iPhoneとiPadを同期すれば、iPhoneに入れている連絡先や写真、アプリなどをiPad側でも使用することができてとても便利です。ですが、同期を解除した場合の影響については知っていますか?
この記事ではiPhoneとiPadの同期解除による影響や、具体的な解除方法を詳しく解説します。
iPhoneとiPadの同期解除方法
iPhoneとiPadの同期を解除させる方法は2つあります。同期の解除する手順のほか、写真を同期した際の解除方法や、解除後のデータ管理方法について解説していきます。
同期解除の際の注意点
同期はお互いのデバイスの情報をやり取りするため、解除する際には抑えておくべき注意事項があります。以下の点を守ることで安全に同期を解除することができるため、参考にしてみてください。
- 同期解除前に重要なファイルはバックアップしておく
- 万が一ファイルが消えてもいいように、重要なファイルについてはバックアップを取っておくようにしましょう。
iPhoneとiPadのアプリ同期解除方法
iPhoneとiPadのアプリの同期を解除させる方法は以下のとおりです。一括で削除する方法と、個別に削除する方法があるため、シチュエーションに合わせて行うようにしましょう。
- 一括解除
- iPhone側で「設定」>「App Store」>「自動ダウンロード」から「App」と「Appのアップデート」をオフにします。
- iPadで行う際も同じ手順で設定を変更しましょう。
- 個別に解除
- iPhoneの「設定」>「Apple ID」>「iCloud」から、同期させたくないアプリをオフにします。
- iPad側で行う際も同じ手順で設定を変更しましょう。
写真同期解除の具体的な方法
iPhoneとiPadを同期させることによって、iPhoneで撮った写真をiPadでも見ることができるため家族間で簡単に思い出を共有することができます。
ですが、中には見られたく無い写真があるため写真の同期を解除したいという方もいるのではないでしょうか。
以下は写真の同期を解除する方法です。
- iPadでiCloud写真をオフにする
- iPadの「設定」アプリに移動します。
- 「自分の名前」をタップして「iCloud」を選択します。
- 「写真」を検索して、「iCloud写真」をオフにして、写真の同期を解除します。
- Apple IDを別アカウントにする
- 写真のみの同期を解除する方法の他に、全く別のApple IDと同期させることによって写真の同期を解除する方法もあります。
- ただし、この方法だと写真以外の同期も解除されるため注意が必要です。
同期解除後のデータ管理
iPhoneとiPadの同期を解除した後のデータ管理にはいくつかのポイントがあります。
以下に注意すべき事項をまとめました。
- バックアップ
- 同期解除前に重要なデータはバックアップしておくことをおすすめします。特に写真や重要なファイルは別の場所に保存しておくことで安心です。
- データの整理
- 同期解除後、iPhoneとiPadで別々にデータを管理することになります。必要なデータは適切なデバイスに保存し、不要なデータは削除して整理しましょう。
- 写真データの取り扱い
- 写真データはiCloudフォトライブラリを使用して同期させることもできますが、同期解除した場合は各デバイスごとに写真を管理することになります。写真を整理し、必要なものを選んで保存してください。
- アプリの再インストール
- 同期解除後、アプリは自動的には再インストールされません。必要なアプリはApp Storeから個別に再インストールしてください。
iPhoneとiPadの同期は、2つのデバイス間だけで行われているように見えますが、実際には間にAppleを経由しています。データは暗号化されていますが、情報が一旦外部に流れるリスクがあります。同期解除を検討する際には、情報流出の可能性を考慮しましょう。
同期解除による影響と対処法
iPhoneとiPadの同期解除を行うと、これまでやり取りをしていたデータの同期が停止されます。それにより生じる具体的な影響と対処法については以下のとおりです。
同期解除後にデータは消えるのか
iPhoneとiPadの同期を解除した際に、データが消えることはありません。ただし、同期を解除するとiCloud上でデータを閲覧できなくなることがあります。
ですが、再び同期を行えばデータを閲覧できるようになります。同期を解除する際の対応策として、以下の設定を見直すことができます。
- iCloudへの同期アプリを見直す
- iCloudに設定されているアプリを確認し、不要な同期を解除します。例えば、メモ帳の同期を解除することで、メモ帳のiCloud同期が解除されます。
- 写真の同期を解除する
- iCloudの設定から写真の同期をオフにします。共有アルバムや共有ライブラリも解除しておくと良いでしょう。
- アプリや音楽、オーディオブックの同期をオフにする
- 不要なアプリや音楽、オーディオブックの同期を解除します。
- ハンドオフ機能をオフにする
- iPhoneとiPadのハンドオフ機能を無効にすることで、同期を防ぎます。
同期解除後のアプリの再インストール方法
アプリの同期を解除すると、これまでiPadでも使えていたアプリの使用ができなくなります。再びアプリを同期させたい場合には以下の手順を行う必要があります。
- App Storeを開く
- まず、iPhoneまたはiPadのホーム画面から「App Store」を開きます。
- 購入済みアプリを探す
- 画面の上部にある「サインイン」ボタンまたはプロフィール写真をタップし、「購入済み」を選択します。
- ファミリー共有を使用している場合は、自分が購入したアプリを選択するか、家族の名前を選んで購入したコンテンツを確認できます。
- 再ダウンロード
- 「この [デバイス] 上にない」をタップして、再インストールしたいアプリを探します。
- 該当のアプリを見つけたら、「ダウンロードボタン」をタップして再ダウンロードを開始します。
写真データの保護方法
iPhoneとiPadの写真データを同期させる際に、プライバシーを保護やストレージを節約について気になる方もいるのではないでしょうか。iPhoneとiPadの写真同期を解除して、写真の同期を防ぐ方法の中にFoneToolを使用する方法があります。
FoneToolの特徴
- FoneToolは、写真のバックアップや転送を行うことが可能なiOS端末に対応しているソフトであり、iPhoneとiPad間で写真を簡単に同期するためおすすめのツールです。
写真データを移す手順
- FoneToolをダウンロードして、LightningケーブルでiPhoneをコンピュータに接続します。
- FoneToolを実行し、「データ転送」>「iPhoneからPC」をクリックします。
- 写真を選択して転送することで、写真をパソコンに保存できます。
- ソースiPhoneを抜いて、ターゲットiPadをパソコンに接続し、「データ転送」>「PCからiPhone」をクリックして写真をiPadに転送します。
初期化の注意点と具体的手順
iPhoneやiPadを初期化する際の注意点と具体的な手順をご説明します。初期化は、工場出荷時の設定に戻すことで、デバイス上の設定やデータがすべて消去され、最新バージョンのiOSやiPadOSがインストールされます。以下の手順を参考にしてください。
- データのバックアップ
- 初期化する前に、デバイスのデータを保存しておきたい場合は、バックアップを作成してください。
- 「設定」>「[ユーザ名]」>「探す」の順に選択し、「iPhoneを探す」をオフに切り替えてください。
- コンピュータを使って初期化
- Macの場合
- Finderを開く
- デバイスをコンピュータに接続する
- デバイスが表示されたら選択し、「デバイスを復元」をクリック
- Windowsの場合
- Appleデバイスアプリを開く
- デバイスをコンピュータに接続する
- デバイスが表示されたら選択し、「デバイスを復元」をクリック
- Macの場合
- 確認と実行
- 確認画面が表示されたら、「復元」をクリックします。
- デバイスが再起動し、工場出荷時の設定に戻ります。
注意点
- 初期化するとデバイス上のすべてのデータが消去されます。必要なデータは事前にバックアップしてください。
- eSIMは初期化しても削除されないため、eSIMを削除したい場合は手動で消去する必要があります。
iPhoneとiPadの同期のメリット・デメリット
iPhoneとiPadの同期化にはメリットとデメリットが存在します。簡単にデータを双方のデバイスで共有することができるメリットのほか、生じるデメリットを以下にまとめます。
同期することのメリット
iPhoneとiPadを同期することには、さまざまなメリットがあります。例えば、データ共有やApple純正アプリのデータ引き継ぎなどが挙げられます。
その他にもメリットについては以下のとおりです。
- データ共有: iPhoneとiPadの複数のデバイス間でデータを共有できます。例えば、写真や動画をiPhoneで撮影してiPadでも閲覧できます。
- Apple純正アプリデータの引き継ぎ: カレンダー機能などのApple純正アプリのデータを同期できます。
- 紛失時の位置特定: 片方を紛失しても、iPhoneを探す機能を使えばどこにあるかが分かります。
- 遠隔ロック: 遠隔でiPhoneにロックをかけることもでき、セキュリティ面も安心です。
同期することのデメリット
iPhoneとiPadを同期化させることに多くのメリットが存在しますが、その反面、同期にはいくつかのデメリットも存在します。
以下に、iPhoneとiPadの同期を検討する際の注意点をご紹介します。
- iCloudストレージ消費: 同期にはiCloudのストレージを使用し、5GB以上のバックアップは有料となります。
- モバイル通信量の増加: 動的に同期する際にかなりのモバイル通信を利用します。
同期解除後のデータバックアップ方法
iPhoneとiPadを同期解除した後、データをバックアップする方法はいくつか存在します。以下は簡単にデータをバックアップする方法の一例です。
- iTunesを利用する方法
- パソコンにiPhoneを接続します。
- iTunesを起動し、デバイスが表示されたら、デバイス名をクリックします。
- 「バックアップ」をクリックして、データをバックアップします1.
- iCareFoneを利用する方法
- iCareFoneを起動し、USBケーブルでiPhoneをパソコンに接続します。
- 「バックアップ&復元」をクリックし、バックアップするファイルを選択します
まとめ
iPhoneとiPadの同期は簡単に写真やアプリを相互的に利用することができます。また、簡単に解除することもできるため、自由にiPhoneのデータを自由にiPadと共有が可能な便利な機能です。
その反面、同期にはいくつかの懸念点やデメリットも存在するため、よく理解したうえで利用することが重要です。ですが、同期を解除したことが原因でデータが無くなる心配はないため、安心して同期を解除することができます。