テレビ用ワイヤレススピーカー(手元スピーカー)は、テレビの音を手元のスピーカーへ飛ばして、テレビの音量を上げなくてもセリフを聞き取りやすくする機器です。選ぶときは、次の3点を先に確認してください。
- ①接続方式:テレビ専用なら送信機が付いた専用ワイヤレス方式(2.4GHz帯・DECT方式)、スマホやパソコンとも使うならBluetooth
- ②テレビ側の端子:送信機をつなぐ光デジタル音声出力端子かヘッドホン端子があるか(送信機の入力端子と合うか)
- ③置き方と使う場所:据え置き型か首かけ型か。キッチンで使うなら防滴(IPX2相当など)
この記事では、接続方式の違いと選び方を整理したうえで、生産終了品を除いた現行モデルをメーカー公式の仕様で比べます。順位ではなく「どんな人に向くか」の条件別に紹介するので、自分の使い方に合うものを選んでください。
※本記事の情報は2026年10月時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
テレビの音質を上げる理由

テレビ用ワイヤレススピーカーは、テレビの音質をあげるために利用することが多いです。テレビの音質をワイヤレススピーカーを使ってあげると、どのような効果があるのでしょうか?テレビの音質をあげる理由について、以下にまとめました。
快適な音の空間を作る
テレビの音質を上げる最大の理由は、快適な音の空間を作るためです。音質をあげることで、どのような快適な音の空間ができるのでしょうか?ワイヤレススピーカーによって、テレビの音質がどのように快適になるのかについて、以下にまとめました。
小さな音も聞き取りやすくなる
テレビ用のワイヤレススピーカーを使用すれば、小さな音も聞き取りやすくなるので、テレビの音のボリュームをあげなくて済みます。また、ただ聞こえやすくなるだけではなく、人の声などの音声をよりクリアに聞こえるようにする機能が備わったワイヤレススピーカーも便利です。人の声などの音声がクリアになれば、ニュースやドラマ、お笑い番組などをより楽しむことができます。
人の声(中高域)の周波数を強調してセリフを際立たせる機能を持つモデルもあるので、最近テレビの声が聞き取りにくいと感じる人にもワイヤレススピーカーは向いています。
クオリティの高い音が楽しめる
テレビ用のワイヤレススピーカーは、製品によってはテレビに内蔵されたスピーカーよりも聞きやすい音で楽しめます。立体感のある音で映画やスポーツを視聴すれば、より臨場感のある音が楽しめるはずです。臨場感あふれる音が楽しみたい場合は、サラウンド機能のあるワイヤレススピーカーを選びましょう。ワイヤレススピーカーの配置位置を工夫すれば、音の広がりを感じやすくなります。
離れた場所でもテレビの音声が聞こえる
ワイヤレススピーカーは、テレビから離れた場所にいても快適に音が聞こえるのが魅力です。たとえば、キッチンで家事をしながら、お風呂に入りながら、テレビの音声を楽しむということもできます。キッチンやお風呂でワイヤレススピーカーを使用する場合は、防水機能のついたものを選びましょう。キッチンで使用する場合はIPX2程度、お風呂で使用する場合は、IPX7程度あると安心です。
テレビで使えるかは接続方式とテレビ側の端子で決まる
テレビ用のワイヤレススピーカーが使えるかどうかは、テレビのメーカーよりも、スピーカーの接続方式とテレビ側の端子で決まります。テレビ用のワイヤレススピーカーには、主に「2.4GHz帯の専用ワイヤレス方式」「DECT方式」「Bluetooth」の3つがあります。専用ワイヤレス方式とDECT方式は、付属の送信機とスピーカーがセットになっていて、映像と音のずれが少ない伝送方式を採用しています。
「Bluetoothタイプ」は音の遅延はあるものの、テレビだけではなく、パソコンやスマホなど他の機器にも使用できます。送信機付きのタイプは、テレビの光デジタル音声出力端子かヘッドホン端子に送信機をつないで使います。たとえばオーディオテクニカのMIMIO SOUND MOVEの送信機は角形光デジタル端子とφ3.5mmステレオミニジャックの両方に対応しますが、シャープのAN-WSP1の送信機はφ3.5mmのアナログ入力のみで、テレビの光デジタル端子につなぐには市販の変換器が必要です。買う前にテレビの背面の端子を確認しましょう。
「Bluetoothタイプ」は、Bluetooth対応のテレビでなければ使用できません。ただ、送信機の付いているタイプのものの中には、Bluetoothに対応していないテレビでも使用可能なものもあります。テレビ専用で使うなら送信機付きの専用ワイヤレス方式、スマホやパソコンとも共用したいならBluetoothタイプ、と用途で選ぶのが基本です。違いを表にまとめました。
| 接続方式 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 2.4GHz帯の専用ワイヤレス方式(送信機付き) | テレビ専用で、遅れの少ない音を手元で聞きたい人 | テレビ以外の機器との共用は想定されていない製品が多い |
| DECT方式(送信機付き) | テレビから離れた部屋でも聞きたい人 | 対応製品が少ない。送信機の入力端子を要確認 |
| Bluetooth | スマホやパソコンとも共用したい人 | テレビがBluetooth送信に対応しているか、送信機が付属しているかを要確認。映像と音がずれることがある |
テレビの端子ごとのつなぎ方は、テレビにスピーカーをつなぐ方法で詳しく解説しています。
テレビ用ワイヤレススピーカーの選び方

テレビ用のワイヤレススピーカーの選び方について見ていきましょう。テレビ用のワイヤレススピーカーは、どのような点に注目して選べば良いでしょうか?
タイプ別の代表モデル
具体的に、テレビで使うワイヤレススピーカーを接続のタイプ別に代表モデルで見ていきましょう。
Bluetoothで手軽に試す:Anker SoundCore 2
テレビがBluetoothでの音声出力に対応していれば、汎用のBluetoothスピーカーでもテレビの音を手元で聞けます。安く試したい場合の一例が、Anker SoundCore 2です。Bluetoothのほかに有線のAUX入力も備えているので、Bluetoothに対応していないテレビでも、テレビのイヤホン端子とケーブルでつなげば使えます。
- テレビの設定メニューに「Bluetooth機器の登録」や「Bluetoothオーディオ」の項目があるか
- テレビの音と映像のずれが気にならないか(Bluetoothは方式上、遅れが出ることがあります)
- テレビ以外にスマホやパソコンとも共用したいか
Anker SoundCore 2の主な仕様は次のとおりです。
| Bluetooth | Bluetooth 6.0 |
| 入力端子 | AUX入力(有線) |
| 出力 | 12W(6W×2) |
| 連続再生時間 | 最大24時間 |
| 防水 | IPX7 |
| サイズ・重さ | 約165×45×54mm、約400g |
| 価格(Anker公式) | 5,990円(税込) |
テレビから離れた場所で使いたい場合や、Bluetoothの音の遅れが気になる場合は、送信機付きの手元スピーカーを選ぶほうが確実です(参照:Anker Japan「Anker SoundCore 2」)。
専用の送信機付きで軽い:シャープ AN-WSP1
送信機とスピーカーがセットになった専用タイプで、持ち運びやすさを重視するならシャープのワイヤレススピーカーシステム AN-WSP1が候補です。主な仕様は以下のとおりです。
| 接続方式 | DECT1.9GHz方式 |
| 最大到達距離 | 約70m(直線見通し距離) |
| 連続使用時間 | 最大約10時間 |
| 実用最大出力 | 1W(モノラル) |
| 送信機の入力端子 | φ3.5mmステレオミニジャック |
| サイズ | 151×71×83mm(スピーカー部) |
| 重量 | 約260g(スピーカー部) |
AN-WSP1は、伝送の遅れが少ないDECT1.9GHz準拠方式を採用し、独自の「クリアボイス」機能で人の声やドラマのセリフを聞き取りやすくするモデルです。操作は電源ボタン、ボリュームつまみ、クリアボイスボタンの3つだけです。
注意したいのは、送信機の入力がヘッドホン端子などのアナログ出力用である点です。テレビの光デジタル端子につなぐ場合は、市販のデジタル/アナログ変換器が必要になります。音声の入力がない状態が10分続くと、自動で電源が切れます。
据え置きのステレオ型:audio-technica MIMIO SOUND MOVE
以前この記事で紹介していたオーディオテクニカのAT-SP767XTVは、メーカー公式サイトで生産完了となっています(参照:オーディオテクニカ AT-SP767XTV)。同じ据え置き型の現行モデルが、2025年8月発売のMIMIO SOUND MOVE(ATMM-SP780TV)です。
| 接続方式 | 2.4GHz帯(最大通信距離 見通しの良い状態で30m以内) |
| 防滴機能 | IPX2相当(スピーカー部のみ) |
| 連続使用時間 | 約18時間 |
| 最大出力 | 1.1W+1.1W(ステレオ) |
| 送信機の入力端子 | 角形光デジタル端子、φ3.5mmステレオミニジャック |
| サイズ | H128×W200×D81mm(スピーカー) |
| 重量 | 約667g(スピーカー) |
参照:audio-technica MIMIO SOUND MOVE 製品情報・仕様
MIMIO SOUND MOVEは、送信機と各ケーブルに番号が付いていて、ACアダプターと光デジタルケーブルをつなぐだけで使い始められます。テレビに角形光デジタル出力端子がない場合は、付属のオーディオケーブルでヘッドホン端子につなげます。IPX2相当の防滴仕様(スピーカー部のみ)なので、キッチンでも使えます。
2段階で調整できる“新「はっきり音」”機能を搭載し、音量を上げずにセリフを聞き取りやすくできます。充電はスピーカーを送信機の上に置くだけで、テレビと連動して電源が自動でオフになります。充電式電池は自分で交換できる設計です。
ワイヤレススピーカーのメリットと活用方法
ワイヤレススピーカーのメリットと活用方法についても見ていきましょう。ワイヤレススピーカーのメリットや活用方法は、以下の通りです。
テレビの音量をあげなくても音がはっきり聞こえる
ワイヤレススピーカーはワイヤレスで手元に置けるので、テレビのボリュームを上げなくても音がはっきり聞こえるのが魅力です。テレビの音量をあげすぎると、別の部屋で勉強しているお子さんがいたり、隣近所との距離が近ければ近所迷惑にもなってしまいます。
ワイヤレススピーカーなら、自分が聴き取りやすい場所に置けばボリュームはそれほどあげる必要はありません。
Bluetooth接続なら、テレビ以外にも使える
Bluetooth接続のワイヤレススピーカーなら、テレビだけではなくスマホやパソコンにも使用することができます。たとえば、スマホと接続すれば、スマホで撮影した動画の音声をワイヤレススピーカーで聴くということも可能です。またパソコンと接続すれば、動画配信サービスの映画やライブ映像などの音声をワイヤレススピーカーで聴くこともできます。
キッチンなどの離れた場所でもテレビの音が聞こえる
ワイヤレススピーカーは、手軽に持ち運びができるので、キッチンで料理をしながらテレビの音声を楽しむことも可能です。料理をしているとテレビの音声が聞こえづらく、気になって仕方がないということもなくなります。キッチンで使用する際には、軽い防水機能があるワイヤレススピーカーを選ぶのがおすすめです。キッチンなら、IPX2程度の防滴機能があれば問題ありません。
人の声の聞き取りやすさにこだわったモデルもある
テレビ用のワイヤレススピーカーには、人の声の聴き取りやすさが調整できるものもあります。高齢になって高音が聴き取りづらいという場合などは、高音を強調できるタイプのものを選ぶと安心です。テレビ番組の種類に合わせて音の聞こえ方が調整できるものなど、テレビに特化したワイヤレススピーカーもあるので、テレビのみで使用する場合は検討すると良いでしょう。
ワイヤレスなのでコードを気にしなくていい
ワイヤレススピーカーの最大の魅力は、ワイヤレスなのでコードがないことです。コードがあると、移動するときにひっかけたり、コードが届かないということもあります。コードの存在を気にすることなく、スピーカーを自由に動かせるのは嬉しいポイントです。
音質、デザイン、接続方法を重視して選ぶポイント
ワイヤレススピーカーを、音質やデザイン、接続方法に注目して選ぶ時のポイントについてお伝えしましょう。それぞれの注目点について、以下にまとめました。
音質でワイヤレススピーカーを選ぶ場合
ワイヤレススピーカーを選ぶ際には、音質にもこだわりたいですよね。音質でワイヤレススピーカーを選ぶ際には、テレビ専用にするのか、それともパソコンやスマホなどでも使用するのかを決めておきましょう。テレビのみで使用する場合は、テレビ用に人の声を聴き取りやすくしたり、音声をはっきり聞こえるようにする機能があるものを選ぶのがおすすめです。
テレビだけではなくパソコンやスマホでも使用する際には、出力(W数)とスピーカーの数(モノラルかステレオか)も確認しましょう。たとえばシャープ AN-WSP1は1W(モノラル)、MIMIO SOUND MOVEは1.1W+1.1W(ステレオ)で、いずれもテレビの声を手元で聞く用途を想定した出力です。
音楽や映画の迫力を重視するなら、仕様表の「再生周波数帯域」の下限(低い側のHz)も目安になります。下限の数字が小さいほど、低い音まで再生できる設計です。部屋全体の音を良くしたい場合は、手元スピーカーよりサウンドバーのほうが向いていることもあります。
デザインでワイヤレススピーカーを選ぶ場合
ワイヤレススピーカーをデザイン重視で選ぶ際には、大きさや重さなどを確認しましょう。ワイヤレススピーカーは定位置に置く人もいますが、位置をこまめに変える場合もあります。動かす頻度が高い場合は、軽くてコンパクトなデザインがおすすめです。定位置からほとんど動かさないという場合は、大きめで重さがあっても問題ありません。
また、最近はオシャレなデザインのワイヤレススピーカーも多数登場しています。形はもちろん、色も木目調などやアンティーク風なものも。デザインでワイヤレススピーカーを選ぶ際には、テレビが置いてある部屋に合うものを選びましょう。
ワイヤレススピーカーをインテリアの一部として考えれば、自然と選ぶモデルも決まってくるはずです。
接続方法でワイヤレススピーカーを選ぶ場合
接続方式でワイヤレススピーカーを選ぶ場合は、Bluetoothか2.4GHzデジタルワイヤレスタイプかで選ぶことになるでしょう。汎用のワイヤレススピーカーはBluetooth接続のものが中心ですが、テレビ用の手元スピーカーには送信機付きの2.4GHz帯・DECT方式のものもあります。
また、ワイヤレススピーカーでありながら有線接続が可能なモデルも。有線でも無線でも使えるものなら、使用の用途が広がって良いでしょう。
テレビ用ワイヤレススピーカーのおすすめモデル(条件別)

テレビ用のワイヤレススピーカーとしておすすめの現行モデルを、メーカー公式の仕様で比べました。順位ではなく、向いている使い方で選んでください。
| モデル | 接続方式 | 防滴 | 連続使用時間 | 重さ(スピーカー) | 形 |
|---|---|---|---|---|---|
| ソニー SRS-LSR200 | 2.4GHz帯(送信機付き) | IPX2相当 | 約13時間 | 630g | 据え置き・リモコン一体 |
| シャープ AN-WSP1 | DECT1.9GHz方式(送信機付き) | 記載なし | 最大約10時間 | 約260g | 据え置き・小型 |
| audio-technica MIMIO SOUND NECK | 2.4GHz帯(送信機付き) | IPX2相当(スピーカー部のみ) | 約13時間 | 約103g | 首かけ |
| LITHON SP-15(KABS-016A) | Bluetooth 5.0(送信機付き) | 記載なし | 約15時間 | 約660g | 据え置き・ハンドルスタンド |
- 手元でテレビのチャンネルや音量も操作したい → ソニー SRS-LSR200
- 小さく軽いものを部屋から部屋へ持ち運びたい → シャープ AN-WSP1
- 家事をしながら両手を空けて聞きたい → audio-technica MIMIO SOUND NECK
- 有線(オーディオケーブル)でも使いたい → LITHON SP-15
参照:ソニー SRS-LSR200/シャープ AN-WSP1/audio-technica MIMIO SOUND NECK/LITHON テレビ用ワイヤレススピーカーSP-15
SONY:お手元テレビスピーカー
ソニーのお手元テレビスピーカー SRS-LSR200は、テレビのリモコン機能を手元のスピーカーに一体化したモデルです。概要を以下にまとめました(ソニー公式の仕様より)。
| 接続方式 | 2.4GHz帯(送信機付き) |
| 防滴機能 | IPX2相当 |
| 連続使用時間 | 最大約13時間 |
| 対応テレビメーカー | ソニー・パナソニック・シャープ・東芝・オリオン・LG・FUNAI・Hisense |
| サイズ | 182×77×87mm |
| 重量 | 630g |
SONYのお手元テレビスピーカーの特徴ついて、さらに詳しく見ていきましょう。
人の声が聴きやすい「はっきり声」機能と「“声”用スピーカー」
SONYのお手元テレビスピーカーには、人の声が聴き取りやすい機能が複数搭載されています。1つは、「はっきり声」機能です。「はっきり声」機能は、オフを含む3段階で人の声の聴き取りやすさを切り替えられる機能です。もう一つは、「“声”用スピーカー」です。左右のスピーカーの間に「“声”用スピーカー」が配置されていて、左右のスピーカーの影響を抑えて人の声を聴き取りやすくします。スピーカー本体の左右にはパッシブラジエーターも配置されているので、人の声の低音域も聴き取りやすいです。
接続や設定、使い方が簡単
SONYのお手元テレビスピーカーは、接続や設定が簡単なのも魅力です。ワイヤレススピーカーの中には、設定が複雑なものもあります。SONYのお手元テレビスピーカーなら、ケーブルや送信機にカラーの数字ラベルが貼られていて、数字どおりに差すだけで接続できます。
またスピーカーはテレビリモコン一体型のデザインになっているので、テレビの音声を聞きながら手元でチャンネルを切り替えることもできます。
自動電源オフ機能あり
SONYのお手元テレビスピーカーには、自動電源オフ機能があるのも便利なポイントです。自動電源オフ機能は、テレビの音声が途切れてから約15分経つと、スピーカーの電源が自動的にオフになる機能です。電源を切り忘れ、気がつけばワイヤレススピーカーの充電も切れていたというような事態を防ぐことができます。
防滴機能あり
SONYのお手元テレビスピーカーには、水滴が入り込むのを防ぐ防滴機能がついています。 IPX2相当の防滴機能が搭載されているので、キッチンなどでの使用が可能です。キッチンがテレビから離れた位置にあっても、家事をしながらテレビの音声をしっかり聞くことができます。
- 向いている人:テレビのチャンネルや音量の操作も手元で済ませたい人、キッチンでも使いたい人
- 確認したい点:リモコン機能の対応テレビメーカー(ソニー・パナソニック・シャープ・東芝・オリオン・LG・FUNAI・Hisense)に自宅のテレビが含まれるか
- 充電:約3時間の充電で最大約13時間使え、送信機兼充電台に置くだけで充電できます
接続に必要なケーブルはすべて付属しているので、買ったその日から使い始められます。
SHARP:ワイヤレススピーカーシステム AN-WSP1
以前ここで紹介していたパナソニックのポータブルワイヤレススピーカーシステム SC-MC30は、2025年12月に生産を終了しており、パナソニックの後継機は確認できませんでした。代わりに、同じく送信機とセットで使う小型の手元スピーカーとして、シャープのAN-WSP1を紹介します(仕様は上の「タイプ別の代表モデル」でも紹介しています)。
| 通信方式 | DECT1.9GHz方式 |
| 最大到達距離 | 約70m(直線見通し距離) |
| 防滴機能 | メーカー公式に記載なし |
| 連続使用時間 | 最大約10時間(充電 最大約5時間) |
| サイズ | 151×71×83mm(スピーカー部) |
| 重量 | 約260g(スピーカー部) |
ペアリング不要の専用送信機付き
AN-WSP1は、テレビにつなぐ送信機とスピーカーがセットになっています。送信機をテレビのヘッドホン端子などにつなげば使えるので、Bluetoothの登録の操作に慣れていない人でも始めやすいモデルです。
離れた部屋でも届きやすいDECT方式
通信には、伝送の遅れが少ないDECT1.9GHz方式を採用しています。最大到達距離は直線見通しで約70mと長く、キッチンや別の部屋に持っていってもテレビの音を聞けます。スピーカー部は約260gと軽いので、持ち運びも負担になりません。音声の入力がない状態が10分続くと自動で電源が切れるので、切り忘れの心配もありません。
- 向いている人:小さく軽いスピーカーを、部屋から部屋へ持ち運んで使いたい人
- 確認したい点:送信機の入力はアナログ(φ3.5mm)です。テレビの光デジタル端子につなぐ場合は、市販のデジタル/アナログ変換器が必要です
- 確認したい点:メーカー公式に防滴の記載はないため、水がかかる場所での使用は避けましょう
参照:シャープ AN-WSP1 仕様・寸法、パナソニック SC-MC30
audio-technica:MIMIO SOUND NECK(首かけタイプ)
以前この記事で紹介していたシャープのAQUOSサウンドパートナー AN-SS2は、シャープ公式サイトで生産終了となっています(参照:シャープ AN-SS2)。首にかけるタイプの現行モデルとして、オーディオテクニカのMIMIO SOUND NECK(AT-NSP700TV)を紹介します。概要は以下のとおりです。
| 接続方式 | 2.4GHz帯(最大通信距離 見通しの良い状態で10m以内) |
| 防滴機能 | IPX2相当(スピーカー部のみ) |
| 連続使用時間 | 約13時間 |
| 送信機の入力端子 | 角形光デジタル端子、3.5mmステレオミニジャック |
| サイズ | H206×W180×D37mm |
| 重量 | 約103g |
参照:audio-technica MIMIO SOUND NECK 製品情報・仕様
MIMIO SOUND NECKの特徴について、さらに詳しく見ていきましょう。
首にかけて使用するワイヤレススピーカー
MIMIO SOUND NECKは、置き型のスピーカーではなく首にかけて使用するタイプです。耳をふさがないので周りの音も聞こえ、家事などをしながらテレビの音を聞けます。首かけスピーカーは耳との距離が一定に保たれるため、移動しても聞こえ方が変わりにくいのが利点です。送信機のノブで左右の音量バランスも調整できます。
「はっきり音」機能で人の声を強調
MIMIO SOUND NECKは、人の声(中高域)の周波数を強調する「はっきり音」機能を搭載しています。テレビの音量はそのままで、ニュースやドラマのセリフを際立たせられます。電源の入/切、電池残量、電波状態などを日本語の音声で知らせる機能もあり、操作は電源とボリュームが一体になったノブを回すだけです。
映像と音のずれが少ないワイヤレス伝送
スピーカーと送信機の間は、映像と音声のずれが少ないワイヤレス伝送方式でつながります。テレビの光デジタル端子と送信機をケーブルでつなぐだけで、面倒な設定はありません。テレビに角形光デジタル出力端子がない場合は、付属のオーディオケーブルでヘッドホン端子につないで使えます。
防滴仕様と自動電源オフ
スピーカー部はIPX2相当の防滴仕様なので、キッチンでの洗い物中にも使えます(完全防水ではなく、お風呂などの高温多湿の場所では使えません)。テレビからの接続が切れた状態で約10分たつと、スピーカーの電源が自動で切れます。充電は送信機の上に置くだけです。
- 向いている人:料理や洗濯物をたたむなど、手を動かしながらテレビの音を聞きたい人
- 確認したい点:最大通信距離は見通しの良い状態で10m以内と、据え置き型のMIMIO SOUND MOVE(30m以内)より短めです
- 重さ:スピーカーは約103gです
家族と同じテレビを見ながら自分だけ聞きやすくしたい場合は首かけ型、スピーカーを置いて聞きたい場合は同じシリーズのMIMIO SOUND MOVE、と使い方で選び分けるとよいでしょう。
LITHON:テレビ用ワイヤレススピーカー
LITHONのテレビ用ワイヤレススピーカーも、おすすめできるワイヤレススピーカーです。型番はSP-15(KABS-016A)です。概要を以下にまとめました(LITHON公式の仕様より)。
| 接続方式 | Bluetooth Ver.5.0(付属の送信機はVer.4.2) |
| 防滴機能 | メーカー公式に記載なし |
| 連続再生時間 | 約15時間 |
| 付属ケーブル | オーディオケーブル 0.8m/5m |
| サイズ | 約W210×D40×H135mm |
| 重量 | 約660g |
LITHONのテレビ用ワイヤレススピーカーの特徴について、さらに詳しく見ていきましょう。
「はっきり音声」機能
LITHONのテレビ用ワイヤレススピーカーには「はっきり音声」機能がついているので、テレビの音声が聞き取りやすいのが魅力です。テレビのスピーカーでは音声が聞き取りにくかった人も、手元のスピーカーでしっかり聞き取れます。
Bluetooth送信機付属なので設定が簡単
LITHONのテレビ用ワイヤレススピーカーは、Bluetooth送信機が付属しているので、送信機を取り付けるだけで簡単に設定が完了します。送信機が付属していないワイヤレススピーカーは、設定が大変です。またLITHONのテレビ用ワイヤレススピーカーは、テレビだけではなく、スマホやパソコン、ミュージックプレイヤーなどでも使用することができます。
5mのオーディオケーブル付きなので有線でも利用可能
LITHONのテレビ用ワイヤレススピーカーには、0.8mと5mのオーディオケーブルが付属しています。無線だけではなく有線でも使用できるので、充電が切れていたり切れそうだったりする時にも便利です。5mの長さがあれば、テレビとも適切な距離を取ることができます。基本的には無線で、たまに有線で使う可能性があるという人におすすめです。
ハンドルスタンド付きでしっかり固定
LITHONのテレビ用ワイヤレススピーカーにはハンドルスタンドがついているので、置きたい位置でしっかり固定できるのも嬉しいポイント。自分に向けてワイヤレススピーカーを設置すれば、一緒にテレビを観ている人の邪魔をせず、自分のスピーカーだけボリュームをあげることもできます。また、microSDカード(2〜32GB)に保存した音楽(mp3・wav)も本体で再生できます。
- 向いている人:テレビがBluetoothに対応していないが、Bluetoothスピーカーとしてスマホなどにも使いたい人
- 確認したい点:メーカー公式に防滴の記載はないため、キッチンなどでは水がかからない位置に置きましょう
- 付属品:本体、Bluetooth送信機、USB-ACアダプター、USB充電ケーブル、オーディオケーブル
送信機をテレビにつなげばBluetooth非対応のテレビでも使えるので、手持ちのテレビの対応状況を気にせず選べるのが利点です。
テレビとスピーカーの設置・接続方法

テレビとスピーカーの設置や接続方法について見ていきましょう。ワイヤレススピーカーを初めて使用する場合、設置や接続方法がわかりにくいですよね。ワイヤレススピーカーの最適な位置や音が出ないなどのトラブルシューティングについても解説します。
スピーカーの最適な位置と距離の測り方
まずは、ワイヤレススピーカーを設置するための最適な位置や距離の測り方についてご紹介しましょう。どんなスピーカーでも、最適な位置に設置することで、快適な音を楽しむことができます。ワイヤレススピーカーを設置する際には、以下の点に注意して下さい。
壁とは離れた場所に置く
テレビ用のワイヤレススピーカーを始め、スピーカー類は壁とは離れた場所に置きましょう。壁の近くに置くと、スピーカーの低音が壁に反射して増幅してしまい、音のバランスが悪くなってしまうのです。背面に壁がある場合は、壁にぴったり付けずに少し離して置き、音を流しながら距離を調整しましょう。背面だけではなく、左右を壁に挟まれる位置も避けた方が良いです。
ガラス窓の前は避ける
壁と同じように、ガラス窓の前もワイヤレススピーカーを設置する場所としては避けたほうが良いです。ガラスは音を反射しやすく、音が響いて聞き取りにくくなることがあります。もしもガラス窓の前に置く場合は、カーテンを閉めるなどして、ガラス窓が直接スピーカーの背面に来ないように工夫しましょう。カーテンがない場合は、布を一枚、スピーカーとガラス窓の間に挟むのでもOKです。
Bluetoothタイプはテレビの近くに置く
ワイヤレススピーカーがBluetoothタイプの場合は、なるべくテレビの近くに置きましょう。Bluetoothの通信距離は製品ごとに決まっているので、購入前に仕様表で確認しましょう。離れるほど、また間に壁や家具があるほど、音が途切れやすくなります。
テレビから離れた場所で使う場合は、距離とともに障害物の有無も確認しましょう。DECT方式のシャープ AN-WSP1(約70m)や2.4GHz帯のMIMIO SOUND MOVE(30m以内)のように、到達距離の長い専用方式のモデルもあります(いずれも見通しの良い状態での値)。
音を流しながら設置位置を微調整する
ワイヤレススピーカーの設置位置をどこにするかということは、音を流しながら決めると良いです。メーカーによっては推奨の距離や位置などが提案されている場合もありますが、やはりお部屋の状況によって聞こえやすさは異なります。実際にテレビの音を流しながら、自分がもっとも聴きやすい位置に決めると良いでしょう。
テレビとスピーカーの同時使用のメリット
テレビとワイヤレススピーカーを同時使用するメリットについても見ていきましょう。テレビとワイヤレススピーカーを同時使用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
テレビのボリュームを上げなくても聞こえやすくなる
テレビとワイヤレススピーカーを同時使用するメリットには、テレビのボリュームをあげなくても音が聞こえやすくなることがあります。ワイヤレススピーカーのボリュームをあげれば、テレビのボリュームはあげなくても大丈夫です。高齢者の方なども、家族に迷惑をかけずにテレビの音がはっきりと聞こえるようになるので、気を遣わなくて済みます。
テレビに付属のスピーカーより音声が良い
テレビに付属のスピーカーは、それほど音質が良くない場合も多いです。音質にこだわったワイヤレススピーカーを同時使用すれば、テレビに付属したスピーカーよりも良い音を楽しむことができます。特に映画や音楽番組など、音のクオリティにこだわりたいものを視聴するときには、ワイヤレススピーカーの同時使用がおすすめです。
離れた場所でもテレビが観られる
テレビのスピーカーだけだと、離れた場所で視聴する際には音が聞き取りづらくなります。ワイヤレススピーカーなら、離れた場所でもテレビの音がはっきり聞き取れるのがメリットです。たとえば、家事をしたり、掃除をしたりしながらでも、テレビの音声をしっかり楽しむことができます。
それぞれの聴き取りやすい音に調整できる
ワイヤレススピーカーにはそれぞれ特性があり、人の声が聴き取りやすくなるものや低音が聴き取りやすくなるものなどがあります。ワイヤレススピーカーを利用すれば、それぞれが聴き取りやすい音に調整して視聴することが可能です。テレビのスピーカーだけだと、全員が同じ音を聴くことになるので、自分の聴き取りやすい音に合わせるということはできません。
トラブルシューティング: 音が出ない、接続できない時の対処法
テレビ用ワイヤレススピーカーのトラブルシューティングについても見ていきましょう。テレビ用ワイヤレススピーカーで音が出ない、接続できない場合の対処法を以下にまとめました。HDMI・光・Bluetooth別の詳しい原因は、テレビの外部スピーカーから音が出ない原因と対処法も参考にしてください。
ペアリングが済んでいるか確認する
Bluetoothタイプのワイヤレススピーカーの場合は、使用前にペアリングが必要です。出荷時にペアリングの済んでいるものもありますが、そうでないものはペアリングをしなければスピーカーが使えません。ペアリングのやり方については、各ワイヤレススピーカーの説明書に記載があるはずです。
送信機が適切に接続できているか確認する
ワイヤレススピーカーの多くには、送信機が付属しています。送信機をテレビに接続しなければ、ワイヤレススピーカーを使用することはできません。送信機とテレビの接続方法は、それぞれのワイヤレススピーカーによって異なるので、説明書などを確認して下さい。
テレビとワイヤレススピーカーの音量を確認する
ワイヤレススピーカーの音が鳴らない場合は、テレビ側とワイヤレススピーカー側の音量を確認してみて下さい。音量がゼロになっていると、スピーカーから音は出ません。
充電ができているかを確認する
ワイヤレススピーカーの場合、充電が切れているときも音が出ません。ワイヤレススピーカーから音が出なくなった場合は、充電が残っているかどうかも確認して下さい。
テレビ用ワイヤレススピーカーについてまとめ

テレビ用のワイヤレススピーカーについてご紹介してきました。テレビ用のワイヤレススピーカーは、テレビのスピーカーとは別に、手元に設置するワイヤレススピーカーのことです。接続方式には、送信機付きの専用ワイヤレス方式(2.4GHz帯・DECT方式)とBluetoothがあります。テレビ専用なら送信機付き、スマホとも共用したいならBluetoothが基本です。
Bluetoothは映像と音がずれることがありますが、aptX Low Latencyなど、遅れを抑えるコーデックに対応したモデルもあります。テレビ用のワイヤレススピーカーには、人の声を聴き取りやすくする機能がついているものもあります。
ドラマやお笑い番組、ニュースなどをよく見る場合には、人の声が聴き取りやすくなる機能はとても便利です。また、テレビ用のワイヤレススピーカーがあれば、テレビの音量をあげなくても済むので、一緒にテレビを見ている家族に気を遣わなくて済みます。
防滴機能や生活防水機能を付加したワイヤレススピーカーもあるので、キッチンなどで家事をしながらテレビを視聴することも可能です。テレビの音が聞こえづらい、離れた場所からも音量をあげずに視聴したい場合など、さまざまなシーンでワイヤレススピーカーはとても便利。
部屋全体の音を良くしたい場合はサウンドバーの置き方も、スマートスピーカーをお持ちならアレクサ(Echo)をテレビのスピーカーとして使う方法もあわせてご覧ください。テレビ用ワイヤレススピーカーで、快適にテレビを視聴しましょう。









