年に数回しか稼働しないプリンターをいざ動かそうとすると「印刷できない!」というトラブルが起こりがちです。しかし、プリンターで印刷できないという現象には、たくさんの要因があります。まずは、印刷できない要因を見つけ出し、要因に対して適切な対処が必要です。最終的にプリンターが故障しているという状態であれば、修理か買い替えの判断も必要になります。
先に結論を言うと、プリンターで印刷できないときは、次の順番で確認すると原因を見つけやすくなります。
- ① プリンター本体:電源が入っているか、用紙・インクがあるか、エラー表示が出ていないか
- ② 接続:ケーブルが抜けていないか、プリンターとパソコンが同じWi-Fiにつながっているか、「オフライン」になっていないか
- ③ パソコン:止まった印刷ジョブを削除し、プリンターとパソコンを再起動する
- ④ 設定:通常使うプリンター(既定のプリンター)とドライバーが正しいか
- ⑤ それでも直らなければ、エラー表示をもとにメーカーのサポートを確認する
※本記事の情報は2026年10月時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
今回の記事では、プリンターで印刷できない時の原因や対処法、メーカーごとの調べ方、故障した時の判断などを紹介していきます。手順はWindows 11の画面を例にしています。
プリンターで印刷できない主な原因と対処法

プリンターで印刷できない主な原因は、パソコンの設定ミス、接続のエラー、付属品の不備などがあります。対処を施しても印刷できない場合は、故障の可能性が考えられます。故障すると修理か買い替えになるので、その前に以下に記す対処法を試してみてください。
プリンターが正しく接続されていない
日常的にプリンターを使っていない場合、接続が正しくないという場合が多いです。年賀状などで一年に一度しか使わないと、接続の仕方も忘れたり、年内に設定を変えてしまったことを失念している可能性もあります。接続状況を確認するには、パソコンに使用するプリンター名が正しく表示されているかチェックする必要があります。Windows 11では「スタート」→「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「プリンターとスキャナー」を開くと、プリンターの一覧が表示されます。
もし、使いたいプリンターが一覧になければ、パソコンがプリンターを認識していません。同じ画面の「プリンターまたはスキャナーを追加します」の横にある「デバイスの追加」を選んで、プリンターを追加しましょう。また、単純につないでいるケーブルがきちんと差し込まれていないということもあるので、ケーブルの接続もチェックしてみましょう。
オフラインになっている
プリンターで印刷できない時に「プリンターがオフライン」と表示されることがあります。プリンターがオフラインの時は、プリンターの設定ミスか電源トラブル、Wi-Fi接続トラブルが考えられます。まず、プリンターの電源を切って30秒ほど待ってから入れ直し、プリンターとパソコンが同じWi-Fiにつながっているかを確認しましょう。次に、印刷待ちの画面(プリンターキュー)を開き、「プリンターをオフラインで使用する」にチェックが入っていれば外します。
それでもだめなら、印刷待ちのジョブをすべてキャンセルし、パソコンも再起動してみてください。Wi-Fiの電波が弱い場所にプリンターを置いている場合は、Wi-Fiの電波が弱いときの対処法も参考になります。参照:Microsoft「Windows でのオフライン プリンターの問題のトラブルシューティング」
通常使うプリンターに選択されていない
プリンターで印刷できない場合、通常使うプリンターに選択されていないケースがあります。プリンターを使用していない間にパソコンを買いなおしたり、会社でいくつかのプリンターを共有していて設定に入れていないというケースが考えられます。
設定を行えば、印刷はすぐにできるようになります。Windows 11の設定手順は以下の通りです。
- 「スタート」→「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「プリンターとスキャナー」を開く
- 「Windowsで通常使うプリンターを管理する」をオフにする
- 使いたいプリンターを選び、「既定に設定」を選ぶ
- 印刷できるが動作が以前より鈍い
- 電源の反応が遅い、電源が付かなくなる時がある
- パソコンと連動できたりできなかったりする
- 異音がする
- 印刷がかすれる
- 発色がおかしい
参照:Microsoft「Windows で通常使うプリンターを設定する」
また、会社などで一つのパソコンを数人で使用している時も、ユーザーによりプリンターの設定を変えている可能性もありますので、通常使うプリンターがどれになっているかチェックしておきましょう。
印刷が途中で止まっている
プリンターで印刷ができない時によくあるのが、印刷が途中で止まっているというケースです。中断した動作やデータがそのまま残っている場合に、いつまでたっても印刷が始まらないということが起きます。中断している作業を完了するか、作業を止めるかを選択しましょう。中断した作業があるかどうかは、「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「プリンターとスキャナー」から使っているプリンターを選び、「印刷キューを開く」で確認できます。印刷ジョブにあるデータを削除するか完了させることで、新しい印刷が動き出します。
インクノズルの目詰まり
パソコン側や接続に問題がない場合、プリンター側の不具合の可能性が高いです。プリンターのインクが目詰まりしている時は、印刷がかすれたり、白紙で用紙が出てきたりします。インクの目詰まりは、ヘッドクリーニングで症状が改善され印刷ができるようになります。インクの目詰まりは予防することも可能です。
使わなくても定期的にプリンターを稼働させること、印刷の作業中に電源を抜かないことなどが予防策です。また、プリンターの機能で自動クリーニングが搭載されているものなどを利用すると安心です。
用紙が詰まっている
印刷用紙が詰まっている時には、印刷ができなくなります。用紙が詰まっている場合、優しく紙を取り出しましょう。無理やり引っ張ることで、紙片がプリンター内部に残ってしまったり、プリンターの故障に繋がります。また、用紙が詰まっていないように見えても、実は破れた用紙の紙片がプリンターの中に残っていることがあります。破れた用紙が残っているとエラーが出て、紙片を取るまで印刷できません。
プリンターエラーが出たときは、プリンターの蓋を開けて用紙が挟まっていないか確認してみてください。また、頻繁に紙詰まりが起こる場合、ローラーを一度チェックしてみましょう。ローラーが汚れていたり、一部が破損していることで用紙詰まりを起こしているなら、ローラーの交換も必要になります。
ドライバーが対応していない
プリンターを利用するためには、そのプリンターに対応したドライバーが入っていなければいけません。よくあるのが、OSをアップデートした時に、ドライバーがうまくかみ合わなくなることです。そんな時には「ドライバーが使用できません」というような表示が出ます。ドライバーは、プリンターのメーカーにより違いますが、対処の仕方はほとんど同じです。
メーカーのサポートページで、使っているOSに対応した最新のドライバーをダウンロードし、インストールしなおしてみてください。ただし、プリンター自体が古い場合、新しいOSに対応したドライバーが提供されていないケースがあります。その場合は買い替えも検討しましょう。
IPアドレスが正しくない
IPアドレスが正しくない時に、プリンターで印刷ができないことがあります。IPアドレスが原因で、パソコンがプリンターを検出していないという状況です。検出しない要因は、ネットワークの環境によりアドレスが変わってしまうからです。通常であれば、どんな環境でも自動で割り当てられるのですが、なんらかの理由で正常に当たらないことがあります。
プリンターの操作パネルでプリンター側のアドレスを確認し、パソコン側のプリンターの一覧から使用したいプリンターを選択して設定し直します。IPアドレスが変わるたびにつながらなくなる場合は、プリンターのIPアドレスを固定する(手動で設定する)方法もあります。ネットワークの知識が必要な設定なので、プリンターの取扱説明書の手順に従って行いましょう。
プリンターが故障している場合、自分で直すのは難しい

プリンターの印刷ができないとき、色々な対処法を試しても改善されないなら故障を疑いましょう。プリンターが故障した際は修理が必要になりますが、プリンターは精密機械なので、自分で修理するのは難しいでしょう。業者に修理を依頼するか、理由によって修理が高くなる場合は、買い替えの方がお得かもしれません。
まずは、自分でできる範囲として、プリンターが故障なのかどうか見極めることが必要です。
上記のような現象がある時に、インクの入れ替え、接続確認、電源の入れなおしなど対処をしても改善されないなら、故障の可能性が高いでしょう。プリンターのメーカーや機種により「保証期間」が設定されているケースがあります。保証期間はメーカーや機種により違い、数ヶ月の場合から数年あるケースとさまざまです。また、メーカーがサービスで修理サポートを実施している場合は、無償修理ができるケースもあるので活用しましょう。
まずは、自分のプリンターの保証書や説明書をチェックし、保証期間内かどうか確認してみましょう。保証期間内で保証規定の対象になる故障なら、無償で修理を受けられる場合があります。修理に出しても直らない、修理金額が高い、古いプリンターで修理できないという場合は買い替えを選択することになるでしょう。
◆こちらの記事ではプリンターを買い替える時のおすすめ製品を紹介しているので参考にしてください。
メーカーごとの対処法もチェックしよう

プリンターのエラーが表示されたり、印刷ができないなどの不具合が起きたときには、まずは原因を探る必要があります。エラー表示やメッセージ表示は、メーカーや機種によって確認方法が違います。大まかな対処法は同じですが、念のためメーカーごとの対処法をチェックすることをおすすめします。
Canon(キヤノン)
キヤノン製品で印刷ができない場合は、公式HP→サポート→Q&A検索から商品をグループやカテゴリー、シリーズなどで探し選択して質問内容を入力することで、解決法を調べるという流れです。公式HPのサポートには、「製品マニュアルガイド」が掲載されています。マニュアルから該当の製品を選択して、オンラインマニュアルを見る事ができます。
キヤノンのサポートはこちら(キヤノン公式サポート)
エプソン(EPSON)
エプソン製品のプリンターで印刷ができない場合は、公式HP内「よくあるご質問(FAQ)」を見ると、エラー表示やエラーコードごとの対処法を確認できます。すべて対処してもダメなら、故障の判断をしてサービスセンター対応となります。
エプソンのサポートはこちら(エプソン公式サポート)
ブラザー(brother)
公式HPの「よくあるご質問(Q&A)」から製品名を入力して検索すると、その製品専門のよくある質問画面へ繋がります。サイト内には、トラブル解決や製品の使い方の欄に「エラー表示」欄があるので、その中で説明と解決策を見ることができます。
ブラザーの対処法はこちら
まとめ

プリンターを使おうという時に、エラー表示が出て印刷ができないとストレスですよね。しかし、プリンターで印刷できない時は要因も限られています。故障と思って買い替える前に、まずは自分でできる対処法を試しましょう。要因に対する対処法を全部施しても改善されないなら、故障の可能性が高いので修理か買い替えの検討が必要です。買い替えるならおすすめのプリンターも参考にしてください。
◆故障したプリンターを処分する場合の手順は、プリンターの処分方法を参考にしてください。










