地震などの備えとして、家具や棚が倒れてくるの防止するアイテムがあります。
ホームセンターなどでも購入可能で、背の高い家具や冷蔵庫などに設置している家庭も多いのではないでしょうか。
そんな転倒防止アイテムですが、以下のような疑問を持っていませんか?
「家具の転倒防止におすすめのアイテムは?」
「賃貸なので穴を開けずに転倒防止を行いたい」
「ニトリやIKEAなどの転倒防止アイテムはどんなものがある?」
この記事では、転倒防止アイテムの効果やおすすめ商品を解説します。
大きな地震への備えとして、大型の家具や家電がある方はぜひ設置しておきたいアイテムです。
ニトリなど人気の商品も紹介しているので、これから転倒防止アイテムの購入・設置を検討している方は参考にしてみてください。
安全な空間を作る棚の転倒防止方法とは
安全な空間を作る棚の転倒防止方法について解説します。
本項での解説内容は以下の3点です。
- 棚の転倒とそのリスクについて
- 家具の転倒防止方法の選び方
- 家具の転倒防止で効果が高い方法とは
棚の転倒防止にはいくつかの手段があり、環境に応じて選ぶべきものが異なります。
自宅だけでなくオフィスなどでも活用できるので、自身への備えとして防災アイテムの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
棚の転倒とそのリスクについて
大きな地震が起こった際、自宅の全壊や半壊を免れても、棚や家具・家電の転倒によって怪我を負う可能性があります。
総務省消防庁によれば、阪神淡路大震災の際、震度7の地域において全体の自宅の全半壊を免れたのにもかかわらず、約6割程度の家で棚などの家具が転倒しているとのこと。
参照:総務省消防庁
家具が転倒すれば割れた食器が散乱したり、扉など逃げ道が防がれ延焼火災の被害に遭ったりと、二次災害に見舞われるリスクがあります。
震度5強程度の地震でタンスが倒れるといった場合もあるので、棚などの転倒防止はぜひ行っておくようにしましょう。
家具の転倒防止方法の選び方
棚の転倒防止アイテムの選び方は、以下のようなポイントを意識して選んでみて下さい。
- 使用場所に合った長さ、サイズ
- 耐震性能
- 固定力・固定方法
- 部屋の雰囲気に合うデザイン
まずは、使用場所に合ったサイズ感の製品を選ぶ必要があります。
突っ張り棒タイプのアイテムなら、家具から天井までの距離などは確認必須です。
また、「震度○〇まで耐えられる」などと記載があると、耐震の目安となるのでおすすめ。
大型家具を支える場合は、耐圧性能は200kgほどあると安心です。
さらに、壁に穴をあけて固定するのか、天井に突っ張るのかなどの固定方法にも注文しましょう。
賃貸などで壁に傷が残ると困る場合は、突っ張り棒タイプや家具の下に敷くマットタイプがおすすめです。
最後に、部屋の雰囲気に合う色やデザインの製品を選ぶとよいでしょう。
あくまで重要なのは転倒防止になることですが、できるだけ部屋の景観を壊さない製品を選んでみてください。
家具の転倒防止で効果が高い方法とは
家具の転倒防止に効果が高いのは、直接壁や柱に固定するタイプです。
ただし、壁に穴を開けたりする必要があるので賃貸などの場合は注意しましょう。
他にも、天井と家具の間に突っ張って設置する突っ張り棒タイプもおすすめです。
家具の下に敷くジェルタイプは、無いよりは良いですが、背が高い家具だと単体ではやや心許ない場合があります。
人気の棚転倒防止アイテムとその使用方法
人気の棚転倒防止アイテムとその使用方法を解説します。
解説するのは以下の3点。
- 100均で手に入る転倒防止ベルト
- ダイソーやニトリで見つける家具転倒防止突っ張り棒
- 目立たずおしゃれな棚の転倒防止アイテム
- 見かけた場合はぜひ利用を検討してみてください。
100均で手に入る転倒防止ベルト
主にテレビとテレビ台などを固定して使用する転倒防止ベルトが人気です。
テレビの背面のネジ穴と、テレビ台に穴を空けてベルトで固定します。
他にも、棚と壁をベルトやワイヤーなどで固定する場合もあります。
100均などで販売されている場合があるため、リーズナブルな価格で手に入りやすいのが利点です。
ダイソーやニトリで見つける家具転倒防止突っ張り棒
ダイソーやニトリをはじめ、ホームセンターなどでも一般的に販売されているのがつっぱり棒タイプの転倒防止アイテムです。
天井と棚を突っ張って固定して使用します。
転倒防止アイテムといえばこちらを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
壁に穴を空けずに利用できるので、賃貸住宅でも使いやすいのがポイント。
さらに固定力の強いジャッキタイプなどもあるので、家具の重さや大きさに合わせて選択しましょう。
目立たずおしゃれな棚の転倒防止アイテム
転倒防止アイテムとはいえ、あまりにも部屋の景観を壊す物は使いたくないという方もいるはず。
そんな時は、目立たないクリアタイプのジェルマットや、壁と家具を固定する耐震ダンパーなどもおすすめです。
耐震ジェルは棚の下に挟むことで揺れを抑えることができるため、転倒しにくくなる効果がありますが、大きな地震には耐えられない可能性も。
一方で、ダンパーは壁に穴を空ける必要がありますががっちりと固定して棚を動かなくできるでしょう。
家具と合ったカラーリングの製品を選べば、部屋の景観を壊さずオシャレに利用可能です。
実践!棚の転倒防止設置ガイド
棚の転倒防止するためのテクニックを3つご紹介します。
- 棚固定の基本テクニック:穴開けない固定方法
- 賃貸でも安心!ネジを使わない転倒防止方法
- 家具転倒防止突っ張り棒の設置方法
家具を壁や柱にネジなどで固定するのが確実ではありますが、誰しもが壁に穴を開けられるわけではあります。
そんな時は、上記の方法で壁に穴を開けずに固定する方法を試してみてください。
棚固定の基本テクニック:穴開けない固定方法
穴を開けない方法としては、ジェルマットを敷くか、「ガムロック」という粘着テープで家具と壁を固定する方法が挙げられます。
ガムロックは粘着力が強いので、ちょっとやそっとの揺れでは棚はビクともしません。
ただし、注意点としてテープを壁に貼り付けるため、剥がす際に壁紙ごとはがれてしまうリスクはあります。
賃貸の場合だと壁紙がはがれると困るので、「穴を開けるよりはマシ」くらいに考えておいたほうがよいでしょう。
賃貸でも安心!ネジを使わない転倒防止方法
ネジを使わない転倒防止方法としては、やはり突っ張り棒を使用するのが最もオーソドックスな方法です。
手に入りやすく、さまざまなサイズやカラーの製品が発売されているため、多くの人にとって使いやすいのが利点。
他には、棚や家具の前方床部分にのみ挟み込む転倒防止グッズもあります。
耐震ジェルマットと異なり、揺れを抑制するというよりも、壁に向けてわずかに傾けることで壁で家具を支えるイメージです。
重たい家具には特に効果があるので、突っ張り棒が入るスキマが無い場合などに利用してみましょう。
家具転倒防止突っ張り棒の設置方法
家具転倒防止突っ張り棒の設置方法を解説します。
以下の手順で行うと、しっかりと家具を固定できるはずです。
- 家具の両端奥側に突っ張り棒を設置
- 家具と天井に対して直角に置き、固定ネジを目いっぱい回す
手順はこれだけです。
重要な点として、突っ張り棒は家具の両端の壁奥側に1本ずつ設置しましょう。
家具や棚は構造上端が頑丈なのと、奥側に固定することでより揺れにくくすることが可能です。
棚の天板の真ん中などは耐久性が低く、棚自体に穴が開いてしまう可能性があります。
また、一本だけだと揺れに対しては効果が薄いため、棚や家具一つにつき2本ずつ使用すると効果が高まります。
ニトリ、ダイソー、IKEAなどのブランド別棚転倒防止アイテム紹介
最後に、ニトリ、ダイソー、IKEAなどのブランド別棚転倒防止アイテムを紹介します。
- ニトリの家具転倒防止アイテムとその評価
- ダイソーで見つける便利な転倒防止アイテム
- IKEAの家具固定アイテムとその使い方
近くに店舗が無い方も、ネット通販で取り扱っているので、どれを買ったらいいか迷ったら上記から選んでみてはいかがでしょうか。
ニトリの家具転倒防止アイテムとその評価
ニトリでは、いくつかの転倒防止アイテムが販売されていますが、人気は突っ張り棒です。
価格もリーズナブルでサイズも選択可能、突っ張る部分が大きめでしっかりと家具を固定しやすいのがおすすめポイント。
カラーもホワイトで比較的部屋の景観にマッチしやすいのが魅力です。
他にも金属製のジャッキタイプや、耐震ダンパーなども販売されており、ニトリで家具を購入するついでにさまざまな転倒防止アイテムが購入できるのも嬉しい部分です。
ダイソーで見つける便利な転倒防止アイテム
ダイソーのネット通販では、2023年7月現在、転倒防止アイテムとしては「ジェルマット」が販売されています。
カットしたり貼り直したりできるので、小型の家具や、テレビ台とテレビの間に挟んで利用しましょう。
突っ張り棒も販売されていますが、耐震用ではないため注意してください。
IKEAの家具固定アイテムとその使い方
IKEAでは、大きめの家具を購入すると壁固定用のL字金具が付属しています。
壁や家具に直接穴を開ける前提なので、賃貸では使いにくいのが難点。
突っ張り棒も販売されているので、壁に穴を開けたくない方は、一緒に購入してみてください。
まとめ:安全な生活のための転倒防止策とは
この記事では、家具や棚の転倒防止アイテムについて解説しました。
【まとめ】
- 地震の際は家の全半壊だけでなく家具の転倒にも注意が必要
- 壁に直接固定が安全
- 穴を開けたくないときは突っ張り棒タイプもおすすめ
各メーカーさまざまな転倒防止アイテムが販売されており、価格もリーズナブルな製品が多数あります。
万が一の転倒防止の備えとして、ぜひ本記事の内容を参考に転倒防止アイテムの利用を検討してみてください。