ブルーレイは、高画質・高精細の動画を楽しめるディスクです。VOD(ビデオオンデマンド)やYouTubeでの動画再生が増えている現在では、再生方法に戸惑ってしまうこともありますよね。
本記事では、パソコンやテレビによるブルーレイの再生方法を解説しています。
機器選びに迷わなくて済むように、ブルーレイプレイヤーのメーカーごとの特徴もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
ブルーレイの基本と視聴方法
ブルーレイはDVDに似たディスクですが、DVDプレイヤーでは再生できません。ブルーレイ対応機器が必要です。ポイントを確認しましょう。
ブルーレイとは何か?
ブルーレイはDVDの後発で普及したディスクで、データの記憶容量は、DVDの5倍あります。
ブルーレイが普及した背景には、国内テレビ放送が地上デジタル化したりハイビジョン放送が一般化したことで、番組あたりのデータ量が増加したことがあります。また、家庭用ゲーム機の高精細化や高音質化にも対応できるのがブルーレイです。
ブルーレイがあれば、高画質・高音質の動画や写真を長期に渡って保存・再生できます。
ブルーレイの基本的な視聴方法
ブルーレイは、ブルーレイ対応機器でのみ再生・録画できます。DVDプレイヤーではブルーレイは再生できません。
視聴には、パソコンのドライブ(搭載または外付け)か、テレビのブルーレイプレイヤーを仕様します。
ブルーレイ対応機器があれば、ディスクを挿入するだけですぐ再生できます。
ブルーレイとDVDの違い
ブルーレイとDVDは一見よく似ていますが、ブルーレイの方が後発なので、記憶容量や画質・音質ではDVDよりずっと優れています。
大きな違いは、ブルーレイがブルーレイ対応機器でのみ再生・録画できるのに対し、DVDの方が対応機器が幅広い点です。DVDは、DVDプレイヤーまたは、ブルーレイ対応機器に対応しています。
記憶容量は、片面一層タイプのディスクの場合、5倍ほどの差があります。
ブルーレイは25GBで、地上デジタル放送なら約3時間、BSデジタル放送なら約2時間10分、4K画質なら約1時間半の映像を記録できます。
DVDは4.7GBで、標準(SP)モードで120分の映像を記録できます。
画質は、ブルーレイが207万画素に対して、DVDが35万画素です。
さらにブルーレイは、高音質に対応しているので、よりリアリティのある音声を記録できます。
一方で、ディスクの取扱いは、DVDの方が気楽です。
DVDディスクは多少の傷が付いてしまってもエラーになりにくいのですが、ブルーレイディスクは繊細で再生に支障が出やすいです。ブルーレイディスクを保管するときは、不織布ケースは避け、プラスチックケースを選ぶようにしてください。保管状態が良ければ、10年から100年は再生可能とされています。
より高精細で高音質の映像の記録にはブルーレイが適しています。繊細なディスク面を傷つけないように気をつけて扱いましょう。
パソコンでブルーレイを視聴する方法
パソコンでブルーレイを視聴するためには、ブルーレイドライブと再生用のソフトウェアが必要です。
パソコンでブルーレイを再生するために必要なもの
パソコンでブルーレイを再生するために必要なものをチェックしましょう。
- ブルーレイドライブ
- ブルーレイ再生ソフト
パソコンにブルーレイドライブが搭載または接続されているかどうかチェックし、無ければ購入しましょう。
◆お使いのパソコンにブルーレイドライブが搭載されているかのチェック方法や、外付けブルーレイドライブの選び方とおすすめ商品はこちらの記事で豊富に紹介しています。
次に、パソコンに専用のソフトウェアがダウンロードされているかチェックし、無ければインストールしましょう。たとえば、「PowerDVD」「VLC media player」が有名です。
◆こちらの記事では、パソコンでブルーレイを再生する方法やトラブル発生時の対処法を詳しく紹介しています。
ブルーレイ再生用ソフトウェアの選び方
ブルーレイ再生用ソフトは数々見つけられます。お気に入りを選ぶには、7つのポイントをチェックするとスムーズです。
- 対応OS
- 高画質・高音質再生
- 対応ファイル形式
- CPUやメモリへの負担が低い
- YouTube再生機能
- 動画の共有機能
- サポート体制
ソフトを選ぶときは、まずは、使っているパソコンのOSまたそのバージョンに対応しているか、チェックしましょう。
次に、ブルーレイならではの高画質・高音質動画の再生に対応しているかは、ぜひともチェックしておきましょう。
4Kや8Kに対応しているか、リニアPCMやドルビー、DTSに対応しているかをチェックします。
対応ファイル形式は、網羅されているほど使い勝手が良く感じます。
ブルーレイ自体にも実は様々なファイル形式がありますし、またDVDやMP4などを再生するシーンも出てくるかもしれません。動画再生にオールマイティに使えるか、といった点をチェックしましょう。
パソコンで作業しながら映像や音楽を楽しむシーンを想定しているなら、CPUやメモリへの負担が低いソフトを選んでおくとスムーズです。ブルーレイ再生の環境下でもCPUやメモリ容量に余裕があれば、パソコンがサクサク動作し、ストレスフリーです。
ブルーレイ再生に留まらない機能にも着目しましょう。
ソフトを使ってYouTubeを視聴すると、お気に入りの動画やあとでチェックしたい動画をピン止めしておけて、オフライン下でも再生できるといった機能を搭載しているものも便利です。
また、ブルーレイに保存している映像や写真を共有することがありえるなら、クラウドへのアップロードのしやすさなどに配慮された機能もあると便利です。
ダウンロードやバージョンアップの際などに分からない点や不具合が出たときに問い合わせできるかどうか、もチェックしておきましょう。フリーソフトの場合、万一パソコンに不具合が出たとしても自己責任での取扱いが必要な点は納得してからダウンロードするようにしてください。
テレビでブルーレイを楽しむ方法
テレビでブルーレイを視聴するには、ブルーレイプレイヤーが必要です。
ブルーレイ内蔵一体型テレビ(録画機能付きテレビ)か、外付けのブルーレイプレイヤーをテレビに接続しましょう。
◆ブルーレイ内蔵一体型テレビがあれば、外部のブルーレイプレーヤーを接続する必要がないため、テレビ一台で映像と音声の再生が可能です。選び方やおすすめは、こちらの記事で詳しく解説しています。
ブルーレイプレーヤーの接続と設定
ブルーレイプレイヤーは、HDMIケーブル1本でテレビと接続できます。
HDMIケーブルは、テレビ側のHDMI「入力」端子と、ブルーレイプレイヤー側のHDMI「出力」端子に差し込んでください。
ブルーレイの高画質・高音質を再生するためには、HDMIケーブルの種類は「ウルトラハイスピード」を選びましょう。
◆HDMIケーブルの種類やそれぞれの用途については、こちらの記事で詳細を解説しています。
テレビでブルーレイを再生する際のポイント
テレビでブルーレイを再生する際には、テレビ自体のスペックも影響してきます。
古いテレビでは、4Kなどの高画質に対応していなかったり、サウンドの質も低く再生されてしまいます。映像をより楽しみたい場合には、買い替えも検討してみましょう。
◆テレビの選び方やおすすめモデルはこちらで紹介しています。
◆映像の音声をより楽しむためにはスピーカーの導入もおすすめです。
ブルーレイプレーヤーで再生できるのは、ブルーレイディスクやDVD、CDなどですが、対応しているメディアの種類は製品によって異なるので、注意が必要です。
できるだけ対応メディアの幅広いプレイヤーを選んでおくと、いざディスクを再生したいときに焦ることがなく、便利に使えます。
さらに、接続に使用するHDMIケーブルのバージョンが古いと、せっかくの高画質・高音質も楽しめない原因になるので、HDMIケーブルの選び方にも注意し、古いものを使うのは避けましょう。
ブルーレイレコーダーの利用方法
再生だけでなく番組録画をしたいなら、ブルーレイレコーダーを導入しましょう。録画しておけば、見逃し配信がされなかったり終了してしまっても関係なく楽しめます。
モデルによっては、録画番組をスマホと連携させてスマホ画面でも楽しんだり、ブルーレイプレイヤーと連携させて別室でも楽しむ、といった使い方もできます。
◆おすすめのブルーレイレコーダーやメーカーごとの特徴、選び方はこちらの記事で紹介しています。
◆壊れにくさにこだわったブルーレイレコーダーはこちらの記事で紹介しています。
おすすめのブルーレイプレーヤーメーカー
SONY UBP-X800M2
ソニーは、4Kアップコンバート技術に定評があり、高精細・高画質の映像を楽しめます。
さらに、ソニーといえばサウンド分野でも高いブランド力があります。ハイレゾ音源などを高音質のままワイヤレス伝送できる「LDAC」に対応したモデルなら、部屋を移動しながらでも高音質が楽しめます。LDACに対応したヘッドホンやワイヤレススピーカーとBluetoothでペアリングして楽しみましょう。
Panasonic DP-UB45
パナソニックのULTRA HD Blu-ray対応モデル「DP-UB45」は、画質にとことんこだわりたい人にも向いています。
「DMP-BDT180」は、NETFLIXなどの動画配信サービスもボタンひとつですぐに楽しめます。さらに同社のブルーレイレコーダー「ディーガ」と別室から接続して録画番組を楽しめる機能も便利です。
横幅25cmに収まるコンパクトタイプなら、スペースの限られたテレビ周りにも邪魔になりません。
LG Electronics
LGエレクトロニクスのプレイヤーは、コンパクトボディが特徴で、横幅27cm。A4サイズに収まります。
同梱のHDMIケーブルでその日からすぐにハイクオリティな映像と音声を楽しめます。
本体前面にUSB端子が搭載されているので、USBメモリや外付けHDD内を手軽に接続でき、再生しやすくなっています。
Agrexsione SU-14PB
アグレクションのブルーレイプレイヤーは、手に取りやすい価格帯が魅力です。
できるだけコストを抑えてブルーレイを鑑賞したい人におすすめです。
画質や音質にこだわりたいなら、他社製品を選びましょう。
まとめ
ブルーレイの視聴は、パソコンかテレビで手軽にでき、必要なものも決して多くありません。
パソコンの場合
- ブルーレイドライブ(パソコン搭載または外付け)
- ブルーレイ再生用ソフトウェア
テレビの場合
- ブルーレイプレイヤー(またはブルーレイレコーダー)
- HDMIケーブル(ウルトラハイスピードバージョン)
紹介した製品をぜひ参考にしていただき、高画質かつ高音質の作品を快適に楽しんでください。ブルーレイなら、見逃し配信が終了してしまっても安心です。暮らしに取り入れて、エンタメライフを充実させましょう!