一人暮らしの引っ越し費用はいくら?相場や安くおさえるポイントを解説

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家と電卓の画像

一人暮らしを始めるとき、引っ越しにかかる費用がどれくらいか心配な人も多いでしょう。引っ越しする時期や敷金・礼金の有無などによって、費用は大きく異なります。せっかくなら少しでも費用を抑えたいですよね。そこで今回は、一人暮らしの引っ越しの費用の相場や、内訳を詳しくご紹介します。さらに、引っ越しの費用を抑えるポイントも一緒にご紹介します。

初めての一人暮らしで不安な人や、これから一人暮らしを始める人は、ぜひ参考にしてみてください。

一人暮らしの引っ越し費用の相場

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一人暮らしの引っ越しにかかる費用は、家賃の3か月~6か月分程度が目安になります。例えば、家賃5万円のアパートを借りる場合の初期費用は約15万~30万円、家賃7万円のアパートを借りる場合の初期費用は約21万~42万円が目安です。

引っ越しの際にかかる費用は、主に物件の初期費用がほとんどです。物件に関する費用は、敷金と礼金や前家賃などがあります。物件にもよりますが、これらだけでも家賃の3か月分は用意しておいた方がいいでしょう。他にも引っ越し業者に依頼してかかる費用、鍵交換代など、さまざまな費用がかかります。

あくまで目安ですので、これよりも高くなる場合もあれば、安く抑えることも可能です。敷金・礼金0円の物件にしたり、家賃の交渉をしたり、引っ越し業者に依頼せずに自分で引っ越しをおこなったりすれば、費用をグンと抑えることができますよ。また、家具や家電をどれくらい新しく買うのかによっても、相場は異なります。

人それぞれですが、ほとんどの場合は家賃1桁の物件に住むでしょう。100万円も用意する必要はありません。物件に関する初期費用と家具や家電の購入費用を合わせても、家賃3~6か月分と考えておくのが妥当でしょう。

一人暮らし時にかかる引っ越し費用の内訳

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ここでは、一人暮らしのときにかかる引っ越しの費用の内訳をご紹介します。引っ越しのときにかかる費用は敷金・礼金や仲介手数料、前の物件の退去費用など、さまざまな費用がかかります。あらかじめ確認して、自分は引っ越しの費用がどれくらいかかるのか、計算しておきましょう。参考にしてみてください。

敷金・礼金

敷金は大家さんに預けるお金で、退去時のクリーニング費用に充てられます。原状回復費用を差し引いた残りの金額は、戻ってくるのが一般的です。例えば敷金を5万円支払ってクリーニング代が3万円だった場合、残りの2万円は返ってきます。一方、礼金は謝礼として出すお金なので、基本的には返ってきません。敷金と礼金、どちらも家賃の1か月~2か月分を支払う場合が多いです。家賃5万円で敷金・礼金が家賃1か月分の場合は合計10万円、家賃5万円で敷金・礼金が家賃2か月分の場合は合計20万円ということになります。

家賃が高ければ高いほど支払う金額が高くなってしまいますね。ですが、物件によっては敷金と礼金がかからない場合もあります。ただし、敷金・礼金が0円の物件は家賃が高めに設定されていたり、退去時にかかる費用が高くなったりするなどのデメリットもあります。とはいえ、敷金と礼金がない分、初期費用を大きく抑えることができますよね。少しでも初期費用を抑えたい人は、敷金と礼金がかからない物件を探してみてください。

仲介手数料

仲介手数料とは、不動産会社のサポートに対して支払う費用のことです。不動産会社は物件探しや内見、大家さんに交渉などのサポートをしてくれるため、それらのサポートに対して支払う手数料が仲介手数料としてあります。仲介手数料は契約をした場合にのみ支払うものなので、内見をしても契約をしなかった場合には請求されないので、安心してくださいね。

仲介手数料の目安は、家賃0.5か月~1か月分です。家賃が6万円だとすれば仲介手数料は3~6万円、家賃8万円だとすれば仲介手数料は4万~8万円かかることになります。家賃が高いと仲介手数料も高くなってしまいますね。

大家さんと直接やりとりをすれば仲介手数料はかかりませんが、一般的には不動産会社を通してやり取りをするので、仲介手数料をなくすというのは難しいでしょう。ただし、中には仲介手数料無料の不動産会社もあります。ホームページで確認できるので、費用を抑えたい人はぜひチェックしてみてください。

管理費・共益費

管理費・共益費は、共用スペースの清掃費や水道料金など、共有スペースの管理にかかる費用です。管理費は家賃の5%~10%が目安になっています。家賃6万円の場合は、3,000円~6,000円の管理費がかかるということですね。

管理費は引っ越しのときだけではなく、家賃と一緒に毎月支払わなければなりません。そのため、管理費が高いと毎月の支払いにも負担がかかります。中には管理費ゼロの物件もありますが、その分家賃が高いということもあります。いくつかの物件で悩んでいる場合は、家賃と管理費を合わせた金額で比べましょう。

例えば、家賃5万円で管理費5,000円の物件と、家賃5万5,000円で管理費0円の物件、一見後者の方がお得に感じますよね。ですが、実際に毎月かかる金額はどちらも一緒です。管理費や共益費は毎月支払う費用なので、必ず合計金額を確認するようにしましょう。

前の物件と次の物件の日割り家賃

基本的に家賃は月ごとに支払いますが、月の途中で契約をした場合は、入居日から月末までの日割り家賃を支払います。例えば家賃6万円で1月20日に入居した場合、

● 60,000(家賃)÷31(入居した月の日数)×12(入居から月末までの日数)=23,226

上記のような計算によって、1月は23,226円を支払うことになります。また、引っ越し先の日割り家賃だけではなく、前の物件でも日割り家賃がかかるので注意しましょう。退去時は月初めから退去までの日数分の家賃がかかります。引っ越すタイミングによっては家賃を二重で支払うことになるため、費用が余計にかかってしまいますね。

月初めに入居すれば、日割りではなく当月分の家賃のみで済むため、費用を抑えることができます。引っ越しを好きなタイミングでできる場合は、月末に前の物件を退去して、月初めに新しい物件に入居しましょう。

前の物件の退去費用

退去費用は、クリーニングや原状回復にかかる費用のことです。退去費用は部屋の広さや住んでいた期間によって目安が異なります。ワンルームの退去費用の目安は2万~5万円程度ですが、3DKや4LDKの広さになると9万円程度が目安になります。

一人暮らしの場合はワンルームや1LDK、広くても2LDKの間取りが多いでしょう。これを踏まえると、一人暮らしの退去費用は5~8万円程度が目安になります。引っ越し先でかかる初期費用に注目しがちですが、前の物件の退去費用もしっかり頭に入れておいてくださいね。

また、敷金を支払っている場合はお金が返ってくる可能性があります。仮に返ってこなくても、プラスで支払う必要がない場合が多いです。敷金を支払ったかどうかによって、退去費用は異なるでしょう。契約書を確認してみてくださいね。

その他初期経費

引っ越しにかかる費用は、鍵交換代や保険料などたくさんあります。鍵の交換は、前に住んでいた人が使用していた鍵と別の鍵に変えることです。不法侵入や盗難防止のためには鍵の交換はしたほうがいいでしょう。

保険は物件によって加入するかどうかを自分で決められる場合があります。費用を抑えたい場合は保険に入らないという手もありますが、万が一火事などが起こった場合、損害額を全額負担しなければなりません。もしものことを考えると加入したほうがいいでしょう。

このような初期経費はトータルで2万~5万円ほどかかってしまいますが、安心安全のために支払っておくのがおすすめですよ。

引越し業者への依頼費用

引っ越し作業を業者に依頼する場合は、引っ越し業者への依頼費用も確認しておきましょう。あくまで目安ですが、一人暮らしの引っ越しにかかる費用は荷物が少ない場合4万円で、荷物が多い場合は6万円が相場になります。5万円前後と考えておくと安心ですね。

また、2月~4月は引っ越しの繁忙期のため、他の月に比べて料金が少し高いです。繁忙期の平均費用は、荷物が少ない場合で5万円、荷物が多い場合は8万円程になります。費用を抑えたい場合は、繁忙期以外に引っ越すのがおすすめですよ。

引っ越す距離にもよって費用は異なるので、遠くに引っ越す人は注意が必要です。いくつかの引っ越し業者に見積もりを出してもらって、比較的安いところに依頼してくださいね。

新しい家具・家電

引っ越すときに、家具や家電を新しく買い揃える人は多いでしょう。一人暮らしに必要な家具や家電を一式揃えた場合、合計10万~30万円程かかります。ベッドやテレビ、冷蔵庫や洗濯機など、1台で数万円するものが多いため、それなりの費用がかかってしまいます。

家から家電や家具を持っていける場合は費用を抑えることができますが、すべて新しく買わないとならない場合、10~30万円という結構な金額がかかってしまうでしょう。

今から一式購入するという人は、レンタルすれば費用を抑えることができますよ。一人暮らしに必要な家電や家具がセットでレンタルでき、購入するよりも費用が安く済みます。気になる人はレンタルショップでチェックしてみてください。中古品でそろえるという手もあるので、リサイクルショップに行ってみるのもおすすめですよ。

引っ越し費用が変動するポイント

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引っ越しのときにかかる費用は決して安くはないですよね。ですが、敷金と礼金の有無や引っ越しをする時期などによって、費用は変動します。ここでは、引っ越しの費用が変動するポイントをご紹介します。費用を抑えるポイントにつながるので、ぜひ参考にしてみてください。

賃貸物件の家賃や敷金・礼金

賃貸物件の家賃は、引っ越しの際に一番重要な費用ですよね。前家賃や日割り家賃など、家賃だけでも支払いがいくつかあります。家賃が高ければ高いほど、初期費用も高くなってしまうでしょう。家賃は初期費用だけではなく毎月支払う費用なので、少しでも安い物件を探した方がお得になります。間取りが同じでも、駅までの距離などで家賃は大きく異なるため、さまざまな物件を比べてみてください。

また、敷金と礼金をいくら支払うかによって、引っ越しの費用が大きく変動します。敷金と礼金は家賃1か月~2か月分が目安ですが、支払わなくてもいい物件や、敷金のみ支払う物件もあります。敷金と礼金の有無は初期費用に大きくかかわるため、必ず確認しましょう。

特に礼金は必ずしも必要な費用ではありません。敷金は支払っておけば退去時の費用を抑えられますが、礼金は戻ってきません。費用を抑えたい人は、敷金・礼金0円の物件か、礼金0円の物件を探しましょう。

引越し先までの移動距離

引っ越し業者に依頼をする場合は、引っ越し先までの移動距離によって費用が異なります。引っ越し先が近くであれば、そこまで費用はかかりません。ですが、引っ越し先が遠くなればなるほど、費用が高くなってしまいます。

例えば、1Km以内であれば2万円、5km以内であれば2万5,000円のように、少しずつ料金が高くなっていきます。通常期の一人暮らしの引っ越しにかかる費用は、以下を参考にしてみてください。

~15Km未満43,990円
~50Km未満48,404円
~200Km未満55,945円
~500Km未満67,352円
引用元:引越し見積もり・比較【SUUMO】

あくまで目安ですので、これよりも高い場合や安い場合があります。距離が遠いほど金額に差が出るため、遠くに引っ越すという人は、いくつかの引っ越し業者に見積もりを出してもらいましょう。引っ越し業者によっては長距離用の格安プランを用意してある場合もあるので、業者に相談してみてくださいね。

引越しする時期

一般的に2~4月は引っ越しの繁忙期です。4月からの新生活に向けて引っ越しをする人が多いためです。大学や会社に通うために2月~4月の間に引っ越しをしなければならない場合は、どうしても引っ越しの費用が高くなってしまうでしょう。引っ越し業者に依頼する場合は料金が高くなってしまうからです。

引っ越し先がそこまで遠くない場合は、友達や家族に手伝ってもらいながら引っ越し作業を進めれば、引っ越し業者に依頼する費用を抑えることができますよ。

一方、2~4月に引っ越しをしなくてもいい場合は、5月~7月や10月~12月の閑散期に引っ越しをするのがおすすめです。引っ越し業者に依頼する場合でも、比較的費用が安く済みます。また、家賃の値下げ交渉がしやすいのもこの時期です。引っ越しの時期を自分の都合で調整できるのであれば、閑散期を狙ってみてください。

荷物の量

引っ越し業者に依頼する場合は、荷物の量も費用が変動するポイントになります。引っ越しの料金は距離・荷物・時期の3つが重要になり、荷物が多いほど費用が高くなってしまいます。一般的な一人暮らしの荷物の量であれば、電話やネットで見積もりをしてもらうことが可能です。

ただし、その時に伝えていなかった荷物が発生した場合、追加料金がかかってしまうことがあるため、注意しましょう。一人暮らしの荷物の量による費用は、以下を参考にしてみてください。

荷物が少ない場合荷物が多い場合
~15Km未満37,577円50,126円
~50Km未満40,164円51,830円
~200Km未満48,670円66,801円
~500Km未満57,650円84,719円
引用元:引越し見積もり・比較【SUUMO】

引っ越し業者によって相場は異なりますが、荷物が多ければ多いほど費用はかかります。距離が遠くて荷物が多い場合は結構な費用がかかりますね。引っ越す前に本当に必要な荷物か確認して、もし必要ないのであれば処分しましょう。一人暮らしを始める前に断捨離するのもおすすめですよ。

物件編|一人暮らしの引っ越し費用を抑えるコツ

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ここまで一人暮らしの引っ越しにかかる費用をご紹介しました。引っ越しはそれなりの費用がかかってしまいますが、工夫次第で費用を抑えることは可能です。ここでは引っ越しの費用を抑えるためのコツをご紹介します。少しでも費用を抑えたい人は、あらかじめ確認してみてください。

敷金・礼金がない物件を選択する

敷金・礼金は家賃1か月~2か月分が相場です。そのため、敷金・礼金ともに2か月分を支払うとなると、かなりの出費になってしまいます。例えば家賃6万円で敷金・礼金が家賃2か月分の場合、これだけで24万円支払わなければなりません。家賃8万円で敷金・礼金2か月分となれば、32万円になってしまいます。こんなに支払えない…という人も多いのではないでしょうか。

ですが、中には敷金・礼金0円という物件もあります。初期費用をかなり抑えることができるので、敷金・礼金の有無を確認しましょう。また、礼金は0円で敷金のみ支払う場合もあります。敷金は退去時のクリーニング代になるので、退去時のことを考えると、支払っておいて損はないでしょう。敷金のみ支払うか、初期費用を少しでも抑えたいという人は、敷金・礼金0円の物件を探しましょう。

フリーレントの物件を探す

フリーレント物件とは、入居後の一定期間家賃が無料になる物件のことです。家賃が無料になる期間は2週間~6か月と、物件によってさまざまです。初期費用が抑えられるだけではなく、前の物件と二重で家賃を支払う必要がないのもメリットです。

ただし、管理費や共益費はかかるので、注意しましょう。家賃6万円で管理費5,000円の場合は、毎月5,000円は支払うということです。また、フリーレント物件は契約期間内に解約をすると違約金がかかる場合がほとんどです。契約期間は一般的に1年~2年です。

そのため、数か月間の一人暮らしのためにフリーレント物件を借りるのは向いていません。負担が大きくなってしまうでしょう。数年間一人暮らしをする場合はお得に住むことができるので、ぜひフリーレント物件をチェックしてみてください。

仲介手数料が安い不動産屋と契約する

引っ越しの際にかかる仲介手数料は、一般的に家賃0.5か月~1か月分です。家賃6万円の場合は、3万~6万円の仲介手数料がかかります。管理費などは含まれないため、家賃のみの計算になります。仲介手数料の上限は家賃1か月分と法律で決まっているため、それ以上請求されることはありません。万が一家賃1か月分以上の請求をされている場合は、契約前に確認してくださいね。

また、中には仲介手数料0円の不動産会社もあります。不動産会社運営の物件の場合や、貸主が手数料を負担している場合です。費用を抑えたい場合は、仲介手数料無料または0.5か月分の不動産会社を探しましょう。不動産会社も仲介手数料がかからないことを売りにしている場合がほとんどなので、ホームページなどで簡単に確認できますよ。

家賃交渉をしてみる

一人暮らしで最も重要なのが家賃ではないでしょうか。実は家賃の値下げ交渉は可能なんです。仮に交渉に失敗しても、賃貸物件の多くは管理会社が管理をしているため、大家さんとはほとんどかかわりがありません。気まずくなるようなことはないので、積極的に交渉しましょう。

交渉に向いている時期は7月~8月、10月~11月の閑散期です。大家さんとしても空室を埋めたい時期なので、交渉が成立する確率が高いでしょう。2~4月の繁忙期は入居希望者が多いため、家賃を値下げしてもらえる確率はかなり低いです。引っ越しのタイミングによって交渉してみてくださいね。

交渉する場合は入居前がおすすめです。「〇〇円下げてくれたら入居を決めます。」など、入居する意思を伝えながらお願いしてみましょう。ただし、大幅な値下げはなかなか難しいため、家賃の5%以内を目安に交渉してみてください。

シェアハウスを検討する

シェアハウスとは、1つの住居に複数人が共同で暮らす賃貸物件です。異性と暮らすのが気になるという人は、女性専用、男性専用の物件もあるので安心してくださいね。シェアハウスは敷金・礼金を抑えることができるため、初期費用を抑えることができます。

また、1つの物件を複数人でシェアするため、家賃の負担を軽減できるのもメリットです。一人暮らしでは住めないような高い家賃の物件に住めますよ。光熱費も1世帯として請求されるので、1人当たりの負担が少ないです。

ただし、プライバシーを確保しにくかったり、生活音が気になったりする可能性もあります。向き不向きがあると思いますが、気になる人はシェアハウスを検討してみてください。プライバシーや生活音が気にならないのであれば、費用を抑えられるのでおすすめですよ。

引っ越し業者編|一人暮らしの引っ越し費用を抑えるコツ

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引っ越しはたくさんの荷物があるため、引っ越し業者に依頼する人も多いでしょう。ですが、引っ越し業者に依頼すると、荷物の量や時期によっては費用が高くなってしまう場合があります。

ここでは、引っ越し業者に依頼するときに費用を抑えるコツをご紹介します。工夫次第で費用を抑えられるので、確認しておきましょう。

引っ越し業者の繁忙期を避けて引っ越しする

引っ越し業者には、忙しい時期「繁忙期」と、比較的暇な時期「閑散期」があります。引っ越し業者の繁忙期は3月~4月と9月になります。3~4月は就職や進学によって引っ越しをする人が多いため、引っ越し業者にとっては1年の中で最も忙しい時期です。9月は企業の中間決算期なので、転勤者が多い時期です。3月~4月ほどではないですが、比較的忙しい時期でしょう。

上記の繁忙期は引っ越しの費用が高く設定されていて、引っ越し業者によっては2倍近く高くなっていることもあります。就職や進学のために引っ越す人は繁忙期と重なってしまうので仕方がないですが、引っ越しの時期を自分の都合で決められる場合は、繁忙期を避けましょう。

3月~4月・9月以外であれば通常料金になっていますが、中でも閑散期の6月・11月・1月は料金が安くなっています。この時期は引っ越しをする人が少ないため、少しでも利用客を増やすために料金が安く設定されています。引っ越しの時期が決まっていない人は、ぜひ閑散期を狙ってみてください。

引っ越し前に不用品を処分する

引っ越しの料金は、荷物の量と移動距離で決まります。そのため、荷物が多ければ多いほど、料金が高くなってしまいます。引っ越し前に本当に必要な荷物かどうか確認して、不要なものは処分しましょう。荷物が少なくなると、トラックの大きさを下げることができ、料金が安く済みますよ。移動距離は変えることが難しいため、荷物の量で調整しましょう。

ですが、粗大ごみなどは処分するのにも費用がかかりますよね。処分費用を抑えるためには、フリマアプリやリサイクルショップを利用する方法と、不要品回収業者に依頼する方法があります。フリマアプリやリサイクルショップを利用すれば、高く売れる可能性があります。処分費用がかからないだけではなく、お金が戻ってくるのは嬉しいですよね。

処分したいものがたくさんある人は、不要品回収業者に依頼しましょう。料金は業者によって異なりますが、軽トラック1台分の荷物で8,000円~15,000円程かかります。決して安くはないですが、引っ越しの費用を抑えることができるため、検討してみてください。

引越し業者の相見積もりを取る

相見積もりとは、複数の引っ越し業者に同じ内容の見積もりを依頼することです。1つの引っ越し業者に見積もりを出してもらっても、その金額が高いのか安いのかわからないですよね。複数の引っ越し業者に見積もりを出してもらえば、料金が安い引っ越し業者を見つけることができます。もちろん料金だけではなく、その他のサービス内容を比べることができるのがメリットです。

また、相見積もりを取ると別の引っ越し業者よりも安くしてくれる場合があります。1社にしか見積もりを出してもらっていない場合、ライバルがいないので安くする必要がありません。ですが、複数の引っ越し業者に見積もりを出してもらっている場合は、自分の会社を選んでもらうために安くしてくれる可能性があります。相見積もりを取るだけで費用を抑えられるということですね。

相見積もりを取る場合は、あらかじめ相見積もりであることを伝え、断る際にも連絡をしましょう。マナーを守って自分に合った引っ越し業者を選んでくださいね。

単身パックを活用する

引っ越しプランは「通常パック」と「単身パック」があります。単身パックは他の依頼者の荷物と一緒に運ぶプランのことです。荷物が少ない人は通常パックよりも単身パックのほうがお得になりますよ。実家から引っ越す人や、家具付きの物件に引っ越す人は単身パックを利用しましょう。

コンテナボックスのサイズの目安は、以下の通りです。

日本通運「単身パック」・Sサイズ(高さ155cm×横108cm×奥行き74cm)
・Lサイズ(高さ175cm×横108cm×奥行き104cm)
クロネコヤマト「単身引越サービス」・フルサイズ(高さ170cm×横104cm×奥行き104cm)
・miniタイプ(高さ130cm×横104cm×奥行き104cm)
サカイ引越センター「小口便引越サービス」・高さ144cm×横105cm×奥行き75cm
引用元:単身(1人暮らし)引っ越しの料金・費用相場【SUUMO】

引っ越し業者によってサービス名は異なりますが、多くの引っ越し業者で展開されています。荷物が多い人には向いていませんが、荷物が少ない人はぜひ単身パックを利用してみてください。費用を抑えることができますよ。

料金が安い日時を選ぶ

引っ越し業者は平日か休日かによって、料金が異なる場合があります。平日よりも休日のほうが依頼が多いため、平日のほうが料金が安く設定されている場合があるんです。ただし、先ほどご紹介した「繁忙期」と「閑散期」ほどの差はありません。

平日が50,000円で休日は51,000円など、数千円しか変わらない場合がほとんどです。気にならない人は気にならない程度の差額ですね。繁忙期の場合でも、平日と休日の料金の差は3,000円程度でしょう。家族で引っ越す場合でも、2,000円前後しか変わらないことが多いです。正直そこまでの差はありませんが、少しでも費用を抑えたい人は、平日に依頼するようにしましょう。

自分で引っ越しをおこなう

引っ越し業者の依頼費用を抑えたい場合は、自分で引っ越しをおこなうのも1つの手です。引っ越し業者に依頼をしなければ、数万円抑えることが可能です。スケジュール調整が自由なのもメリットですよ。

自分で引っ越しをおこなう場合は、まずは荷物をダンボールにまとめましょう。一人暮らしの場合は10個~15個程度のダンボールがあると安心ですよ。お皿などの割れ物を運ぶときは、新聞紙などクッション代わりになるものも用意してくださいね。

大型家電を運ぶ場合は、軽トラックなどが必要になります。家に軽トラックがない場合は、レンタカーを利用しましょう。また、大型家電は1人では運ぶことができません。手伝ってくれる人が必要になるため、家族や友人に相談してみましょう。

かなり費用を抑えることができますが、家具や家電、壁に傷をつけてしまう危険性が高くなってしまうという注意点もあります。事故にならないように、分解できるものは分解して運び、冷蔵庫や洗濯機は水抜きを忘れずにしてから運びましょう。

その他|一人暮らしの引っ越し費用を抑えるコツ

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引っ越しの費用は主に物件と引っ越し業者の依頼費用ですが、この他にも費用を抑えるコツはまだまだあります。火災保険を自分で契約したり、家具や家電をリサイクルショップで購入したりすれば、費用を抑えることができますよ。ぜひ参考にしてみてください。

火災保険を自分で契約する

賃貸物件を借りるとき、火災保険の加入を勧められます。任意の場合もありますが、万が一のことを考えると、加入しておいた方が安心ですよね。ですが、火災保険に加入すると2年で1万~2万円かかるため、費用を抑えたいと考えている人も多いでしょう。

そんな時は、自分で火災保険に加入するのがおすすめです。不動産会社経由で加入すると、料金の比較ができません。ですが、自分で加入する場合は、複数の保険会社の料金を比べることができます。比較的安い火災保険に加入することができるでしょう。

火災保険は必ずしも不動産会社経由で加入する必要はないので、費用を抑えたい人は自分で加入しましょう。

新しい家具・家電をリサイクルショップで購入する

家具や家電を新しく購入する人は、リサイクルショップを利用してみてください。リサイクルショップは品ぞろえが豊富で、掘り出し物が見つかることもありますよ。同じ製品が家電量販店に売っている場合は、リサイクルショップの方が安く購入できるでしょう。中古品とはいえ、そこまで古い型ではない製品も多く取り揃えていますよ。

また、中古品は少し不安…という人もいるかもしれませんが、リサイクルショップはネットショップと違って実物を見ることが可能です。汚れ具合も自分の目で確認できるため、安心して買い物できるでしょう。

家電や家具はもちろん、お皿やなどの生活用品まで安く購入することができるので、ぜひ一度リサイクルショップを覗いてみてください。

新しい家具・家電をレンタルする

家具や家電を安く購入するには、リサイクルショップがおすすめですが、レンタルサービスを利用するのもおすすめです。家具や家電はレンタルすることが可能で、単品でレンタルするのはもちろん、セットでレンタルすることもできます。

レンタルサービスによってセット内容は異なりますが、基本的には一人暮らし用のセットが用意されています。例えば、「かして!ドットコム」というレンタルサービスでは、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・液晶テレビの4点セットが30,470円からレンタル可能です。家具と家電が8点セットになった学割セットは、84,040円からレンタルできます。

このように、普通に購入するよりも安く家電や家具が手に入ります。単身赴任や進学など、一時的に一人暮らしをする場合は、新しく家具や家電を購入しても、後々不要になってしまうでしょう。レンタルなら最終的に返却するので、処分に困らないというメリットもありますよ。

少しの工夫で一人暮らしの引っ越し費用は抑えられる!

引っ越しのイメージ画像

一人暮らしの引っ越しにかかる費用の相場や内訳、費用を抑えるポイントをご紹介しました。ポイントは以下の通りです。

  • 一人暮らしの引っ越しにかかる費用の相場は家賃3か月~6か月分
  • 引っ越しの際にかかる初期費用は敷金・礼金や家具家電の購入代、前の物件の退去費用などがある
  • 家賃の交渉をしたり引っ越しを自分でおこなったり、引っ越しの費用を抑える方法はたくさんある

一人暮らしは楽しみがたくさんありますが、引っ越しの費用で悩んでいる人も多いでしょう。今回ご紹介したように、家賃の交渉をしてみたり、敷金・礼金0円の物件を探したり、引っ越し業者に依頼せずに自分で引っ越しをおこなったりすれば、費用をグンと抑えることができます。

少しでも費用を抑えたい人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。引っ越し費用を抑えて、より快適な新生活を楽しんでくださいね。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

株式会社ClassLab.は新しい引越し先のライフラインお申込み手続きやインターネット回線、その他引越しの際のご面倒ごとを一括で承っている会社です。年間6万人以上のお手続きを代行、そこからニーズを汲み取り新生活者様に特化した情報を、独自の記事制作チームによって作成しております。

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