冷蔵庫の電源をすぐに入れてしまった!ダメな理由と対処法を解説

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冷蔵庫の電源をすぐに入れてしまった!ダメな理由と対処法を解説

新しい冷蔵庫を家に迎えたときや、引っ越しなど運搬をした後などは、食材をなるべく早く冷やしたいと考え、冷蔵庫の電源をすぐに入れてしまいがちです。

しかし、この行動が冷蔵庫に予期せぬトラブルを引き起こす可能性があるかもしれないことをご存じでしょうか。

本記事では、購入後や運搬後など、電源を切った状態の冷蔵庫にすぐ電源を入れることのリスクについて、なぜそれが良くないのかの理由とあわせて対処法も詳しく解説します。

日々の食生活を支える重要な家電である冷蔵庫を長く使うためにも、安全に使用する参考にしてください。

この記事でわかること

  • 新しく冷蔵庫を設置した際に電源をすぐに入れてしまったとしても、大抵は問題ない
  • 運搬中に横倒しや大きく傾けてしまった場合には、冷媒が流れ出る可能性があるため、一定の時間静置する必要がある
  • 電源を入れてから庫内が十分に冷えるまでは、12~24時間程度かかる

冷蔵庫の電源をすぐ入れたらダメなの?

冷蔵庫の電源をすぐ入れたらダメなの?

食材を新鮮に保管するためにも、冷蔵庫の電源はなるべく早く入れて、冷蔵や冷凍を行ないたいですよね。

そもそも、なぜ冷蔵庫の電源をすぐに入れることがだめだと言われているのでしょうか。

冷蔵庫の設置後すぐに電源を入れることが推奨されていない背景には、冷蔵庫の内部構造や仕組みに理由があります。

大型家電の冷蔵庫は、簡単に買い替えられるような価格や大きさではありません。

購入した冷蔵庫をできるだけ長く故障させずに使用するためにも、すぐに電源を入れてはいけない具体的な理由とそれに基づいた正しい対処法を知っておきましょう。

◆以下の記事で、長持ちしやすいおすすめの冷蔵庫について取り上げています。参考にしてみてください。

電源をすぐに入れたらダメな理由

冷蔵庫の電源をすぐに入れることが推奨されていない主な理由は、内部の冷媒回路に関連しています。

冷蔵庫は、冷媒と呼ばれる特殊な液体を用いて冷却を行なう仕組みです。

この冷媒はコンプレッサーの中で圧縮され、高温高圧のガスに変わって冷蔵庫全体を冷やすために循環します。

運搬中に冷蔵庫本体が傾いたり揺れたりすると、冷却システム内部の冷媒がコンプレッサーから流れ出てしまう可能性があり、コンプレッサーへ戻るまでには冷蔵庫を水平な状態で静置する必要があるのです。

冷媒が正しい場所にないとコンプレッサーが正常に機能しないため、冷蔵庫の冷却効率が著しく低下します。

電源を入れるまでに必要な待ち時間

冷蔵庫内の冷媒が正しく機能するためには、冷蔵庫を移動した後や新しく設置した後などに、一定の時間を置くことが必要です。

冷蔵庫の運搬中、特に本体が横にされた場合はには、冷媒が本来の位置から移動してしまうことがあります。

冷媒は冷却効果を司る大切な役割を担っているため、この冷媒が適切な位置に戻るまで時間が必要です。

冷蔵庫を運搬・設置した後には通常であれば2時間、もし本体を大きく傾けたり横にしてしまったりした場合には24時間程度、冷蔵庫の電源を入れずに静置させましょう。

待ち時間を設けないとコンプレッサーに負担がかかって故障の原因にもなり、冷蔵庫の寿命を短くしてしまう恐れがあります。

冷蔵庫の電源をすぐ入れてしまったときの対処法

冷蔵庫の電源をすぐ入れてしまったときの対処法

すぐに電源を入れちゃいけないと知らなくて、電源を入れてしまったんだけど大丈夫かな?

もし冷蔵庫を運搬してからすぐに電源を入れてしまった場合、まずは電源をすぐに切ってプラグをコンセントから抜いてください。

冷蔵庫内部の冷媒が適切な位置に戻るには、およそ2〜4時間ほど水平な状態で静置しなければなりません。

静置時間が経過したら再び電源プラグをコンセントに挿し、冷蔵庫の電源を入れましょう。

電源を入れた後は、特に初めの数時間は冷蔵庫の動作状態を注意深く観察してください。

もし冷蔵庫から異音が聞こえたり庫内が冷えなかったりする場合は、修理業者などに相談することをお勧めします。

特に気を付けないといけないケース

特に気を付けないといけないケース

冷蔵庫の掃除をしただけで動かしていないんだけど、それでもすぐに電源を入れちゃいけないのかな?

冷蔵庫の設置や移動後に電源をすぐに入れるのは、庫内の冷媒回路が正しく機能しなくなる可能性があるからということが分かりました。

ここからは、特にどんな状況下の場合に冷蔵庫の電源を入れるタイミングに気を付ければいいのかについて解説していきます。

以下で説明するケースに当てはまるときは、設置後にすぐ電源を入れず、一定時間を空けてから冷蔵庫を稼働させましょう。

専門業者ではない人が運搬した場合

引っ越し作業において冷蔵庫を運搬する場合、専門の業者にお願いすれば扱いに慣れているためきちんと水平にした状態で運んでくれます。

しかし、場合によっては一般の人が運搬する状況もあります。

荷物の少ない単身の引っ越しなどで、家族や友人の手を借りて引っ越し作業を行なう場合などです。

冷蔵庫は冷却システムの特性上、立てた状態で運ぶ必要があります。

運ぶ際には可能な限り傾けずに、必ず立てた状態で移動させてください。

設置後は、冷蔵庫をその場で最低2時間以上静置し、内部のオイルがコンプレッサーに戻る時間を確保することが望ましいです。

その後、安全に電源を入れる前に、冷蔵庫の内部状態を確認し、異常がないことを確認してください。

冷蔵庫を横倒しにして運んだ場合

搬入経路などの事情から、冷蔵庫を運ぶ際に横倒しにして運んだ場合には特に注意が必要です。

若干傾く程度ならまだしも、完全に横倒しにしてしまうと内部の冷却システムが正常に機能しないリスクがかなり高まります。

横倒しにして運んでしまった場合には、横にした状態から立て直した後、最低でも24時間は水平に設置してから電源を入れましょう。

傾いたときよりも長い時間をかけて、冷媒を確実にコンプレッサー内へ戻す必要があります。

運搬の際はどうしてもの場合を除いて冷蔵庫を横倒しに運ぶことは避けて、なるべく水平を保つよう立てて運んでください。

電源を入れてから庫内が冷えるまでの時間目安

電源を入れてから庫内が冷えるまでの時間目安

冷蔵庫の電源を入れてからすぐに食材を入れちゃいけないと聞いたけど、どのくらい経ったら入れてもいいの?

冷蔵庫の設置後、もしくは長時間の停止させた後の再稼働時には、庫内が適温度に冷やされるまで一定の時間が必要です。

食材などを入れる前に冷蔵庫の内部が達するべき基準温度は、一般的に冷蔵室で約4°C、冷凍室で約-18°Cです。

モデルの性能や設置環境にもよりますが、電源を入れてからこの温度に達するまでの平均的な時間は、約12時間から24時間とされています。

機能性にすぐれたモデルであれば、より早く基準温度に達します。

庫内をすばやく冷やすには、直射日光のあたる設置場所を避け、通気性が良好であることがポイントです。

そして冷蔵庫内の物を整理し、空気の流れを妨げないようにしましょう。

空の状態で電源を入れれば、内部に物がない分さらに早く冷却されます。

庫内の冷え具合が中途半端な状態で食材を入れると傷む原因になるので、きちんと冷えてから食材を収納しましょう。

電源を入れても冷えない理由と対処法

電源を入れても冷えない理由と対処法

冷蔵庫を運搬した後に電源を入れてもなかなか冷えないときの主な理由は、運搬中の取り扱いに起因することが多いです。

正しい対処法を実施しないと、冷蔵庫の性能に長期的な影響を及ぼす可能性があります。

ここからは、運搬後に冷却が不十分な状態になる原因と、それを解決する対処方法を詳細に解説していきます。

機械の故障だと焦って修理連絡をする前に、以下の対処方法を試してみてください。

冷却装置が安定していない

電源を入れても十分に冷えない原因のひとつに、冷却装置がまだ安定していないことがあります。

特に本体が横にされて運ばれた場合、内部の冷却液が移動して冷却システムが正常に機能していないという可能性が高いです。

傾いた状態で運ばれていれば最低2時間以上、横倒しに運ばれていたら24時間は静置させて冷媒を本来の位置に戻しましょう。

十分な時間をかけて静置させても庫内が冷えない場合は、冷蔵庫の設定温度も確認してみてください。

運搬作業中に温度つまみなどがずれている可能性もあります。

また、通気口が塞がれていると冷気が庫内に行き渡らないので、通気口の近くに食材があればどかしておきましょう。

冷蔵庫の設置場所が悪い

冷蔵庫がきちんと冷えない原因に、設置場所の問題があります。

冷蔵庫の設置場所は、直射日光が当たる場所や熱源近く、または通気の悪い場所を避けてください。

これらの条件が満たされない場所に冷蔵庫を置くと、外部からの熱が冷蔵庫の内部温度を上昇させ、冷却機構が正常に働かなくなるため、エネルギーの無駄遣いにつながりかねません。

冷蔵庫を壁にぴったりと設置せず、少し空間を持たせることで、空気の流れがスムーズになり、冷却機能が効率的に作用するようになります。

設置場所をあらためる際には、冷蔵庫の位置もあらためて見直してみましょう。

放熱スペースをきちんと空けていない

冷蔵庫の周囲に十分な放熱スペースが確保されていないと、冷蔵庫の性能に大きく影響します。

また、冷蔵庫の周囲に十分な放熱スペースを確保することもポイントです。

冷蔵庫の背面には最低でも10cm、側面には5cmの隙間を空けておくと、冷蔵庫から発生する熱が効果的に放散され、内部の冷却効率が向上します。

放熱スペースが確保されていない場合、冷蔵庫が発する熱が効率よく外に逃げずに内部温度が下がりにくくなります。

冷蔵庫の構造上、放熱スペースの確保が不要で、背面を壁にぴったりつけて設置できるスリムモデルもあります。

各モデルによって推奨される放熱スペースは異なるので、取扱説明書などから確認してください。

◆以下の記事で、必要な放熱スペースについて解説しています。参考にしてみてください。

冷蔵庫の電源をすぐ入れてしまってもほとんどの場合は大丈夫!

冷蔵庫の電源をすぐ入れてしまってもほとんどの場合は大丈夫!

本記事では、冷蔵庫の電源をすぐに入れてもいいのかどうかについて解説してきました。

冷蔵庫の掃除や霜取りなどで電源を切って再び電源を入れるなど、基本的に冷蔵庫の電源はすぐに入れても問題ありません。

引っ越しなどの運搬直後、冷蔵庫本体が傾いたり横倒しにされたりしてしまったときには注意が必要です。

冷蔵庫が傾くとコンプレッサー内の冷媒が適切な位置からずれてしまうので、最低でも2時間後、長時間横倒しにしてしまった場合には1日程度は静置させてから電源を入れましょう。

しかし近年の冷蔵庫はその設計が改良され、少々の取り扱いミスであれば影響のない設計がされています。

もし電源を入れた後に冷蔵庫が正常に機能しなくても、故障かと焦らずに本記事で紹介した対処法を試してみると、ほとんどのケースで問題が解決するでしょう。

電源を入れてからなかなか庫内が冷えない場合には、冷蔵庫が直射日光の当たる場所に置かれていないか、設定温度が高くなっていないかを確認してみてください。

正しい運搬方法と取り扱い方法を知っておき、冷蔵庫を長く大切に使いましょう。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

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