動画の配信サービスが充実している昨今ですが、目当てのものを観たいときに限って、配信期間外であることもしばしばです。お気に入りのドラマや番組は、テレビ録画で手元に残していつでも見返せるようにしたいですよね。
そこで今回は、テレビ録画用におすすめしたいレコーダーの選び方やメリット、便利な機能面について解説していきます。まだ録画機器を持っていない方は、この記事を参考にして、録画機器の購入を検討してみてくださいね。
テレビを録画する方法
まずは、テレビを録画する基本的な方法から説明していきます。テレビ番組を録画するには、テレビ本体の録画機能を使う他にも、ブルーレイレコーダーや外付けのHDDを使って録画する方法があります。これらの録画方法の特長やメリット、デメリット面などをそれぞれ解説していきましょう。
テレビ内臓の録画機能
まずは、テレビ本体に内蔵されている録画機能を使った方法です。本来、テレビ番組の録画には、レコーダーや外付けディスクの設置が必要ですが、録画機能を持っているテレビにはHDDが内蔵されているので、テレビ本体だけで録画を行えます。配線が絡み合うことなくテレビ周りがすっきりとして、複雑な操作もなく手軽に録画予約をできるのがメリットです。
デメリット面としては、HDDが本体に内蔵されているので、テレビの買い替え時に録画した番組を新しいテレビへと引き継げない点が挙げられます。また、テレビが壊れてしまうと録画した番組も観られなくなってしまい、長期保存用としては不向きです。
ブルーレイレコーダー
テレビ番組の録画では、DVD・ブルーレイレコーダーでの録画はメジャーな方法です。高画質の映像や放送が増えてきている中での現在の主流は、圧倒的にブルーレイレコーダーですがDVDも使えます。気に入った番組や作品をDVDやブルーレイディスクにダビングできるので、長期保存に適しており、録画機能以外にも豊富な機能を使えるのがメリットです。
ただし、機能が充実している分、機器の操作に不慣れな方には、初期設定が難しかったり、機能を使いこなせなかったりするデメリットが考えられます。シンプルに録画機能だけを使いたいという方は、次に解説する方法がおすすめです。
◆ブルーレイレコーダーの選び方は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
外付けHDDやSSD
近年では高画質での放送がメインなので、録画した番組のデータ容量も比例して大きくなっています。そのため、録画した番組が溜まっていくと容量不足となり、お気に入りの番組を泣く泣く消さなければなりません。そんな事態に陥らないようおすすめしたいのが、録画用の外付けHDDやSSDです。本体に録画機能が付いているテレビやレコーダーの増設にも使えます。
レコーダーでテレビを録画するメリット
テレビ本体や外付けHDDは、レコーダーに比べて操作が簡単で安く入手できます。しかし、レコーダーには充実した録画機能を使えること、ディスクへの書き出しや再生が行えるなど、大きなメリットがあります。続いては、レコーダーを使うことで得られるメリット面について解説しましょう。
録画の機能が充実している
DVD・ブルーレイレコーダーは録画用の機器ですから、やはり機能面が充実しているのが最大のメリットでしょう。レコーダー内にチューナーが内蔵されているため、同時に録画できる番組数が増えるメリットもあります。レコーダーには基本的に大容量のHDDが内蔵されているので、高画質の番組をたっぷりと録画できますよ。
また、タレント名やキーワードなどを登録しておけば、関連する番組を自動で検出して録画してくれる機能もあります。知らなかった面白い番組や作品に触れるきっかけにもなりますね。残したいシーンだけカットする番組編集もできるので、CMカットや番組内の好きなコーナーだけトリミングしておくのも便利です。
DVDやブルーレイに書き出せる
録画レコーダーと、テレビの録画機能や外付けHDDでの録画機能と大きく異なるのが、録画した番組をディスクにダビングできるという点です。たくさん番組を録画して容量が圧迫されたときや、長く保存したい番組があったら、DVDやブルーレイディスクへ書き出して保存しておきましょう。好きなドラマをダビングしてシリーズで保存しておいたり、お気に入りの番組の名シーンだけを集めたオリジナルのディスクも作れます。
DVDやブルーレイを再生できる
レコーダーでは、DVDやブルーレイディスクを再生できます。動画の配信サービスが主流になってはいるものの、観たいコンテンツが配信されていなかったり、期間限定の配信であったりすることも多くあります。そんなときにディスクが手元にあれば、いつでも観たい作品を楽しめますね。
好きなアーティストのライブや舞台公演も視聴できますし、自分で書き出したディスクも再生できますから、いつでも好きな映像にアクセスできるのは大きなメリットと言えるでしょう。
テレビ録画におすすめのレコーダー
録画レコーダーがあれば、充実した録画機能を使える他にも、ディスクを再生できる強みがあります。レコーダーのメリットをお分かりいただけたところで、続いてはテレビ録画用としておすすめしたい製品をいくつかご紹介していきます。
パナソニック おうちクラウドディーガ DMR-2W101
ブルーレコーダー市場の中で高い人気を誇るのがパナソニックから販売されている、高画質録画が魅力のディーガシリーズです。パナソニックが提供する公式アプリ「どこでもディーガ」に対応している製品では、外出先でもスマートフォンから録画した番組や、現在放送しているテレビ番組を視聴できます。
好きなアーティストやタレントの出演情報を外出先で入手したときも、スマートフォンから録画予約をすぐに行えるので、見逃しがありません。リアルタイムで観たい番組の時間に帰宅が間に合わなくても、帰りの電車内などで視聴できますよ。
レコーダータイプ | ブルーレイ |
チューナー数 | 2 |
HDD容量 | 1TB |
同時録画可能番組数 | 2 番組 |
対応OS | iOS、Android |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 430×41.5×179 mm |
重さ | 1.8 kg |
SONY BDZ-FBT4100
SONYのレコーダーではBDZシリーズが人気です。特筆すべきは、新作のドラマやアニメ、特番などを最長1ヶ月前から録画できる「先録(さきろく)」機能です。情報を入手してからすぐに録画予約しておけば、気になる第一話を見逃すこともありません。
2021年に発売されたモデルからは、特番のドラマにも対応するようになり、さらに機能が充実しています。新しいドラマやアニメを一通りチェックするという方には、ぜひおすすめしたいモデルです。
また、「ワイヤレスおでかけ転送」を使えば、スマートフォンに番組を高速で転送できるので、お気に入りの番組を外出先でも楽しめます。長時間にわたるスポーツ中継などの4K放送も、「4Kインテリジェントエンコーダー」で美しい画質で残しておけますよ。
レコーダータイプ | ブルーレイ |
チューナー数 | 3 |
HDD容量 | 4TB |
同時録画可能番組数 | 3 番組 |
対応OS | iOS、Android |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 430.2×56.4×224.5 mm |
重さ | 3.7 kg |
TVS REGZA 4KREGZAブルーレイ DBR-4KZ400
REGZAの4K対応レコーダーDBR-4KZ400は同時録画機能に優れていて、最大でなんと8番組を録画できます。「タイムシフトマシン」機能では、最大で6チャンネルをまるごと録画できるので、これだけ同時に録画できれば観たい番組を逃す心配もないでしょう。
番組の検索もしやすく、ネット上で動画を検索するようにして探せる「おすすめ番組」ボタンや、録画番組表の「シーンリスト」から分かりやすくアクセスできます。
テレビでも高画質モデルを多く取り扱っているレグザですが、新エンジン「レグザレコーダーエンジンRR1」や「クラウドAI高画質連携」などの高画質映像を再現する最先端の技術によって、色鮮やかでクリアな録画を楽しめます。
レコーダータイプ | ブルーレイ |
チューナー | 2 |
HDD容量 | 4TB |
同時録画可能番組数 | 3 番組 |
対応OS | iOS、Android |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 430x59x270 mm |
重さ | 3.7 kg |
東芝 REGZAタイムシフトマシンハードディスク D-M210
設定したチャンネルを丸ごと録画できる、レグザの「タイムシフトマシン」機能が搭載された、ハードディスクタイプのレコーダーです。該当機能が搭載されたレグザモデルやブルーレイレコーダーを買わなくても、5万円台、もしくはそれ以下とリーズナブルな価格で約1週間分ものタイムシフトマシン録画ができるようになります。
タイムシフトマシン機能以外にも、おまかせ録画や長時間録画、時短再生、プレイリスト編集機能なども搭載されています。ダビングする際には別途レコーダーが必要ですが、保存よりも視聴がメインだという方にはぴったりなハードディスクです。
レコーダータイプ | HDD |
チューナー | 3 |
HDD容量 | 2TB |
同時録画可能番組数 | 2 番組 |
対応OS | iOS、Android |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 285x59x218 mm |
重さ | 1.8 kg |
シャープ AQUOSブルーレイ 2B-C05DW1
ドラマ好きの方におすすめしたいのが、シャープの「AQUOS」シリーズレコーダーです。リモコンの「ドラ丸」ボタンを押すと、録画中のドラマや、これから放送開始されるドラマが一覧で表示されて見やすく検索できます。さらに、新作の連続ドラマを4週間分、自動で録画保存してくれるので、話題の作品を見逃さずに視聴できます。
録画番組は同じタイトルごとにフォルダ分けされ、サムネイルにカーソルを合わせると、音声付きの動画で内容を確認できるので、たくさん録り溜めて内容が分からなくなっても、すぐ思い出すことができます。
レコーダータイプ | ブルーレイ |
チューナー | 2 |
HDD容量 | 500GB |
同時録画可能番組数 | 2 番組 |
対応OS | iOS、Android |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 430x51x195 mm |
重さ | 2.2 kg |
テレビ録画レコーダーの選び方
おすすめのレコーダーをいくつかピックアップしてご紹介してきました。自分の視聴スタイルに合いそうなモデルは見つかりましたか?
続いては、実際に録画用レコーダーを購入する際に、抑えておきたい選び方のポイントを5つ挙げてみました。どの製品にしようか迷ったときには、これから紹介するポイントを思い出して選んでみると参考になるかと思います。
お使いのテレビとの相性
録画用のレコーダーを購入する際は、今お使いのテレビと同じメーカーを購入するのもおすすめです。テレビとブルーレイレコーダーは異なるメーカーでも問題なく使用できるのですが、もしテレビとメーカーを揃えると、録画や再生のリンク機能が使えることがあります。特にこだわりがない限りは、使える機能の幅が広がるので同メーカーで揃えて購入するのをおすすめします。
チューナー数
チューナーとはテレビ放送を受信する機器のことです。テレビでの放送受信や番組の録画時にはチューナーが必須です。チューナーの搭載数が増えれば、同時に録画できる番組数も増えます。外付けのHDDやSSDではチューナーが搭載されておらず、テレビ内蔵のチューナーで録画を行うため、録画中に別番組を視聴できず不便です。
録画したい番組が多い方や、同じ時間帯に観たい番組が集中しているという方は、搭載チューナー数に注目してレコーダーを選びましょう。多いモデルでは3〜6番組の同時録画が可能で、先ほど紹介したREGZAのDBR-4KZ400は、最大で8番組の録画に対応しています。
◆チューナーの選び方は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。
インターネット接続の有無
インターネット接続が可能なレコーダーを選べば、スマートフォンアプリと連携させた便利な機能を使えます。録画番組をスマートフォンに転送して、手元でいつでも好きな番組を観れたり、録画予約を行えたりするので、レコーダーを使いこなしたい方はインターネット接続の有無にも注目して選んでみましょう。
無線LANに対応しているWi-Fi Direct規格のモデルであれば、ケーブル要らずで接続できるので、テレビ周りの配線が複雑になりません。
外付けHDDの対応可否
比較的リーズナブルな外付けのHDDやSSDは、リーズナブルな価格で購入できる録画機器ですが、レコーダーと接続することで録画容量を増やすという使い方もできます。据え置きタイプ以外にも、テレビ本体に差して使うスティックタイプも販売されていて扱いやすいです。
ただし、お使いのモデルに適応したものでなければ使用できないので、購入前に確認しておきましょう。
その他の便利な機能
最近のレコーダーにはあると便利な機能が続々と搭載されています。例えば、東芝から販売されているレグザには「タイムシフトマシン」という録画機能があり、指定したチャンネルをまるごと一時保存してくれます。
途中から観始めた番組の開始までさかのぼって視聴できるなど、番組をいちいち録画設定しなくて済む便利な機能です。いつも決まった時間の番組しか観られない方は、普段観る機会の少ない番組を楽しめます。
この「タイムシフトマシン」機能については、先ほどご紹介したハードディスク D-M210を使うと便利です。搭載したレコーダーを持っていなくても、接続すると丸ごと録画が可能になります。
他にも、チューナー数の多いレコーダーは、複数の番組を同時に録画できるのが魅力です。スマートフォンアプリと連携させれば、出先からリモートで録画予約を行ったり、録画した番組を外で視聴したりできます。
ブルーレイレコーダーでテレビ録画も視聴も快適・便利に!
今回は、テレビ番組の録画が劇的に便利になる、ブルーレイレコーダーについて、おすすめのモデルや機能面、メリットなどをご紹介してきました。
シンプルな録画機能だけ必要なのであれば、テレビ本体の録画機能や外付けHDDを使うのが簡単ですが、観たいテレビ番組が多いテレビ好きな方には、ぜひレコーダーの導入をおすすめします。
- 同時録画やリモート録画などの充実した機能を使える
- レコーダーにHDDを外付けすることで容量を増やせる
- 気に入った番組は、ブルーレイなどのディスクにダビング可能
- リモコンで簡単に番組編集できる
レコーダーの録画機能を活用することで、時間を有意義に使いながらも観たい番組を見逃さずに保存しておけます。好きなアーティストやタレントの番組を長く保存しておきたい方も、ディスクにダビングできるレコーダーが便利です。
観たいドラマ作品や番組が多い場合は、同時録画できるレコーダーを上手に使って、好きな作品を余すことなく楽しみましょう。