一人暮らしに洗濯機が必要ないと言い切るのは難しいです。やはり一人暮らしでも洗濯機はあった方が確実に便利だからです。しかし、洗濯機がなければ生活ができないというわけではなく、洗濯機を使う代わりの代替案はあります。
例えば以下の4つの方法が考えられるでしょう。
- コインランドリーを使用する
- 手洗いで済ます
- 小型洗濯機を活用する
- クリーニングを利用する
このときに気になるのは「手間」と「コスト」です。ライフスタイルに照らし合わせてみたときに、この二点がクリアできるのなら洗濯機がなくても問題ないかもしれません。
今回の記事では、一人暮らしにおける洗濯のコストや、洗濯機を設置するメリット、一人暮らしのおすすめの洗濯機を紹介していきます。洗濯機を買うべきか悩んでいる方は、自分のスタイルに合った方法を見極めてみてください。
一人暮らしで洗濯機が必要な人
洗濯機は一人暮らしの生活において、なくてはならない家電の一つとされがちですが、実際にはその必要性は人によって異なります。一人暮らしを始める際に、洗濯機を購入するかどうかは、自分の生活スタイルや洗濯に対するニーズによって決まる重要な問題です。
洗濯頻度が高い人
まず、洗濯頻度が高い人にとっては、洗濯機は必需品と言えるでしょう。スポーツを頻繁にする人、汗をかきやすい人、または仕事で毎日ユニフォームを着用する人などは、ほぼ毎日のように洗濯が必要になります。このような場合、自宅に洗濯機があれば、都合に合わせていつでも洗濯ができ、衣類を清潔に保つことが容易になります。
洗濯にこだわりがある人
また、衣類へのこだわりが強く、特定の洗い方を好む人や、デリケートな衣類を頻繁に洗う必要がある人にとっても、洗濯機は重要です。自宅に洗濯機があれば、衣類に合わせた細かな洗濯設定を自分でコントロールできるため、衣類を理想的な状態で長持ちさせることができます。特に、ウールやシルクなどのデリケートな素材を扱う際には、手洗いモードや低温洗いなど、洗濯機の様々な機能が役立ちます。
忙しい人や不規則な生活をしている人
忙しい日々を送るビジネスパーソンや、夜勤やシフト制で不規則な生活をしている人々にとって、洗濯機は時間の節約に大きく貢献します。コインランドリーまで行く時間がない、または自分のスケジュールに合わせて洗濯をしたい場合、自宅でいつでも洗濯ができることは大きなメリットです。さらに、最新の洗濯機にはタイマー予約機能がついているものも多く、外出中や就寝中に洗濯と乾燥を完了させることが可能です。これにより、忙しい毎日の中でも衣類管理を効率的に行うことができます。
以上のように、洗濯頻度が高い人、洗濯にこだわりがある人、忙しい人や不規則な生活をしている人にとっては、洗濯機は一人暮らしの生活において非常に重要な役割を果たします。自宅で手軽に、そして効率的に洗濯ができることで、生活の質を高め、日々のストレスを軽減することが期待できるでしょう。したがって、これらの条件に当てはまる人には洗濯機は必要だと言えます。
一人暮らしで洗濯機がいらない人
一人暮らしの中で洗濯機を持つことが必ずしも全員にとって必要ではないという事実があります。特に、コインランドリーの利用が便利な環境に住んでいる人、洗濯物の量が少ない人、初期投資を抑えたいと考えている人は、自宅に洗濯機を持つ必要がないかもしれません。
コインランドリーの利用が便利な人
都市部や学生街など、コインランドリーが身近に多く存在する地域に住んでいる場合、自宅に洗濯機を持つよりもコインランドリーを利用する方がはるかに便利です。コインランドリーは24時間営業していることが多く、自分の好きな時間に洗濯ができる柔軟性を提供します。また、大容量の洗濯機や乾燥機を利用できるため、大量の洗濯物も一度に処理することが可能です。
洗濯物の量が少ない人
一人暮らしの場合、洗濯物の量はそこまで多くないことが一般的です。特に、外出が少なく家で過ごす時間が多い人や、洗濯物を溜めて一気に洗う習慣がない人は、自宅に洗濯機を持つよりもコインランドリーを週に一度利用する方が経済的で効率的かもしれません。
初期投資を抑えたい人
洗濯機の購入にはそれなりの初期投資が必要です。引っ越し頻度が高い学生や仕事の都合で短期間で転居する可能性がある人は、その都度洗濯機を購入し直すよりも、コインランドリーの利用を選択することで、初期費用や移動時の手間を抑えることができます。
コインランドリーの利用メリット
コインランドリーの最大のメリットは、コストと時間の節約にあります。洗濯機を購入して自宅で洗濯する場合、水道代や電気代などのランニングコストが発生しますが、コインランドリーではその都度の利用料金のみで済みます。また、大型の洗濯機や乾燥機を利用できるため、一度に大量の洗濯や大型の布団などの特殊な衣類の洗濯が可能です。
コインランドリーの利用デメリット
しかし、コインランドリーにはいくつかのデメリットも存在します。最も大きな問題は、外出する手間が発生することです。特に冬場や雨の日など、外に出るのが億劫になる状況では、自宅に洗濯機がある方が遥かに便利です。また、混雑している時間帯には洗濯機や乾燥機を待つ必要があり、時間のロスにつながることもあります。
結局のところ、一人暮らしで洗濯機が必要かどうかは、個人のライフスタイルや住環境、財政状況に大きく依存します。コインランドリーを利用することのメリットは明白であり、特に都市部で生活している人々にとって、その便利さは否定できません。しかし、コインランドリー利用に伴う外出の手間や待ち時間、そして天候に左右される不便さを考慮すると、自宅でいつでも洗濯ができる利便性を優先する人も少なくありません。
初期投資を抑えたい、または洗濯物の量が少ないという人々にとって、コインランドリーは経済的な選択肢となり得ます。しかし、この選択は同時に、洗濯をするための外出が必要であるという事実を受け入れることを意味します。自宅に洗濯機があれば、そのような手間を考える必要がなく、気候や外部環境に左右されることなく、自分のスケジュールに合わせて洗濯を行うことができます。
一人暮らしで洗濯機がいらないと感じる人は、自身の生活スタイルや洗濯習慣をよく理解し、コインランドリーのメリットとデメリットを総合的に考慮して決定することが重要です。また、将来的に生活環境が変わる可能性も考慮に入れ、柔軟に対応できる選択をすることが賢明です。最終的には、個々人のニーズに最適な選択を行うことが、快適な一人暮らしを実現する鍵となります。
洗濯機を使わない場合の代替方法
一人暮らしで洗濯機を使わないという選択をする場合、洗濯をしないわけにはいかないので代替え案が必要となります。この代替え方法は「手間」か「コスト」がそれなりにかかるため、負担を想像してみて平気だと感じたら洗濯機なしでのも可能といえるでしょう。
それでは早速一人暮らしで洗濯機を使わない場合の代替え法を紹介していきます。
コインランドリーを使用する
洗濯機を使わない代わりに、コインランドリーで済ませる方も多いのではないでしょうか。コインランドリーで洗濯するときのメリットとしては、大容量でも少量でも気にせず洗えることや乾燥までできることが挙げられます。対して毎回コインランドリーを使用するたびにコストがかかることや、コインランドリーまで行かなかればいけないことがデメリットとして考えられます。
コインランドリーを洗濯機の代替え法とする場合には、まず自宅の近くの移動できる距離にコインランドリーがあることが前提となるでしょう。また、洗濯中にそばにいるか、洗濯が終わったタイミングで取りに行くかしなければならず、時間的制約もあるため、その点が問題ないと考えられるかどうかもポイントとなります。
手洗いで済ます
洗濯機を使わない場合の代替え法として、洗濯を「手洗い」で済ますという方法もあります。手洗いで済ますと言ってしまうのは簡単ですが、実際にはかなりの手間はかかります。しかし、ここでポイントは「一人暮らし」ということです。一人暮らしであれば洗濯物は基本的に少ないため、毎日洗濯をおこなう必要はないかもしれません。
下着、靴下、タオルなどは簡単に手洗いできるので、お風呂に入るときなどの時間を使って洗ってしまえるのです。それに、繊細な洋服は洗濯機があっても、手洗いすることもあるので考えようによっては手洗いが当たり前になってしまえば負担とも思わないかもしれません。
しかしながらトレーナーやジーンズなどのような大きく重量がある洋服は、やはり手洗いだと大変です。
小型洗濯機を活用する
少量の洗濯物を洗える小型洗濯機を活用することも一案です。小型洗濯機は、持ち運びできるほど小さい洗濯機で、大きさも種類も商品によってさまざま。値段も約7,000円から高いものは約30,000円ほどです。
バケツのようなサイズ感で、下着や靴下などの小さな洗濯物を入れて、水と洗剤を投入してボタンを押すと洗濯を自動でしてくれます。しかし、小型というだけあって基本的には小物の洗濯しかできません。でも毎日洗う下着や靴下、シャツなど薄く小さいものであれば小型洗濯機でも十分生活できます。
ただ、トレーナー、パンツなどの洋服は小型洗濯機では洗えないので手洗いかコインランドリーを利用することになるでしょう。
◆一口に小型洗濯機といっても、様々な種類の製品が販売されています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
クリーニングを利用する
クリーニングサービスを利用することも方法の一つです。クリーニングを利用すれば、どんな洋服も家で洗うより一番きれいな仕上がりになることは間違いありません。しかしその分コストも大きくかかります。
そしてコインランドリーと同様、自分の生活範囲にクリーニング店があるかどうかも時間や効率に関わってきます。クリーニングの利用を現実的に考えると、下着や靴下、タオルなどの頻繁に使う小物は手洗い、または小型洗濯機で対応して、洋服類をクリーニングに出すという形になるでしょう。
一人暮らしにおける洗濯機のコスト
それではここで気になる洗濯のコストについて考えてみましょう。洗濯機を購入して使用する場合にかかるコスト、コインランドリーを使用するときにかかるコストをそれぞれ試算してみます。このコストと自分のライフスタイルを考慮してどちらが効率的でどちらが自分のライフスタイルに合っているかを考えてみましょう。
洗濯機の使用にかかるコスト
1回の洗濯にかかるお金を正確に出そうとすると、「1回の電気料金+1回の水道料金+1回の洗剤代+1回の洗濯機の減価償却費」が洗濯機の使用にかかるコストとなります。しかし最後の減価償却費は難しいところなので購入したときの金額を考慮していきます。洗濯頻度は、だいたい平均的に2、3日に1回洗濯するという前提で考えます。
まず洗濯機を使用する電気代は、1回あたり約2円です。水道代に関しては、洗濯機の機種や容量などで1回あたり20円~40円と差異があります。また回数によっても大きく差があり、住んでいる地域によっても水道料金には結構差があります。
そのためここでは、1回分の水道代を30円とします。電気代を合わせると32円となり、毎日洗濯すると1ヶ月で1,080円。これが2日に1回の場合は540円です。2日に一度を基本とすると1ヵ月540円であれば1年間で6,480円となります。
6,480円はランニングコストで、最初に洗濯機を購入する金額は選ぶものによって変わりますが、一人暮らしサイズであれば平均30,000円なので、それの減価償却の値段がプラスされることになります。
コインランドリーの使用にかかるコスト
それでは次にコインランドリーを使用する場合のコストを考えて行きましょう。コインランドリーの平均的な利用料金は、洗濯1回につき300~400円です。しかし乾燥機を多く使ったりすると費用も変わってきます。また見えない金額として、コインランドリーまで足を運ぶ必要があり、それも費用の一つと言えるでしょう。この費用は換算しづらいのですが、時間がコストと考えておきましょう。
大きな洗濯乾燥機を使わないということにして、コインランドリーの一番低い価格帯で試算していきます。一回の洗濯にコインランドリーを使う費用を400円とします。そしてコインランドリーを使用する頻度を、1週間に一度とすると、一回400円・1ヵ月で1600円となります。そうすると年間約19,200円かかる計算になります。
この換算だと、洗濯機では6,480円、コインランドリーは19,200円なのでコインランドリー使用のランニングコストは2倍強以上かかることがわかります。
このことから、基本的にはコインランドリーより、自宅の洗濯機を使用した方が安いと言えます。洗濯機よりコインランドリーで洗濯したほうがお得な人は、1年以内で引っ越す人、まとめ洗濯をしたい人、コインランドリーの場所が便利な人だと言えるでしょう。逆に長期で住む人は洗濯機のほうがコスパは確実に良いと言えます。
◆1年以内で引っ越す方には、洗濯機のレンタルサービスもおすすめです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
洗濯機を設置するメリット
前述しましたが、1年以内に引っ越す短期間滞在であればコインランドリーでも損はしません。しかし2年以上滞在するなら最初に洗濯機を購入したコストは、元を取れますので確実に洗濯機を設置したほうがお得になります。
ここでは多少の初期費用が掛かると言えど、洗濯機を設置することのメリットを解説していきます。
短時間かつ自動で洗濯ができる
洗濯機が自宅にある場合、短時間かつ自動で洗濯ができます。洗濯機が家にあるので、コインランドリーに行く、クリーニングに行く時間がとられません。そして手洗いすることなく自動で洗濯機が洗うため手間がかからないのと、その待ち時間に他のことができます。
一般的に約30~40分程で洗濯は完了します。干すのが面倒だと感じる人は、乾燥機能が付いたものを選ぶと、干す作業も省略できるので、さらに便利かもしれません。
洗濯機が自宅にあることで、生活が効率的かつ自身の手間がかからないという大きなメリットがあります。
自由な時間にいつでも洗濯できる
自宅に洗濯機があることで自由な時間に洗濯ができます。休みの日、仕事の後、夜中、早朝、自分の都合の良いタイミングで洗濯の量を確認しながら洗濯ができるメリットがあります。
例えばクリーニング屋さんだと開店、閉店の時間や取りに行く期日が決められますので、自由度が下がります。コインランドリーは24時間のところが多いですが、女性だと夜中に一人で行くのは危険があります。さらにコインランドリーのある場所によっては、遠いと夜にいくのも億劫になったり疲れている時に行く気になれなかったりと、やはり面倒に感じがちです。
その点、洗濯機が自宅にあれば自由な時間、都合の良い時間にいつでも洗濯ができるので、気軽に洗濯ができるでしょう。
◆夜中や早朝でも気にせず使える一人暮らし向けの静かな洗濯機は、こちらの記事でご紹介しています。選び方についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
一人暮らしにおすすめのお手頃な洗濯機
一人暮らしの洗濯機で小さいコンパクトサイズで多機能のものも多く販売されています。機能も十分でコストも抑えてさらにランニングコストの水道や電気代などの節約にもつながるものもあります。
早速、一人暮らしにおすすめの洗濯機を紹介していきますが、それぞれの特徴も大きさ・容量も違いますので、自身のライフスタイルや自宅に合わせてチェックしてみてください。
ハイアール JW-U45B
この製品の一番の特徴は、標準水量が73Lと、4kgクラスにおいて業界トップクラスの節水力です。幅526×奥行500×高さ890のコンパクトサイズで高機能である点も魅力的。以下のような機能が東亜氏されています。
- お急ぎコース10分
- しわケア脱水
- 除菌コース搭載
- 白さ追求コース搭載
- 洗えるスーツコース
- 香りアップコース
忙しい人にピッタリのお急ぎコースでも十分綺麗になる洗浄力。さらにさまざまな目的に合わせた洗濯コースが充実しています。さらに業界トップクラスの節水に加え、ふろ水ポンプコントロール機能でさらに水道代を節約できる一人暮らし向きの洗濯機です。
AQUA AQW-S4P
繊維の奥から細かい汚れを落としつつも、繊細な衣類を傷めないようもみ洗いで洗浄してくれる洗濯機。幅525×奥行500×高さ890(mm)とコンパクトながら4.5㎏の容量で十分な量を洗濯できます。機能の特徴は以下の通りです。
- 布傷みを抑えてしっかりもみ洗い「3Dアクティブ洗浄」
- 繊維の奥から汚れを落とす「高濃度クリーン浸透」
- 見やすく使いやすい「お好み設定&残時間表示」
比較的安い値段で購入できる洗濯機なのに、洗浄力の強さは抜群です。
サンコー 別洗いしま専科3 STTWAMN3
コンパクトな二層式の小型洗濯機で。大型洗濯機まではいらないと考える人でも、ちょっとした洗濯物を自動で洗える便利な洗濯機です。別洗用洗濯機としての使用もされており、コンパクトなサイズ感も特徴です。サイズは幅560×奥行き640×高さ370(mm)で重量は11kg。機能の特徴は以下の通りです。
- 簡単な操作パネルで洗濯のコース
- 洗濯しながら同時に脱水して洗濯時間を効率的に短縮
- コンパクトで小型なのでどこにでも置ける
- 必要な分量だけ使えるので節約できる
大型洗濯機のようなたくさんの機能はありませんが、値段が安く少しの隙間でも置くことができるコンパクトさは魅力的です。さらに必要な分量のみを洗うので、時間も水も節約できます。やっぱり大型洗濯機はいらないけど、手洗いは面倒くさいと考える人は、このような小型洗濯機でも十分かもしれません。
◆二層式洗濯機のメリットについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
一人暮らしでも洗濯機があった方が便利
「一人暮らしでは、洗濯機がなくてもいいのでは?」と考える人も少なくないかもしれませんが、コインランドリーやクリーニングを使用すること考えると、圧倒的に安く便利であることに変わりはありません。コストと時間を考慮すると、基本的には洗濯機があったほうが良いでしょう。
しかしながら、1年以内で引っ越しするような短期滞在であれば洗濯機を購入せず、コインランドリーなどでを使用してもコスト的には損はしないでしょう。しかし2年以上滞在するなら、一人暮らしでも洗濯機があったほうが確実に便利です。自分の好きな時間に洗濯ができて、短時間かつ自動で洗濯ができます。さらに一人暮らし用の洗濯機も、現代のものは機能が多彩で洗浄力も十分、そして節水・節電などの節約機能にも優れています。
ちょっとした手洗いを自動化できる小型洗濯機を使うのも便利です。自身のライフスタイルと照らし合わせて自分に合った洗濯機や洗濯方法を選びましょう。