テレビがBluetooth対応機種の場合、周辺機器を手軽にワイヤレス接続できて便利です。本記事では、自宅のテレビがBluetooth対応モデルかどうか、すぐに調べられる方法を紹介します。
Bluetooth対応機種は、基本的には近年発売モデルの上位機種なので、調べてみた結果、Bluetooth非対応テレビだったという場合も少なくありません。
そこで、買い替えを検討する際のテレビの選び方や、買い替えなくても活用できるBluetoothトランスミッターの使い方についても解説していきます。Bluetooth接続のメリットを知ればテレビの活用の幅も広がるので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- Bluetooth対応テレビがあれば、ワイヤレスでスピーカーやヘッドホンをテレビに接続できる。
- ゲームコントローラーやスマートフォン、タブレット端末との接続で、使用の幅が広がる。
- 手持ちのテレビがBluetooth非対応でも、トランスミッター機器を使えばBluetooth対応が可能。
テレビがBluetooth対応か調べるためには?


手持ちのテレビでヘッドホンやスピーカーを使いたいけど、Bluetooth対応機種なのかな?
まずは、使っているテレビの型番確認から設定メニューの確認まで、テレビがBluetooth対応かどうかを簡単に調べられる手順を解説します。メーカーのWebサイトや取扱説明書での確認方法もあわせて紹介するので、確実に判断できます。
調べ方を知れば、手持ちのテレビの機能をもっと活用できるようになりますよ。新しい使い方の発見にもつながる、詳しい確認方法を見ていきましょう。
メーカーのWebサイトで確認する
テレビがBluetooth対応かどうかを確実に知るには、メーカーの公式サイトで調べるのが確実な方法です。型番さえわかれば、商品ページから詳しい仕様を確認でき、Bluetooth機能の有無がはっきりとわかります。
主要メーカーの対応状況は機種によって異なりますが、おおまかな傾向があります。シャープのAQUOSシリーズはAndroid TVモデルを中心に対応。ソニーのBRAVIAは2021年以降のモデルのほとんどが対応しています。パナソニックのVIERAも2020年以降のモデルに多く搭載されています。
メーカー名 | シリーズ | Bluetooth対応状況 |
---|---|---|
シャープ | AQUOS(アクオス) | AndroidTVシリーズを中心に対応 |
ソニー | BRAVIA(ブラビア) | 2021年以降のモデルはほぼすべて対応 |
パナソニック | VIERA(ビエラ) | 2020年以降のモデルの多くが対応 |
TVS REGZA | REGZA(レグザ) | 型番により対応状況が異なる |
公式サイトでの検索時は、「ワイヤレス機能」や「Bluetooth」といったキーワードを入力すると、該当する情報にたどり着きやすくなります。発売時期や価格帯からも、おおよその対応状況を推測できるでしょう。
メーカーのサポートページでは、Bluetooth機能に関する詳しい説明や接続方法、対応機器の情報なども掲載されています。機能を活用する際の参考にもなるため、合わせてチェックしておくと便利です。
購入を検討している場合は、商品ページの仕様欄で「Bluetooth Ver.5.0」などの表記を探してみましょう。Bluetooth対応の場合、このようなバージョン情報が必ず記載されています。
テレビの設定メニューをチェックする
すでに使っているテレビがBluetooth対応かどうかは、設定メニューから手軽に確認できます。リモコンの「メニュー」または「ホーム」ボタンを押して、設定画面を開いてみましょう。
「Bluetooth設定」や「Bluetooth機器登録」という項目、あるいは「外部機器設定」のなかに「Bluetooth」という選択肢、「音声設定」内に「Bluetooth音声設定」といった項目が見つかるはずです。
設定メニューの確認場所
- 「Bluetooth設定」または「Bluetooth機器登録」
- 「外部機器設定」>「Bluetooth」
- 「音声設定」>「Bluetooth音声設定」
メーカーによって設定画面の構成は異なりますが、基本的な確認手順は共通しています。まず、設定メニューを開き、「ネットワーク」・「外部機器」・「音声」などの大項目を探します。そのなかに「Bluetooth」や「ワイヤレス」という文字があれば、対応している可能性が高いでしょう。
設定項目が見つからない場合は、「検索」機能が搭載された機種であれば「Bluetooth」で検索してみることも有効です。Android TVを搭載したモデルでは、設定メニューの検索機能を使って、すばやく該当項目を見つけられます。
取扱説明書や製品仕様を確認する
取扱説明書は、テレビの機能を正確に知ることができる資料です。Bluetooth関連の情報は、通常「外部機器との接続」や「ワイヤレス設定」の章に記載されています。
各メーカーの取扱説明書は、Webサイトからも確認できます。以下に主要メーカーの取扱説明書ページをまとめています。各ページからPDF形式でダウンロードできるので、ぜひ活用してください。
メーカー | 主な製品 | 公式ダウンロードページ |
---|---|---|
シャープ | AQUOS(アクオス) | 取扱説明書・寸法図ダウンロード |
ソニー | BRAVIA(ブラビア) | 取扱説明書 |
パナソニック | VIERA(ビエラ) | 品種別サポートページ |
TVS REGZA | REGZA(レグザ) | 取扱説明書ダウンロード |
製品仕様を確認する際は、「Bluetooth」「ワイヤレス機能」「無線接続」といったキーワードに注目します。対応製品であれば、「Bluetooth Ver.5.0」のようなバージョン情報も記載されているはずです。
また、無線LANの項目と同じ場所に説明がある場合も多いです。「Bluetooth Specification Ver.4.2」「周波数帯:2.4GHz帯」といった表記を探してみましょう。この記載があればBluetooth対応機種です。
テレビ本体やパッケージに同梱されている印刷物の取扱説明書を見る場合も、目次から「外部機器を接続する」「Bluetooth機器を接続する」といった項目を探すと、すばやく情報にたどり着けます。
Bluetooth対応テレビでなにができる?メリットは?

ワイヤレスヘッドホンでの深夜映画鑑賞や、高音質スピーカーとの接続など、Bluetooth対応テレビならではの便利な使い方があります。
ここからは、Bluetooth機能を活用した具体的な使用例や、暮らしが便利になるポイントを紹介します。とくに音声関連の活用法は、テレビライフをより快適にしてくれるでしょう。快適な視聴環境を整えるヒントとして、ぜひ参考にしてください。
ワイヤレスヘッドホンで視聴できる
Bluetooth対応テレビの最大の魅力は、ワイヤレスヘッドホンを使った自由な視聴スタイルです。ケーブルに縛られることなく、ソファでくつろぎながら、あるいはベッドに寝転んだ姿勢でも快適に視聴できます。
家族が就寝している時間帯でも、周囲を気にせずに好きな番組を楽しめます。また、家事や作業をしながらの視聴も、ケーブルを気にせず移動できるため便利です。
ワイヤレスヘッドホンのメリット
- 部屋の配線をすっきりと保てる
- 視聴位置や姿勢を自由に選べる
- 家事や作業をしながらの視聴が快適
- 周囲への騒音や時間帯を気にせず視聴できる
最新のBluetooth規格では映像と音声のズレも少なく、遅延を気にせずに視聴を楽しめます。また、複数のヘッドホンを同時に接続できる機種もあり、家族での共有視聴も可能です。
距離の制限も、一般的なヘッドホンケーブルと比べてかなり自由です。約10メートルの範囲内であれば、キッチンに立ち寄ったり、洗濯物を取り込んだりしながらでも音声を聴き続けられます。
スピーカーと接続して高音質で音声を楽しめる
Bluetoothスピーカーとの接続は、テレビの音質を大きく向上させる効果的な方法です。近年の薄型テレビは本体が薄くなった分、内蔵スピーカーの性能に制限があり、迫力のある音を出しにくい傾向にあります。
外部スピーカーを接続すれば、映画館のような臨場感のある音響を実現できます。とくにアクション映画やスポーツ中継では、迫力のある重低音や細かな環境音まで、より鮮明に聴き取れるようになります。
スピーカー接続のメリット
- 映画館のように重低音の効いた、臨場感ある音響
- クリアな音声でセリフが聞き取りやすい
- 手元に置けるので音量調整が簡単
また、音声のクリア度が上がることで、ドラマやニュースのセリフもより聞き取りやすくなります。テレビの音量を上げすぎることなく、快適な音量で視聴できる点も魅力です。
最近のBluetoothスピーカーはサウンドバータイプも増えています。スリムな見た目ながら本格的な音響システムを構築できるため、インテリアの雰囲気を損なう心配もありません。
手元に置けるコンパクトなスピーカーを選べば、音量調整も簡単です。リビングでの団らん時や、キッチンでの作業中など、さまざまなシーンで活用できるでしょう。
さまざまなBluetooth機器を接続できる
テレビのBluetooth機能は、音声機器以外にもさまざまなデバイスと接続できます。スマートフォンやタブレット、ゲームコントローラーなど、普段使いの機器との連携で生活がより便利になります。
主な接続デバイス | 活用例 |
---|---|
キーボード | 文字入力やWeb閲覧が快適に |
ゲームコントローラー | ワイヤレスでゲームを楽しめる |
スマートフォン | 大画面で写真や動画を共有できる |
タブレット | セカンドスクリーンとして活用可能 |
キーボードを接続すれば、動画配信サービスでの検索や文字入力がスムーズで、Web閲覧も快適です。ゲームコントローラーを接続すれば、ケーブルを気にせずゲームを楽しめます。
スマートフォンやタブレットとの連携も便利です。撮影した写真や動画を大画面で共有したり、セカンドスクリーンとして活用したりできます。音楽アプリの曲をテレビのスピーカーで再生するといった使い方も可能です。
スマートホームデバイス対応製品では、AIスピーカーと接続すれば、音声操作により部屋の照明やエアコンとの連動も可能です。
Bluetooth機能の活用で、テレビをよりスマートに、より使いやすく変えられます。接続できる機器は今後さらに増えていく傾向にあり、新しい使い方の可能性も広がっていくでしょう。
◆おすすめのBluetooth対応のテレビ用スピーカーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
Bluetoothトランスミッターで対応テレビにできる!

Bluetoothトランスミッターを使えば、手持ちのテレビがBluetooth非対応でも、ワイヤレスでの音声出力が可能です。手のひらサイズの小さな機器なので、機器を増やしてもテレビ周りをすっきりと保てます。
Bluetoothトランスミッターの使い方
- Bluetoothトランスミッターの電源を入れ「TXモード」にしてテレビに装着する。
- Bluetooth接続したい機器(スピーカーなど)をペアリングモードにする。
- 相互に認識されると、数秒でペアリング完了。
機種によって接続できる台数は異なります。2台以上の機器を同時に使いたい場合は、使用シーンに合わせて選びましょう。複数のヘッドホンで友人と一緒に視聴したり、スピーカーとヘッドホンを使い分けたりといった活用が可能です。
とくにゲーム機との接続では、音声の遅延が重要なポイントです。PS5やSwitchなどで使用する場合は、遅延の少ない「aptX LL」対応モデルを選びましょう。
最近は「オーディオアダプター」という名称で販売されている製品もあり、選択肢も豊富です。価格帯も3,000円台から高機能なものまでさまざまで、用途に応じて選べます。音質や接続の安定性を重視する場合は、実績のあるメーカー製品がおすすめです。
◆Bluetoothトランスミッターの詳しい選び方はこちらの記事内で紹介しています。
おすすめのBluetoothトランスミッター

テレビがBluetooth非対応でも、これから紹介するBluetoothトランスミッター製品を使えば、ワイヤレス接続ができるようになります。続いては、人気メーカーの最新製品からコスパのいい製品まで、おすすめのBluetoothトランスミッター機器を紹介します。
どれも接続に安定性があり音質もよく、初めてトランスミッターを使用する人でも扱いやすい製品ばかりです。それぞれの特徴や価格帯を比較しながら、自分の視聴環境に合う1台を見つけてみてください。
SONY WLA-NS7
ソニーの「WLA-NS7」は、BRAVIA XRテレビとの組み合わせで高い性能を発揮するワイヤレストランスミッターです。ソニー独自の「360 Spatial Sound Personalizer」技術とソニー製の対応ヘッドホンで、まるでその場にいるような立体的な音場を楽しめます。
専用アプリ「Headphones Connect」で耳の形状を撮影し、個人に最適化された音響体験が味わえます。Dolby Atmosにも対応しており、映画や音楽をより臨場感豊かに体験可能です。
Bluetooth 5.0対応で通信距離は約30メートルまで届くため、部屋の中を自由に動き回りながら音声を楽しめることも魅力です。複数のデバイスと同時接続できるので、テレビの音声を家族で共有できます。ソニー製品との相性がよいので、周辺機器をソニーでそろえている人にはとくにおすすめです。
通信距離 | 30 m |
搭載端子 | 光デジタル |
Bluetooth規格 | Ver.5.0・Class1 |
機能 | ソニー独自の立体音響技術「360 Spatial Sound Personalizer」搭載 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 5.8cm × 2.3cm × 5.8cm |
重さ | 0.029 kg |
サンワサプライ AUX 400-BTAD011
サンワサプライの「AUX 400-BTAD011」は、最大2台のBluetoothデバイスに同時接続できる実用的なトランスミッターです。apt-X Low Latency対応により、映像と音声のずれを最小限におさえます。
同軸デジタル入力、光デジタル入力、3.5mm AUX音声入力の3つの接続方式に対応しているため、さまざまな機器と接続可能。電源供給を感知して自動でオン・オフする機能を搭載し、使い勝手もすぐれています。
Bluetooth 5.0対応で最大通信距離は約100メートルと広範囲をカバーし、安定した接続です。据え置き型ながらコンパクトな設計で、テレビ周りもすっきりと片づきます。
通信距離 | 100 m |
搭載端子 | 光デジタル |
Bluetooth規格 | Ver.5.0・Class1 |
機能 | 2台同時接続可能 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 5.7cm × 9.7cm × 9.1cm |
重さ | 0.18 kg |
サンワサプライ 400-BTAD013
サンワサプライの「400-BTAD013」は、内蔵バッテリーにより約20時間の連続使用が可能な携帯性にすぐれたトランスミッターです。充電しながらの使用もできるため、長時間の視聴も安心です。
最新のaptX Adaptiveコーデックに対応し、高音質と低遅延を両立。2台のデバイスを同時接続できるマルチポイント機能も搭載しており、家族や友人と一緒に音声を共有できます。
飛行機用の変換アダプタが付属しており、機内でもワイヤレスでコンテンツなどを楽しめます。Bluetooth 5.3対応で接続も安定しており、旅行や出張が多い人にとくにおすすめです。
通信距離 | 10 m |
搭載端子 | 3.5mmステレオミニプラグ |
Bluetooth規格 | Ver5.3・Class 2 |
機能 | バッテリー搭載 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 11.5cm × 1.2cm × 2.4cm |
重さ | 0.015 kg |
バッファロー BSHSBTR500BK
バッファローの「BSHSBTR500BK」は、送信と受信の両モードに対応した多機能なBluetoothトランスミッターです。aptX Low Latency対応により、映像と音声のずれをおさえた快適な視聴が可能です。
最大8台のデバイスとペアリングでき、約2時間の充電で16時間使用可能。充電しながらの使用もできるため、長時間の視聴も問題ありません。標準的なaptXやSBCコーデックにも対応しており、さまざまなデバイスと接続できます。
シンプルなボタン操作とLEDインジケーターで操作も簡単です。テレビやパソコン、スマートフォンなど、幅広い機器との互換性もあります。便利な中継コネクターも付属しており、Bluetooth非対応の機器同士もワイヤレスで接続できます。
通信距離 | 10 m |
搭載端子 | ステレオミニプラグ |
Bluetooth規格 | Ver 4.2+EDR・Class 2 |
機能 | バッテリー搭載 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 5.6cm × 0.7cm × 2.9cm |
重さ | 0.014 kg |
Bluetooth対応テレビで高音質を楽しもう

Bluetooth対応テレビは、テレビ視聴をもっと楽しめる製品です。ワイヤレスヘッドホンでの深夜視聴や、高音質スピーカーとの接続による迫力ある音響など、視聴スタイルの幅が大きく広がります。
- 使用中のテレビがBluetooth非対応でも、トランスミッターを使うことで同様の機能を追加できる
- 新しくテレビを購入するなら、Bluetooth機能搭載の製品がおすすめ
- デジタル放送・インターネット動画配信・ゲームプレイといった主な用途から選ぶ
テレビの薄型化が進むなか、音質の面では外部スピーカーとの連携が重要になってきています。Bluetoothの活用で、見た目はスマートに、音質は豊かに、そんな理想的な視聴環境を実現しましょう。テレビライフがより充実したものになるはずです。
自宅のテレビがBluetooth非搭載モデルだった場合、買い替えを検討するなら、サイズやスピーカーのスペックなど、こだわりたいポイントから予算とのバランスを見て選びましょう。