モデムとルーターの違いって何?見分け方やそれぞれの役割を解説

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自宅にネット回線を引こうと思った時に、モデムやルーターが必要になります。どんな物かなんとなくわかっているけど、厳密にそれぞれの役割や必要性がいまいちわからないという人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、インターネットを接続するのに必須のモデムやルーターの違いをわかりやすく解説していきます。自分の家庭で使いやすい機器をライフスタイルに合わせて見つけてみてください。

モデムとルーターの違い

「モデム」と「ルーター」は見た目がそっくりです。インターネットを繋ぐ機器であるイメージはありますが、はっきりとした違いや役割はわかりづらいです。

両者の特徴、それぞれの役割、どのように利用するものなのかを解説していきます。

モデムは電話回線でネットを接続するための機器

モデムは、ADSL(電話回線を流用して通信ができるインターネット回線)やケーブルテレビを繋ぐのに使う機器です。

回線のアナログ信号をデジタル信号に変換、PCのデジタル信号を回線側のアナログ信号に変換するとインターネットがつながる仕組みになっています。この信号変換を行うのがモデムです。

ルーターは複数の端末をネット接続するための機器

ルーターは、いくつかの端末をネットにつなげるための機器です。

モデムもパソコンを接続すればネットに繋がりますが、単体でしか繋げません。家庭でスマホ、ゲーム、パソコンなどいくつもの端末を同時にネット接続したい時にルーターを使用します。

ルーターは無線LANの環境を作りWi-Fi接続を可能にできるうえに、有線ケーブルが複数接続できるので有線でも無線でも使えます。

◆Wi-Fiルーターのつなぎ方、ネット環境の作り方については、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。

モデムとルーターの見分け方

モデムとルーターは同じくネットを接続する機器です。使い方はほとんど同じですが、端末の同時利用台数により使い分けします。

見た目は似ていますが「電話回線のコネクタがあればモデム」「LANポートが複数あればルーター」です。

上記2つのポイントについて解説します。

電話回線のコネクタがあるのがモデム

モデムは電話回線を使ってネットに繋ぐので、電話回線のコネクタがあればその時点でモデムです。モデムの見た目の特徴はLANポートが1つであることです。

ケーブルにはツメがあり、ツメを押し込むことで抜き差しができます。電話や光コンセントと直接繋がっている端末はモデムだと判断して良いでしょう。

LANポートが複数あるのがルーター

ルーターの見た目の特徴は、LANポートが複数あることです。ほとんどのルーターには4つほどのLANポートが存在し、パソコン、ゲームなどを同時に繋ぐことが可能です。

ルーターは、モデムの次に接続されるものなので、モデムと繋がれる機器がルーターということになります。

モデムに似ているONUとは

モデムに似ている機器に「ONU」というものがあります。ONUは現在主流の光回線の終端装置で、光回線の信号からデジタル信号に変換する役割を果たします。

ONUは、光ファイバーを使って回線をパソコンに繋ぐときに利用するものです。現在は光回線が主要のため、モデムは使わずONUを利用するのが主流であり、モデムはほとんど利用されなくなりました。

つまり、モデムはADSL回線やケーブルテレビの変換機器で、ONUは光回線の変換機器ということです。

ONUを利用したい時は、基本的に光回線の業者から貸し出しされたものを使います。なお、ONUを利用するには「開通工事」が必要で、業者が光回線の工事をし、そのまま工事者がONUを設置するという流れです。

現在はほとんどがONUですが、マンション、アパートなどの集合住宅では異なる場合があります。集合住宅では、配線にVDSL方式が採用されているケースがまだ多いのです。

VDSL方式とは、建物内のある一ヵ所までは光ファイバー、その一ヵ所から各部屋までは電話回線を使って接続するという形式のことです。接続が途中で切り替わるため、通信速度が遅くなるという難点があります。

VDSL方式を採用している場合は、ONUではなくVDSLのモデムが設置されることになりますので念頭に置いておいてください。

◆マンションなどの賃貸、集合住宅で光回線を使う方法については、こちらの記事で解説しているのでチェックしてみてください。

モデムやONUはレンタルするのが一般的

インターネットを接続するには、「モデム」や「ONU」は必ず必要となる機器です。

モデムやONUは基本的に自分で用意することはなく、回線事業者から無料レンタルで利用できます。回線を開通する際には必ず工事が必要となりますが、施工の内容にONUやモデムの設置が含まれています。

回線の事業者を変更したい場合でも、基本的に利用しているONUをそのまま引き続き利用が可能な場合がほとんどですが、一応プロバイダに確認しておくと安心です。

ルーターの入手方法

ルーターの入手には基本的に2種類の方法があり、家電量販店やネットなどで市販されているルーターを購入するか、プロバイダからレンタルするかのどちらかです。

レンタル、購入、それぞれにメリット、デメリットがあるので、特徴を踏まえ解説していきます。

市販されているルーターを購入する

市販されているルーターを購入する際は、ネット購入か家電量販店での購入になります。

ルーター購入のメリット

  • 長期的目線で費用がかからない
  • 好みのルーターが選べる

ルーター購入のデメリット

  • 初期費用が高い
  • 自身で選ぶ手間がかかる

一番のメリットは好みのルーターを選べることですが、種類が多いため機器類に詳しくないと選ぶのも難しいでしょう。

ルーターはレンタルすると月額で約500円~1,000円ランニングコストとしてかかります。購入すれば初期投資は高くなりますが、1、2年使うだけでレンタルよりお得になります。

◆おすすめのルーターについては、こちらの記事でも紹介しているのでチェックしてみてください。

光回線の業者からレンタルする

ルーターは光回線の業者からレンタルできる場合もあります。

ルーターレンタルのメリット

  • 初期費用を抑えられる
  • 購入する手間や時間がかからない
  • 機器に詳しくなくても安心

ルーターレンタルのデメリット

  • 長期間利用する場合は費用が高くなる
  • ルーターの種類や性能を選べない

ルーターをレンタルする場合は光回線開通工事をする際に工事業者が設置していくケースが多いので、余計な時間や手間がかからないのが最大のメリットです。機器類に詳しくない方もプロバイダが決めているルーターなので安心して使用できます。

一方デメリットとしては、長く使えば使うほど費用がかさむこと、性能や種類が選べないため使い勝手に不満が出てくる可能性があります。

現在、長期使用を条件としてルーターのレンタルを無料でするプロバイダもあるので確認してみると良いでしょう。

その他のネット回線接続に用いられる機器

モデムやルーターの他にもネット回線接続には様々な種類の機器があります。

機能が一体になった「ホームゲートウェイ」や接続端末を増やせる「スイッチングハブ」を利用することで今よりさらに快適なネット環境を楽しめるでしょう。

ホームゲートウェイ、スイッチングハブの詳細を解説していきます。

いろいろな機能が一体になった「ホームゲートウェイ」

ホームゲートウェイとは、光回線のインターネットを利用するときに使う機器のことで、ルーターの1種です。ONUと一体になったルーターで現在、フレッツ光などを利用する時にはほぼホームゲートウェイがレンタル提供されています。

ホームゲートウェイは、ひかり電話やFAXを使いながら、Wi-Fiをはじめ複数の機器をネット接続させられるものです。快適なネット空間ができる便利なオールインワンタイプの種類をはじめ、以下のような機種があります。

ONU一体型

ONUの機能でルーターやひかり電話も付いています。Wi-Fiはもともと搭載されているものと、無線LANカードを入れて使うものと2種類あります。光の回線を通す契約時に、光回線と同時にひかり電話も契約することでホームゲートウェイのONU一体型が送られてきます。

ONUの機能がない機種

ONUの機能がない機種の場合、光回線を使ってのネット接続は不可能です。ホームゲートウェイと別にONUが必要となります。わざわざこの機種を選択することは通常ないのですが、すでにONUを持っている人はONUの機能がないホームゲートウェイを選択します。

VoIP機能付き

VoIP機能とは、音声をデータにまとめて伝送するもので、固定電話の代替えになります。通話もFAX送受信もできるタイプのホームゲートウェイです。

接続端末を増やせる「スイッチングハブ」

モデムはLANポートが1か所しかなく、ルーターを利用してもまだ足りないという時に使うのが「スイッチングハブ」です。

スイッチングハブは有線のケーブルを繋ぐデバイスが多いケースで役立ちます。主にオフィスの事務所などで用いられることが多いでしょう。また、データ送受信の多い人にも便利なグッズです。

スイッチングハブは、複数のデバイスを接続しても通信の速度は落ちず、安定したネット環境を提供してくれるのもメリットです。

まとめ

ネット環境を構築する上で必要なモデムやルーターは、見た目など似ているようで機能が違います。ほとんどのルーターには4つのLANポートが存在し、パソコン、ゲームなど同時に繋ぐことができるため便利です。

モデムやルーターは市販で購入することも可能ですが、基本的には回線を通す時に作業内容の一部として設置が組み込まれています。機器自体も月額利用設定でレンタルできるため、ほとんどの人が事業者提供のレンタル機器を使用しています。

様々なネット回線接続機器を用いて、職場や家庭の快適なネット環境を構築していきましょう。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

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