スマホ画面を傷から守るために、ガラスフィルムを貼って保護している方も多いでしょう。
とはいえ、ガラスフィルムをきれいに貼るのはなかなか難しいもの。ずれたり端が浮いたりして、貼り直したい方もいるのではないでしょうか。
一度貼ったフィルムを貼り直す方法はいくつかありますが、ドライヤーを使ったやり方には注意が必要です。
ここでは、ガラスフィルムをきれいに貼るコツや貼り直したいときの対処法、注意点などについて解説します。
最後に貼りやすいおすすめのガラスフィルムも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- ガラスフィルムの端の浮きを修正するときにドライヤーを使うことは、加熱しすぎによるスマホの故障が起こり得るので控えたほうがよい
- ガラスフィルムを貼りなおす際は、スマホピンや薄いカードなどを使うと、きれいにはがせる
- フィルムの浮きや気泡・ズレを防ぎ、きれいに貼るためのキットがセットになったガラスフィルムが失敗せずに貼れるのでおすすめ
ガラスフィルムの端の浮きをドライヤーで直せる?
スマホに貼ったガラスフィルムの端の浮きを直す際、ドライヤーを使うとよいと聞いたことがある方もいるでしょう。
この方法は、かえってはがしにくくなったりスマホを傷めたりする可能性があるため、注意が必要です。
ここでは、ドライヤーを使うとはがしやすくなる原理や注意点について解説します。
温風で粘着力が弱まりはがしやすくなる
ドライヤーを使う方法は、ガラスフィルムの上からまんべんなく温風をあてて、あとはゆっくりはがすというものです。
一般に、粘着剤は熱が加わると軟らかくなる性質があります。
そのため、ドライヤーを温風モードであて続ければ、ガラスフィルムの粘着剤も緩んではがしやすくなる可能性は高いです。
また、ドライヤーの冷風を使ってガラスフィルムをはがす方法もあります。
ガラスフィルムとスマホ画面の間にカードなどを差し込んで隙間をつくり、そこにドライヤーの冷風を送り込んで隙間を広げる方法です。
冷風によって隙間が広がっていけば、やがてきれいにはがれるでしょう。
とはいえ、冷風と一緒に空中のホコリや細かなゴミが入りこみ、ガラスフィルム表面に付着する可能性があります。
加熱しすぎは端末故障の原因に
ドライヤーの温風をあててガラスフィルムをはがす場合は、温めすぎに注意しましょう。
スマホは精密機械のため、熱に強くありません。ドライヤーで加熱しすぎると、スマホの基盤がダメージを受けて故障する恐れがあります。
ガラスフィルム自体も熱に強くないので、温風をあて続けると溶けて変形しかねません。そうなると見た目や操作性にも影響がでるうえ、はがしにくくなる可能性もあります。
そのため、はがすためにドライヤーを使うなら、加熱のしすぎには十分な注意が必要です。
くれぐれも、スマホの至近距離から温風を長時間じっくりあてるようなことはやめましょう。
また、先に述べたように冷風を使うとゴミやほこりが入り込む恐れがあります。
温風でも冷風でも、ドライヤーを使ってはがすのは、デメリットも多いため、なるべく控えたほうがよいでしょう。
フィルムをきれいに貼り直そうとして本体が壊れたら意味がないよね。
ガラスフィルムをうまく貼り付けるコツ
最初からガラスフィルムをきれいに貼ることができれば、貼り直す必要はありませんよね。
とはいえ、ガラスフィルムを袋から出してそのまま貼り付けると、気泡やホコリが入ったりずれたりすることがあります。
うまく貼り付けるには、ちょっとしたコツを押さえることが必要です。
ここでは、ガラスフィルムをきれいに貼るコツを紹介します。
貼る前に画面をきれいに拭く
ますは、ガラスフィルムを貼る前に、クリーニングクロスやホコリ取りシートを使ってスマホの画面をきれいにしましょう。
これは、表面についた細かなホコリやゴミを取り除くのが目的です。
ガラスフィルムにホコリなどが付着したままフィルムを貼ると気泡が生じるので、貼る前に取り除く必要があります。
スマホ表面を拭くときは、ティッシュペーパーやタオルなどではなく、クリーニングクロスを使用しましょう。
ティッシュやタオルで拭くと、かえって細かなゴミや繊維が付着することがあります。
購入したガラスフィルムにホコリ取りテープが付属している場合は、活用しましょう。
テープの粘着面を画面に軽く貼ってはがし、場所をかえながら繰り返せば、細かなホコリも取り除けます。
ただし、徹底的にホコリやゴミを排除しようとして、画面を繰り返し拭くのはよくありません。
何度も拭くと静電気が発生し、ホコリやゴミを引き寄せる原因になります。
ガラスフィルムをずれずに貼れても、ゴミやほこりが入り込むと台無しだから、きれいに拭かないとね。
ガラスフィルムの貼り方
スマホ画面を拭いてきれいになったら、ガラスフィルムを貼ります。
貼る手順は以下のとおりです。
- ガラスフィルムを上に向けて保護シートを半分ほどはがす
- 保護シートを半分はがした状態のガラスフィルムをスマホ画面の端にあてて位置決めをする
- 位置が決まったら端を押さえ、ゆっくり保護シートをはがしながら貼り付けていく
- 貼り終わったらホコリを巻き込んでいないか確認し、問題がなければ中心から外側に向けてゆっくり圧着する
保護シートをはがす際は、ガラスフィルムを下に向けるのがコツです。
上に向けてシートをはがすと空中を舞っているホコリが付着しやすくなるため、よくありません。
ガラスフィルムにホコリや気泡が入った時の対処法
どれだけ慎重に貼っても、ホコリが入ったり気泡が発生したりすることはあります。
見た目も操作性も悪くなるので、ホコリや気泡ができたときはすみやかに対処しましょう。
貼ってから時間を置くほど、ガラスフィルムがスマホ画面に密着してしまいます。きれいに貼り直すのが大変になるので、早めの対処が必要です。
とはいえ、爪で引っかけるなどして無理矢理はがそうとすると、うまく取れないばかりかフィルムが破損することもあるので注意しましょう。
ここでは、一度貼ったガラスフィルムを身近な道具を使ってきれいにはがす方法を紹介します。
SIMピンを使ってはがす
ガラスフィルムをはがす際におすすめなのが、SIMピンを使った方法です。
SIMピンはスマホから小さなSIMカードを抜き取るための道具で、スマホを買うとついてきます。
手元にない場合は、購入時の箱の中を確かめてみましょう。ただ、ごく小さいのでうっかり失くしている場合もあるかもしれません。
見つからない場合は、オンラインショップや家電量販店を探せば数百円程度で購入できます。
SIMピンを使ったはがし方の手順は以下のとおりです。
- ガラスフィルムの角にSIMピンの丸い部分を差し込む
- 慎重に差し入れ、少しずつガラスフィルムを浮かす
- 差し込む向きを変えたりしながら少しずつ進め、隙間を広げていく
無理にはがそうとするとガラスフィルムが割れたりスマホ画面を傷つけたりする恐れがあるので、やめましょう。焦らずゆっくり進めてください。
カードを使ってはがす
薄いカード状のものを使ってはがすことも可能です。
ただし、クレジットカードのようなしっかりした厚みのあるカードは、スマホとガラスフィルムの間に差し込めないため、向いていません。
紙製のカードも、曲がって差し込めないため不向きです。
使うカードは、プラスチック製のトランプやクオカードなど、なるべくしっかりした硬さがあり薄いものを用意しましょう。
カードを使ってはがす手順は以下のとおりです。
- ガラスフィルムの角にカードをあて、ゆっくり差し込む
- ゆっくり滑り込ませながら接着面をはがしていく
- 少しずつ差し込む方向を変えながら、全体に隙間を広げていく
隙間が一定以上にひろがると、全体がきれいにはがれるでしょう。
カードがある程度ガラスフィルムとスマホの隙間に入り込んでも、一気に持ち上げてはがそうとはしないでください。
ガラスフィルムが割れる恐れがあります。最後まで、ゆっくりじわじわと隙間を広げていきましょう。
上述のSIMピンよりもカードを使ったほうがガラスフィルムにひびが入るリスクが下がるので、おすすめです。
テープを使ってはがす
セロハンテープなどの粘着テープをガラスフィルムの端に貼り、ゆっくり持ち上げてはがす方法もあります。
コツはセロハンテープを十字にクロスさせて貼ることです。テープとガラスフィルムの接着面が増えてしっかり張り付くので、はがしやすくなります。
貼ったセロハンテープを引っ張るときは、慎重にゆっくりはがしましょう。
急にもちあげるとガラスフィルムが曲がって折れることがあります。
ガラスフィルムを貼る・はがす際の注意点
ガラスフィルムは構造上それほど頑丈ではないため、扱う上ではいくつかの点に注意が必要です。
ここでは、スマホにガラスフィルムを貼ったりはがしたりする際に特に注意したいポイントについて解説します。
割れやすいので取り扱いに注意する
ガラスフィルムには強化ガラスが使われていることが一般的です。
強化ガラスと聞くと非常に強度が高そうに思えますが、実は側面からの衝撃に弱い性質があります。
また、一点に圧がかかった場合もあまり耐えられません。
そのため、ガラスフィルムを貼る際やはがす際は、不必要に曲げたり力を加えたりしないように注意が必要です。
一気に持ち上げてはがそうとすると、曲がった部分にヒビ割れが起きることがあります。
貼ったりはがしたりする際は、慎重に時間をかけて丁寧に扱いましょう。
カッターなど鋭利なものを使用しない
ガラスフィルムをはがすときに、カッターナイフなどの先がとがったものを使うのはやめましょう。
ガラスフィルムだけでなく、スマホ画面にも傷がつく恐れがあります。
なかには、スマホの画面に多少傷がついても、使えるからと放置している人もいるでしょう。
確かに軽度のヒビ割れ程度であればスマホを操作できることも多いです。とはいえ、そのままにしていると状態が悪化する可能性があるため、あまりよいとは言えません。
最悪の場合、スマホの修理が必要になることも考えられます。
そのような事態を避けるため、ガラスフィルムをはがすときにカッターナイフは使わないようにしましょう。先のとがったピンなども同様です。
◆以下はタブレットの画面が割れたときの対処法です。スマホでも参考になるのでぜひご参考ください。
破片で怪我をしないよう注意する
貼るときはともかく、はがすときに無理をするとガラスフィルムが割れることがあります。
通常、ガラスフィルムは強化ガラスが使われているので、一般的なガラスのように割れても尖った破片が出ることはありません。ただし、粉々になります。
素手で触っても、一般的なガラスが割れたときのように鋭い切り傷ができる可能性は低いでしょう。
とはいえ、割れて粉々になった破片はかなり硬度があるため、うっかり触れたときに怪我をする可能性はゼロではありません。
安全のため、ガラスフィルムにヒビや割れが生じたときはそのまま使い続けず、十分に注意してきれいにはがし、新しいものを用意して貼り直しましょう。
なお、ガラスフィルムが割れたときは、細かな破片が床などに落ちていることがあります。入念に掃除して取り除いてください。
浮きなく貼れる!おすすめのガラスフィルム
ガラスフィルムにはさまざまな種類があり、貼りやすさにも違いがあります。
選ぶなら、端が浮くことなくきれいに貼れるガラスフィルムがいいですよね。
ここでは、貼りやすく端の浮きが出にくいおすすめのガラスフィルムを紹介します。
楽ピタ 強化ガラスフィルム
楽ピタは、業界初の3度強化を施した非常に強度の高いフィルムです。頑丈で、小口(端)の割れや欠けも生じにくくなっています。
指すべりがよくなるコーティングを施してあるため、すいすいと引っかかりなく操作できて快適です。
ブルーライトを平均31%遮断してくれて目に優しい点も、嬉しいポイント。スマホ画面を長時間眺め続けることによる疲労から目を守ります。
付属のトレイにスマホを乗せて、蓋の内側にはめ込まれたガラスフィルムの保護してをはがしてそっと閉めるだけでOK。
トレイにスマホがはまっているのでズレることがありません。
強くて割れにくく、目の疲れも軽減してくれるガラスフィルムをお探しの方におすすめです。
材質 | シリコーン |
硬度 | 9H |
対応デバイス | iPhone8 |
同梱品 | ・ほこり除去シート ・アルコールクリーナー ・クリーニングクロス ・貼り付けキット |
NIMASO ガラス保護フィルム グレア・アンチグレア
高品質ながら2枚セットで2,000円を切るリーズナブルさで人気の高いガラスフィルムです。
全体に施された高耐久撥油コーティングにより操作していても指紋や汚れがつきにくい点も大きな魅力で、長時間きれいな状態を保持します。
すっぽり被せるガイド枠が付属するのもおすすめのポイント。スマホの上からガイド枠をかぶせ、中にそっとガラスフィルムをのせれば、ずれることなくぴったり貼れます。
グレアとアンチグレアの2タイプがあるので、用途にあわせてお選びください。それぞれの特徴は以下のとおりです。
- グレア:画像が鮮明に映る。アンチグレアに比べると操作時に多少の引っかかりを感じることがある
- アンチグレア:ざらつきや映り込みを抑えるため、室外でも見やすい反面、画像の鮮やかさがやや落ちる
ゲームや動画を見ることが多く鮮やかな画像がよい方はグレア、目に優しい落ち着いた画像が好みの方はアンチグレアがおすすめです。
材質 | 強化ガラス |
硬度 | 9H |
対応デバイス | iPhone 13 Pro Max 用 |
同梱品 | ・ガイド枠 ・テープ ・クロス ・画面クリーナー ・ほこり取りシール ・気泡消しカード |
Spigen Glas.tR EZ Fit
SpigenのEZ Fitはゆるやかな曲面加工が特徴のガラスフィルムです。非常に頑丈で、撥油加工で汚れをよせつけません。
専用のフィットトレイがついていて、スムーズかつスピーディに貼り付けられるのも魅力的なポイントです。
貼り方は、フィットトレイのシートをはがしてスマホ本体にかぶせ、上からこすり、テープとトレイをはがすだけ。
スマホにガラスフィルムが装着された状態で残ります。ガラスフィルムには保護シートが貼られているので、それをはがせば完成です。
どれだけ不器用な人でも貼り付けに失敗することはないでしょう。
簡単に貼れて、丈夫でクリアなガラスフィリムを探している方におすすめです。
材質 | ガラス |
硬度 | 9H |
対応デバイス | iPhone 15/iPhone 15 Plus/iPhone 14/iPhone 14 Plus |
同梱品 | ・クロス ・アルコールシート ・ほこり取りシート ・気泡抜き専用ヘラ ・フィットトレイ |
ガラスフィルムの浮き直しにドライヤーを使うのは注意が必要
大切なスマホの画面は、ガラスフィルムを貼ることで小傷や割れから守れます。
とはいえ、貼るときにうまくいかないと、ずれたり端が浮いたりするので注意しましょう。
ガラスフィルムを貼り直す際にドライヤーを使うやり方がありますが、熱によってフィルムそのものやスマホの基盤がダメージを受ける恐れがあり、あまりおすすめできません。
カードやSIMピンなど、先が丸く薄いものをガラスフィルムとスマホ画面の間にそっとねじこんでゆっくりはがすとよいでしょう。
なお、ガラスフィルムによっては簡単にずれずに貼れる枠やキットが装備されているものもあります。
失敗なくガラスフィルムを貼りたい人は、商品選びからこだわることがおすすめです。