テレビアンテナを設置したいけど、費用相場が気になりますよね。
テレビアンテナの設置費用の相場は、どれぐらいなのでしょうか?
またテレビアンテナの設置費用を節約する方法についても気になりますよね。
この記事では、テレビアンテナの設置費用の相場について、地域別の費用相場も含めて詳しくご紹介します。
テレビアンテナ設置費用の節約術やDIYでの設置についてもお伝えするので、最後まで記事をチェックしてくださいね!
テレビアンテナ設置の費用相場
まずはテレビアンテナ設置の費用相場について見ていきましょう。テレビアンテナの設置の際には、以下のような費用が発生します。それぞれに費用相場についてご紹介するので、参考にしてくださいね。
アンテナ設置の基本費用とは
まずアンテナ設置の基本費用について見ていきましょう。アンテナ設置の基本費用は、設置するアンテナの種類によっても異なります。アンテナには以下の種類があります。
- 八木式アンテナ
- デザインアンテナ
- ユニコーンアンテナ
- 室内アンテナ
- CSBSアンテナ
- 4K8Kアンテナ
上記のアンテナを単独・もしくは複数設置するのがアンテナ工事です。以下でそれぞれのアンテナの特徴と設置費用の相場についてご紹介します。
八木式アンテナ
八木式アンテナは地デジが視聴できるようになるアンテナで、昔ながらのよく知られているアンテナです。八木式アンテナの形は、まるで魚の骨のようと表現されることがあります。100年以上前から開発されたもので、設置費用の相場は他のアンテナに比べると安いです。
ただ設置費用が安いから性能が悪いというわけではなく、古い形式のアンテナながら、現在でも多くの方に利用されています。八木岸アンテナの名称の由来は、八木秀次と宇田新太郎という人が開発したものだからとのこと。海外では「Yagi-Uda Antenna」とも呼ばれます。
八木式アンテナの寿命は10年程度とされています。ただ10年というのはあくまでも目安で、アンテナは屋外で風雨や紫外線に晒されるので、環境によっては10年よりも早く寿命が来ることも。逆に10年以上持つこともあります。
八木式アンテナの設置費用の相場は、30,000円〜50,000円程度です。設置する場所の状況や業者によって費用は変わってくるので、実際に設置する際には複数の業者から見積もりをとると良いでしょう。
デザインアンテナ
デザインアンテナは、八木式アンテナと同じく地デジを視聴するのに必要なアンテナです。見た目は長方形の箱のような形で、八木式アンテナよりはコンパクトな印象。平面アンテナやフラットアンテナと呼ばれることもあります。
その名の通りデザイン性に優れており、八木式アンテナのようにアンテナが主張して建物の外観に影響すると言うことがありません。また色の数が豊富で、外壁に合わせて色を選ぶこともできます。
デザインアンテナはデザイン性が優れているだけではなく、電波の受信レベルも高いです。その形状から耐久性にも優れているので、新築のお住まいでデザインアンテナを選ぶ人も増えています。
デザインアンテナの設置費用の相場は、40,000円〜60,000円程度となっており、八木式アンテナよりも少し高めです。
ユニコーンアンテナ
ユニコーンアンテナは、八木式アンテナやデザインアンテナと同じく、地上波の番組が視聴できるアンテナです。ユニコーンアンテナはポール状の形が特徴的なアンテナで、屋根の上ではなく、破風や外壁に設置します。
ユニコーンアンテナのメリットは、その形状から電波をキャッチしやすいこととお住まいの外観への影響を最小限にしてくれること、風邪の影響を受けにくいこと、鳥による被害に遭いづらいことです。
他にもユニコーンアンテナは、太陽光パネルを設置している住宅でも、設置場所に困らないというメリットもあります。
ユニコーンアンテナのデメリットは、他のアンテナに比べると価格がやや高めなことです。また住宅の形状によっては、設置費用が高くなることもあります。さらにユニコーンアンテナは、他のアンテナに比べると電波を拾う力が弱いため、強電界地域での設置が難しい場合があることもデメリットです。
ユニコーンアンテナの設置費用の相場は、20,000円〜50,000円程度となっており、他のアンテナの設置費用と比べると、やや高めになることがあります。
室内アンテナ
室内アンテナは、その名称の通り、屋外に設置するのではなく室内に設置して使用できるアンテナのことです。屋根に設置する必要がないため、自分で簡単に設置できます。設置する際には、テレビと接続するだけです。
アンテナ端子がない場合でも、ケーブルを接続すればテレビが映ります。また、小型タイプが多いので、場所を取らないこともメリットです。
室内アンテナのデメリットは、電波の弱いところでは電波を拾いづらいこと。また、周囲の建物の状況によっては、電波の強い地域でも電波が拾えないことがあります。屋根に取り付ける他のアンテナに比べると、やや不安定です。
そのため、映像が乱れたり、ノイズが入ったり、一部の番組が映らないなどのトラブルが起こることもあります。室内アンテナは、室内でも電波を拾いやすい場所を選んで設置する必要があり、設置場所をかなり選ぶのもデメリットです。
室内アンテナの設置費用は、自分で設置できるので0円で設置できます。室内アンテナの価格は、3,000円〜8,000円程度のものが多いです。
CSBSアンテナ
CSBSアンテナは、BS放送やCS放送用の電波を人工衛星から受信するためのアンテナです。形は円盤形のパラボラアンテナで、マンションなどのベランダや屋根に取り付けられているのを見たことがある方も多いでしょう。
CSBSアンテナは南南西の空に浮かぶ人工衛星から電波を受信するので、方角は南南西に向けて設置する必要があります。アンテナの種類は、CS放送用とBS放送用で異なる場合があるので、事前にしっかり確認しておきましょう。
BSCSアンテナはあくまでもCS放送・BS放送を受信するためのものなので、地デジも視聴したい場合は地デジ用のアンテナも設置する必要があります。
設置は、マンションなどの共同住宅の場合、オーナーの許可は必要ですが、自分でベランダの手すりなどに取り付けることが可能です。戸建ての場合は、地デジのアンテナと一緒にCSBSアンテナの設置を依頼すれば、設置費用が安くなることがあります。
BSCSアンテナを業者に頼んで設置する場合の費用の相場は、15,000円〜50,000円程度。地デジと一緒に設置した方が安くなることが多いので、地デジのアンテナを設置する場合は、CSBSアンテナの設置が必要かどうかも検討しましょう。
4K8Kアンテナ
4K8Kアンテナは、2018年からスタートした4K8K放送を受信できるアンテナです。4K8KアンテナはCSBSアンテナと同じように丸い形状をしていますが、CSBSアンテナでは4K8K放送の受信はできません。また地デジのアンテナでも4K8K放送は受信できないので、4K8K放送が視聴したい場合は、4K8Kアンテナの設置が必要です。
4K8K放送は、通常よりも高画質で高精細な映像を提供するもので、最近では4K8K対応のテレビも増えてきました。地デジ放送は2Kなので、倍やその倍の高画質の映像が視聴できるということになります。
4K8K放送のアンテナの価格は5,000円~15,000円程度となっており、設置費用の相場は30,000円~80,000円とのこと。取り付ける位置などによって、設置費用はかなり変動します。
地デジやCSBS用のアンテナと一緒に設置を行えば、設置費用を安くすることが可能です。また設置を業者に依頼する際には、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。
追加費用が発生するケース
テレビアンテナを設置する際には、追加費用が発生するケースがあります。追加費用は発生するのは、以下のような場合です。
ブースターの追加が必要な場合
お住まいの住居の電波状態が弱い場合、ブースターの追加が必要になります。ブースターはテレビ放送信号を増幅する機器で、電波の拡声器のような役割を持つ機器です。電波の受信レベルが低い場合は、このブースターを設置しなくてはなりません。
ブースターには、アンテナの下に設置する屋外タイプの他、屋内に設置するものがあります。送信局からの受信レベルが低い場合は、屋外タイプを設置しましょう。テレビ端子のほうに余裕がない場合は、屋内タイプのブースターを設置します。
ブースターの価格相場は4,000円〜5,000円程度ですが、設置費用の追加として数千円から数万円程度の料金が必要です。設置料金は業者によって異なるので、電波状況が悪いと分かっている場合は、あらかじめ業者にブースター設置時の費用についても確認しましょう。
依頼主都合で日程を変更した場合
テレビアンテナ設置を業者に依頼し、依頼主の都合で日程を変更した場合は、追加料金が発生することがあります。日程変更による追加料金は業者によってさまざまですが、当日になってキャンセルした場合は、10,000円以上の高額な料金や場合によっては工事費用の全額の弁済を要求されることも。
どうしても設置工事の日程の変更が必要になった場合は、早めに連絡するようにしましょう。また、天候によって工事業者が日程を変更したほうが良いと判断した場合の日程変更の場合は、追加料金はかかりません。
古いアンテナの処分費用
アンテナ設置工事を行う際に、設置されていた古いアンテナの処分が必要な場合は、追加で処分費用が必要になります。アンテナの撤去・処分費用は、10,000円〜20,000円程度です。アンテナ設置工事と処分を同時に依頼する場合は、もっと安くなる可能性もあります。
高所での作業が必要な場合
屋根に設置すると電波をしっかりキャッチしてくれますが、高所作業になるため、追加料金が発生することがあります。アンテナの設置工事は、屋根・外壁・ベランダなど、高さや危険度によって料金が異なることが多いです。屋根はもっとも高く危険を伴うので、高い料金が設定されています。
地域別の費用相場
テレビアンテナの設置費用の相場は、地域によって異なります。実はテレビアンテナの設置費用は、全国の都道府県ごとに設定されている建設業積算単価によって左右されるからです。建設業積算単価は定期的に見直しされており、毎年見直しを行っている自治体もあります。
テレビアンテナの設置費用が高くなりがちなのは、東京都です。東京都は労務単価が高いこともあり、テレビアンテナの設置費用も高い傾向があります。東京と地方のテレビアンテナの設置費用を比較すると、5,000円ほどの開きがある地域も。
ただお住まいが地方であっても、不便な場所に住んでいる場合は結果的にテレビアンテナの設置費用が高くなることもあります。東京都内ではパーツなどが安く手に入りやすいことから、その分、合計の費用が安くなるということもあるでしょう。
確かに設置費用の相場は地域ごとに異なりますが、さまざまな要素を総合すると、それほど差はないともいえます。大切なのは、業者に依頼する際に、複数から見積もりを取ること。そうすれば相場も分かり、お得な料金で工事を依頼することが可能です。
アンテナ設置の種類とそれぞれのコスト
アンテナの設置の種類と、それぞれのコストについて見ていきましょう。テレビアンテナの設置の種類ごとのコストは、どのように違うのでしょうか?以下に設置アンテナごとのコストについてまとめました。
地上波アンテナとBS/CSアンテナの違い
まずは地上波アンテナとBS/CSアンテナの違いについて見ていきましょう。それぞれの違いは、以下の通りです。
地上波アンテナの特徴
地上波アンテナには3種類あり、その種類ごとに形が異なります。地上波アンテナの種類は、以下の通りです。
- 八木式アンテナ
- デザインアンテナ
- ユニコーンアンテナ
八木式アンテナは魚の骨のような形をしたアンテナで、デザインアンテナは四角い形をしています。またユニコーンアンテナの形はポール状です。3つのアンテナの中でもっとも電波をキャッチしやすいのは、八木式アンテナ。ただ、他の2つも、電波を拾う感度は悪くありません。
電波には電界強度があり、八木式アンテナの場合は弱でも大丈夫ですが、デザインアンテナやユニコーンアンテナの場合は、弱の地域では設置しても電波を拾うことが難しいことがあります。
電界強度は、強電界地域、中電界地域、弱電界地域の3つです。電界強度は、基本的には送信塔から近いほど強くなります。強電界地域の場合は、室内アンテナでもテレビが視聴できる可能性が高いです。
中電界地域は、弱電界地域に比べると電波が強い地域のこと。中電界地域の場合、デザインアンテナやユニコーンアンテナでも大丈夫な場合もありますが、電波の状況によっては、八木式アンテナがおすすめのこともあります。
弱電界地域の場合は、一番電波が弱い地域となり、多くは八木式アンテナを進められるでしょう。弱電界地域は、地デジの電波塔から遠いところにあったり、山や森林に囲まれていたり、高い建物に囲まれていたりするところです。
BS/CSアンテナの特徴
BS/CSアンテナは、BS放送・CS放送を受信するためのアンテナで、人工衛星からの電波を受信し、BS・CS放送を視聴できるようにするためのものです。BS・CS放送の電波を発信する人工衛星は東経110度の位置にあるので、南南西に向けて設置します。
また上下方向の角度は仰角といいますが、これは関東ではおよそ38度、関西ではおよそ41度に向けて設置。設置の際には、衛星とアンテナを遮るものがないかを確認します。
最近では、4K8Kアンテナを設置する人も多いですが、BS/CSアンテナに4K8Kが受信できるタイプもあるので、4K8Kの映像も受信したい場合は、このタイプのアンテナを選ぶようにしましょう。
BS放送は、無料チャンネルを含む全31チャンネルを配信しており、民放のBS放送番組やWOWOW、NHKの放送大学などのコンテンツが楽しめます。CS放送は、スカパーのコンテンツが楽しめ、全チャンネルが有料です。
BS/CSアンテナを取り付けることによって、有料チャンネルはもちろん、無料のチャンネルも楽しめるので、引っ越しや新築を機にアンテナ設置を行う人も多くいます。
屋根設置とベランダ設置の費用比較
テレビアンテナを設置する際には、屋根に設置する場合とベランダに設置する場合、さらに壁面に設置する場合とがあります。それぞれの設置場所と費用について見ていきましょう。
ベランダに設置する場合
マンションなどの集合住宅地の場合は、必然的にベランダに設置することが多く、アンテナによっては自分で設置することも可能です。自分で設置する場合は、取り付け費用は必要ありません。もし業者にお願いする場合の費用相場は、10,000円程度〜が相場となっています。
屋根に設置する場合
屋根にテレビアンテナを設置する場合は、自分で行うのはやめたほうが良いでしょう。高所での作業になるため、万が一の事故なども考えられます。また、設置する際にはアンテナの向きや角度など、気をつけなければならない点も多いです。
屋根にテレビアンテナを設置する際には、切妻型や寄棟型の屋根などが対象となります。地デジのアンテナは八木式アンテナ、その同じマストにBS/CSアンテナも設置することになるでしょう。
屋根にテレビアンテナを設置する際の費用相場は、30,000円〜60,000円程度となっています。屋根の状態や業者によってこの価格は変動するので、詳しくは見積もりを取ってみましょう。
壁面に設置する場合
八木式アンテナは壁面には設置できませんが、デザインアンテナやユニコーンアンテナは壁面に設置することが可能です。片流れ屋根など、特殊な形状の屋根の場合、屋根にアンテナが設置できない場合もあります。
そんな場合はデザインアンテナやユニコーンアンテナを利用して、壁面に設置することも。屋上設置よりも高さが低い位置への設置になるので、周囲の障害物などを確認し、電波をキャッチしやすいように設置することが必要です。
壁面に設置する場合の設置費用の相場は、15,000円〜50,000円程度となっています。壁面を補強する必要があるかどうかなど、現場によって費用は異なるので、事前に見積もりを取っておきましょう。
自立型アンテナのメリットとコスト
自立型アンテナは、自立形アンテナマストベースにアンテナを取り付けて設置する方法です。自立型アンテナは、ベランダや庭などの屋外にアンテナを簡単に設置できるメリットがあります。また鳥の被害を受けにくい点もメリットといえます。
デメリットは、屋根に突き出すように設置する方法よりも、電波のキャッチがしづらい点です。八木式アンテナをベランダなどに設置する際には、鳥の被害を受ける可能性があります。ベランダが鳥の糞だらけになってしまう可能性もあるので、気をつけましょう。
自立型アンテナは自分で設置することも可能なので、その場合には自立形アンテナマストベースの料金のみで設置できるので、費用の節約ができます。業者に頼む場合は、5,000円〜20,000程度の設置費用が必要です。
アンテナ設置の節約術
テレビアンテナ設置の際の節約術についても見ていきましょう。テレビアンテナをできるだけ安く設置するには、以下の点に注目してみてください。
費用を抑えるためのポイント
テレビアンテナを設置する際の費用を抑えるためには、いくつかのポイントを抑えておくことが必要です。以下でそのポイントについて解説します。
3社以上から相見積もりを取ること
テレビアンテナを設置する際の費用を抑えるためには、3社以上から見積もりを取ることが大切です。1社だけから見積もりを取ると、料金を高めに提示されたり、割引等をしてもらえない可能性もあります。
数社から見積もりを取ってから決めることを伝えれば、業者も可能な値引きの提案などをしてくれたり、高い金額を提示してくることはないはずです。業者を選ぶ際には、料金だけではなく対応なども見て総合的に判断しましょう。
業者に見積もりを依頼するときには、「相見積もりでも良いですか?」と言っておくと、相手もそのつもりで見積もりに来てくれるので安心です。
地デジとCSBSアンテナは一緒に設置する
地デジのアンテナを設置する場合は、一緒にCSBSアンテナも設置しましょう。後からCSBSアンテナを設置すると、設置費用が高くなってしまうことが多いです。地デジとCSBSアンテナを一緒に設置すれば、別々に設置するよりも安くしてもらえます。
また4K8Kアンテナも設置したい場合は、CSBSアンテナに4K8Kアンテナがついているものを選ぶと良いでしょう。4K8Kアンテナが独立したものの場合でも、一緒に設置したほうが料金がお得になることが多いです。
八木式アンテナを選ぶ
アンテナの設置費用を節約したいなら、地デジのアンテナを選ぶ際に八木式アンテナを選ぶのがおすすめです。デザインアンテナやユニコーンアンテナは、見た目がスタイリッシュですが、八木式アンテナよりも高くなってしまいます。
八木式アンテナは、いかにもアンテナという形のものが取り付けられるので、見た目を気にする方には不人気です。ただ、アンテナ設置費用を安くしたいなら、八木式アンテナが一番安くなります。また八木式アンテナは電波もキャッチしやすいので、アンテナとして優秀な点もメリットです。
DIYでのアンテナ設置の可能性と注意点
結論から言うと、DIYでアンテナを設置することは可能です。ただし、DIYでアンテナの設置を行うためには、以下のことが必要です。
- 必要な工具がそろっている
- アンテナの取り付けに関する知識がある
- 高所作業を行った経験がある
上記のうち1つでも足りない場合は、アンテナ設置工事をDIYでするのはやめたほうが良いでしょう。アンテナ設置工事は高所での作業になるので、気軽に行える工事ではありません。また、自分で工事を行っても、テレビが映らない可能性もあります。テレビが映らなければ、結局業者に依頼するということになってしまい、二度手間になるでしょう。
どうしても自分で設置工事をしたい場合は、ベランダに取り付けられるタイプのアンテナを選ぶのも1つの手。室内アンテナを利用する場合は、業者に頼まなくても自分で設置できます。
アンテナをDIYで設置して設置費用を安くする場合は、以下の点に注意しましょう。
高所作業になるので落下に気をつける
アンテナ設置工事は高所での作業になるので、落下して怪我などしないように細心の注意を払いましょう。状況によっては命綱をつけるなど、万が一落下した場合を想定した準備をしておくのがおすすめです。また脚立を使う場合は、安定感をしっかり確かめてから利用するようにしましょう。
アンテナや工具などが落下しないように気をつける
アンテナ設置工事をDIYで行う際には、アンテナや工具が落下しないように気をつけましょう。高所から物が落ちれば、下を歩いている人が大けがをしてしまう可能性もあります。また、工具などの落下で家屋や車などが破損してしまう可能性も。アンテナや工具などは落下防止の措置をとってから作業を行うようにしましょう。
お得なキャンペーンや補助金の活用
テレビアンテナを設置する際には、キャンペーンや補助金を利用するのがおすすめです。以下に詳細を紹介するので、参考にしてくださいね。
キャンペーンを活用する
アンテナ設置工事を請け負う業者は、お得なキャンペーンを開催していることが多いです。最も多いのは、光回線とセットにして申し込むもの。光回線とのセットでの申し込みなら、アンテナ工事費が0縁になる場合もあります。
また、キャッシュバックがもらえるキャンペーンも。引っ越しなどで光回線を乗り換える予定のある方は、アンテナ工事を依頼する際に光回線も申し込むと良いでしょう。
補助金を活用する
4K8Kアンテナの設置を考えている場合は、補助金を利用できる可能性があります。補助金の対象となるのは、4K8Kアンテナを設置する際に必要となるブースター、分配器、壁面端子などの周辺機器です。4K8Kアンテナ自体は補助金の対象とならないので気をつけましょう。
また補助金を申請できる方にも、以下のような条件があります。
- 2017年5月11日以前にBS110°CSアンテナを設置している
- 事務所や店舗、国・地方公共団体の住宅は対象外
つまり現在ケーブルテレビなどを利用していて新しく4K8Kアンテナを設置する方は対象外です。さらに、申請が行えるのは個人の住宅もしくは民間の集合住宅となります。また設置を依頼できるのは、補助金対象となる登録事業者のみです。
補助金を申請するための手順については、以下のようになっています。
- 4Kアンテナの助成金対象の登録事業者に現地調査と見積もりを依頼
- 登録業者へ委任状・確認書など、必要書類を提出
- 一般社団法人放送サービス高速化推進協会(A-PAB)による審査
- 工事を行った登録業者によるアンテナ工事実施とA-PABへ完了報告
- A-PABによる助成金額の決定と通知
- A-PABから登録業者へ助成金の支払い
多くの場合は依頼した登録事業者が手順を知っているので、必要な書類や分からないことがあれば聞いてみましょう。
アンテナ設置業者の選び方
アンテナ設置業者の選び方が、アンテナ設置工事をお得に行えるかどうかのポイントです。以下でアンテナ設置業者の選び方について解説するので、参考にしてくださいね。
信頼できる業者の見分け方
アンテナ設置工事を依頼する場合は、信頼できる業者を選びましょう。アンテナ設置工事は高所作業になるので、しっかりと工事を行ってもらう必要があります。中には手抜き業者もいるので、業者選びは慎重に行いましょう。信頼できる業者を選ぶポイントは、以下の通りです。
自社施工の業者を選ぶ
アンテナ設置工事を依頼する場合は、依頼先の業者が自社施工の業者かを確認しましょう。自社施工の業者でない場合は、下請けの会社に依頼する形になるので、中間マージンが発生します。
また下請けの会社に依頼することで、こちらの希望がストレートに伝わらず、工事の際に行き違いが起こることもあるでしょう。トラブルが発生した場合もたらいまわしにされ、責任の所在が曖昧になってしまう可能性もあります。
自社施工の業者の場合は中間マージンが発生しない分、料金が安くなる可能性が高いです。さらに責任の所在がはっきりしているので、設置工事のクオリティも期待できます。
クレジットカード対応の業者を選ぶ
テレビアンテナの設置工事の業者を選ぶ際には、クレジットカード対応の業者を選ぶようにしましょう。クレジットカードが使用できるということは、支払時に便利だという理由の他、それだけ信用があるということにも繋がります。
クレジットカード対応の業者であっても、手数料を顧客に支払わせようとするところには注意が必要です。本来、クレジットカードの手数料を顧客に支払わせることは、クレジットカード会社の規約に違反します。
クレジットカード対応の業者に依頼する際には、手数料の支払いが業者持ちかどうかも確認しておきましょう。
保証があるかどうかを確認する
テレビアンテナ工事の業者を選ぶ際には、保証があるかどうかを確認しましょう。業者によっては、保証期間内に不具合が生じた場合に対応してくれるところもあります。
テレビアンテナは屋外に設置するということもあり、不具合が起きることがないとは言い切れません。もしもすぐにテレビアンテナが外れるといったトラブルが起こった場合、保証がなければ自費で再び工事費用を支払う必要があります。
保証があれば、保証期間内なら無料で対応してくれることがほとんどです。テレビアンテナ工事を業者に依頼する場合は、保証があるかどうかや保証年数・保証内容についても、しっかり確認しておきましょう。
見積もりの比較と交渉のコツ
業者を選ぶ際には、WEBサイトに掲載されている料金で比較するのではなく、見積もりで比較するようにしましょう。WEBサイトに掲載されている料金はあくまでも参考価格で、実際には異なるという業者も多いです。
業者を選ぶ際には数社から相見積もりをとるようにし、提出された見積書の金額や内容を確認して選ぶようにしましょう。WEBサイトでは安い金額が書かれてあっても、実際には高い金額を請求されるという可能性もあります。
交渉する際には、相見積もりを依頼した業者の見積もりが全て出そろってからにしましょう。そのほうが効率的な交渉ができる可能性が高いです。
見積もりを確認するときは、詳細に書かれているかどうかを確認しましょう。見積もりを提出してこないところは論外ですが、詳細に書いてこないところも、後で追加料金が発生したりする可能性があります。
サービスと保証の重要性
テレビアンテナの工事では、保証が重要です。テレビアンテナの工事業者を選ぶ際には、保証がついているところを選ぶようにしましょう。また口約束ではなく、保証書をきちんと発行してくれるところを選ぶのがおすすめ。
テレビアンテナの工事の際の保証は、5年〜10年程度となっていることが多いです。保証は設置業者が行うものなので、保証期間や保証内容については業者ごとに異なります。そのため、依頼を行う際には、保証の内容もしっかりチェックしておきましょう。
テレビアンテナ工事の保証は、自然災害のや環境の変化場合には対象外となっていることも多いです。保証の対象となるのは自然故障や工事業者のミスなどになります。
自然災害の場合は、保険適用になることが多いです。台風、落雷、大雪、雨、強風などの場合は、火災保険で保証されることがあります。自然災害で破損した場合は、火災保険が適用できるかどうかを、まず確認してみましょう。
まとめ
テレビアンテナ設置の費用相場についてお伝えしてきました。
テレビアンテナの設置費用の相場は、アンテナの種類によって異なります。
大ざっぱな費用相場は、以下の通りです。
- 八木式アンテナ:30,000円〜50,000円程度
- デザインアンテナ:40,000円〜60,000円程度
- ユニコーンアンテナ:20,000円〜50,000円程度
- 室内アンテナ:3,000円〜8,000円程度
- CSBSアンテナ:15,000円〜50,000円程度
八木式アンテナは弱い電波地域でも電波をキャッチしやすいので、多くの方に利用されています。また費用も相対的に他のアンテナよりも安くなることが多いです。ただ見た目や鳥の被害を考えると、電波の強い地域ではデザインアンテナやユニコーンアンテナを選ぶのも良いでしょう。
アンテナ工事に関しては、光回線とあわせたキャンペーンを行っている業者も多いです。引っ越しなどをきっかけにアンテナ工事をする場合は、光回線とセットで申し込むのも良いでしょう。
4K8Kアンテナに関しては、補助金が使える場合があります。個人の戸建てか個人の集合住宅に限りますが、すでに地上波のテレビアンテナが設置済みの場合は、補助金の活用も検討してみましょう。
テレビアンテナは室内アンテナを自分で設置するという方法もありますが、室内では電波が届きづらく、テレビがきちんと映らない可能性もあります。テレビがしっかり映る様にしたい場合は、屋外のテレビアンテナの設置を検討しましょう!