Web面接を控え、「PC内蔵のカメラで受けても大丈夫かな」「Webカメラを購入したほうがいいんだろうか」などと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、PC内蔵のカメラは性能があまりよくないので、Web面接を受けるならWebカメラを用意したほうが良いです。とはいえ、どれを選んだらいいのか、どう設置すればよいのかなどが分からないと困りますよね。
そこで、この記事ではWebカメラを買ったほうがよい理由や設置・調整のポイント、選び方などについて解説します。おすすめのWebカメラの紹介もしているので、ぜひ参考にしてください。
面接用にWebカメラを買うべき理由とは
Web面接は、手持ちのPCに内蔵されているカメラで受けることももちろん可能です。とはいえ、PC内蔵カメラは画素数も少なく、それほど性能が高くありません。
内蔵カメラを通した薄暗くぼんやりした映像と、Webカメラを通した明るくクリアな映像では、後者のほうが面接担当者の印象も良くなります。また、Webカメラであれば角度の調整が効きますが、内蔵カメラではできません。
そのため、面接官に与える印象の良さや操作性を考えれば、内蔵カメラですませるのではなくWebカメラを買ったほうがよいでしょう。
Webカメラの設置・調整のポイント
面接で少しでもよい印象を与えるためには、Webカメラの設置位置にも注意が必要です。画面が暗かったり映る姿が小さすぎたりしては、表情や熱意がうまく伝わりません。
そこで、ここでは面接でWebカメラを使用する際に特に注意したい設置と調整のポイントを3つ紹介します。
カメラが揺れないよう固定する
まずは、面接中に画面が揺れることのないよう、Webカメラはしっかり固定することが大切です。万が一Webカメラが外れて落ちてしまうと、面接菅に「事前準備がしっかりできない人」といったマイナスの印象を与えるかねません。
Webカメラの主な固定法は、PCモニター上部を挟み込むクリップ式とそのまま置けるスタンド式の2つです。市販の三脚やカメラスタンドに設置できるものもあります。どの固定方法でも、しっかり設置できているか面接前に十分確かめておきましょう。
顔が近くなり過ぎない距離に設置する
Webカメラを設置する際は、距離にも注意が必要です。Webカメラと自分の距離があまりに近すぎると、面接官のPC画面いっぱいに自分の顔が映ることになります。面接官も対応しづらく、自分としても顔がアップで映り続けるのは気恥ずかしいでしょう。
設置する高さにも注意が必要です。カメラの位置が低いと面接官を見下ろすかたちになり、偉そうな印象を与えかねません。距離と高さの両方に気を付けて設置するようにしましょう。
顔が暗くならないように照明をつける
Web面接のときは、部屋の照明を一番明るい状態でつけることが大切です。部屋のなかが暗いと、面接官の画面に映る自分の姿も暗く映ります。顔色が悪く見えたり、覇気がないように見えたりする可能性があるので注意しましょう。
十分な明るさだと思っていても、Webカメラを通すと意外と暗く映ることもあります。家族のスマホで映り具合を見てもらうなどして、自分がどのように映っているのか確認するのがおすすめです。
面接本番でのカメラ映りに関する注意点
Web面接では、カメラの設置や調整以外にも注意すべきポイントがいくつかあります。ここでは、Web面接当日に少しでもカメラ映りをよくするための注意点を3つ紹介します。
目線はカメラに向ける
Webでも対面でも、面接ではまっすぐに姿勢を正し、視線を面接官のほうに向けて話すことが基本です。対面の面接であれば、問題なくできる方がほとんどでしょう。ところが、Web面接ではPC画面に映る面接官を見て話してしまい、結果的に顔が前を向いていないケースが少なくありません。
PC画面に目をやりながら話すと、面接官の画面では目を伏せて話しているように見えてしまいます。面接官からはうつむきがちで自信がないように見え、熱意もうまく伝わりません。面接中は、意識してWebカメラに目を向けるようにしましょう。
映りこむ背景に注意する
Web面接では、背後の映りこみに注意が必要です。身だしなみを整えてきちんとした格好をしていても、乱雑に散らかっている部屋が映りこんでしまっては台無しでしょう。
背後に余分なものが映ってノイズにならないように、部屋は片付けておくか、無地の壁やカーテンが背後に来るように座る位置を調整しておくのがおすすめです。
バーチャル背景を利用する場合は、白や無地の背景を選ぶか、ぼかし加工するとよいでしょう。
表情やリアクションをわかりやすくする
対面とは異なり、Webカメラを通して届けられる映像では、細かな表情の変化はうまく伝わりません。そのため、Web面接では、ややオーバー気味に表情をつくったりリアクションしたりするのがおすすめです。口角ははっきりと上げて明るい表情を浮かべてはきはきと話し、話の内容に応じて手振りや身振りも入れるとよいでしょう。
また、面接では緊張して早口になりがちです。対面のとき以上に、マイク越しでは面接官がうまく話を聞き取れない可能性があります。Web面接では、いつもよりもはっきり・ゆっくり話すことを意識しましょう。
面接向けWebカメラ選びのポイント
Webカメラはたくさんの製品が出ているので、どれが良いのか迷っている方も多いでしょう。ここでは、面接用にWebカメラを選ぶ際に意識したい4つのポイントを紹介します。
解像度の高さで選ぶ
Web面接で使うなら、解像度の高いものを選ぶのがおすすめです。解像度とは、カメラを通した映像の精細さを表すもの。解像度が高いほど、綺麗で緻密な映像になります。反対に、解像度が低いと荒い画像になり、シャープに見えません。
解像度にはHD・フルHD・4K・8Kなどがあります。フルHDを選ぶと自分の姿がクリアに映り、面接官に表情などが伝わりやすくなります。4Kはさらに緻密な映像になりますが、Web面接で使うにはややオーバースペック気味です。また、解像度が高いほど高価になります。
Web面接で使うなら、解像度的にも価格的にもフルHDがちょうどよいでしょう。
角度調整のしやすさで選ぶ
映す角度によって顔の映り方や背後の映り込みに影響がでるので、調整しやすいものがおすすめです。実際にWebカメラを使う部屋でいろいろ試して最適な角度に調整する必要があるので、なるべく可動域の広いものを購入するとよいでしょう。
Webカメラによっては可動域が狭かったり左右のみで上下には動かせなかったりするものもあるので、購入前に十分チェックしてください。
画角で選ぶ
Webカメラを選ぶときは、画角にも注意しましょう。画角とは、カメラで映し出せる範囲を角度で示したものです。Web面接や配信など1、2人で映る場合と、Web会議など複数人が映る場合とでは適切な画角は異なります。
面接で利用するなら、60~90度程度のものがおすすめです。顔だけが大きく映りすぎるといったこともなく、ほどよいサイズ感で映像に収まるでしょう。それより広角の物を選ぶと、背景が映り込みすぎる可能性があります。
有線か無線かで選ぶ
Webカメラには有線接続のものと無線接続のものがあります。面接用として選ぶなら、有線接続のものにするとよいでしょう。
無線接続のほうがコードの取り回しが必要なく扱いが楽ですが、通信が不安定になりがちです。有線であれば通信が安定するので、面接のような大事な場面で使う場合におすすめです。
面接におすすめのWebカメラ
Webカメラはたくさんの種類があるため、どれにすればよいか迷っている方も多いでしょう。ここでは、面接用としておすすめの製品を紹介します。ぜひ購入の際の参考にしてください。
ロジクール Webカメラ C920n
コンピューター周辺機器メーカーとして高い人気を誇るロジクールのWebカメラです。BCNアワード2022(パソコン・デジタル家電関連製品で年間の販売台数をたたえる賞)のPCカメラ部門で最優秀賞を受賞した実績があります。
解像度はフルHDで発色もよく、シャープで精細な画像です。自動光補正機能があり、室内の照明の状態に合わせてオートで補正を入れてくれる点も魅力的なポイントの1つ。2年間の無償保証もついています。
安定して高い評価を得ているメーカーの製品で、保証もあるものがほしい方におすすめの機種です。
解像度 | フルHD(1080P) |
画角 | 78度 |
角度調整 | 上下 |
固定方式 | クリップ式で三脚にも対応可能 |
EMEET Webカメラ C960
比較的抑えめな価格ながら、200万画素・フルHDの高い解像度で細部までクリアに映るコスパの高いWebカメラです。また、上下左右の可動領域が広いこともポイント。好みの位置に調整できます。
手ごろな価格で角度調整がしやすいWebカメラを求めている方におすすめです。
解像度 | フルHD(1080P) |
画角 | 90度 |
角度調整 | 上下左右 |
固定方式 | クリップ式・スタンド式として使うことも三脚に設置することも可能 |
バッファロー WEBカメラ BSW305MBK
CMOSセンサーを搭載、解像度はフルHDで高精細な画像が撮影できるWebカメラです。また、わずか110gと軽量設計な点もポイント。ノートPCなどへの取り付けも安心で、持ち運びも容易です。
レンズにはプライバシーカバーが付いていて使っていないときは閉じられるので、消し忘れなどによる映像流出が防げます。手ごろな価格で映像がきれいなWebカメラを求めている方におすすめです。
解像度 | フルHD(1080P) |
画角 | 81度 |
角度調整 | 上下左右 |
固定方式 | クリップ式・スタンド式に対応 |
エレコム WEBカメラ UCAM-C820ABBK
CMOSセンサー搭載・高精細ガラスレンズ採用で、フルHDのシャープで美しい映像が撮影できます。オートフォーカスでピントが合ったきれいな映像が撮影可能です。
プライバシーシャッターつきで物理的にレンズを遮断できるので、うっかり消し忘れて気が付かないまま部屋の映像が流出するといった心配がありません。お手頃価格でクリアできれいな映像が撮れるWebカメラがほしい方におすすめです。
解像度 | フルHD(1080P) |
画角 | 76度 |
角度調整 | 上下左右 |
固定方式 | クリップ式・スタンド式として使うことも三脚に設置することも可能 |
Anker PowerConf C200
横に細長いデザインが多いなか、約5cm四方のスクエアタイプのWebカメラです。約83gと非常に軽量なので、持ち運びにも便利です。解像度は2kとシャープで鮮やか。きれいな映像を相手に届けます。
レンズにはプライバシーカバーがついていて、閉じたときはレンズ部分だけ赤くなるのが特徴です。黒いボディに赤いシャッターなので、閉じているかどうかが一目でわかります。
画角は最大で95度までありますが、Anker Work ソフトウェアで65度や78度にも調整可能です。購入したらソフトも忘れずダウンロードしましょう。軽くて圧迫感のないWebカメラがよい方におすすめです。
解像度 | 2K |
画角 | 最大95度 65度 / 78度 / 95度 |
角度調整 | - |
固定方式 | クリップ式 |
◆おすすめのWebカメラは、こちらの記事でも紹介しているのでチェックしてみてください。
Webカメラと一緒に揃えたいアイテム
Web面接では、Webカメラ以外にもいくつかそろえておくとよいアイテムがあります。ここでは、特に一緒にそろえておくと便利なアイテムを3つ紹介します。
Webカメラスタンド
Webカメラはパソコン上部にはめて使用できますが、それでは高さや距離がいまいち合わない場合があるでしょう。そのようなケースで便利なのがWebカメラスタンドです。手持ちのWebカメラを固定でき、任意の場所や高さ、角度が調整できます。
デスクの端に挟み込んで立てるクランプ式・好きな場所に置けるスタンド式・三脚の3つのスタイルがあります。また、上下にのみ調整できるものやアームが長くて細かな調整ができるものなどがあるので、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
なお、クリップ式のWebカメラの場合はネジ穴が開いてるタイプでなければスタンドに設置できない可能性が高いので、事前に確認してください。
◆Webカメラスタンドのおすすめは以下でも紹介しています!
照明
Webカメラで撮影するときは、専用のライトも用意するのがおすすめです。専用ライトで明るく照らすことでカメラ映りがよくなり、表情が生き生きとして見えます。面接では明るくはつらつとした印象を与えるほうが高評価につながることが一般的。ライトを使うことで画面がぱっと明るくなるので、よい印象を与える可能性が高くなります。
動画撮影用のライトの固定方法には、クリップ式とスタンド式があります。クリップタイプはモニター上部に挟み込んで固定するもので、スタンドタイプはどこにでも置けて設置場所を選びません。状況に合わせて選びましょう。
柔らかい光が均一にあたるとして、輪になっているリングタイプの照明がたくさんでていますが、四角い照明もあります。形は好みで選ぶとよいでしょう。
◆Webカメラ用ライトのおすすめは以下の記事でも紹介しています!
マイク付きイヤホン
Web面接では、以下のような理由からマイク付きイヤホンを使うのがおすすめです。
- 面接官の声が聞き取りやすくなる
- 自分の声を相手にクリアに届けられる
- まわりの雑音が耳に入らなくなるので面接に集中しやすい
イヤホンなしの場合、部屋や通信の状況によっては面接官の声がうまく聞き取れないことがあります。面接では、質問を何度も聞き返すことはしづらいもの。かといってズレた回答をしてしまっては、高い評価は得られないでしょう。
マイク付きイヤホンを使うことで、大事な面接のやり取りをスムーズに進めやすくなります。また、周囲の音がシャットアウトできて面接に集中できる点も見逃せないメリットです。
購入するときは、マイクがついたものを選びましょう。自分の声をしっかりキャッチして相手にクリアな音声で届けてくれます。面接の場にふさわしいシンプルなデザインで、白や黒など落ち着いた色のイヤホンを選びましょう。
まとめ
Web面接では、PC内蔵のカメラではなく別途Webカメラを用意しましょう。内蔵カメラは性能があまり高くなく、画質が荒く映るからです。Webカメラであれば、自分を明るくシャープな映像で見せられるので、印象がよくなります。
面接で使うなら、解像度が高く、角度調整がしやすいWebカメラを選ぶとよいでしょう。画角は狭いほうが余計な映り込みを避けられます。
また、Webカメラのほかに、声がクリアに聞こえるマイク付きイヤホンや明るくなる照明、高さ調整がしやすくなるWebカメラスタンドなどもそろえるのがおすすめです。準備を整えてWeb面接に臨み、あなた自身の魅力をしっかり伝えましょう。