引っ越しが決まった際は、水道の解約手続きをしなければなりません。契約を解約するには、水道会社に直接電話する、WEBから手続きをするなどの方法があります。
本記事では、水道の解約方法や新規契約手続きの方法を詳しくご紹介します。
また、水道料金の支払い方法や、引っ越した日に水が出ないときの対処方法も合わせて解説。
これから引っ越しをする人は当日慌てないためにも、水道の手続きの方法を確認しておきましょう。
水道の手続きの方法
引っ越しをする際は、旧居の水道を解約して、新居の水道の使用手続きを行う必要があります。
解約の手続きを忘れてしまうと、引っ越した後も旧居の水道代を支払わなければなりません。
水を使用していなくても基本料金の請求はされてしまうので、忘れないよう、時間には余裕を持って手続きをしましょう。
水道の引っ越し手続き
引っ越しをする際は、まず現在住んでいる家の水道を解約しなければなりません。
引っ越しをする1週間前を目安に、水道会社に連絡をしましょう。解約の手配は、電話やWEBから手続きが可能です。
手続きの処理には数日かかるため、引っ越しの前日など、引っ越し日の直近にならないよう、余裕を持って手配しましょう。
次に、新居の水道を使用できるようにする必要があります。引っ越しをする3日前までには手続きを済ませておくと安心です。
新居の水道の手続きを忘れてしまうと、引っ越してからの新居で水が使えないので注意しましょう。
水道の解約をする際も使用開始する際も、基本的に立ち合いの必要はありません。引っ越し1週間前になったら、電話やWEBから水道会社に連絡するだけでOKです。
3月など引っ越しの繁忙期は連絡がつながりにくくなることもあるので、余裕を持って行動することがおすすめです。
引っ越し当日でも水が出るけど申込は必要?
現在住んでいる家の水道の解約手続きをしたはずなのに、引っ越し当日になってもまだ水がでる、ということがあります。
これは、次の入居者がすぐに水を使えるように、あえて水道を止めていないからです。
水道の解約は基本的に立ち合いの必要はありません。水道会社の係員が、全ての場所に立ち会うのはなかなか難しく、後日係員がメーターの確認をすることがほとんどです。
そのため、引っ越し当日すぐに水が出なくなるわけではありませんが、手続き上は解約したことになっています。解約の手続きをしたのであれば、再度手続きをする必要はありません。
また、解約日以降の水道代の請求が来ることもないので安心して大丈夫です。
しかしながら、まだ水が出るからと言って引っ越し当日に水を使うと、その水道代はオーナーが負担することになります。
水が出ないか確認する程度ならいいですが、何度もトイレを使用したりするのは控えましょう。
水道の契約状況の確認方法
水道の契約状況は、「お客様番号」を使って確認することができます。このお客様番号は、「使用水量のお知らせ」「納入通知書」「水道使用申込書」などに記載されています。
お客様番号を水道会社に伝えれば、現在の契約状況を確認することが可能です。契約状況を確認したいなど、問い合わせがある場合には、あらかじめお客様番号を確認しておくとスムーズでしょう。
また、一部地域ではWEBやアプリから契約状況や使用量を確認することも可能です。住んでいる地域の水道会社のアプリがある場合は、ダウンロードしておくと便利ですよ。
しかしながら、引っ越しをすると再度登録しなおす必要があるので、注意しましょう。
水道一括管理とは?
マンションやアパートによっては、水道料金を一括で管理している場合があります。
入居する側としては水道料金が安く済むなら嬉しいですが、実際はどうなのでしょうか?
水道一括管理の仕組みとメリット・デメリットを解説するので、これから引っ越しを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
水道一括管理の仕組み
アパートやマンションによっては、月額2,000円など、水道料金が家賃に含まれていることがあります。
通常、部屋ごとに水道メーターが設置してあり、入居者がそれぞれ使用した量に応じて水道料金を支払うのが一般的です。
一方、水道一括管理をしている場合は、水道メーターは集合住宅1つにつき1個しか設置されていません。
オーナーが水道料金を一括で支払う代わりに、入居者は毎月決まった金額を支払います。
また、水道料金無料となっている賃貸がありますが、実際に無料なわけではなく、家賃に水道料金が含まれているということです。
水道一括管理のメリット
水道一括管理のメリットは、以下のようなものがあります。
- お金の管理がしやすい
- 水道会社の手続きが不要
- 水道料金の払い忘れがない
まず、水の使用量にかかわらず、毎月決まった金額で済むため、お金の管理がしやすいことがメリットと言えるでしょう。
例えば、夏はシャワーのみ、冬は毎日湯船につかるとなると、1ヶ月あたりの水道料金は数千円程変動することもあります。
しかし水道一括管理なら、こういった使用量の変化によって「水道料金が思っていたよりも高かった」という状況になることがありません。
また、水道会社との契約のやり取りが不要なので、入退去時に面倒な手続きがありません。
家賃に水道料金が含まれているので、払い忘れの心配がないのもメリットでしょう。
水道一括管理のデメリット
一見便利な水道一括管理ですが、場合によってはデメリットもあります。
- 実際よりも水道料金を支払っている可能性がある
- 水を使いすぎてしまった際に、別途料金を請求される可能性がある
仕事の都合や旅行などによって家を空けることが多く、家で水をあまり使用しない人は、実際の水道料金よりも多く支払っている可能性があります。
自炊をほとんどしない、お風呂はシャワーだけで済ますというような人も、注意が必要です。
また、一定以上の水を使用した場合に別途請求があるかどうか、契約時に確認しておきましょう。トラブルの原因にもなりかねないので、水道一括管理の場合には、必ず契約時に確認しておくことがおすすめです。
既存の水道契約の解約方法
引っ越しが決まったら、水道の解約時期を決めましょう。
解約する日を水道会社に伝えることで、その日以降は水道が使えなくなります。解約方法は電話やWEBがあります。
また、旧居と新居の水道会社が同じ場合は、契約を引き継ぐことも可能です。それぞれの解約方法や手続きを見ていきましょう。
水道の解約時期を決める
まずはじめに、水道を解約する日を決めましょう。基本的に、解約日は引っ越しをする日に設定しておくとよいでしょう。
水道料金がもったいないからといって早めに解約をしてしまうと、トイレやお風呂、掃除ができなくなってしまいます。
引っ越しの日程に合わせて、水道を解約する日を決めましょう。
また、解約の手続きの処理をするのに数日かかるため、余裕をもって決めておくと安心です。
水道会社へ直接電話する
解約する日が決まったら、解約したい日の1週間前までに水道会社へ直接電話をしましょう。
手続きが完了するのに数日かかるため、連絡するのが前日など急にならないように注意が必要です。遅くても3日前、できれば1週間前には連絡をするのが望ましいでしょう。
水道会社の電話番号は、「使用量のお知らせ」や「水道料金の領収書」などに記載されています。
また、手続きの対応時間は地域の水道会社によって異なります。土日や祝日は対応外の地域もあるため、営業時間には注意しましょう。
立ち合いは基本的に必要ないため、手続きは電話のみで完了します。電話をする際は、「お客様番号」がわかる書類を用意しておくと手続きがスムーズです。
WEBで簡単に手続も可能
地域によっては、WEBから解約の手続きができる場合があります。WEBからの手続きは、基本的に24時間受け付けているため、仕事等で忙しく、水道会社の営業時間内に電話ができないという人にもおすすめの方法です。
Webサイトの手続きページから、契約者氏名、住所、お客様番号、電話番号やメールアドレスを入力すれば、簡単に手続きができます。
また、水道会社のWEBサイトに登録しておけば、名義変更や口座振替への変更など、さまざまな手続きをWEBで行うことが可能です。
WEBだけではなく、スマホのアプリを公開している水道会社もあります。WEBサイトと同じく、各種手続きがスマホからできるので、とても便利です。
住んでいる地域の水道会社がWEBサイトやアプリを公開している場合は、積極的に活用しましょう。
お客様番号ってなに?
水道の解約手続きに必要な、お客様番号。お客様番号は、水道を利用している契約者に割り当てられている番号のことです。
引っ越しの際の手続きや、支払い方法変更の際に必要になります。水栓番号とお客様番号は違うので、間違えないようにしましょう。
お客様番号は、「使用量のお知らせ」「水道料金の領収書」「水道料金の納付書」などに記載されています。
どうしてもわからない場合は、水道会社へ直接電話をして本人確認を行えば、確認することが可能です。
水道を解約する際に必要な番号なので、解約の手続きをする前に、お客様番号が記載されている書類を用意しておきましょう。
水道の契約を引き継ぐことも可能
現在住んでいるところと引っ越し先の水道会社が同じ場合は、契約を引き継ぐことができます。
例えば、現在住んでいるところが東京都23区で、引っ越し先も東京都23区の場合、どちらも東京都水道局です。
この場合は、旧居の水道の解約手続きと、新居の水道使用開始手続きを同時に行うことが可能です。
申し込み方法は通常と同じく、電話もしくはWEBからに手配できます。
現在住んでい住居の解約したい日と、新しい住所、使用開始日を伝えましょう。
何度も電話をするのは面倒なので、引っ越し先も同じ水道会社の場合は、契約を引き継ぐのがおすすめです。
水道が当日でない!対応方法は?
新居の水道使用開始手続きが済んでいるのに、引っ越し当日、水が出ない!ということもまれにあります。
その場合、元栓・止水栓が閉まっている可能性があります。元栓・止水栓が閉まっていると、契約していても蛇口から水は出ません。
万が一に備えて、元栓・止水栓の場所や開栓方法をご紹介します。引っ越し当日に水が出ない場合は、あわてず一つひとつ確認してみましょう。
元栓・止水栓を確認しよう
水道の使用開始の手続きをしたはずなのに、当日水が出ない場合は、元栓・止水栓が閉まっている可能性が考えられます。
元栓は家全体の給水を止めることができ、止水栓はお風呂やキッチンなど、水回りそれぞれの給水を止めることができます。
元栓は、基本的に屋外にある水道メーターボックスの中にあります。蓋に「水道メーター」「止水栓」などと記載されているものが水道メーターボックスです。
元栓は、ハンドルタイプとレバータイプの2種類。
ハンドルタイプは反時計回りに回すことで開栓します。レバータイプは表記の通りに90度に動かすことで開栓できます。
元栓を開栓しても水が出ない場合は、止水栓を確認しましょう。止水栓は、トイレのタンク横やキッチンのシンク下など、各水回りに設置されています。
止水栓は、ハンドルタイプとドライバー(マイナス)タイプの2種類。どちらも反時計回りに回すことで開栓します。
水道会社の手続きが済んでいるのであれば、基本的にこの二つを確認することで水が出るようになるでしょう。
水道局に電話で確認しよう
元栓・止水栓を開栓しても水が出ない場合は、水道会社に電話をしましょう。
基本は水道会社が対応済みのはずですが、まれに忘れられているケースもあります。手続きが済んでいるのに水が出ないことを電話で伝えて、対応してもらいましょう。
電話の際に「水栓番号」を聞かれる可能性があります。
水栓番号は水道メーターや玄関上部、郵便ポストに貼られているシールに記載されていることがほとんどです。
もし水栓番号を聞かれたら、これらの場所を確認してみてください。
また、止水栓が外にある場合もまれにあります。止水栓が見つからない場合も、水道会社に電話をして、確認してみるとよいでしょう。
しかしながら、忘れられているケースは滅多にないので、まずは元栓・止水栓を確認してみることが重要です。
水道料金の支払い方法
水道の使用開始手続きが完了したら、次に水道料金の支払い方法を決める必要があります。
水道料金の支払い方法は、納付書や口座振替があります。地域によって対応はさまざまですが、基本的に初回は納付書で支払いをするケースが多いです。
口座振替への切り替え方法や、コンビニ払いができるかどうかも解説していきます。料金を滞納しないためにも、自身に合った支払い方法を選択しましょう。
初回のみ納付書が届く場合が多い
地域によって異なりますが、初回は納付書が届く場合が多いです。特に手続きをしなくても、契約している住所に納付書が届きます。
口座振替やクレジットカード支払いにしたい人も、初回は納付書で支払いをしましょう。納付書は最寄りのコンビニや金融機関で支払うことができます。
納付書に支払い期日が記載されているので、その日までに支払うようにしましょう。
万が一支払い期日を過ぎてしまった場合、コンビニでは支払いができない可能性があります。その場合には、金融機関の窓口で支払いができるか聞いてみましょう。
また、支払い期日を長期間過ぎてしまうと、催促状が届きます。催促状の期日も過ぎてしまうと、水を止められてしまうので、十分な注意が必要です。
郵送でクレジット・口座振替の用紙が届いたら
支払い方法をクレジットカード支払いや口座振替にしたい場合は、申し込み手続きが必要です。
水道会社に電話で支払い方法を変更したい旨を伝えると、後日クレジットカード・口座振替依頼書が届きます。
必要事項を記入したあと、同封されている返信用封筒に入れてポストに投函しましょう。
支払い方法変更の手続きには1~2ヶ月かかるので、それまでは引き続き納付書が届きます。
クレジットカード・口座振替依頼書をポストに投函したからといって、すぐに支払い方法が変更されるわけではないので、注意しましょう。
クレジットカード支払いや口座振替は、支払い忘れの心配がないからおすすめだよ!
コンビニ払いも可能?
水道料金を納付書で支払う場合、コンビニで支払うことが可能です。
主要なコンビニのセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど、ほとんどのコンビニが支払いに対応しています。
近所にコンビニがある人は、買い物ついでに支払いができるので便利です。
手数料はかからないので、支払う金額は納付書に記載されている金額のみで済みます。しかしながら、基本的に現金払いです。
最近はキャッシュレス化でバーコード決済や交通系ICカードを利用している人も多いですが、水道料金の支払いには使えません。
いざ支払おうとした際に「お金が足りない!」なんてことがないように気を付けましょう。
水道の引っ越し手続きを確実に手配しよう
水道の引っ越し手続きについてご紹介しました。ポイントは以下の通りです。
- 引っ越しをする際は、旧居の水道の解約、新居の使用開始手続きが必要
- 解約は1週間前、使用開始手続きは遅くても3日前までに済ませる
- 支払い方法を変更したい際は、再度手続きが必要
引っ越しの際は、現在住んでいるところの水道の解約と新居の使用開始の手続きが必要です。
また、口座振替やクレジットカード支払いに変更したい場合は、手続きが必要になります。
引っ越しの際はやることが多いですが、水道の手続きを忘れてしまうと、余計な水道料金を支払うことになったり新居で水が使えなくなったりしてしまいます。
引っ越しの際は水道の手続きを忘れずに、余裕を持って行いましょう。