乾燥機能付きの洗濯機を買おうと思ったときに、ヒートポンプ式という言葉がよく出てきます。ヒートポンプ式とは何なのか、ほかの方式とはどう違うのかは気になるポイントですよね。
縦型洗濯機にも乾燥機能が備わった製品はありますが、ドラム式に採用されているヒートポンプ式乾燥は、省エネ効果の高い乾燥方式として注目されています。
今回は、ヒートポンプ式の乾燥機能を持った洗濯機について、従来の乾燥方式との違いやメリットを詳しく解説していきます。ヒートポンプ式乾燥のおすすめ製品もご紹介するので、購入前に読んで参考にしてみてくださいね。
ヒートポンプ式洗濯機とは?
「ヒートポンプ乾燥のほうが良いと聞くけど、具体的な良さが分からない」「乾燥方式の違いがよく分からない」と疑問に思う方も多いでしょう。そもそもヒートポンプ式の洗濯機とは、どのような機能を持った製品なのでしょうか。
まずは、洗濯機のヒートポンプ式乾燥とは、どのような乾燥方式であるのか、従来の乾燥方式との違いも含めて解説していきます。
ヒートポンプは乾燥方式の一種
洗濯機の乾燥方式は、「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」の2種類の方法に分けられます。ヒートポンプ式乾燥は、パナソニックによって2005年に初めて採用された乾燥機能です。
分かりやすく例えるとエアコンの除湿機能に似ていて、衣類を除湿乾燥させる仕組みです。本体内に搭載された「ヒートポンプ」という熱交換器を使い、洗濯槽内の湿気を含んだ空気を冷却・結露させることで除湿し、再度温めて槽内へ戻して循環させます。
湿気を除湿して集めた水は排水され、効率よく温風で衣類を乾かしていきます。
ヒーター式乾燥との違い
一方のヒーター式乾燥は、簡単に説明すると高温風のドライヤーで衣類を乾かしていく仕組みです。電力を多く使用してヒーターを加熱することで温風を作り、衣類を乾燥させます。
縦型洗濯機に搭載されている乾燥機能はヒーター式です。高温風によって衣類の縮みや傷みが発生しやすく、服の種類によっては注意が必要な乾燥方式です。
ヒートポンプ式よりも本体価格が安い傾向にありますが、ヒートポンプ式と比較して電気代が倍以上かかるので、ランニングコスト面では高くなってしまいます。
乾燥機能は毎回使わず、急ぎの洗濯物や梅雨の時期だけに使いたいという方は、購入費用を抑えられるヒーター式を検討してみてもいいかもしれません。
◆乾燥機能付きの一人暮らし向け洗濯機については、下記の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
ヒートポンプ式乾燥のメリット
洗濯機の乾燥機能について、ヒートポンプ式は熱交換による除湿で乾燥させる方式、ヒーター式はドライヤーのように高温風で乾燥させる方式だということが分かりました。
毎日のように乾燥機能を使う方には、長期的なランニングコスト面から見て、ヒートポンプ式乾燥を搭載したドラム式洗濯機の購入がおすすめです。次に、ヒートポンプ式乾燥のメリットについて、具体的にどんな利点があるかを解説していきます。
衣類の傷みや縮みが少ない
高温で乾燥させた衣類は、傷みや縮みが生じやすいのが難点です。縮みやすい素材の服を取り出し忘れて、そのまま乾燥にかけてしまうと、お気に入りの服が縮んで着られなくなってしまうこともあります。
高温風を使用するヒーター式乾燥と比べて、ヒートポンプ式は約60 ℃以下の低温で乾燥できます。除湿機で湿度を取って効率よく衣類を乾かしているので、温度が低くても乾くのです。そのため、衣類の傷みや縮みが少なく、毎日の洗濯と乾燥でも大切な衣類を長持ちさせられます。
ヒーター式に比べて省エネ・節約
ヒーター式乾燥は、先述したようにヒーターを加熱して温風を生み出す仕組みです。この加熱には電力を多く使用するので、ヒーター式とヒートポンプ式を比較すると、電気代に大きな差ができます。
ヒートポンプ式乾燥では、高温風の加熱が不要なので、ランニングコストを大きく削減できます。除湿しながら乾燥させるので乾燥運転の時間もヒーター式より短く、高温になった洗濯槽内を冷却するための水も使用しません。電気代・水道代ともに安く抑えられるのです。
乾燥中の温度が上がりすぎない
ヒーター式乾燥では100度近くになる熱風で衣類を乾かすので、洗濯槽内の温度はそれ以上に高くなることもあります。それだけの高温が洗濯槽内にこもっていると、洗濯機周りの温度も上がってしまいます。
洗濯機は浴室近くに設置することが多い家電ですから、湿度の高いエリアで高温になると、夏場などはむわっとした暑さを感じて近づきたくありませんよね。その点、ヒートポンプ式乾燥では、60度以下で乾燥させるので、洗濯機周りが暑くなることもなく、乾燥運転中に洗濯機を開けても安全です。
ヒートポンプ式乾燥の欠点
ヒートポンプ式乾燥のメリットが分かったところで、欠点も見ていきましょう。大型家電の洗濯機は簡単に買い替えられるものではありませんから、購入前にメリットとあわせてデメリットもきちんと把握しておきたいですね。
注意点も踏まえた上で、自分や家庭にとってドラム式のヒートポンプ式乾燥機能が必要かどうかをじっくり検討してみてください。
ドラム式しか対応していない
ヒートポンプ式の乾燥運転は、現状ではドラム式の洗濯機にしか対応していません。ドラム式と縦型の洗濯機は、洗浄の方法に大きな違いがあります。縦型では、大流量の水を使った遠心力と、衣類同士を擦り合わせる「もみ洗い」で汚れを洗い落とします。
対してドラム式では、ドラムの回転で衣類を上から下へと落とす「たたき洗い」で洗浄します。もみ洗いとたたき洗いを比べると、洗浄力はもみ洗いのほうが強力です。
外遊びや部活動などで泥汚れの多いお子さまがいるご家庭や、服が汚れやすい仕事をされている場合は、ドラム式だと不十分に感じることも考えられます。
◆おすすめのドラム式洗濯機は下記の記事でも多数紹介しているので、ちょうどいい性能の製品を探してみましょう。
大型容量しか対応していない
ドラム式の洗濯機は、基本的に大容量モデルです。容量に比例して洗濯機の本体サイズも大きくなります。設置スペースに余裕があればいいのですが、縦型洗濯機の設置でもぎりぎりだという場合は、サイズアップが難しいかもしれません。
一般的な賃貸住宅では防水パンが設置されている物件がほとんどですが、販売されている多くのドラム式は、この防水パン内に置けるよう設計されています。ただし中には収まりきらない製品もあるので注意しましょう。
また、縦型の洗濯機では蓋が上部分に付いていますが、ドラム式の場合は扉が前開きです。部屋の間取りによっては、扉の開閉をスムーズに行えないケースもあるので、開閉スペースもきちんと確認しておきましょう。設置スペースが十分でも、搬入時に階段スペースや玄関口を通過できないことも考えられます。
本体価格が高くなりがち
ドラム式洗濯機は、縦型と比べるとどうしても本体価格が高くなってしまいます。洗濯機の容量にもよりますが、縦型では平均して約6〜8万円台で購入できるリーズナブルさが魅力です。中には5万円以下で入手できるモデルもあります。
一方のドラム式ですが、平均的な価格は約10〜25万円とかなり高価です。長期的な電気代や水道代のコストが抑えられても、初期出費が高いのは厳しいですよね。
しかし、乾燥機能付きのドラム式洗濯機があれば、洗濯物を干すという家事がひとつなくなります。毎日洗濯する方には大きなメリットと言えるでしょう。空いた時間で他の家事が捗りますし、帰宅後のリフレッシュタイムを充実させることもできます。
初期投資で、これから掛かるであろう時間と手間を買うかどうか。もちろん個人の価値観にもよりますが、導入後の満足度まで考えて検討してみてはいかがでしょうか。
ヒートポンプ式ドラム式洗濯機の選び方
洗浄から乾燥までが1台で済む、乾燥機能付きドラム式洗濯機。ほとんど毎日乾燥機能を使う場合は、電気代が安く済むヒートポンプ乾燥方式の製品を購入しましょう。
ドラム式洗濯機にはさまざまな機能やデザインの製品がラインナップされていて、どれが自分に合うのか分かりにくいですよね。最後に、ヒートポンプ式乾燥を採用したドラム式洗濯機の購入時に抑えておきたい、選び方のコツを4つ解説していきます。
洗濯容量
機能面ももちろん大事ではありますが、家庭の洗濯量に見合っていない容量の洗濯機を購入すると、日々の洗濯が間に合わずに不便です。洗濯機を選ぶポイントとして、まずは家庭に合った洗濯機の容量を把握しておきましょう。
1日の洗濯量は、一般的な目安として1人あたり約1.5kgです。2人暮らしなら1日の洗濯量は約3kg、3人なら約4.5kgと目安量を算出できます。洗濯機を2日に1回稼働させたい場合は、1日の洗濯量に日数を掛けましょう。
小さな子どもやスポーツをするお子さまがいる家庭では、さらにゆとりを持ったサイズ選びが無難です。家庭で大物の毛布や寝具、カーテンをこまめに洗いたい場合は、大容量の洗濯機を選びましょう。
◆洗濯機の容量による選び方などは、下記の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
ドアの開き方
縦型洗濯機のドアは上に開きますが、ドラム式洗濯機は片開きの冷蔵庫と同じように前開きで、開く向きにも左開き・右開きがあります。この向きを誤って認識していて、購入時に失敗するケースも多くあります。
簡潔に説明すると、右開きは左利きの人向け、左開きは右利きの人向けです。下の表に分かりやすくまとめてみました。
右開き | 左開き |
左利きが扱いやすい | 右利きが扱いやすい |
型番の末尾が「R」 | 型番の末尾が「L」 |
扉を開けて右手側に扉がくる | 扉を開けて左手側に扉がくる |
右手で開閉を行い、左手で衣類を出し入れしやすい設計 | 左手で開閉を行い、右手で衣類を出し入れしやすい設計 |
日本では右利きの人が多いので、ほとんどの家電量販店では左開きタイプを多く見かけます。利き手に合わせて選べば間違いなく使いやすいのですが、設置場所の間取りによっては、利き手ではない開閉タイプを選ぶ必要もあります。
スマートフォンとの連携
専用アプリからスマートフォンと連携させると、生活家電をもっと便利に使えるようになります。洗濯機と連携させれば、外出先から運転予約ができたり、天候に応じた洗濯アドバイスを受けられたり、洗剤タンクの残量を一目で把握できたりします。
共働きのご家庭や子育て中の家庭では、いかに家事を時短して、育児や自分のための時間を捻出するかが重要です。連携機能を上手に使えば、スピーディーに効率よく家事をこなせます。
メーカーの独自機能
洗濯機を取り扱う大手メーカーは、独自機能やメーカーならではの技術を強みにしています。洗浄力の高さや除菌・消臭効果、お手入れのしやすさなど、自分が洗濯機に求める機能と合致したメーカーを選びましょう。
【大手5社の強みや独自機能】
シャープ | プラズマクラスター除菌、独自設計の穴なし槽 |
東芝 | ナノサイズの泡で洗うウルトラファインバブル洗浄 |
パナソニック | ナノイーによる除菌・消臭 |
日立 | モーターメーカーならではの洗浄・乾燥の高い技術力 |
AQUA | 業務用シェア率No.1を活かした洗浄力 |
ヒートポンプ式洗濯機の欠点から分かる正しい使い方
ヒートポンプ式洗濯機の欠点から分かる、正しい使い方やポイントを解説します。
長所を活かしてヒートポンプ式洗濯機をうまく活用しましょう。
洗濯物が硬くなる場合は乾燥一択
ヒートポンプ式の場合、縦型と比べると洗濯物が硬くなりがちです。
しかし、ヒートポンプ式の乾燥機能はヒーター式のドラム型などよりも、乾燥の際の温度が60度前後と低めなのが特徴です。
低温乾燥のため衣類がゴワつきにくく、全体的にふんわりと仕上がりになります。
洗濯物が硬くなる場合は、乾燥まで行うようにしましょう。
価格は高いが電気代は節約できる
ヒートポンプ式洗濯機は、ヒーター式と比べると本体価格が高くなる製品が多めです。
しかし、ヒートポンプ式は省エネ性能に優れており、電気代や水道代を節約しやすいというメリットがあります。
5年程度使うと縦型やヒーター式との差額分の元が取れるともいわれているので、毎月の電気代を抑えたい方はヒートポンプ式を検討してみましょう。
汚れは落ちにくいが衣類の傷みは優しい
ドラム式の洗濯機はたたき洗いを行う仕様上、縦型よりも汚れが落ちにくいというデメリットがあります。
そのため、初めから目立つ汚れがある場合は、あらかじめ漂白しておくなど洗濯機に入れる前にひと工夫が必要です。
しかし、ヒートポンプ式の場合は低温乾燥を行うことから衣類へのダメージは抑えめなのが利点。
デリケートな素材の衣類が多いという方は、ヒートポンプ式の洗濯機がおすすめです。
おすすめのヒートポンプ式ドラム洗濯機の選び方
続いては、ヒートポンプ式乾燥を搭載したドラム式洗濯機から、おすすめの製品をご紹介していきます。シャープ・パナソニック・AQUA・東芝の大手4メーカーから、それぞれのおすすめモデルをピックアップしました。製品の特長やメーカー独自の機能面にも触れているので、ニーズやライフスタイルに合った製品を探してみてください。
シャープ ES-G11C-SL (11㎏)
DDインバーターが搭載されている、深夜帯や早朝の運転時にも配慮した低騒音・低振動モデルです。ヒートポンプとサポートヒーターを使った「ハイブリッド乾燥技術」で、水を使わずに低温でやさしく乾燥しながら、サポートヒーターによってからりと気持ち良く乾かします。
フード部分が乾きにくいパーカーや厚手の衣類なども、満足いく仕上がりです。温度センサーと湿度センサーを搭載しており、衣類の乾き具合を感知しながら、乾燥運転をAIが制御します。省エネ運転を行いつつも、納得のいく乾燥の仕上がりを実現していますよ。
天日干しで乾かしたときよりも、衣類やタオルがふっくらするぽかぽか・おひさま乾燥は、洗い上がった衣類に袖を通すのが毎回楽しみになる、高評価の仕上がりです。
ドラムタイプ | 斜型 |
開閉タイプ | 左開き |
洗濯/乾燥容量 | 11kg/6kg |
標準使用水量 | 84L |
洗濯時消費電力量 | 80Wh |
乾燥時消費電力量 | 870Wh |
運転音 | 26〜40dB |
幅×高さ×奥行き | 640×1,104×728mm |
質量 | 79kg |
シャープ ES-V11B(11㎏)
同じくシャープから、同容量の11㎏サイズの製品を紹介します。なめらかにカーブした曲線が美しいフォルムのデザインで、インテリアになじみやすいモデルです。
扉はガラスドアなので高級感もあり、家電らしさを感じさせません。衣類の投入口は370mmとワイドに作られているので、洗濯物の出し入れがしやすい設計です。
洗濯機のお手入れや掃除は億劫に感じることが多いものですが、こちらのモデルは手軽にお手入れできる工夫が施されています。自動投入の洗剤・柔軟剤タンクは半年に1回ほどのお手入れで済むように設計し、乾燥フィルターには自動掃除機能を搭載しました。
排水フィルターのゴミも、まとめてするっと取れやすく工夫されているので、日々のちょっとした一手間で、清潔に使い続けられる工夫が満載です。
ドラムタイプ | 斜型 |
開閉タイプ | 左開き |
洗濯/乾燥容量 | 11kg/6kg |
標準使用水量 | 81L |
洗濯時消費電力量 | 80Wh |
乾燥時消費電力量 | 880Wh |
運転音 | 26〜40dB |
幅×高さ×奥行き | 640×1,115×739mm |
質量 | 80kg |
パナソニック NA-LX129DR(12㎏)
洗濯に気をつけなければならない、繊細な素材のおしゃれ着。タオルや他の洗濯物と分けて、おしゃれ着専用の洗剤で洗う必要があって、ちょっと面倒ですよね。加えてドラム式に多く採用されている洗剤の自動投入機能は、液体洗剤と柔軟剤タンクしか付いていません。
せっかく自動投入があるのに、おしゃれ着洗剤だけ手動で投入していると、不便に感じてしまいます。そんな方におすすめなのが、おしゃれ着洗剤用のタンクを搭載した、業界初モデルの後継機種。「トリプル自動投入」機能で、おしゃれ着コースの専用洗剤まで自動投入できます。
乾燥には、強い風量で衣類をすばやく乾かす「はやふわ乾燥 ヒートポンプ」を採用し、タオルなどもふっくらふんわりと仕上げます。パナソニックの独自イオン「ナノイーX」を使った除菌コースでは、スーツや制服などの普段洗いしにくいものも、手軽に除菌・消臭を行えて衛生的です。
ドラムタイプ | 斜型 |
開閉タイプ | 右開き |
洗濯/乾燥容量 | 12kg/6kg |
標準使用水量 | 83L |
洗濯時消費電力量 | |
乾燥時消費電力量 | |
運転音 | 32〜46dB |
幅×高さ×奥行き | 639×1,060×722mm |
質量 | 81kg |
パナソニック NA-LX129CR(12㎏)
同じくパナソニックから、12㎏容量のドラム式洗濯機の紹介です。一般的な洗濯パンなどでも設置しやすいコンパクトサイズながらも、12kgの大容量を実現しました。
扉部分はクリアウインドウで、圧迫感を生まない設計です。先述のモデルと同じく、シワを抑えながらもふんわりやさしく仕上げてくれる「はやふわ乾燥 ヒートポンプ」も搭載されています。
洗浄機能には、洗剤液で濃密な泡を作る「泡生成ボックス」と、高い浸透力のバブルシャワーを組み合わせて、繊維の奥の汚れまでしっかり落とす「スゴ落ち泡洗浄」を採用しています。
ドラムタイプ | 斜型 |
開閉タイプ | 右開き |
洗濯/乾燥容量 | 12kg/6kg |
標準使用水量 | 83L |
洗濯時消費電力量 | 75Wh |
乾燥時消費電力量 | 960Wh |
運転音 | 32〜46dB |
幅×高さ×奥行き | 639×1,060×722mm |
質量 | 77kg |
AQUA まっ直ぐドラム2.0 AQW-DX12R-L(12㎏)
AQUAの洗濯機は、コインランドリー用のドラム式洗濯機ではシェア率No.1を誇る実力を持ちます。業務用で培った実績やノウハウを、家庭用のドラム式洗濯機にも存分に活かしていますよ。
最大の特長は、名前のとおり「まっ直ぐ」形状のドラムです。通常のドラム式では斜め型ドラムが採用されていますが、AQUAのドラムは横型です。まっ直ぐ形状によってドラム内で衣類を持ち上げる高さをアップさせ、たたき洗いの洗浄力が増しています。横型の形状ではドラム内での⾐類の絡みが少なく、毛羽立ちが抑えられるメリットもあります。
乾燥運転では、約65度の温風とUVを組み合わせて衣類を除菌しつつ、横型形状を活かしたふんわり乾燥でシワの少ない仕上がりです。AIが10種類の洗濯状況をセンシングする「Aiウォッシュ」では、洗浄時間や洗剤量を自動調整して、より気持ちの良い洗い上がりに仕上げます。
ドラムタイプ | 横型 |
開閉タイプ | 左開き |
洗濯/乾燥容量 | 12kg/6kg |
標準使用水量 | 84L |
洗濯時消費電力量 | 55Wh |
乾燥時消費電力量 | 1,130Wh |
運転音 | 34〜45dB |
幅×高さ×奥行き | 595×943×685mm |
質量 | 94kg |
東芝 ZABOON TW-127XP2L(12㎏)
大型のカラータッチパネルで操作やお手入れがしやすい、東芝の最上位モデルです。独自技術の「抗菌ウルトラファインバブル洗浄EX」を採用し、繊維の隙間に入り込めるナノサイズの泡で、がんこな汚れまでくまなく落とします。
洗浄成分をしっかりすすげる「ウルトラファインバブルすすぎ」運転は、衣類に残った洗剤で肌トラブルなどを起こしやすい方におすすめの機能です。ウルトラファインバブル洗浄は、温水と組み合わせることで、シャツの黄ばみや皮脂汚れもクリアに洗浄します。
UV照射を使った除菌コースは、型くずれが気になるスーツやぬいぐるみなどには、ドラムを回転させない「UV温風除菌」、ダニが気になる寝具の洗濯には、UV照射と温風加熱後に洗浄をはじめる「ダニケアコース」などが便利です。物に合わせて使い分けられるので、毎日使う物を清潔に保てます。
ドラムタイプ | 斜型 |
開閉タイプ | 右開き |
洗濯/乾燥容量 | 12kg/7kg |
標準使用水量 | 80L |
洗濯時消費電力量 | 70Wh |
乾燥時消費電力量 | 1,330Wh |
運転音 | 32〜48dB |
幅×高さ×奥行き | 645×1,060×720mm |
質量 | 89kg |
ヒートポンプ式洗濯機は衣類にも家計にも優しい!
今回は、ドラム式の乾燥方式でおすすめしたいヒートポンプ式乾燥について、乾燥の仕組みやメリット、ヒーター式乾燥との違いを解説してきました。
- ヒートポンプ式はエアコンの除湿運転のような除湿乾燥
- ヒーター式はドライヤーのような高温風乾燥
- 高温加熱が不要な分、ヒートポンプ式は電気代が安い
- 衣類の縮みや傷みを抑えられる
- 乾燥時に温度が上がりすぎず周囲が高温にならない
電気代が安く済み、ドラム内が高温にならないことから冷却用の水も使わないため、水道代も抑えられるヒートポンプ式ですが、初期費用として購入価格が高くつくデメリットがあります。
また、基本的にドラム式にしか採用されていない乾燥方式なので、設置サイズが大型になるデメリットも。設置場所と初期費用面さえクリアできれば、毎日乾燥機能を使いたい方にはぜひおすすめしたい洗濯機です。家事の時短や長期的なランニングコストも考えて、時間と光熱費がお得になるヒートポンプ式洗濯機を導入してみてはいかがでしょうか。