「電気ストーブ」(パネルヒーターを含む)の誤使用・不注意による事故では、可燃物が放射熱で過熱・接触して発火したものが27件、電源コードが断線・ショートして発火したものが21件ありました。
消費者庁が公表したペット用ヒーターの火災も、配線コードがドアに挟まれた状態で使われていました。足元に置くパネルヒーターは、コードを踏んだり、いすのキャスターで踏みつけたりしやすい場所にあります。次の点を確認しましょう。
- コードをドアや家具で挟まない、いすのキャスターの通り道に置かない
- コードを束ねたまま使わない、折り曲げない
- プラグとコンセントのすき間にほこりをためない
- 本体の放熱穴・通気穴にたまったほこりを掃除する
山善 DP-SD30 の取扱説明書も、パネルが汚れたり、放熱穴や通気穴がほこりで目詰まりしたりすると「暖房性能低下や火災の原因になります。」として、こまめな手入れをすすめています。
なお、北海道では、札幌市消防局などが「電気パネルヒーター」からの出火に注意を呼びかけています。こちらは建物の壁に取り付けて使う200Vの暖房機(内部の放熱が妨げられると部品が破断し、火花が出る場合があるもの)についての注意喚起です。一人暮らしの部屋で使うコンセント式の足元用パネルヒーターとは別の製品なので、混同しないようにしましょう。
ペットや爬虫類にパネルヒーターを使うときの注意

「パネルヒーター 火事」で調べる人には、猫や犬、爬虫類の保温に使っている人も多いようです。まず、人用のパネルヒーターをペットの暖房に使うのは避けましょう。
アイリスオーヤマ PH-TSA の取扱説明書は「犬や猫などのペットのいる部屋で使用しない」としています。ドウシシャ MOD-PH1501 も「犬やネコなどのペット暖房用には使用しない。」としていて、ペットが本体や電源コードなどを傷め、火災の原因になることがあると理由を書いています。ペットを温めたいときは、ペット用として売られている暖房器具を選びましょう。
爬虫類用パネルヒーターは「敷き方」を守る
爬虫類用のパネルヒーターは、ケージの外側の底に敷いて使うものがほとんどです。GEXは、PTCパネルヒーターの使い方として次の点を挙げています。
- 「本体はそのままの状態で直接、ケージの底に敷いてご使用ください。※ケージや飼育ケース内での使用は絶対にしないでください。」
- 「プラスチック製品に使用する場合は、十分に注意してください。火災、器具破損の原因になります。」
- 「本体とケージの間に、砂や石などの異物を挟み込まない。」
- 「畳やじゅうたん等の上に直接設置しない。」「本体を折り曲げない。」
段ボールや発泡スチロールの上に置いてよいかを書いたメーカーの公式情報は、見つかりませんでした。迷う場合は、使っている製品の取扱説明書を確認するか、メーカーに問い合わせてください。また、次の章で紹介するように、爬虫類用パネルヒーターにもリコールの対象製品があります。
リコール対象のパネルヒーターを使っていないか確認する

製品の不具合による火災は、使い方に気をつけていても防げません。過去にリコール(回収・無償修理・交換)が行われたパネルヒーターには、次のようなものがあります。
| 製品 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| イーグルジャパン 遠赤外線パネルヒーター ROSSO(EJ-CA018)・Fiore(EB-RM4200WH) | 2014年10月〜2018年3月販売・6,700台 | 製品から出火する重大製品事故が発生したため、電源コードなどを交換 |
| シロカ 速暖マイカヒーター(SH-M111・SH-M121) | 2017年6月〜2018年12月製造・32,168台 | 無償点検・修理。修理済みの製品は底面に青いシールが貼られている |
| クレオ工業 ピタッとヒーター(NN8920)・暖ったかSUNヒーター(NN8920B) | 6,825台 | 製品全面で温度を制御する対策品に無償交換 |
| ビバリア ロングパネルヒーター17W・25W(LP-817・LP-825) | 932台 | 発熱面が焼損・溶融する事象が確認されたため、回収・返金 |
| GEX PTCパネルヒーター ヒートウェーブネオ ほか | 全機種 | 本体がごくまれに異常発熱し、熱で変形する事例が確認されたため、買い取り |
2019年に千葉県で起きた火災は、シロカの対象製品によるものでした。中古品やもらい物、実家から持ってきたパネルヒーターを使っている場合は、本体の型番を確認し、消費者庁の「リコール情報サイト」やメーカーのサイトで対象になっていないかを調べてから使いましょう。
パネルヒーターの電気代はいくら?

安全に使えるとわかったら、気になるのが電気代です。パネルヒーターの電気代は、消費電力(W)で大きく変わります。全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWh(税込)で、各機種の消費電力から計算しました。
| 機種(消費電力) | 1時間 | 1日8時間 | 1か月(8時間×30日) |
|---|---|---|---|
| サンワサプライ PH-DESK1W(27W) | 約0.8円 | 約6.7円 | 約201円 |
| アイリスオーヤマ PH-TSA(160W) | 約5.0円 | 約39.7円 | 約1,190円 |
| 山善 DP-SD30(300W) | 約9.3円 | 約74.4円 | 約2,232円 |
| ドウシシャ MOD-PH1501(弱500W) | 約15.5円 | 約124円 | 約3,720円 |
| ドウシシャ MOD-PH1501(強1000W) | 約31円 | 約248円 | 約7,440円 |
| トヨトミ EPH-123(1200W) | 約37.2円 | 約297.6円 | 約8,928円 |
この表は、消費電力どおりの電力を使い続けた場合の計算です。温度調節で運転と停止をくり返す機種では、実際の電気代はこれより安くなります。山善 DP-SD30 は、メーカー自身も1時間あたり約9.3円と表示しています。
足元やデスク下だけを温める100〜300Wのタイプなら、1か月(8時間×30日)で約1,200〜2,200円ほどです。反対に、部屋全体を温める1000W以上のタイプは、エアコンより電気代が高くなることもあります。暖房器具ごとの電気代の比較は、省エネ電気ストーブおすすめランキング!電気代が安い種類と1時間の目安を参考にしてください。
火事を防ぐパネルヒーターの選び方

これから買う人は、価格やデザインだけでなく、安全機能を確認して選びましょう。いちばん多い失敗は、「表面が熱くならないから安全」と思って、切り忘れ防止の機能がない製品を選んでしまうことです。寝落ちや外出で消し忘れたとき、止めてくれる仕組みがないと、そのまま何時間も動き続けます。
各メーカーの取扱説明書に書かれている安全機能を、確認したい順にまとめました。
| 安全機能 | どんな働きか | 搭載例 |
|---|---|---|
| 切り忘れ防止(自動OFF) | 一定時間たつと自動で運転を止める | アイリスオーヤマ 6時間、トヨトミ・サンワサプライ 8時間、ドウシシャ 約12時間 |
| 転倒OFFスイッチ | 本体が大きく傾いたり倒れたりすると止まる | 山善 DP-SD30、ドウシシャ MOD-PH1501、トヨトミ EPH-123 |
| 温度ヒューズ・過熱防止装置 | 内部が異常に熱くなると電気を切る | アイリスオーヤマ・山善・サンワサプライ・ドウシシャ・トヨトミ |
| サーモスタット | 温度が上がりすぎないように調節する | 山善・サンワサプライ・ドウシシャ |
使い方に合わせた選び方の目安は、次のとおりです。
- 机に向かうときの足元だけ温めたい:100〜300W前後のデスク用・足元用。電気代も1時間10円以下に収まる
- 床に置いて使う:転倒OFFスイッチ付き。足が当たって倒れても止まる
- 消し忘れが心配:自動OFFの時間が短い機種。6〜8時間で止まるものを選ぶ
- 部屋全体を温めたい:1000W以上になり電気代が上がるので、エアコンとの併用も検討する
買うときは、商品ページで「自動OFF(切り忘れ防止)」と「転倒OFF」の2つが書かれているかを見比べましょう。暖房の需要が増える冬本番の前に選んでおくと、品切れの心配も少なく安心です。
パネルヒーターの火事についてよくある質問

最後に、パネルヒーターの火事について、よく聞かれる質問をまとめました。
パネルヒーターに毛布をかけて使ってもいい?
使ってはいけません。ドウシシャは「本体に衣類やふとんなどを掛けて使用しない。」、山善は「タオル、衣類、布団をかぶせて放熱穴をふさいだり、本体を覆わない」としています。足元を温めたいときは、パネルヒーターとひざ掛けの間をあけて使いましょう。
パネルヒーターを段ボールの上に置いても大丈夫?
段ボールの上に置いてよいかを書いたメーカーの公式情報は見つかりませんでした。山善は通気穴がふさがれる場所に設置しないよう、トヨトミは燃えやすいものの近くで使わないよう案内しています。段ボールは燃えやすいので、平らで固い床の上に置くほうが安全です。
オイルヒーターとパネルヒーターはどちらが安全?
どちらも炎が出ない暖房器具ですが、NITEは両方を「電気ストーブ」に含めて事故を集計していて、どちらが安全かを比べた公的なデータは見つかりませんでした。どちらを使う場合も、覆わない・燃えやすいものを近づけない・寝るときと外出時は切る、という注意は同じです。
まとめ|パネルヒーターは覆わない・寝るときと外出時は切る

パネルヒーターは表面温度が低めでも、使い方や製品によっては火災が起きます。最後に要点を振り返りましょう。
- 消費者庁は、パネルヒーターから出火した火災を公表している。原因は「布団・衣類の接触」などの使い方と、「配線の不具合」などの製品の2つ
- 布団・毛布・洗濯物・カーテンで覆わない、のせない、近くに置かない
- 寝るとき・外出するときは使わず、電源プラグを抜く。自動OFFは保険と考える
- 人用のパネルヒーターはペットのいる部屋で使わない。爬虫類用は敷き方を守る
- 中古品やもらい物は、型番でリコールの対象かを確認する
- 電気代は消費電力しだい。足元用(100〜300W)なら1時間あたり約3〜9円
パネルヒーターは、正しく使えば足元を静かに温めてくれる、一人暮らしにも便利な暖房器具です。覆わない・寝るときと外出時は切るを守って、この冬を安全に過ごしてください。
参照元:
消費者庁「電気ストーブ(パネルヒーター)で火災等(3月14日)」
消費者庁「消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について」(2017年2月24日)
NITE「冬の火災は『ゼロ距離』と『ほったらかし』に注意!」(2022年11月24日)
トヨトミ 電気パネルヒーター EPH-123 取扱説明書
ドウシシャ パネルヒーター MOD-PH1501 取扱説明書
この記事について
この記事は、RIRIFE編集部が消費者庁とNITE(製品評価技術基盤機構)の事故情報、各メーカーの取扱説明書をもとに制作しています。製品の仕様やリコール情報は掲載時点のもので、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。








