引っ越し挨拶ののしはどうする?正しい熨斗のかけ方や注意点を解説

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昨今、時代の流れとともに、引っ越しの挨拶という儀礼の機会もかなり減少し、挨拶時の手土産に「熨斗」を付けるという丁寧な心配りも少なくなりました。とはいえ、新居先での「これからお世話になります」という挨拶や、旧居での「いままでありがとうございました」という気持ちはなんらかの形で表したいものです。

手土産に熨斗をつけるなど丁寧な準備をすることで、相手先にも好印象を持ってもらいやすいでしょう。近所付き合いは濃いものではなくとも、やはり助けられることなどありますので、新居先での生活を豊かなものにするためにも、お付き合いの一歩としてマナーを考慮した丁寧な挨拶をすると良いのではないでしょうか。

今回の記事では、引っ越し挨拶の手土産に熨斗は必要なのか、熨斗の付け方や引っ越しの挨拶を送る際の注意点などを紹介していきます。

引っ越しの挨拶に熨斗(のし)は必要?

そもそもマナーの前提として、引っ越しの挨拶の手土産に「熨斗」が必要かというのは、ケースバイケースです。

ケースバイケースとはいえ、どちらかといえば、熨斗つけた方が丁寧な印象になることは、間違いありません。手土産に熨斗をつけるだけで、マナーを理解している人、常識的な人という印象を持ってもらえるえるでしょう。熨斗を付けていないとマナーが悪いというわけではないですが、熨斗ひとつでプラスの印象を持ってもらうことは可能です。

引っ越しの挨拶において、どういうケースに熨斗が必要なのか説明していきます。

一人暮らしや賃貸住宅の場合はなしでもOK

アパートからアパートの引っ越しや賃貸の一人暮らしの引っ越しの場合は、引っ越しの挨拶自体がとても減ってきています。長きにわたって住む家ではないからといった理由から、隣人とあまり深い交流をしない人も多いのが現状です。

そのため、一人暮らしや賃貸住宅の場合は、引っ越しの挨拶自体をしなくても特段失礼にはあたらないでしょう。特に女性の一人暮らしでは、男性の一人暮らしの家に挨拶に行くのは非常に不安を感じる人も多いはず。また顔見知りになったことがきっかけで思わぬトラブルに発展してしまう可能性がないとは言い切れません。

しかしながら、顔見知りになっておくことで、いざというときに助かったということも無きにしも非ず。念のため、挨拶をしておくのも良いでしょう。その場合、昨今では挨拶自体が減っていることもあることから、熨斗はなしでも問題ありません。

旧居を退去する場合にも、特別周囲への挨拶はなくても失礼にはあたらないでしょう。特段お世話になったことがあった隣人や大家さんなどがいれば、その人にはしっかり挨拶しておくとベターです。そのときも熨斗はなくても失礼にはあたらないでしょう。

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ファミリー層や分譲住宅な熨斗をつけよう

一方で、一人暮らしではなく家族での引っ越しや新築住宅・分譲住宅への引っ越しなど、戸建て住宅や家族向け賃貸への引っ越しする場合は「熨斗」を付けた手土産で挨拶すると良いでしょう。

分譲マンションや戸建て住宅に家族で引っ越すケースは、そのエリアに長い期間住むことになる確率が高いので、お世話になる可能性も高いと言えます。顔を合わす頻度も増え、近所付き合いが必要となる場合もあるため、丁寧に挨拶しておくことに越したことはありません。

ましてや小さい子供を連れている場合、迷惑をかける可能性も高くなりますし、何かあったときに相談できる存在になるかもしれません。最初に好印象を持ってもらえるよう、できる限り丁寧な対応を心がけるとよいでしょう。

手土産に熨斗を付けて挨拶することで、より丁寧な印象になります。ちょっとしたひと手間で、良好な関係になれるのなら、そこの手間は惜しむ必要はありませんよね。

引っ越し挨拶における熨斗(のし)の付け方

一言で「熨斗」と言っても、熨斗は付ける行事ごとで書き方や掛け方なども違います。熨斗を外に付けるか内に付けるか、水引の柄、表題や名前の書き方も変わります。

引っ越しの挨拶の場合には、どのように熨斗を付ければよいのでしょうか。

外のしを付ける

引っ越しの挨拶の場合、熨斗は「外のし」掛けです。熨斗のかけ方には、外熨斗と内熨斗の2種類ががあります。外熨斗は、品物を包装した上に熨斗紙を付けるという手法です。

内熨斗は、一般的には内祝いや宅配便で送る時などに用います。配送の過程などで、熨斗紙がちぎれたり折れたりすることを防ぐためです。

自身から手渡しで品物を渡す際には、一目でわかるよう、外熨斗が推奨されます。引っ越しの挨拶は、自身で購入したものを直接相手方に渡すことが多いので、外熨斗を付けるのがよいでしょう。

水引きは「蝶々結び」を選ぶ

熨斗には水引きが使われています。水引きには、蝶結び、真結び、あわじ結びなどいくつもの種類があり、色も紅白や黒・グレーなどがあります。

引っ越し挨拶の水引に関しては「紅白の蝶結び」を使います。不幸事ではないので色は紅白です。また蝶結びは、何度でも結びなおすことができる結び方なので「縁起が良い」とされています。ここから、何度起こっても良い縁起事である、引っ越しや昇進などのお祝い事でよく使用されます。

ちなみに、結んだ紐が上向きになっている「真結び」は「結び切り」とも言われていて、一度結ぶともうほどけないという絆的なものを象徴しています。そのため、結婚式の引き出物やご祝儀などで使われています。

「あわじ結び」は、結び目が2つの円を描いているもので、複雑でなかなか解けないということを表していることから、結婚式やお祝い事、退院祝い、弔い事に利用することが多いとされています。

上段には「ご挨拶(御挨拶)」を書く

引っ越し祝いの外熨斗の表書きの上部には「御挨拶」「ご挨拶」と記載します。

引っ越しの御挨拶にも2パターンあり、新居でのご挨拶か旧居でお世話になったお礼があります。それぞれのパターンに沿って考えると、新居のご近所へは「御挨拶」「ご挨拶」で、旧居の近所の方への手土産には「御礼」「お礼」と書くと良いでしょう。

下段には苗字を書く

引っ越し祝いの外熨斗の表書きの下部には、自身の苗字を書きます。苗字を書くときには、表書きの上部の部分より小さく、そして水引きの中央に寄せて書くようにしましょう。小さめに書くのには「出しゃばらない」という意味合いがあります。

家族で引っ越す場合でも苗字一つでOK。時々フルネームで書いてあるのを目にしますが、基本的には苗字だけで問題ありません。

引っ越しの挨拶を贈る際の注意点

引っ越しにおける挨拶の品を贈る際には、いくつかの注意点があります。特に熨斗の書き方には注意が必要で、現在住んでいる場所の御礼で渡すケース、新居の挨拶として渡すケースで書き方が異なるほか、名前の書き方でも気を付けるべき点があります。

せっかく粗品を用意して熨斗まで丁寧につけているのですから、最後まで配慮を忘れずに準備しましょう。

旧居での挨拶には「御礼」「粗品」を使う

旧居での挨拶の場合は、上部を「御挨拶」ではなく、「粗品」や「御礼」を使いましょう。

今まで住んでいた旧居における挨拶は、「今までありがとうございました」「大変お世話になりました」という意味合いで粗品をお渡しすることになります。そのため「挨拶」とは少しニュアンスが異なると言えるでしょう。「粗品」や「御礼」を使用したほうが、このような意味合いが伝わりやすくなります。

「御挨拶」は、「これからよろしくお願いします」という意味合いになるため、新居での挨拶周りをする際に適しています。

旧居と新居では熨斗の上段に書く内容が違うなんて知らなかったなー

名前の表記は表札などに合わせる

熨斗の下部に記載する名前は、自身の表札に合わせるようにすることで、近所の方も理解しやくなるでしょう。

現代は夫婦別姓にしている方もいれば、二世帯住宅で名前が違う二世帯が住むという場合もあります。また、旧漢字を使用しているご家庭もあるでしょう。今後お付き合いをしていく上で相手が混乱してしまわないよう、挨拶の際も表札と合わせて熨斗の名前を記載することをおすすめします。

必ずしも名前を記載しなくてもOK

熨斗には名前を記載しなくても失礼にはあたりません。特に現代では防犯の観点や、個人情報漏洩の観点から名前を書かないというケースが増えてきました。挨拶の際に名前をきちんと申し出ていれば問題ありません。

ただし、家族が多い分譲マンションや戸建ての場合は、名前を憶えてもらえたり、相手からの信用性が高まったりといったメリットもありますので、もちろん名前を記載することも良いでしょう。状況に応じて、判断することで問題ありませn。

ちなみに、熨斗に名前をかかず会社用の名刺や個人名刺を添えるというのも一つの手です。

引っ越し挨拶の熨斗(のし)の手配方法

現代はほぼ、粗品を購入した店で熨斗を付けてもらうことが可能で、表書きや名前も入れてくれるケースが多いでしょう。ネットショッピングで購入しても熨斗対応をしてくれるお店が多いです。

しかし品物や店舗によっては、熨斗を付けてくれるサービスがないところもあります。その場合には、別途自分で準備し、表書きや名前も記載する必要があります。品物に熨斗を付ける方法を解説します。

品物を買った店で依頼する

熨斗は、粗品を購入した店で対応してもらえることがほとんどです。品物を購入し熨斗をつけてくださいと依頼すると、丁寧に付けてもらえます。内熨斗か外熨斗か、表書きや名前の記載、水引きはどのタイプを使うか、一つひとつ状況に合わせて準備してくれます。

特に和菓子屋さんや百貨店に入っているお店など、贈呈品の取扱が多い店では、熨斗の扱いにも慣れているので安心です。名前や表書きも基本的に印字してくれるので、とてもきれいな熨斗ができあがります。

熨斗のかけ方に悩むときは、お店の人に相談してみてもよいでしょう。熨斗の手配に慣れているお店であれば、状況に合わせてアドバイスしてくれるので、正しく準備ができます。

パソコンで自作する

もし粗品を購入した店で熨斗を付けてくれない場合には、自作で作る方法があります。自宅にパソコンとプリンターがあれば、サイトですぐに作成することが可能です。水引きの種類、水引きの色、表書きの内容、書体なども選べるようになっていて、簡単に印刷できるので時間もかからずおすすめです。

熨斗の水引き部分と表書きのみパソコンで出力し、名前は後で手書きするという方法もあります。サイズなども自由にカスタマイズできる点が自作の良いところです。

最近では、データがあれば、コンビニで印刷できるサービスもあります。パソコンさえあれば、熨斗の作成はすぐにできますが、自分の事情に合わせて表書きや水引きを選ぶ必要があり、しっかり理解しておかなければ、誤った熨斗を作成してしまう恐れがあります。自作する際は、熨斗の内容に問題がないか、必ずしっかりリサーチした上で作成しましょう。

以下のようなパソコンのソフトを利用すれば、テンプレートから選ぶだけですぐに熨斗を作成することができますよ。

ご祝儀袋を活用する

粗品を購入した店で熨斗が用意できない時や、家にパソコンやプリンターがないという場合は「御祝儀袋」を活用する方法もあります。ご祝儀袋は今やコンビニや100円ショップなどで安価かつ、手軽に手に入れることができます。その祝儀袋の表面だけをハサミで切り取ることで熨斗として活用できるのです。

時間も手間もかからず、水引きの種類も選べるため、手軽で便利な方法ですが、誤った水引きを選んでしまわないよう注意が必要です。熨斗を自作する際と同様に、自分の事情に合っている内容を間違いなく選べるよう、あらかじめ十分に確認しておきましょう。

ECサイトでは以下のようなご祝儀袋があります。

正しい熨斗(のし)を使って好印象な引っ越しの挨拶を

引っ越し先の生活をスムーズに始め、快適に毎日を過ごすためにも、引っ越しの挨拶は丁寧に済ませておきたいところです。新居の両隣やマンションであれば大家さんなどに「これからよろしくお願いしますというの気持ちを込めて、手土産とともに挨拶に行くと好印象です。また、旧居ではこれまでお世話になった方へ、感謝を込めて粗品を渡すととても喜ばれます。

しかしせっかく手土産を用意して挨拶に出向いても、マナーが守られていなければ逆に失礼にあたってしまう可能性もあります。引っ越しの挨拶はマナーを守って、気持ちを込めて準備をし、伺うようにしましょう。

◆引越しの挨拶で渡す粗品を探している人は、以下の記事も参考にしてくださいね。

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