キーボードのキーを打ち込んでも反応しないなど、急に入力がまともにできなくて困ったことはありませんか。特定のキーだけ打ち込めないケースもあるでしょう。
キーボードが使えないとパソコン作業が進まないので、非常に困りますよね。
今回は、キーボードが入力できない原因と対処法について解説します。特定の文字やキーが入力できない場合の対処法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
まずはキーボード入力できない原因を探ろう
キーボード入力が正常にできなくなる原因は1つではありません。まずは自分のキーボードが打てなくなった原因を特定する必要があります。
ここでは主な原因を3つ紹介しますので、自身のケースがどれに当てはまるか考えてみてください。
キーボード側に原因がある場合
まずは、キーボード側に入力できない原因があるケースです。たとえば、以下のようなものが挙げられます。
- キーボードの故障
- ケーブルの接触不良や断線
- キーボードの電池切れ
コーヒーなどの飲み物をこぼしたり、上に物を落とすなど物理的な衝撃を与えたりした場合は、キーボードが故障している可能性が高いでしょう。
キーボードとパソコンをつなぐケーブルが断線している場合は、入力ができません。
また、ワイヤレスのキーボードは本体からの電気の供給がないので充電か電池が必要です。動かないなら、単にバッテリー切れ・電池切れを起こしている可能性もあります。
キーボードの設定に原因がある場合
キーボード本体に物理的な問題がなくても、設定が原因で動かないケースもあります。たとえば、以下のようなケースです。
- キーボードドライバーの不具合
- Windowsの設定による現象
- USキーボードを使っている
キーボードドライバーとは、パソコンに接続されたキーボードを動かすために必要なソフトウェアのことです。ドライバーに不具合があると、キーボードも正確に作動しません。
また、Windowsの設定でマウスキーやフィルターキーなどを有効にしていると、一部のキー操作ができないことがあります。マウスキーはキーボードのテンキーでマウスポインターが操作できる機能、フィルターキーはキーを長押ししなければ反映されないようにする機能のことです。
また、キーボードの配列設定がおかしい場合もあります。キーボードには日本で一般的に使われている日本語配列(JIS配列)のほかに、英語配列(US配列)のものあります。
日本語配列のキーボードを使用しているにもかかわらず、英語配列に設定されている場合は、うまく入力できません。たとえば、「@」を押しても別の文字が入ったり「¥」を押しても入力できなかったりします。
◆キーボードの配列って何?という方には、詳しく解説している以下の記事がおすすめです
パソコン側に原因がある場合
パソコン側に原因がある場合、以下のようなケースが考えられます。
- パソコン側のUSBポートに不具合が生じている
- ウィルス感染している
パソコンがウィルスに感染して、キー操作がおかしくなるケースも考えられます。ウィルス感染が疑われる場合は、早急な対処が必要です。
LANケーブルを使っているなら抜いて、Wi-Fiなら接続をオフにしてネットワークから切り離し、ウィルス対策ソフトで駆除しましょう。
よくわからない場合は、パソコン修理業者など専門家に依頼して対処してもらうのがおすすめです。
キーボードが反応しない・入力できないときの対処法
キーボードが反応しなくなると、作業が進まなくて困る方も多いでしょう。
ここでは、キーボード入力ができないときの対処法を紹介します。
キーボードの接続や充電を確認する
まずはキーボードの接続・充電の状況を確認しましょう。有線接続であれば、ケーブルをいったん抜き、再度差し込んでみましょう。
パソコン側に差し込み口がたくさんあるなら、別のところを選んでしっかりと差し込んでください。ケーブルに問題があることも考えられるので、別のケーブルがあれば使ってみましょう。
無線接続であれば、電池が切れている可能性があります。電池を交換してキーボード操作ができるか試してみましょう。
充電式のキーボードは電池残量が十分にあるか確かめ、ほとんどなければ充電してください。
ドライバーを再インストールする
キーボードを動かすソフトウェアであるキーボードドライバーが機能していない可能性があるため、再インストールしてみましょう。
再インストールの手順は以下の通りです。
- Windowsアイコンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択する
- 「キーボード」を選ぶ
- 「デバイスのアンインストール」を選ぶ
- デバイスマネージャーを閉じて再起動する
再起動後は、問題なく動くか確かめましょう。
パソコンを再起動する
ドライバーの再インストールが面倒な場合は、先にパソコンの再起動を試してみましょう。再起動するだけで不具合が収まることがあります。
ご存じの方も多いと思いますが、マウスでパソコンを再起動させる手順は以下の通りです。
- Windowsアイコンをクリック
- 電源マークをクリック
- 「再起動」を選択
パソコンが再起動したら、キーボード操作ができるか確かめましょう。
フィルターキー機能を無効にする
フィルターキー機能が有効になっている場合、長押ししなければキーが反応しません。何かのはずみで有効になっていないか、確認しましょう。
有効になっている場合、無効にすればキーボード操作がスムーズにできるようになります。
確認手順は以下の通りです。
- Windowsアイコンを選び「設定」をクリックする
- 表示された設定画面から「簡単操作」を選ぶ
- 立ちあがったメニューから「キーボード」を選ぶ
- 「フィルター機能の使用」がオンになっていたらオフにする
フィルター機能をオフにしたら設定画面を閉じて、キーボードが動くか確かめましょう。
Windowsをアップデートする
Windowsをアップデートすると、キーボードドライバーも更新されて動かせるようになることがあります。長い間アップデートしていないようであれば、一度更新してみましょう。
アップデートの手順は以下の通りです。
- Windowsアイコンを選び「設定」をクリックする
- 表示された設定画面から「更新とセキュリティ」を選ぶ
- 左側の一覧から「Windows update」を選ぶ
- 「(バージョン名)の機能更新プログラム」が表示されたら「ダウンロードしてインストール」をクリックすると更新が始まる
Windowsのバージョンが最新状態の場合は、何もせず終了します。
特定の文字やキーが入力できないときの対処法
ほとんどのキーは問題なく打てるものの、特定のキーだけうまく入力できない場合もあります。
ここでは、特定の文字やキーが入力できない場合の対処法を紹介します。
NumLockを切り替える
ほかは打てるのに、キーボードのテンキーだけ入力できない場合は「Num Lock」がかかっている可能性があります。その場合は、Num Lockをそのまま押せば解除でき、再び入力できるようになるでしょう。
Num Lockキーは、テンキーの左上にあることが一般的です。キーボードを操作していて、無意識に押していることがあります。
CapsLockを切り替える
「アルファベットを小文字で入力したいのに大文字になる」「大文字を入力しようとしてShift+文字キーを押すと小文字になる」といった場合は、CapsLockが原因の可能性が高いです。
通常、アルファベットの大文字を入力しようとすると、Shiftキーと文字キーを同時に押さなければいけません。CapsLockを押すと入力状態が切り替わり、いちいちShiftキーを同時押ししなくても大文字が入力できるようになります。
CapsLockキーはキーボードの左側にあり、Shiftキーと同時押しすることで有効化します。Shiftを押す際にCapsLockも無意識に押してしまい、知らない間に有効になっているケースは少なくありません。
ShiftキーとCapsLockキーを同時押しすれば解除できます。
マウスキー機能をオフにする
Num Lockをオンにしてもテンキーで数字入力ができない場合は、マウスキー機能が有効になっている可能性が考えられます。
マウスキー機能は、マウスポインターをテンキーで操作できるようにするものです。テンキーのどれか数字を押してみて画面上のマウスポインターが移動するようなら、マウスキー機能が有効になっています。
解除すれば、テンキーで数字が入力できるようになるでしょう。
解除の手順は以下の通りです。
- Windowsアイコンを選び「設定」をクリックする
- 表示された設定画面から「簡単操作」を選ぶ
- 立ちあがったメニューから「マウス」を選ぶ
- 「テンキーを使用するためにマウス キー機能をオンにして、マウスポインターを移動する」がオンになっていたらオフにする
キーボードの設定を見直す
日本語配列のキーボードを使っているにもかかわらず、英語配列に設定されている場合は、「@」や「¥」「半角/全角」などのキー入力がおかしくなります。
この場合は、日本語配列に設定しなおせば解決するでしょう。
設定方法は以下の通りです。
- Windowsアイコンをクリックし、設定を選ぶ
- 「時刻と言語」を選ぶ
- 左側のメニューから「言語」を選ぶ
- 「言語の選択」のところで「日本語」を選び、さらに表示される「オプション」をクリックする
- 「言語のオプション:日本語」のページが表示されたら「レイアウトを変更する」をクリックする
- 「ハードウェアキーボードレイアウトの変更」ウィンドウの▼を押して表示されたプルダウンメニューから「日本語キーボード」を選ぶ
- 「今すぐ再起動」を押して再起動をかける
再起動したら、日本語配列になっているか確かめましょう。
キーボード入力できないときはスクリーンキーボード機能で対応可能
対処法を試してもうまくいかないときは、キーボードを買い替えるなどの対処が必要です。
とはいえ、対処法を試す時間や買い替える時間がなく、とりあえずどうにかして入力を進めたい場合もあるでしょう。
そのようなときは、スクリーンキーボードで対処できます。スクリーンキーボードとは、パソコン画面上にキーボードを表示する機能です。通常のキーボードと同じように、キーをクリックすれば入力できます。
スクリーンキーボードの表示方法は以下の通りです。
- Windowsアイコンを選び「設定」をクリックする
- 表示された設定画面から「簡単操作」を選ぶ
- 立ちあがったメニューから「キーボード」を選ぶ
- 「オンスクリーンキーボードを使用する」を選択する
画面に表示されたキーボードは、任意の位置に動かせます。必要がなくなったら右上の×を押して閉じましょう。
トラブルに備えて予備のキーボードを用意しておこう
キーボードは、順調に動いていると思ってもいつ不具合が起きるか分かりません。電池切れなどであればすぐに解決できますが、故障していればどうにもならないでしょう。
やらなければならないパソコン作業が多く、原因を特定したり対処法を一つひとつ試したりする余裕がないときもあります。
とりあえずスクリーンキーボードを出せばなんとか作業はできるものの、入力効率はあまりよくありません。
そのような場合にそなえ、予備のキーボードを1つ用意しておくのがおすすめです。急に入力がおかしくなったときでも、予備があればすぐに切り替えて作業を進められます。
◆予備キーボードを購入する際は以下の記事が参考になります
まとめ
今回は、キーボード入力ができないケースについて解説しました。キーボード入力ができない原因には、大きく「キーボードの不具合」「キーボードの設定の問題」「パソコン側の不具合」があります。
何が原因かを見極め、適切に対処することが必要です。主な対処法としては、以下が挙げられます。
- キーボードの接続や充電の状態を確かめる
- パソコンを再起動させる
- キーボードドライバーを再インストールする
- フィルターキー機能が有効になっていないか確認する
- Windowをアップデートする
一部の文字やキーの入力がおかしいときは、Num LockやCapsLock、マウスキー機能が有効になっていないか、英語配列になっていないかなどを確かめましょう。