窓用エアコンはどんな窓でもOK?取り付けの条件や注意点を解説

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夏の暑さや冬の寒さ対策として欠かせないエアコンですが、壁に穴を開けたり室外機を置いたり、新しく設置するのは手間がかかるものです。

そんな時に便利なのが「窓用エアコン」。「窓用エアコン」は窓に置くだけで設置できるので、手軽なのがメリットです。

しかし、窓用エアコンはどんな窓にでも設置可能というわけではありません

設置する窓の種類やサイズ、さらにはその周辺環境によって、エアコンの選定や取り付け方法が大きく変わることがあります。

そこでこの記事では、窓用エアコンを選ぶ際に必要な条件や注意点を解説し、エアコンを安全かつ効果的に使用するためのポイントをご紹介します。

窓用エアコンの効果的な選び方と設置方法を理解し、一年を通して快適な室内環境を保てるようにしてくださいね。

とにかくすぐにエアコンを設置したいから「窓用エアコン」が気になっているけど、どうなんだろう!?

この記事でわかること

  • 窓用エアコンの設置に際しては、十分なサイズの窓があり、頑丈な窓枠があることが求められる
  • 出窓やルーバー窓、はめ殺しの窓など特殊な形状やタイプの窓には設置ができない
  • 設置場所の背面には物や隣家が近くになく、十分なスペースがあり、極端に雨ざらしにならない場所が望ましい

窓用エアコンを取り付けられる条件

窓用エアコンを取り付けられる条件

窓用エアコンを設置する際には、次のとおりいくつかの条件があります。

  • エアコンを設置する窓の種類:一般的には、横スライド式や二重窓であれば取り付けが可能だが、一部の引き違い窓や特殊な形状の窓では設置が難しいことも
  • エアコンを設置する窓のサイズ:エアコンの実寸と窓の開口部の寸法を事前に確認し、適合するかをチェックする必要がある
  • 窓のフレームの材質:木製やアルミ製のフレームは、比較的取り付けやすいが、プラスチック製や特殊な材質を使用している窓では、エアコンの重さを支えきれず、設置後に問題が発生する恐れがある
  • 窓の近くに十分なスペースがあること
  • 電源が近くにあること

窓用エアコンを取り付けられない窓

窓用エアコンを取り付けられない窓

窓用エアコンを設置する際には、すべての窓が適しているわけではありません。

取り付けられない窓の種類もあり、その理由は窓の形状や材質、構造によるものです。

窓用エアコンを設置するためには、窓が一定の大きさと強度を持ち、安定した支持面を提供できる必要があります。

また、窓の位置や周囲の環境もエアコンの効率や安全性に大きく影響するため、適切な窓を選ぶことが重要です。

ここからは、具体的にどのような窓がエアコンの取り付けに適さないかを解説していきます。

機器より小さい窓

窓用エアコンの設置を考える際に、特に注意が必要なのが窓のサイズです。

窓用エアコンを取り付けることができない代表的なケースとして、設置したい機器より小さい窓が挙げられます。

これは、エアコンの外形寸法が窓の開口部よりも大きい場合に該当し、エアコン本体が物理的に窓に収まらないため設置が不可能となるのです。

このような状況では、エアコンの設置を強行しても、適切に固定ができず安全性に欠けるばかりか、効率的な冷暖房を期待することも難しくなります。

また、窓枠への無理な負担が加わることで、窓自体の破損や変形のリスクも高まります。

そのため、エアコンを選ぶ際は、まず窓のサイズを正確に測定し、その寸法に適合するモデルを選ぶことが重要です。

はめ殺しの窓

はめ殺しの窓は、開閉機能がなく固定されているため、その構造上、エアコンの取り付けが原則として不可能です。

このタイプの窓は、通常外観の統一感を重視した建築デザインに多く見られ、光の取り入れには適していますが、後からの設備追加は想定されていません。

このような窓にエアコンを設置しようとすると、窓自体に手を加える必要がありますが、これは建物の構造を変更する大掛かりな工事になるため、許可や費用の面で現実的ではありません。

そのため、エアコンの設置を検討する際にはめ殺しの窓がある場合、他の冷暖房方法を考えることが必要です。

ルーバー窓

ルーバー窓は、複数の水平なガラス片がスラット状に並び、それらを角度を変えて開閉することができる特徴があります。

この種の窓は、風通しを良くするために設計されていますが、エアコンの設置には不向きです。

その主な理由は、ルーバー窓の構造上、エアコンを設置するために必要な固定面が確保できないことが挙げられます。

窓用エアコンは通常、窓枠にしっかりと固定する必要があるため、開閉式のガラス片があるルーバー窓では、エアコンを安全に支えることが困難です。

また、ルーバー窓の隙間から外気が漏れると、エアコンの効率も大きく低下します。

そのため、エアコンを設置したい場合、ルーバー窓がある部屋では他の冷暖房の選択肢を考慮する必要があります。

出窓

出窓は部屋の外に張り出した構造であり、通常、周囲を囲むガラス窓が特徴です。

このタイプの窓は、見た目が美しいことと採光に優れた機能から多くの住宅で利用されていますが、エアコンの取り付けには不適合です。

出窓の主な問題点は、エアコンを設置するには安定した支持面が必要であること、そして出窓自体のデザインがエアコンの設置を難しくすることにあります。

エアコンが正しく固定できない場合、安全性に欠けるだけでなく、効率的な運用も期待できません

また、出窓のガラス面が多いため、エアコンからの冷暖気が直接窓に当たり、エネルギー効率が著しく低下する可能性もあります。

窓用エアコンを設置する際の確認ポイント

窓用エアコンを設置する際の確認ポイント

窓用エアコンを設置する際には、いくつかの確認ポイントを押さえておくことが大切です。

適切な窓の選定から、その窓枠の強度、また設置場所の環境まで、さまざまな要因がエアコンの性能や安全性に影響を与えます。

特に、窓のタイプやサイズがエアコンに適合しているか、窓枠が頑丈であるかどうかは、基本的なチェック項目です。

さらに、設置場所が過度に雨水に晒される環境でないことも確認が必要です。

これらのポイントについて、詳しく解説していきます。

◆おすすめの窓用エアコンについては、以下の記事で詳しく解説しています。

窓のタイプや大きさが条件を満たしているか

窓用エアコンを設置する際に、適切な窓の選定は、エアコンの効率と安全性を保つために不可欠です。

まず、エアコンが取り付けられる窓は、開口部のサイズがエアコン本体の寸法に合致している必要があります。

小さすぎると窓用エアコンを固定できず、排熱もうまくできないため、設置できません。

また、出窓やルーバー窓など、窓のタイプによってはエアコンの設置が適さない場合があります。

例えば、横にスライドする窓や一般的な引き違い窓は設置が容易ですが、独特な形状や開き方をする窓では、エアコンの取り付けが困難または不可能な場合もあります。

取り付けたい窓用エアコンの設置条件を、Webサイトやカタログなどであらかじめ確認しておきましょう。

窓枠が頑丈であるか

窓用エアコンを設置する際に、エアコンの安全な取り付けと長期にわたる使用を保証するためには、窓枠がエアコンの重量に耐えるだけの強度が必要です。

窓用エアコンはその重量が窓枠に直接かかるため、窓枠がしっかりとしていないと、時間とともに窓枠が歪んだり、最悪の場合は破損してしまう恐れがあります。

エアコン設置前には、窓枠の材質を確認し、必要に応じて補強が可能かどうかも検討することが重要です。

例えば、木製の窓枠は一般的に強度がありますが、経年による劣化が進んでいる場合は注意が必要です。

アルミ製や鋼製の窓枠はより耐久性が高いとされていますが、それでも設置するエアコンのサイズや重さによっては補強が必要になることもあります。

背面の風通しがよいか

窓用エアコンを設置する際には、背面の風通しの良さも重要な確認ポイントです。

エアコンの背面からは熱が放出されるため、この部分が塞がれてしまうと、エアコンの効率が著しく低下します。

また、熱がこもることでエアコン自体の故障リスクも高まり、耐用年数にも影響を及ぼすこともあるのです。

エアコンの背面には、少なくとも15cm以上のスペースを空けることが良いとされています。

このスペースが確保されていないと、エアコンは熱を効率良く外に逃がすことができず、冷却能力が低下するだけでなく、消費電力も増加します。

そのため、窓の外側に何も障害物がなく、空気が自由に流れる環境を確保することが必要です。

背面に物がないか・隣家が近くないか

窓用エアコンを設置する際には、背面の空間に物がないか、また隣家が近くないかを確認することも非常に重要です。

エアコンの背面には熱交換器があり、ここから熱を効率よく放出する必要があるため、物が置かれていると空気の流れが妨げられ、エアコンの冷却効果が低下します。

また、エアコンの背面が隣家の壁などに面している場合、放熱が十分に行われず、熱が篭もりやすくなるため、これも効率の低下を招く原因となるでしょう。

さらに物が近くにあったり隣家が近すぎると、騒音の原因となり、トラブルに発展してしまう可能性も。

エアコンの背面には少なくとも50cm以上の空間があることが望ましいです。

これにより、エアコンは熱を効果的に外に逃がすことができ、エネルギー消費の効率も向上します。

そのため、設置前には、エアコンの背面周辺をよく観察し、不要な物を取り除く、または他の場所へ移動させることが重要です。

極端に雨水が当たる環境ではないか

窓用エアコンを設置する際には、設置場所が極端に雨水が当たる環境でないかを確認することが重要です。

エアコンが直接雨の影響を受ける場所に設置されていると、雨水が内部に侵入し、機器の故障や寿命の短縮を招く恐れがあります。

ある程度の雨水であれば問題ありませんが、極端に水がかかるような状況下は望ましくありません。

また、湿気が多い場所では、エアコンの金属部分が錆びやすくなり、その効果や安全性にも悪影響を与える可能性が高まります。

エアコンの設置場所を選ぶ際には、屋根のひさしが十分にあるか、または雨雨水激しく当たらないような場所を選ぶことが望ましいです。

もしも適切な場所が見つからない場合は、エアコンを守るために追加的なカバーを設置することを検討してみましょう。

これにより、雨水からエアコンを守りながら、その機能を維持することが可能となります。

窓用エアコンを使用する際の注意点

窓用エアコンを使用する際の注意点

窓用エアコンを使用する際には、いくつかの注意点を把握しておくことが重要です。

適切な設置場所の選定や、使用する窓の種類、そして窓枠の条件など以外にも、エアコンを安全かつ効率的に利用するためのポイントが多数あります。

これらの注意点を理解し、適切に対応しましょう。ここからは、注意点について具体的な説明を行います。

窓の防犯対策をする

窓用エアコンを使用する際には、窓の防犯対策を十分に行うことが重要です。

窓用エアコンを設置すると窓が完全に閉まらないため、侵入者が入りやすくなる可能性があります。

このリスクを軽減するためには、エアコンの固定方法を強化することが効果的です。

例えば、エアコンを窓枠にしっかりと固定し、取り外しがしにくいようにしましょう。

さらに、追加の窓ロックを設置することで、エアコンがある窓を開けられることを阻止できます。

また、セキュリティーセンサーや窓用アラームを取り付けることも、防犯対策として有効です。

これにより、窓が無理やり開けられた際にアラームが作動し、侵入を試みる者を威嚇したり、周囲に警告を発することが可能となります。

害虫の侵入対策をする

窓用エアコンを取り付けることで生じる隙間は、害虫が侵入する入口となり得ます。

外周の侵入を防ぐためには、設置時の細部に注意を払うことが必須です。

まず、エアコンと窓枠の間に適切なシーリングを施すことが大切です。

特に、エアコン周辺の隙間をしっかりと封じることで、小さな虫が侵入することを防ぎます

市販の防虫用シールやフォームを利用して、隙間を完全に塞ぐようにしましょう。隙間テープやパテなども有効です。

ドレンホースがあるタイプは、ドレンホースも害虫の侵入口になりややすいと言えます。

ネットをかぶせたり、地面から離して浮かすなど、害虫対策をおこないましょう。

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暴風・豪雨の際は使用しない

窓用エアコンを使用する際には、天候にも注意を払う必要があります。

多少の雨水がかかることは想定して作られてはいるものの、暴風や豪雨の際にエアコンを使用することは避けるべきです。

これらの悪天候がエアコンに直接影響を与える可能性があり、機器の損傷や故障の原因となることがあります。

暴風時には、窓用エアコンが窓枠から外れるリスクが高まります。

また、豪雨がエアコンの内部に侵入すると、電気系統のショートを引き起こす恐れがあり、これが最悪の場合、火災につながることも考えられます。

そのため、暴風や豪雨の予報がある場合には、エアコンの電源を事前に切って、窓を閉めておくと安全です。

◆窓用エアコンの雨の日の使用については、以下の記事で詳しく解説しています。

窓は必ず開けて使用する

窓用エアコンを使用する際の基本的な注意点として、窓を開けた状態で使用することが重要です。

窓用エアコンは、室外機が一体化されている分、窓の背面を外に露出させることで、室外に排熱をおこなっています。

空気の循環を良くし、排熱を適切におこなうために、必ずエアコンの背面部分の窓は開けて使用しなくてはなりません。

窓を完全に閉じてしまうと、エアコンが外気との間で熱交換を行うことができず、冷却効率が大きく低下します。

また、エアコンの排熱がうまく行われず、室内に熱がこもり、不快な室内環境を作り出すこともあります。

そのまま窓を閉め続けて使用すると、過度にこもった熱により窓や窓枠が損傷する恐れもあり、危険です。

隙間風や雨が気になるからといって、窓を閉めて使用してはいけません。

雨水や隙間風は、隙間テープ等、別の方法で対策しましょう。

◆窓用エアコンの掃除方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

窓用エアコンは設置条件を確認して取り付けよう

窓用エアコンは設置条件を確認して取り付けよう

窓用エアコンを選ぶ際には、その設置条件をしっかりと確認することが大切です。

窓の種類やサイズ、窓枠の強度、周囲の環境などがエアコンの性能や安全性に直接影響を与えるため、これらの要素を事前にチェックすることが推奨されます。

また、エアコンの設置場所が雨風の影響を受けにくいことや、防犯対策としての考慮も必要です。

そのため、エアコンを設置する前に、適切な窓選びとその窓枠の頑丈さを確認し、安全に使用できる状態であるかを見極めることが重要です。

特に、害虫の侵入や悪天候時の対策も忘れずに行いましょう。

これにより、エアコンから最大限の効果を得ることができ、長期間にわたって安心して使用することが可能となります。

このように、窓用エアコンの選定と設置のポイントを一つ一つ丁寧にチェックし、適切な準備を行うことで、エアコンはその性能を十分に発揮し、快適な室内環境を提供してくれるでしょう。

適切な窓用エアコンを選んで、快適な住環境を実現してくださいね。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

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