冬に窓用エアコンをどう扱うべきか悩む方は多いのではないでしょうか。
夏の間は大活躍する窓用エアコンですが、冬になるとそのまま放置しても良いのか、それとも取り外して保管すべきなのか迷うことがあります。
放置していると汚れやカビの原因になり、春先に再び使おうとしたときに正常に動作しないこともあります。
一方で、適切なメンテナンスを行えばエアコンの寿命を延ばし、来シーズンも快適に使用可能です。
この記事では、冬の窓用エアコンの取り扱い方法について詳しく解説します。
窓に取り付けたままで問題ない場合や、取り外して保管する際の注意点、さらには暖房機能付きの窓用エアコンの活用法についても触れています。
この記事を参考に、窓用エアコンを適切に管理し、冬の間も安心して過ごせる環境を整えましょう。
この記事でわかること
- 窓用エアコンは、使用しない冬時期でも、窓につけっぱなしで保管しておいてOK
- シーズンオフ前には、フィルターを掃除し、送風機能でエアコン内部を乾かし、電源を抜いて保管することがおすすめ
- 窓用エアコンの多くは冷房機能のみの機器が多いが、暖房機能付きのモデルもある
冬は窓用エアコンをどうすればいい?
冬は窓用エアコンをそのままにしててもいいのかな?
窓用エアコンは夏の暑さ対策には欠かせない家電ですが、使用しない冬になると「どうすればいいのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
使わないからといってそのまま放置していては、エアコンが汚れてしまったり、カビが生えたりするリスクがあります。
また、春先に再び使用する際に正常に動作しなかったり、故障の原因になったりすることも。
適切なお手入れや保管を行うことで、エアコンを長持ちさせ、快適に使い続けることができるのです。
この章では、冬の窓用エアコンの取り扱いについて詳しく解説します。
窓用エアコンの管理でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
窓に取り付けたままでOK
窓用エアコンは窓に取り付けたままでも窓は閉められるので、そのまま取り付けたままでも問題はありません。
しかし、長期間使用しない場合には、以下のような点に注意しておきましょう。
- オフシーズンに入る前にフィルター等の掃除をしておく
- 電源は切って保管する
- カバーをかけておく
まず、冷房が必要ない季節になってきたら、早めに掃除をおこないましょう
夏季の使用によって、ホコリやゴミがエアコンに付着し、性能の低下や故障の原因となることがあります。
特に、エアコンの吸気口や吹き出し口、フィルターなどはホコリがたまりやすい部分です。
ホコリがたまると空気の流れが悪くなり、エアコンの効率が下がるだけでなく、内部にカビが生えるリスクも高まります。
フィルターはもちろん、もしフィンなど内部までひどく汚れている場合には、プロへ洗浄を依頼したほうが良いでしょう。
きれいに掃除したあとは、その後のホコリやゴミ等の付着を防ぐため、エアコンにカバーをかぶせるのがおすすめです。
長期間使用しないのであれば、電源も切って、プラグも抜いておきましょう。
万が一の際の危険を防ぐのはもちろん、待機電力による電力の消費も防げます。
以下に、編集部からおすすめしたいエアコンクリーニング業者をピックアックしました。参考にしてみてください。
取り外してしまっておく
冬の間、窓用エアコンを使用しない場合は取り外してしまうのも一つの方法です。
エアコンを取り外すことで、ホコリやゴミの蓄積を防ぎエアコンの性能を維持することができます。
以下の手順で取り外しましょう。
- エアコンの電源を切り、コンセントからプラグを抜く
- エアコンを固定している部分を外し、慎重に取り外す
- 取り外したエアコンはホコリを払い、乾燥した場所に保管
保管場所は直射日光や高温多湿を避け、ホコリがかぶらないようにカバーをかけるのがおすすめです
窓用エアコンを取り外す際は、無理な力を加えないよう注意が必要です。
また、エアコンの種類によって取り外し方法が異なる場合があるので、取扱説明書を確認しましょう。
暖房機能付きも窓用エアコンもある
窓用エアコンは冷房機能のみの効きが多いですが、一部の製品は暖房機能を搭載しているものもあります。
暖房機能付きの窓用エアコンは、冬場も効率的に部屋を暖めることができ、一年中無駄なく使用できる点がメリットです。
冷房機能のみの窓用エアコンを使用していると、冬場はエアコンに代わる別の暖房機器が必要です。
あれこれ機器を増やすのが嫌だという人は、暖房機能付きの窓用エアコンを検討してみるとよいでしょう。
しかし窓用エアコンは冬場であっても、窓を開けて運転しなければならないため、隙間対策は入念にしておく必要があります。
また暖房時は、冷房時よりも適用畳数が小さくなるため、部屋のサイズと暖房能力が見合っているか確認しておきましょう。
窓用エアコンの冬の対応
冬になると、窓用エアコンの管理方法に頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、窓用エアコンの冬の対応としていくつかポイントを紹介します。
窓用エアコンは、適切なメンテナンスと保管方法が重要です。
ご紹介するポイントを実践することで、エアコンを長持ちさせ、快適に使用することができるでしょう。
冬のエアコン管理に役立ててください。
内部をしっかり乾燥させる
窓用エアコンを冬の間使用しない場合、内部をしっかり乾燥させることが大切です。
エアコンを使用した後は内部に水分が残っていることがあり、これがカビや細菌の繁殖を引き起こす原因となります。
内部を乾燥させるためには、まずエアコンの電源を入れ、送風運転を行いましょう。
送風運転は冷房や暖房ではなく、室内の空気を循環させる機能です。
送風運転を30分から1時間ほど行うことで、エアコン内部の水分を飛ばせます。
この際、リモコンで「内部清浄」や「セルフクリーニング」などの機能を使用すると、より効果的に内部を乾燥させることができます。
またエアコンを取り外して保管する場合は、十分に乾燥させてからカバーをかけるようにしましょう。
フィルター掃除をする
エアコンを長期間使用しないときは、フィルター掃除が欠かせません。
エアコンのフィルターは、空気中のホコリやゴミを取り除く重要な役割を担っています。
フィルターが汚れたままだと、エアコンの性能が低下するだけでなく、内部にカビが生えるリスクも高くなります。
フィルターに付着したホコリやゴミは、掃除機で吸い取るか水で洗い流しましょう。
洗浄後のフィルターは、十分に乾燥させてから元の位置に戻します。
濡れたままフィルターを取り付けると、カビの発生や故障の原因となるので注意が必要です。
電源は抜いておく
冬にエアコンを使わない場合は、電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。
エアコンは、電源を切った状態でもわずかな電力を消費しています。
この待機電力は、長期間積み重なると無視できない量になることも。
電源プラグを抜く際は電源を切り、室外機が完全に停止したことを確認してからプラグを抜くようにしてください。
再びエアコンを使用する際は、電源プラグをコンセントに差し込む前に、プラグやコンセントにホコリがたまっていないか確認することが大切です。
ホコリを取り除いてから、プラグを差し込むようにしましょう。
カビの発生に注意する
窓用エアコンを冬の間使用しない場合、カビの発生に注意が必要です。
特にエアコン内部は湿気が溜まりやすく、カビの発生源となりがちです。
カビが発生するとエアコンの性能が低下するだけでなく、そのまま使用すると室内の空気質も悪化し、健康被害を引き起こす可能性があります。
使用していない間にもカビが発生する恐れはあるため、十分に注意して管理することが必要です。
保管前に内部を乾燥させたり掃除したりすることはもちろん、エアコンの保管場所も重要です。
湿気の多い場所はカビの発生を促進するため、避けるべきです。
エアコンを保管する際には、直射日光が当たらず、湿気がこもりくい風通しの良い場所を選びましょう。
冬も使える暖房機能付き窓用エアコン
窓用エアコンは夏の冷房として大活躍しますが、冬は出番がないと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、最近は冬でも使える暖房機能付きの窓用エアコンが登場し、一年中活躍してくれるアイテムとして注目を集めています。
暖房機能付き窓用エアコンは、夏は冷房、冬は暖房と、季節を問わず快適な空間を作ってくれます。
この章では、おすすめの暖房機能付き窓用エアコンの特徴と口コミを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
コロナ ReLaLa CWH-A1824R
コロナ社のReLaLa CWH-A1824Rは、快適な生活を送るための便利な機能が充実したウインドエアコンです。
冷房・暖房モードに加えて、内部乾燥モードが搭載されており、本体内部を清潔に保つことができます。
さらに、簡単に操作できる液晶リモコンが付属しており、手元で運転状態を確認しながらエアコンの操作が可能です。
環境に配慮した設計もReLaLa CWH-A1824Rの魅力の一つです。
地球に優しい新冷媒R32を採用しており、環境負荷を軽減します。
さらに、ReLaLa CWH-A1824Rには便利な機能が多数搭載されています。
おやすみ自動運転機能は、夜間の睡眠時に最適な温度を保つため、快適な眠りをサポート。
防カビフィルターは、表面に防カビ処理が施されており、カビやダニの発生を抑えます。
タイマー機能を使えば、エアコンのオン・オフを自由に設定できるため、ライフスタイルに合わせた柔軟な運用が可能です。
室内機サイズ | 幅360mm×高さ780㎜×奥行263mm |
室内機重量 | 24㎏ |
期間消費電力量 | 1316kWh |
機能 | ・室内換気 ・内部乾燥 ・除湿 ・新冷媒R32 |
ReLaLa CWH-A1824Rの口コミ
ReLaLa CWH-A1824Rの口コミをいくつかご紹介します。
25年使っていたウィンドゥエアコンが壊れたため新規購入しました。木造6畳間があっという間に冷やされて、性能アップに驚いています。
引用:楽天みんなのレビュー
おまけに暖房もできるとは。腰窓用の取付金具が基本セットに含まれているので、掃き出し窓に付ける場合は、別売のパーツさえあればOKというので、もう一部屋のエアコンの買い替えはウィンドゥエアコンにしようかと思います。自分で取り付けられる手軽さと、何より価格が通常のエアコンと比べると半額以下または4分の1ほどのお手軽さです。
小さくても満足の性能でした。取り付けも簡単でした。
引用:楽天みんなのレビュー
エアコンの付いて無い方の部屋を使いたくて購入しました。
引用:ビックカメラ
音も静かで、使い勝手も良さそうです。
使用していない留守時はサッシを閉めて施錠出来るのが助かります。
ReLaLa CWH-A1824Rは、優れた冷房性能と暖房機能を備えた窓用エアコンで、十分な性能があると高評価。
コンパクトながらパワフルで、部屋をすばやく快適な温度に調整できます。
取り付けも簡単という声も多く、工事費用がかからず、自身ですぐに取りつけられる手軽さから、多く人の選択肢になっているようです。
価格は通常のエアコンに比べて非常にリーズナブル。
工事費用もない分、さらに初期費用を安くおさえられるので、予算をなるべくかけたくない人にもおすすめです。
長年使ったエアコンの買い替えや、2台目のエアコンとして最適な製品です。
窓用エアコンの暖房を冬に使う際の注意点
窓用エアコンの暖房機能は、寒い冬に手軽に部屋を暖められる便利なものですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。
ただ何となく暖房を使っていると、想像以上に電気代がかかることも。
この章では、窓用エアコンの暖房を冬に使用する際の注意点を詳しく説明します。
ちょっとした工夫と心がけで、エアコンの性能を十分に引き出しましょう。
隙間風対策をする
窓用エアコンを冬に暖房で使用する際は、隙間風対策をしましょう。
窓周りには隙間があり、そこから冷たい外気が室内に侵入してしまいます。
この隙間風を放置すると暖房効率が低下し、余計に電力を消費することに。
そこで効果的な隙間風対策としては、窓用エアコン周りに生じ価値な隙間を専用の隙間テープやパテを使用して埋めるという方法があります。
適切な隙間風対策を施すことで、窓用エアコンの暖房能力を最大限に発揮できるでしょう。
他の暖房器具を併用する
他の暖房器具を併用することで、窓用エアコンの暖房機能を補完し、より効率的に部屋を暖めることができます。
窓用エアコンの暖房機能だけに頼ると、部屋全体を均等に暖めるのに時間がかかり、結果として電力消費が増える可能性があります。
例えば、窓用エアコンに加えてストーブやパネルヒーター、オイルヒーターなどを使用することで、短時間で広範囲を効率的に暖めることができます。
ストーブは即効性があり、特定の場所を集中して暖めるのにおすすめです。
一方、パネルヒーターやオイルヒーターは持続的な暖かさを提供し、部屋全体の温度を均一に保つのに役立ちます。
これらの暖房器具を組み合わせて使用することで、窓用エアコンでは足りない暖房能力を補いましょう。
また、複数の暖房器具を使用すると室内の湿度が低下しがちです。
乾燥した空気は肌や喉に悪影響を及ぼすだけでなく、風邪を引きやすくする原因にもなります。
部屋の乾燥が気になる際は、加湿器を使用して適度な湿度を保つことも重要です。
◆下記の記事で、おすすめの加湿器を紹介しています。参考にしてみてください。
部屋の気密性・断熱性を高める
部屋の気密性を高めることで、窓用エアコンを効率的に使用できます。
部屋に隙間が多ければ多いほど暖まった室内の空気が外に逃げてしまい、暖房効率が著しく低下してしまいます。
特に古い住宅であれば、家自体の気密性や断熱性が低いことも多々あり、それだけで寒く感じてしまいます。
賃貸住宅などでも気軽に試せる、気密性や断熱性を上げる方法には以下のようなものがあります。
- 窓やサッシ、ドア等の隙間をテープで埋める
- 窓のサッシ(金属)部分に断熱テープを貼る
- 窓に断熱シートを貼る
- カーペットの下などにアルミシートを敷く
- 断熱カーテンを付ける
上記のような方法を組み合わせて、部屋の気密性と断熱性を上げることで、基本的な室温の低下を防ぐことが可能です。
窓は必ず開けて使用する
窓用エアコンを冬に暖房として使用する際は、必ずエアコン背面の窓を開けた状態で運転することが重要です。
エアコン背面の排気口から熱を逃がすために不可欠であり、窓を閉めて使用することはできません。
窓用エアコンは本体が室内側に設置され、背面が外気に接するように設計されています。
窓を閉めたまま使用すると、発生した熱が逃げ場を失い、正常な機能が妨げられてしまいます。
その結果、部屋が暖まらなかったり、水漏れが起こったりするトラブルにつながる可能性があります。
また、最悪の場合、エアコン背面と閉めた窓の間に熱がこもり、窓ガラスやサッシなどが破損する可能背もあるでしょう。
寒い冬と言えど、窓を閉めて窓用エアコンを使用することはできないため、外気の侵入が気になる場合には、隙間対策を十分におこなうことが重要です。
冬も窓用エアコンは設置したままでOK
窓用エアコンは冬の間使用しない場合でも、適切な管理が必要不可欠です。
内部をしっかり乾燥させ、フィルターを清掃し、電源プラグを抜いておくことでカビの発生や故障を防ぐことができます。
また、窓に取り付けたままでも問題ありませんが、定期的な清掃が推奨されます。
取り外して保管する場合は、乾燥した場所に保管し、ホコリがかぶらないようにカバーをかけましょう。
一方、暖房機能付きの窓用エアコンを使えば、冬でも快適に過ごすことができます。
ただし、冬に暖房を使用する際は、隙間風対策や他の暖房器具との併用、部屋の気密性を高めることが大切。
エアコン以外でできる防寒対策を併用することで、さらに快適な室温を維持できるでしょう。
窓用エアコンを安全かつ衛生的に使用し続けられるよう、長期間使用しない場合でも、丁寧に保管しておきましょう。