iPhoneに緑の点が表示される原因
iPhoneを使用していると、上部に緑の点が表示されることがあります。
緑の点はiOSのインジケータとしての役割を担っており、セキュリティ管理を徹底する上で重要な機能です。
ここでは、iPhoneで緑の点が出る場合の主な原因について理解を深めていきましょう。
iOSのインジケータ機能とは?
iOS14以降、iPhoneではカメラを起動している最中に緑の点が表示されるようになりました。
インジケータ機能と呼ばれており、カメラの使用をリアルタイムでユーザーに知らせる目的があります。
インジケータ機能が付いていない場合、第三者による盗撮などが起きてもユーザー自身が気付かない可能性が高くなります。
一方で、インジケータ機能があればユーザーがいち早く盗撮に対処できるため、被害を最小限に抑えられる点が特徴です。
尚、2024年6月時点において、インジケータ機能をオフにする設定は設けられていません。
カメラやマイクが使用中の場合
iPhoneのインジケータ機能は、カメラやマイクが使用中の場合に作動します。
ただし、カメラとマイクでは異なる色が出る仕組みになっており、カメラでは緑、マイクではオレンジの点が表示されます。
もし緑やオレンジの点を消したいときは、どちらの色が表示されているのかを確認することが大切です。
色によって点が表示されている原因のアプリを予想しやすくなるため、スムーズかつ迅速に対応できます。
バックグラウンドでのアプリ動作
現在使用しているアプリだけでなく、バックグラウンドのアプリによっても緑の点は表示されます。
もし複数のアプリをバックグラウンドで開いている場合は、どのアプリに反応しているのかをチェックする必要があります。
iPhoneのディスプレイの右上に指を当て、下にスワイプしてコントロールセンターを開きましょう。
コントロールセンターの上部にある「カメラ」の横に、カメラが作動している原因となるアプリ名が記載されています。
緑の点を消したいときは、該当するアプリを強制終了させればOKです。
尚、バックグラウンドのアプリが複数ある場合は、1つのアプリを強制終了しても緑の点が表示され続ける可能性があります。
再度コントロールセンターを確認し、緑の点の原因となっているアプリを見つけてくださいね。
システムエラーやバグの可能性
通常はカメラの使用で表示される緑の点ですが、iPhoneのシステムエラーやバグで表示されるケースも報告されています。
システムエラーやバグが原因で表示されているときは、アップデートによってシステムが改善されると緑の点も消えます。
iOSやアプリのバージョンをチェックし、もし最新版でない場合は速やかにアップデートしましょう。
緑の点が表示された時の対処法
iPhone上部の緑の点は、さまざまな原因で表示されます。
ここでは、原因に応じた適切な対処法についてご紹介します。
アプリの権限を確認する方法
iPhoneに緑の点が表示される場合、使用中のアプリに反応している可能性が考えられます。
アプリの権限をチェックするためにも、設定アプリから「プライバシーとセキュリティ」へ進みましょう。
「アプリプライバシーレポート」を選ぶとアクセス権限の状況が表示されるので、どのアプリによってカメラが起動しているのかを判断しやすくなります。
設定でカメラとマイクの使用を制限する
iPhone上部に出る緑の点は、プライバシー保護を目的に設けられているインジケータ機能によって表示されています。
インジケータ機能自体を消すことはできませんが、設定を変更することでアプリ使用時の緑の点の表示を制限できます。
設定アプリから「プライバシーとセキュリティ」を選び、「カメラ」の項目を開きましょう。
カメラの使用を前提とするアプリが複数表示されるので、緑の点を表示させたくないアプリをスワイプしてオフに切り替えれば完了です。
また、緑だけでなくオレンジの点も気になる場合は、マイクの設定を切る必要があります。
設定アプリを開いて、「プライバシーとセキュリティ」の中にある「マイク」から変更可能です。
尚、オフの状態にするとアプリの利用時にカメラ機能が使えないため、必要に応じてオンオフ操作を行わなければならない点に注意しましょう。
システム再起動とアップデート
iPhoneに緑の点が出る原因に、システムエラーが挙げられます。
iPhoneに負荷がかかることでエラーが生じやすくなるので、CPUをリセットするためにもiPhoneを再起動するのがおすすめです。
右側のホームボタンと左側の音量ボタンを同時に押し、「スライドで電源オフ」を右に操作して電源を切ります。
その後、Appleのロゴが表示されるまでホームボタンを長押しすると再び電源が入ります。
また、アップデート状況について知りたいときは、設定アプリから「一般」を開いて「ソフトウェアアップデート」へ進みましょう。
iOSのバージョンが表示されるほか、アップデートの有無についても併せて確認できるので、必要に応じてアップデートしてくださいね。
不正アプリの削除手順
もし不正アプリがiPhoneに入っていることが判明したら、すぐに削除する必要があります。
放置することで不正アクセスや乗っ取りに遭う可能性が高まるので、まずは削除の準備として不正アプリを強制終了させましょう。
アプリを強制終了する場合は、ホーム画面を開いた状態で下から上へゆっくりと指を動かします。
開いているアプリが全て表示されるので、該当する不正アプリを上に向かってスワイプして強制終了させます。
アプリ自体の削除は、ホーム画面からアプリを長押しすると表示される「アプリを削除」をタップすればOKです。
iPhoneのセキュリティを強化する方法
iPhoneに緑の点が表示される場合、セキュリティ上の問題が起きている可能性があります。
iPhoneにはプライバシーに関する情報も多数入っているので、自分自身を守るためにもセキュリティを強化することが必要不可欠です。
以下では、iPhoneのセキュリティ対策4つに着目していきましょう。
セキュリティソフトの導入
デバイスのセキュリティ=ウイルスのイメージを持つ方も多いものの、iOSを搭載しているiPhoneはウイルスに感染するリスクが極めて低いとされています。
iOSが不正プログラムやウイルスを排除するシステムを持つため、iPhoneのセキュリティ面を強化したい場合は盗難・紛失の防止やWebブラウザの制限が主になります。
盗難・紛失の防止に特化しているセキュリティソフトでは、パスワードに関するバグが発生した場合にデータや写真などを第三者から閲覧されるのを防げる点が特徴です。
また、Webブラウザの制限においては、ワンクリック詐欺やフィッシング詐欺サイトの疑いがあるWebサイトをセキュリティソフトが事前に遮断するシステムになっています。
強固なパスワード設定と管理
iPhoneを安全に利用するにあたって、強固なパスワードを意識することが大切です。
多くのアプリを入れて使うiPhoneでは、写真・動画、SNS、銀行口座、Appleウォレットといったさまざまなアプリに対してパスワードが設けられています。
分かりやすいパスワードを採用すると、第三者の操作により情報漏洩や不正送金などの被害に遭う可能性が高くなります。
誕生日、住所、電話番号をはじめとする他者が連想しやすいパスワードを避けるのはもちろん、定期的にパスワードを変更してiPhoneのセキュリティ管理を徹底するようにしましょう。
定期的なシステムアップデート
iPhoneのセキュリティ対策を強化するにあたって、iOSやアプリのアップデートは非常に需要です。
アップデートは操作中のバグやデバイスの脆弱性を改善することを目的としており、最新バージョンにアップデートすることで安全性を高められます。
古いバージョンを使い続けていると、セキュリティ性が下がることで不正アクセスや情報漏洩をはじめとするトラブルを招きやすくなります。
常にiOSのアップデートを行うのはもちろん、こまめに各アプリのアップデート状況も確認して自身のiPhoneを守ることが大切です。
不審なアプリのインストールを避ける
iPhoneでは、画像編集、音楽視聴、ゲーム、ショッピング、時刻表、健康ツールといったバラエティー豊富なアプリが提供されています。
多数のアプリを使い分けることで利便性や快適性が増す一方で、不審なアプリを入れてしまうとセキュリティ面における危険性が高くなる点に注意しましょう。
新しいアプリをインストールする場合、まずはアプリの信用性やレビューなどについてリサーチすることが大切です。
特に外国由来のアプリは危険なものも多く、インストールすることで不正アクセス、不正送金、情報漏洩といったトラブルに発展する恐れもあります。
少しでも怪しいと思ったらインストールせず、代替アプリなどを使うように徹底してくださいね。
カメラを使っていないのに緑の点が消えない場合
カメラを起動することで表示される緑の点ですが、「アプリを使ってないのに緑の点が出ている」「カメラアプリを終了しても緑の点が消えない」といった経験を持つ方もいるのではないでしょうか?
ここでは、カメラ不使用時に緑の点が表示されるときの対処法について解説していきます。
Appleサポートに問い合わせる方法
カメラを起動していないにもかかわらず緑の点が表示される場合は、Appleサポートに連絡を取るのがおすすめです。
デバイスやシステムに異常が起きている可能性が高く、Appleサポートに問い合わせることで的確なアドバイスをもらえます。
Appleでは電話サポートとチャットサポートを行っており、日本国内から電話する際は0120-277-535へ連絡します。
一方のチャットサポートはアプリで対応しているため、Appleサポートアプリをインストールして問い合わせてくださいね。
Apple Storeでの診断と修理
Apple StoreでiPhoneを診断してもらう場合、店舗にてスタッフに診断したい旨と緑の点が表示されていることを相談しましょう。
スタッフがiPhoneとパソコンを接続し、診断の結果によっては修理が必要な可能性もあります。
修理に出すときは、Appleの正規修理店と非正規店のどちらを使うかユーザー自身が決めなければなりません。
事前にiPhoneのバックアップを取っておくほか、Apple Cash、Appleウォレット、iPhoneの「探す」をオフにするなど、準備を行った上で修理に出すことが大切です。
尚、Apple Storeでは持ち込み及び配送での修理に対応しているので、もしApple Storeを利用する場合は詳しい手順について尋ねておきましょう。
データのバックアップとリセット手順
緑の点が表示され続けている場合、iPhoneに異常が生じている可能性があります。
iPhone内部のデータを消失させないためにも、データのバックアップを取っておくのがおすすめです。
まずはiPhoneをネットワークに接続して、設定アプリの中にある「ユーザ名」から「iCloud」を選択します。
「iCloud バックアップ」をタップした後、「今すぐバックアップを作成」へ進めばOKです。
尚、設定上の問題によって緑の点が出ている場合は、iPhoneの設定をリセットすることで改善するケースも多くなっています。
設定アプリから「一般」を開き、「転送またはiPhoneをリセット」の中の「リセット」を選んで緑の点が消えるかを確認しましょう。
代替デバイスの活用法
もしカメラを使っていないにもかかわらず緑の点が消えないときは、盗撮やハッキングなどの被害に遭っている恐れがあります。
iPhoneを使用し続けることでトラブルに発展する可能性も考えられるため、解決するまで代替デバイスを活用するのがおすすめです。
もし自宅にSIMフリーのiPhoneがある場合は、SIMカードを入れ替えることで通常通りiPhoneを使えます。
電話機能が不要な方はiPadなども利用して、自身の安全性を確保するようにしましょう。
尚、修理を行う際は、条件を満たせばApple Storeやキャリアで代替デバイスのレンタルが可能です。
よくある質問とその解決策
ここでは、iPhoneと緑の点に関して頻繁に寄せられる疑問について答えていきます。
緑の点が一瞬だけ表示される理由
例えiPhoneのカメラアプリを使っていなかったとしても、カメラのアクセス権限の許可が必須となるアプリを使用することで一瞬だけ緑の点が表示されます。
例として、SNSのアプリではカメラのアクセス権限の許可が必要となっており、緑の点を表示させたくない場合は設定を変更しなければなりません。
設定をオフにする場合は、設定アプリから「プライバシーとセキュリティ」を開きましょう。
「カメラ」の項目をオフに切り替えれば、iPhoneでSNSなどのアプリを使っても緑の点が出ることはなくなります。
ただし、オフにしたアプリでカメラを使う際は逐一設定を変更する必要があるので、手間がかかる点に注意してくださいね。
インスタやGoogleでの緑の点表示の対処法
もしインスタグラムを開いているときに常に緑の点が表示されるなら、オンライン状態をオフにするのがおすすめです。
プロフィール画面から「設定」を選び、「プライバシー設定」へ進みます。
「アクティブティステータス」をオフにするとオンライン状態が解除されるので、緑の点も消える仕組みです。
また、Googleの使用中に出る緑の点に関しては、音声検索に反応している可能性が高いです。
設定アプリの中の「一般」を開き、「キーボード」から「音声入力」を選んでオフに切り替えましょう。
Androidでの緑の点問題との違い
緑の点は、iPhoneだけでなくAndroidでも表示されるシステムになっています。
どちらもプライバシーやセキュリティ保護を目的としているインジケータ機能による表示ですが、iPhoneとAndroidでは使用されているツールが異なる点に注意しましょう。
iPhoneで緑の点が出ている場合、カメラが起動していることを意味します。
一方でAndroidの緑の点は、カメラだけでなくマイクも使用中となっている状態です。
iPhoneでアプリ使用中に緑の点を消したいときはカメラの設定を操作することになるので、マイクに関しては特に変更する必要はありません。
ハッキングや盗聴の可能性とその確認方法
セキュリティ面に強いとされるiPhoneですが、ネットワークやアプリからハッキングや盗聴されるリスクはゼロではありません。
もし自分自身のiPhoneの安全性を確認したいなら、Apple IDでサインインしているデバイスをチェックするのがおすすめです。
設定アプリからユーザー名を選び、下までスクロールしてサインインしているデバイスを見てみましょう。
自身が管理しているデバイス以外がサインインしている場合は、ハッキングや盗聴の被害に遭っている可能性が高くなります。
まとめ
iPhoneの緑の点は、カメラを起動しているときに表示されるインジケータ機能です。
バックグラウンドで使っているアプリに対しても反応するため、コントロールセンターを利用して原因となっているアプリを突き止める必要があります。
また、システムエラーによって緑の点が出ることも多く、再起動やアップデートで改善しない場合は修理に出すことも検討しなければなりません。
ハッキングや盗聴といったセキュリティに関する問題が起きている可能性もあるため、確認方法をおさらいして適切に対処してくださいね。