サーキュレーターの電気代はいくら?節電のための効果的な使い方とは

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サーキュレーターの電気代はいくら?節電のための効果的な使い方とは

サーキュレーターは、扇風機よりも直線的に強い風を出すのが特徴で、室内の空気を循環させたり換気を助けたりするのが得意です。また、うまく使えば電気料金を節約することもできます。

とはいえ、サーキュレーターを使うと電気代がいくらかかるのか、どのように使えば節電になるのかなど、よく分からない方も多いでしょう。

この記事では、サーキュレーターのおよその電気代や節電を目的とした効果的な使い方、扇風機との違いについて解説します。購入しようか検討している人は、ぜひ参考にしてください。

サーキュレーターの電気代はいくら?

サーキュレーターの電気代はいくら?

サーキュレーターを使うとどれくらい電気代がかかるのか、気になっている方もいるでしょう。そこで、ここではサーキュレーターを使用した場合のおよその電気代について解説します。

ただし、使用している機種や加入している電気会社、電力料金プランなどの条件によって変わるため、金額はあくまで参考としてお考え下さい。

サーキュレーター1時間あたりの電気代

電気代は、使用する電化製品の消費電力に電力料金の単価をかけると計算できます。

ただし、電力料金単価は電力会社や料金プランによってさまざまです。そこで、ここでは公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価を用いて計算しましょう。目安単価は31円/kWです(2023年11月現在)。

また、サーキュレーターには「DCモーター」を搭載したタイプと「ACモーター」を搭載したタイプの2種類があり、消費電力に違いがあります。機種によって消費電力は異なりますが、DCモーターをおよそ30W、ACモーターを35Wとして計算してみましょう。すると、以下のようになります。

モータータイプ1時間1日(※)1カ月
DCモーター約0.9円約7.2円約216円
ACモーター約1.1円約8.8円約264円
※1日8時間使用と仮定

1時間回し続けても1円前後、毎日8時間使用しても1カ月で200円代に収まり、サーキュレーターは電気代が格安な家電であることが分かります。

かなり安いのね!これなら安心して使えるわ。

電気代の計算方法

家電の電気代は、以下の計算式で算出できます

消費電力(W)÷1,000×電力料金単価(円/kW)×使用時間

一般に、電化製品の消費電力の単位はWのため、1,000で割ってkWに変換しています。ここでは、DCモータータイプの消費電力を30W、ACモータータイプを35Wと仮定し、上記の計算式にあてはめてみましょう。

  • DCモータータイプの場合:30W÷1,000×31円/kWh=0.93
  • ACモータータイプの場合:35W÷1,000×31円/kWh=1.08

以上から、1時間の電気代が算出できます。

ほかの家電の電気第代も、これで計算できるね。

サーキュレーターで電気代を節約するにはエアコンと併用しよう

サーキュレーターで電気代を節約するにはエアコンと併用しよう

サーキュレーターとエアコンを併用すると快適な室温が維持しやすくなり、電気代の節約につながります

ここでは、エアコンと併用したときのサーキュレーターの働きやどのくらいの節電になるかについて見ていきましょう。

サーキュレーターで空気を循環させて室温を均一に保つ

暖かい空気は軽いため上へと移動し、冷たい空気は重いため下に溜まります。これは、空気の密度が温度によって異なるためです。

エアコンを暖房モードにしたときは、天井付近に暖かい空気が溜まります。天井の高い部屋では、上部に暖かい空気が停滞するので部屋全体が暖まるまでに時間がかかりがちです。反対に、冷房モードのときは冷えた空気が下に溜まってしまい、部屋全体をほどよく冷やすのに時間がかかるでしょう。

そこで、サーキュレーターの出番です。サーキュレーターは強い風をまっすぐに出すので遠くまで届きやすく、室内の空気をうまく循環させられます。エアコンと併用すると、上や下に溜まった空気をよい具合にかきまぜ、室温のムラを少なくすることが可能です。

室温を一定に保てるので、同じ設定温度でサーキュレーターを使っていないときよりも暖かさや涼しさを感じられるようになるでしょう。その結果、エアコンのムダな稼働が減らせ、電気代の節約につながります。

設定温度を1℃変えると約10~13%の節電に

環境省の「みんなで節電アクション!」特設サイトによると、エアコンの設定温度を1℃変えると以下のような違いが出るとしています。

  • 冷房使用時:設定温度を1℃高くすると約13%(70W)の消費電力を削減
  • 暖房使用時:設定温度を1℃低くすると約10%(53W)の消費電力を削減

サーキュレーターをうまく併用して、もともとの設定温度から1℃変えると、どれだけ安くなるかを見ていきましょう。

電力料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の31円/kWhを用いて計算します。結果は以下の通りです。

エアコンのモード環境省による削減率1時間1日1カ月
冷房約13%(70W)約2.17円約17.36円約521円
暖房約10%(50W)約1.55円約12.4円約372円
※1日8時間使用と仮定

冷房時では1カ月で500円以上、暖房時でも400円近く節約できることが分かります。

ちなみに、エアコンの使用中、サーキュレーターをずっと回しておく必要はありません。サーキュレーターの風は強いので、短時間稼働させるだけで室内の空気はほどよく混ざります。

よい具合に混ざったら、サーキュレーターは止めても構いません。そのため、エアコンと併用したときは、サーキュレーターの電気代はそれほどかからないでしょう。

サーキュレーターとエアコンの効果的な使い方

サーキュレーターとエアコンの効果的な使い方

サーキュレーターとエアコンを併用するときは、使い方次第でより効率良く部屋の温度を保ちやすくなります。

ここでは、暖房時と冷房時のそれぞれの効果的な使い方について見ていきましょう。

◆サーキュレーターのより詳しい使い方が知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

暖房時のサーキュレーターの使い方

エアコンと併用するときは、サーキュレーターはすぐ下に設置するのが基本です。エアコンを暖房モードで使うときは、真下に設置したサーキュレーターを上に向けて回しましょう。

すると、上に溜まりがちな暖かい空気にサーキュレーターの風がまっすぐぶつかり、うまく室内を循環させてくれます。サーキュレーターを上に向けずに動かす場合に比べ、効果的に室温を均一にしてくれるでしょう。

◆サーキュレーターと暖房を併用する場合の使い方は、下記の記事で詳しく紹介しています。

◆寒い時期に使うなら、温風機能付きのサーキュレーターもおすすめです。

冷房時のサーキュレーターの使い方

エアコンを冷房モードで動かすときも、サーキュレーターの設置位置はすぐ真下です。向きはエアコンの風と平行になるようにしましょう

すると、床付近に溜まった冷たい空気にまっすぐアプローチして、室内をうまく循環させてくれます。効果的に部屋を冷やせるでしょう。

サーキュレーターの向きがポイントね。

電気代が安いサーキュレーターを選ぶポイント

電気代が安いサーキュレーターを選ぶポイント

電気代があまりかからないサーキュレーターがほしいなら、モーターのタイプに着目しましょう。

先述の通り、サーキュレーターにはDCモータータイプとACモータータイプがあります。それぞれの特徴と電気代の目安は、以下の通りです。

モータータイプ      特徴1カ月あたりの電気料金(1日8時間使用した場合)
DCモーター・直流電流で動く
・ACモータータイプに比べ、本体価格が高い傾向がある
・運転音が抑えめ
・消費電力が少なく、電気料金がACモータータイプと比較して安くなる
・経年劣化しやすい点がネック
約216円
ACモーター・交流電流で動く
・DCモータータイプに比べ、本体価格が安い傾向がある
・運転音が大きめ
・消費電力が多く、電気料金もDCモータータイプより高め
・耐久性がある
約264円

電気料金を節約したいなら、DCモーターのサーキュレーターがおすすめです。ACモータータイプに比べ、電気料金が安くなる傾向にあります。ほぼ毎日使うなら、長いスパンで見ると大きな違いが出るでしょう。

◆サーキュレーターをこれから買う方は、以下のランキングが参考になります!

扇風機はサーキュレーター代わりに使える?

扇風機はサーキュレーター代わりに使える?

扇風機もサーキュレーターも、ファンがついていて、風を送る家電です。よく似ているので、扇風機をサーキュレーター代わりに使えないかと考える方もいるでしょう。

ここでは、扇風機とサーキュレーターで何が違うのか、それぞれの電気代はいくらくらいかなどについて解説します。

扇風機とサーキュレーターの違い

扇風機とサーキュレーターは似ていますが、以下の点で異なります。

扇風機サーキュレーター
使用する目的涼むため空気を循環させるため
送風範囲・風の強さ広範囲で近い距離狭い範囲で遠くまで届く
動作音音は静かなタイプが多い音が大きいものが多い

サーキュレーターは、エアコンと併用して室温のムラをなくしたいときのほか、室内干しの洗濯物を乾かしたいときなどに適しています。

扇風機は、エアコンを使うほどではないものの暑さを感じるときや、寝苦しい就寝時などに向いています。

人の体を冷やす目的で設計されているため、扇風機の風はサーキュレーターほど強くありません。サーキュレーターの代わりに使うことはできるものの、やや物足りなさを感じる可能性があります。

とはいえ、エアコンを使う際にサーキュレーターがなければ、扇風機を併用するのがおすすめです。空気を混ぜて室温を均一に近づけてくれるでしょう。

扇風機とサーキュレーターは似ているようで、そもそもの用途に違いがあるんだね。

サーキュレーターと扇風機の電気代を比較

サーキュレーターの電気代については先に紹介しました。それでは、扇風機の電気代はどれくらいでしょうか。

扇風機の消費電力は機種によって異なりますが、DCモータータイプで1.5~20W、ACモータータイプで10~35Wほどです。ここでは、仮にDCモータータイプを20W、ACモータータイプを35Wとして計算してみましょう。すると、以下のようになります。

  • DCモータータイプの場合:20W÷1,000×31円/kWh=0.62
  • ACモータータイプの場合:35W÷1,000×31円/kWh=1.085

サーキュレーターの電気料金は、1時間あたり1円前後でした。扇風機の電気料金も、サーキュレーターとほぼ同等か、やや安くなるかというところでしょう。

まとめ

まとめ

サーキュレーターを使用して発生する電気代は、1時間につき1円前後と格安です。1日8時間ほど、1カ月使い続けても200円以内でおさまります。

また、エアコンをつける場合は、サーキュレーターも使うと電気代が節約できてお得です。サーキュレーターはエアコンの真下に置き、暖房のときは上向きに、冷房のときは平行にして使うとよいでしょう。

ちょうどよい感じに滞留した空気をかきまぜて、効率良く室温を保てます。電気代の節約につながるでしょう。扇風機はサーキュレーターと似ていますが、それぞれ使用の目的が異なります。

サーキュレーターは空気を循環することが主な目的で、扇風機は人が涼をとるための家電です。サーキュレーターがないときは扇風機でも代替可能ですが、できれば1台購入して持っておくとよいでしょう。

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