コードの絡みを気にせずに使える便利なワイヤレスイヤホン。
ワイヤレスイヤホンを使っていると直面しやすい問題が、片方しか充電できない状態です。
故障かと疑ってしまいますが、ほとんどの場合は簡単な応急処置で解決できるケースが多いです。
この記事では、ワイヤレスイヤホンで片方だけ充電できない場合の主な原因と、解決するための対処法などを解説していきます。
ワイヤレスイヤホンを長持ちさせるためのメンテナンスのコツも合わせてご紹介。
自己解決が難しい場合の修理の選択肢についても触れ、どのように修理を依頼するかについても解説します。
この記事でわかること
- ワイヤレスイヤホンの片方が充電できない原因は、接触不良や充電端子の汚れ、寿命や故障などが考えられる
- 充電端子を掃除したり、イヤホンをケースに入れなおしたり、再起動したりすると解決することがある
- 故障が疑われる際は、各メーカーや販売店が保証や修理をおこなっているので、まずは販売店やメーカーに問い合わせてみる
ワイヤレスイヤホンの片方が充電できない原因
ワイヤレスイヤホンを使おうとしたら、片方だけバッテリー切れになっていたんだけど、これって故障かな?
ワイヤレスイヤホンは日常生活で便利ですが、片方が充電できないというトラブルに直面することがあります。
ここでは、ワイヤレスイヤホンの片方だけが充電されない原因について詳細に解説します。
接触不良、汚れ、ソフトウェアの問題など、さまざまな要因が充電障害を引き起こすことがあります。
片方が充電できない原因を理解して、効果的な対処方法を見つけましょう。
ケースの充電がない
ワイヤレスイヤホンで片方だけ充電がされない問題のひとつに、ケース自体の充電不足があります。
イヤホン本体の問題を疑いがちですが、ケースが十分に充電されていないことで、イヤホンが正しく作動しないことがあります。
長時間使用していない場合にはバッテリーが自然放電するため、思った以上に充電が減っている可能性が高いです。
ケースのLEDインジケーターやアプリなどからバッテリー残量を確認して、必要であればケースを完全に充電しましょう。
接触不良
片方だけが充電できない原因には接触不良も考えられます。
イヤホンと充電ケースの間で電気的な接続がうまく行なわれないことで発生するものです。
主な原因には、充電端子に汚れやホコリが蓄積されている場合や、端子が損傷している場合に多く見られます。
充電端子はイヤホンを充電するための重要な部分です。
この端子が汚れていると電流がスムーズに流れず、充電が途中で停止したり始まらなかったりします。
イヤホンを長時間使用していると、皮脂や汗、化粧品の成分などが端子部分に付着していきます。
これが固まると接触不良を引き起こしやすいです。
充電端子の汚れ
充電不良の原因には充電端子の汚れも挙げられます。
充電端子が汚れる原因は、主に日常使用による埃やゴミの蓄積です。
イヤホンはポケットやバッグなどに収納されることが多く、繊維くずや微小なゴミが充電端子に付着します。
皮脂や汗も充電端子に付着しやすく、時間経過と共に汚れとして蓄積します。
環境的な要因もあり、湿度の高い場所では金属部分が酸化しやすくなることも接触不良の原因です。
こうした要因が組み合わさると充電端子が汚れて充電が阻害され、片方だけ充電を行なえないという状態になる場合があります。
寿命や故障
ケースの充電やクリーニングを行なってもまだ片方が充電できない場合、イヤホンの寿命や故障が考えられます。
ワイヤレスイヤホンのバッテリー部分は消耗品です。
充電サイクルが重ねられるごとに劣化していくため、充電ができなくなる問題が発生するのです。
イヤホンのバッテリー寿命は、通常の使用状況下で数百回の充電サイクルに耐えられるよう設計されています。
しかし充電を繰り返すことで徐々に最大充電容量が低下します。
するとバッテリーが完全充電されなくなり、使用時間が短くなるのです。
ワイヤレスイヤホンが充電できないときの対処法
ワイヤレスイヤホンが充電できない原因はさまざまですが、ほとんどの場合は簡単な対処法で解決可能です。
ここでは、充電障害を解消するための対処法や手順を詳しく解説します。
自分で手軽に行なえる対処方法ばかりなので、まずは不具合が解消されるかどうか試してみてください。
どうしても不具合が直らない場合には、メーカーへの修理も検討してみましょう。
ケースが十分に充電されているか確認する
充電ケースが充電不足の状態では、イヤホンへの電力供給が不足してしまいます。
シンプルながらも意外と見落とされていることが多いので、まずはケースの充電が足りているかを確認してみてください。
充電ケースのLEDインジケーターやディスプレイを確認して、バッテリー量をチェックします。
一般的なワイヤレスイヤホンの充電ケースは、充電レベルを色や点滅で示しており、充電状態を一目で把握できます。
充電が必要な場合は、ケースをUSBケーブルやワイヤレス充電パッドに接続して、完全に充電されるまで待ちましょう。
充電後はイヤホンをケースに戻し、しっかりと接触しているかを確認します。
接触不良が充電不良の原因となることもあるため、イヤホンがケース内で正しく配置されているかを確認してみてください。
もう一度入れなおしてみる
ワイヤレスイヤホンが充電されていないときは、イヤホンを充電ケースにもう一度きちんと入れ直してみてください。
この方法は、接触不良が原因で充電ができていない場合に有効です。
充電ケースとイヤホンの接触端子に微細な汚れやホコリが蓄積されていると、接続が阻害されて充電が行なわれないためです。
ケースに入れる際は、端子が正確に対応する位置にあるかを確認し、軽く押し込むことで接触不良を解消できることもあります。
イヤホン本体を再起動する
ケースの充電がしっかりされていて接触不良の疑いがない場合には、イヤホン本体を再起動してみましょう。
ワイヤレスイヤホンは電子機器なので、ソフトウェアの不具合や一時的なエラーが原因で正常に機能しなくなることがあります。
イヤホンを再起動することで内部のシステムをリセットし、問題を解消できることもあるのです。
再起動の方法はメーカーやモデルごとに異なりますが、一般的には電源ボタンの長押しで実行できます。
イヤホンがオフになるのを待ち、その後に起動させると正常にリセットされ、充電可能な状態に戻ります。
この方法はBluetooth接続の不具合やイヤホンのフリーズ状態を解除するときにも役立ちます。
充電端子を掃除する
充電端子部分を含め、イヤホンの手入れは1〜2週間に1回ぐらいの頻度で行なうと、接触不良トラブルが起こりにくくなります。
掃除の手順も準備する物も手軽に済むので、こまめに掃除しておきましょう。
【準備する物】
・やわらかいクロスやティッシュ
・消毒用アルコール
・綿棒
・エアダスター(あれば)
【手順】
- イヤホンを電源オフにしてケースから取り出す
- 綿棒をアルコールに浸し、垂れないように軽く絞る
- アルコールを含んだ綿棒で充電端子をやさしく拭く
- 端子の周囲の細かい部分も丁寧に汚れを除去する
- エアダスターがあれば、細かいホコリや繊維の残りなどを飛ばす
- ノズルは端子から離して使用し、端子に圧をかけないよう注意
- アルコールが完全に乾くまで数分待つ
- 最後に端子に傷や異物がないか確認
- 充電ケースに戻して充電テストをする
定期的なメンテナンスによって、充電の接触不良だけでなく、イヤホンの寿命を延ばして音質や性能を長く保てます。
メーカーや販売店に問い合わせる
掃除や充電の確認でも解決しない場合には、技術的な障害や製品欠陥の可能性も考えられるので、メーカーや販売店に問い合わせてみましょう。
メーカーに問い合わせれば、製品に関する専門的なアドバイスやサポートを受けられます。
正しい使用方法やトラブルシューティングの手順について詳細に聞けるので、使用ミスから発生しているのか製品自体に欠陥があるのかを判断できるでしょう。
特に、購入後間もない製品で問題が発生した場合、返品や交換対応をしてもらえることが多いです。
問い合わせ時には、製品の型番や購入日、保証書などの情報を手元に準備しておきましょう。
買ったばかりのワイヤレスイヤホンが充電できないときは?
買ったばかりのワイヤレスイヤホンが充電できないとき、メーカーへ不良品の問い合わせをする前に、自分でイヤホンの動作をいくつか確認してみましょう。
まず、充電器自体の問題である可能性を考えてみます。
使用している充電器やケーブルが正しく接続されていなければ充電されません。
手持ちの違う充電器やケーブルを試してみて、充電問題が解決するか確認してください。
USBポートの故障の可能性もあるため、複数のポートでも試してみてください。
他にも、ワイヤレスイヤホンが充電モードに入っていない場合も考えられます。
だいたいは充電ケースに入れた時点で自動的に充電モードになりますが、稀にセンサーが反応しないことがあります。
充電ケースの蓋を開けたり閉じたりして、接触が確実に行なわれているかを確認してください。
充電の問題がファームウェアのバグによるものである場合、メーカーのウェブサイトから最新のアップデートを行なうのも有効です。
ワイヤレスイヤホンは修理できる?
ワイヤレスイヤホンに故障や不具合が起きたとき、交換対応以外にも修理は可能なのでしょうか。
ここではワイヤレスイヤホンの修理についての概要を解説します。
修理が可能な状況や、修理における一般的な問題点、依頼する際のポイントについても詳しく説明していきましょう。
修理コストを抑えつつ、イヤホンを長く使い続けるための参考にしてください。
修理専門店やメーカーで対応可能
故障したワイヤレスイヤホンは、修理専門店や購入メーカーにて修理依頼が可能です。
メーカーの保証期間内であれば無料で修理してもらえることもあります。
保証期間が過ぎていたり故障が保証の対象外であったりする場合は、有料での修理が必要です。
修理専門店では、ワイヤレスイヤホンのさまざまな問題に対応しています。
バッテリーの劣化や、音が出ない、片方だけが機能しないといった一般的な故障から、水濡れや物理的な破損による複雑なトラブルまで、幅広く手がけています。
メーカー修理は一般の修理店に比べて費用が高くなりますが、公式の部品が使用され、修理後の製品性能も安心です。
修理費用の相場
ワイヤレスイヤホンの修理費用については、故障の原因や作業内容、イヤホンのブランドやモデル、修理サービス業者によって大きく異なります。
一般的な修理相場は数万円までと幅広いですが、簡単な修理や部品交換で済むような場合は、修理費用は3,000円から8,000円程度です。
ドライバーやバッテリー交換など、複雑な修理が必要な場合には10,000円から20,000円程度の費用がかかることもあります。
特に高価なモデルやブランド製品の場合、修理費用はさらに高くなることが多いです。
修理依頼は、修理後の品質や安全性が保証され、修理後の保証期間が付帯することもある正規のサービスを選びましょう。
一般の修理業者に依頼すると費用は抑えられるものの、修理品質にばらつきがあるリスクも考慮しなければなりません。
Appleの修理対応
Appleでは故障やバッテリーの問題など、さまざまなトラブルに対応するための修理サービスを用意しています。
故障したAirPodsは、Apple StoreやApple認定サービスプロバイダに直接持ち込むか、郵送での修理を受け付けています。
修理・交換費用は、保証状態やAppleCare+の有無によって異なりますが、バッテリーは通常使用による劣化が原因であれば、有償交換が基本です。
AirPodsは購入から1年間のApple限定保証が適用されます。
基本的に保証外の場合は自己負担となることを覚えておきましょう。
AppleCare+加入の場合、バッテリー性能が元の容量の80%未満に低下しているなら、追加費用なしで交換できます。
事故による損害も特定のサービス料でカバーされ、バッテリーに関するサービスも充実しています。
修理対応 | 詳細 |
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問い合わせ先 | AirPods の修理サービス |
持ち込み方法 | ・正規サービスプロバイダやApple Storeに持ち込み ・指定配送業者が集荷してAppleへ配送 |
修理費用 | 製品の保証状態やAppleCare+の有無で異なる |
注意点 | ・Apple限定保証は1年間 ・バッテリー交換は有償 ・通常使用によるバッテリー劣化は製品保証の対象外 |
便利な保証サービス | 「AppleCare+」:修理料金1回分で片方または両方、充電ケースのみのいずれかを交換可能 |
ソニーの修理対応
ソニー製品のワイヤレスイヤホンは、故障や不具合が発生した場合、ソニーのサポートセンターから修理を申し込めます。
修理対応においては、製品の型番によって修理費用や対応内容が異なるため、状況に応じてサービス窓口に相談してみましょう。
万が一イヤホンの片方を紛失した際には、購入時に同時加入していれば「紛失あんしんサービス」を利用可能です。
このサービスに加入していると、片方のイヤホンを紛失した際に、通常よりも低価格での補償が受けられます。
故障や紛失以外にも、ヘッドホンの片側から音が出ない、充電ができないなどの問題も、ソニーのサポートサービスから適切なアドバイスや修理サービスを受けられます。
修理対応 | 詳細 |
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問い合わせ先 | 修理の目安料金の確認・修理の申し込み |
持ち込み方法 | ・ソニーサービスステーション、ソニー修理受付認定店へ持ち込み ・宅配修理(メーカー保証書に 「持込修理」「引取修理」の記載があるもの) |
料金 | ・製品の型番、修理内容によって異なる ・申込時に型番を入力すると、修理の目安料金が確認できる |
便利な保証サービス | 紛失あんしんサービス:万が一の紛失時に低価格で補償を受けられる |
JBLの修理対応
JBLのワイヤレスイヤホンの修理を希望する場合は、JBLサービスセンターに直接宅配便で送るか、近くの販売店に相談できます。
修理品を送る際は、可能であれば製品購入時の箱に入れて送付します。
依頼の際は、保証の有無に関わらず、正規のJBL製品であると確認するため、日本語保証書の添付が必須です。
保証書がない場合には規定のアフターサービスを受けられないことがあります。
保証書に購入日記載がないときは、購入日を証明するレシートやWeb購入履歴などの書類を必ず添付してください。
保証期間内の修理は、修理費用をJBLが負担し、返却は元払いで行なわれます。保証期間外の場合は修理費用は自己負担です。
また、点検結果に異常が認められなければ、所定の点検料が請求されます。
修理対応 | 詳細 |
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問い合わせ先 | JBL Support |
持ち込み方法 | ・近くの販売店に持ち込み ・JBLサービスセンターに郵送 |
料金 | 保証期間内:修理費用をJBLが負担 保証期間外:修理費用は自己負担 |
注意点 | ・見積もり後にキャンセルする場合、所定のキャンセル料が発生 ・日本語の保証書添付が必須 |
ワイヤレスイヤホンの片方が充電できないのは接触不良かも?
ワイヤレスイヤホンの片方が充電できない問題は、接触不良によるケースが多いでしょう。
汚れやホコリが接点に蓄積すると充電効率が低下し、結果的に充電ができていないという事態に陥るのです。
まずは、イヤホンを入れなおしたり、充電端子のゴミやホコリを取り除いたりして様子を見てみましょう。
接触不良を防ぐには、イヤホンの充電端子とケースの接触面を日頃から清潔に保つことが重要です。
汚れやホコリが充電の妨げとなるので、定期的にクリーニングを行なってください。
特に汚れが見られない場合には、ケース内部の接触端子の位置や、イヤホンを収納したときの位置がずれていないかも確認してください。
それでも問題が解消されない場合は、専門の修理サービスに相談しましょう。
保証期間内であれば無料で対応してもらえることも多く、保証期間外でも故障の原因次第では修理費用を抑えられます。
一般の修理業者を利用すると費用は安いですが、万が一のトラブルも考慮して正規のメーカーサービスの利用をおすすめします。