これからテレビを購入しようと考える場合、利便性にこだわることも大切なポイントではないでしょうか。
特に、忙しくてリアルタイムで番組を見ることができない場合、録画機能が内蔵されたテレビは便利です。
しかし、録画機能を内蔵したテレビにはいくつか種類があり、その違いが分かりにくいものですよね。
ここでは、ブルーレイ内蔵一体型テレビの特徴や、その他の録画機能付きテレビとの違いについてご紹介します。
ブルーレイ内蔵一体型テレビを選ぶメリットはもちろん、多くの方が心配している「壊れやすいの?」という疑問にもお答えします。
あなたにおすすめのブルーレイ内蔵一体型テレビの選び方も見ていきましょう。
ブルーレイ内蔵一体型テレビとは?
ブルーレイ内蔵一体型テレビは、録画機能付きテレビの1種です。
録画機能付きのテレビなら、好きな番組を録画しておいて自由な時間に視聴することが可能。
お仕事や家事、勉強などで忙しい方にも便利な機能で、多くの方に選ばれています。
録画機能付きテレビにはいくつかの種類があるため、まずはそれらの違いを押さえておきましょう。
録画機能付きテレビの種類
録画機能付きのテレビは、3つの種類があります。「ハードディスク(HDD)を外付けするタイプ」と「ハードディスク内蔵タイプ」、「ブルーレイディスク内蔵一体型タイプ」です。
ハードディスク(HDD)を外付けするタイプ
録画機能付きのテレビのなかで、最も多いタイプです。
外付けなので、録画して溜めておきたい容量に合わせて選ぶことができ、容量が足りないと思えばより大容量のものに変更することができます。
テレビ本体にかかる費用は安く抑えることも可能ですが、HDDを別途購入しなければなりません。
◆ハードディスクを外付けして録画したい人は、以下の記事を参考にしてくださいね。
ハードディスク(HDD)内蔵タイプ
テレビにHDDが内蔵されており、別途購入しなくても録画することができます。しかし、最近はあまり販売されておらず、選択肢は少なめと言えるでしょう。
HDDをつなげるコードがないぶん、すっきりとした状態で設置できます。
ブルーレイ内蔵一体型タイプ
テレビ本体に直接ブルーレイディスクを入れることができるため、ブルーレイDVDの鑑賞も1台で行えます。
録画した番組をダビングすることも可能です。HDD内蔵型のタイプに含まれるため、より数は少なく選択肢もあまり豊富ではありませんが、使い勝手に満足している方は多いようです。
価格設定はやや高めの傾向にありますが、外付けHDDの購入費用やブルーレイレコーダーを別途用意することを考えると、想定内の価格とも言えるでしょう。
HDDの容量はどれくらい必要?
せっかく録画機能付きのテレビを購入しても、自分にとって十分な容量が確保されていない場合、満足に撮り溜められないといった問題が出てきます。外付けHDDでも、内蔵HDDでも、特に気にかけておきたいのが容量です。
録画機能付きテレビのHDD選びでおすすめの容量は、1TB~3TB(テラバイト)です。目安としては、地デジ放送なら1TBでおよそ129時間の録画が可能。4K放送なら65時間程度の録画ができます。この計算でいくと、1TBなら地デジ放送のドラマ(10話と仮定)が12作品程度録画できますね。
しかし、特別番組など長時間番組の録画が多い方や、ほとんどテレビ番組は録画で溜めて一気に見るという方は、2TB以上の方が安心かもしれません。ご自身の使い方を考慮して選ばれることをおすすめします。
ダブルチューナーは必要?
チューナーは複数搭載されたものがおすすめです。チューナーがシングルかダブルかによって、使い勝手は大きく変わります。
もし、シングルチューナーだった場合、HDDで録画中の番組以外を見ることができません。録画は外出中に限るといった場合には問題ないかもしれませんが、見たい番組の裏番組を録画したいときは不便です。
ダブルチューナーのテレビなら、録画中に他の番組の視聴ができるため、こうした不便さを感じることはありません。したがって、ダブルチューナーの方が無難と言えるでしょう。
◆テレビチューナーについてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事をチェックしてくださいね。
ブルーレイ再生時の高画質再現性
ブルーレイ内蔵一体型テレビは、ブルーレイディスクからの高解像度映像をフルに活用することが可能です。通常、ブルーレイの映像は1080pまたは4Kといった高解像度ですが、ブルーレイ内蔵テレビはこの高画質映像を最大限に活用することができます。テレビの解像度もまた高解像度であれば、ブルーレイ映像を映し出す際には最高の画質を再現することが可能です。
さらに、ブルーレイ内蔵一体型テレビには、様々な便利な機能が備わっています。例えば、USBポートやHDMIポートがあり、外部機器を接続することができます。また、スマートフォンやタブレットと接続することで、コンテンツをテレビで再生することもできます。
さらに、ブルーレイ内蔵一体型テレビは、音声にもこだわっています。多くの機種では、「Dolby Atmos」や「DTS:X」などの最新のサラウンドサウンド技術を採用しており、臨場感あふれる音質を実現しています。
このように、ブルーレイ内蔵一体型テレビは、高画質映像を楽しむだけでなく、様々な機能を備え、臨場感あふれる映像体験を提供してくれます。
内蔵スピーカーの音質と出力
多くの一体型テレビには内蔵スピーカーが備わっています。これらのスピーカーは一般的にテレビ本体の設計に最適化されているため、テレビの大きさや形状に合わせて音を出力することができます。また、ブルーレイのサラウンドサウンドを支える高音質な音響も再現可能です。しかし、映画鑑賞などでより高品質な音を求める場合には、外部のサウンドバーやスピーカーシステムの利用を考慮すると良いでしょう。
さらに、外部のサウンドバーやスピーカーシステムを使用することにより、より迫力のある音響体験を得ることができます。外部のスピーカーシステムは、内蔵スピーカーの音質を上回る高音質な音を再生することができます。また、外部のサウンドバーは、より広い音場を再現することができます。
また、外部のサウンドバーやスピーカーシステムを使用する場合、接続方法にも注意が必要です。一般的に、光デジタルケーブルやHDMIケーブルを使用することが多いですが、テレビの種類によっては接続方法が限られる場合があります。そのため、事前にテレビの仕様を確認し、適切な接続方法を選択することが重要です。
◆以下の記事では、テレビ用スピーカーのおすすめをご紹介しています。気になる人はぜひ参考にしてくださいね。
ブルーレイ内蔵一体型テレビと外付けブルーレイの比較
以下では、ブルーレイ内蔵一体型テレビと外付けブルーレイの違いについて詳しく説明します。まず、ブルーレイ内蔵一体型テレビは、外付けのブルーレイを購入する必要がなく、設置が簡単です。また、一体型のテレビとブルーレイが統合されているため、スペースを節約することができます。
一方、外付けブルーレイは、テレビと別々に購入する必要がありますが、一体型テレビよりも高速で稼働し、より高品質な映像を提供することができます。また、外付けブルーレイは、テレビとの接続が容易で、カスタマイズ性が高いため、より多くの機能を追加することができます。
以上のように、ブルーレイ内蔵一体型テレビと外付けブルーレイにはそれぞれ長所と短所がありますが、どちらを選ぶかは、個人的な好みや用途によって異なります。
接続方法と利便性の比較
ブルーレイ内蔵一体型テレビの最大の利点は、その利便性です。外部のブルーレイを接続する必要がないため、テレビ一台で映像と音声の再生が可能です。これは、配線の手間を減らすだけでなく、スペースも節約できます。しかし、それだけでなく、ブルーレイ内蔵一体型テレビは、外付けブルーレイを購入するよりもコストが高い場合があります。
一方、外付けブルーレイは、接続や設定が必要ですが、一部の高機能モデルではブルーレイ内蔵一体型テレビよりも高度な再生機能を提供することが可能です。また、外付けブルーレイには、追加のポートがある場合があります。これにより、テレビに接続できるデバイスの種類が増え、より多くの機能を実現できます。
さらに、外付けブルーレイは、将来的にアップグレードすることができます。例えば、新しい再生フォーマットが登場した場合、外付けブルーレイをアップグレードすることで、新しいフォーマットに対応できます。これに対して、ブルーレイ内蔵一体型テレビでは、アップグレードすることはできません。
コストと機能面での比較
ブルーレイ内蔵一体型テレビには、通常、外付けブルーレイと比較して初期費用が高くなる傾向があります。しかしながら、一体型テレビは、スペース節約のメリットや利便性を考慮すると、その価格差は十分に理解できるでしょう。
たとえば、一体型テレビには、外部デバイスを接続する必要がなく、ケーブルやコードを隠すことができます。また、一体型テレビは、コンパクトな設計でありながら、高品質の映像を提供することができます。
一方、外付けブルーレイは、テレビとは別に購入する必要がありますが、特定の機能やブランドを選びやすいという利点があります。外付けブルーレイを利用することで、テレビに対して柔軟に機能を追加することができます。また、外付けブルーレイが故障した場合、外付けブルーレイだけを交換すれば良いため、一体型テレビよりも修理費用が抑えられる可能性があります。
以上のように、一体型テレビと外付けブルーレイは、それぞれに利点があります。購入前に、自分がどのような機能や利便性を求めているか、よく考えることが大切です。
◆外付けのブルーレイレコーダーが気になる人は、以下の記事をチェックしてくださいね。
ブルーレイ内蔵一体型テレビのメリット
ブルーレイ内蔵一体型テレビには、さまざまなメリットがあります。録画機能付きテレビを選ぶ上で、知っておきたいポイントでもあるため、チェックしておきましょう。
配線が少なくスタイリッシュ
外付けハードディスクの場合、ハードディスクとテレビをつなげる必要があります。しかし、ブルーレイ内蔵一体型テレビならそのような手間や用意は必要ありません。電源ケーブル・アンテナケーブルをつなげるだけでOK。配線が苦手な方でも簡単に設置できます。
配線や周辺機器がないぶん、見た目はとてもすっきりとしてスタイリッシュな点も魅力です。生活感をできるだけなくしたい、おしゃれな部屋にしたい方にも選びやすいでしょう。配線や周辺機器がないぶん、お掃除も楽に行えます。
1つのリモコンで操作が可能
ブルーレイ内蔵一体型テレビなら、リモコンは1つで操作できます。番組の視聴用と録画用のリモコンが別々になっていないため、「どちらがどのリモコンか」と迷ったり間違えたりすることもなくなります。
いつもすっきりとした部屋に暮らしたい人にとっては、テーブル回りを片付けやすい点もメリットでしょう。
シンプルな操作性で使いやすい
ブルーレイ内蔵一体型テレビの録画機能は、ごくシンプルで使いやすいものが多いです。あまり機械の操作が得意ではない人にとっては、メリットとも言えます。
高度な編集が行えるものを希望する場合はレコーダーを用意した方が良いかもしれませんが、単に見逃し防止のために録画したい場合はシンプルなもので十分でしょう。
ブルーレイ内蔵一体型テレビのデメリット
録画機能付きテレビの多くは、ハードディスクを外付けするタイプとなっています。ブルーレイ内蔵一体型のメリットは先程ご紹介しましたが、「壊れやすいと聞くから…」と購入を躊躇う人も多いようです。テレビを購入する際は、こうしたデメリットもきちんと把握して選びたいですよね。ブルーレイ内蔵一体型テレビが壊れやすいと言われる理由についても知っておくと検討時に役立ちます。
壊れたらテレビ自体を修理に出さないといけなくなる
ブルーレイ内蔵一体型テレビはテレビの中に録画機能が入っているため、もし録画機能が壊れた場合は、テレビが壊れていなくてもテレビ自体を修理に出す必要があります。修理に出している間はテレビを見ることができないため、毎日テレビを見る習慣がある人は不便に感じる可能性があるでしょう。
故障しやすいと言われている原因
ブルーレイ内蔵一体型テレビは、本来ならば外付けしていたHDDを本体の内部に入れているぶん、構造が複雑です。これは、HDD内蔵テレビも同じことが言えますが、ブルーレイ内蔵一体型の場合はより複雑と言えるでしょう。構造が複雑になると、不具合が起こる可能性のある箇所も増えます。したがって、シンプルな構造のテレビよりも故障するリスクが高まると考えられます。
ブルーレイ内蔵一体型テレビは、少し前は「初期不良が多い」という意見もありました。しかし現在は、こうした初期不良の声も少なくなってきているようです。
録画機能が壊れてもテレビは使える?
録画機能に何らかのトラブルがあっても、リアルタイムの番組視聴はできるのではないか?と思われるかもしれません。確かに、録画機能の調子が悪くても、テレビの視聴はできるといったケースもあるようです。
それは、HDDドライブの寿命と、テレビ本体の寿命が一緒ではないことが関係していることが一因。HDDは、どうしてもテレビ本体よりも寿命が短い傾向にあるようで、先に録画機能に影響が出やすいとされています。しかし、トラブルの内容により状況は変わるため、メーカーに問い合わせたり修理の依頼を手配したりするのが良いでしょう。
修理はできる?
不具合が生じたときは、修理依頼を販売店やメーカーに行い、出張修理に来てもらうのが一般的です。その場で修理できるものかどうかは、トラブルの原因にもよります。
もし、出張修理で対応が難しい場合は、メーカー引き上げとなりますが、保証期間を過ぎるなどで多額の修理費用が発生する可能性がある場合は、買い替えを勧められることもあります。
ブルーレイ内蔵一体型テレビの選び方
ブルーレイ内蔵一体型テレビを購入したい場合、どのようなポイントに着目すればよいのか見ていきましょう。
機能性で選ぶ
基本的に、ブルーレイ内蔵一体型テレビはシンプルな操作で使用できるものが多いです。メーカーや型により、便利な機能を備えて差別化を図っているため、機能を見比べながら選ぶのもよいでしょう。
例えば、パナソニックのVIERAシリーズには4K放送を大量に録画できる機能を備えたものもあります。
VODサービスに対応しているかで選ぶ
YouTubeやhulu、Netflixなど、動画配信サービスのユーザーなら、簡単にアクセスできるテレビが便利です。リモコンに、主要な動画配信サービスの専用ボタンがあると、手間なくすぐに接続できるというメリットがあります。
利用には、テレビをインターネットに接続する必要がありますが、無線LAN対応なら配線の心配もいりません。テレビ番組だけでなく、大きな画面でインターネット動画を楽しみたい方は特にチェックしましょう。
価格相場で選ぶ
ブルーレイ内蔵一体型テレビは、他の録画機能付きテレビに比べると価格相場はやや高めです。全体数があまり多くありませんが、43V型で16万円程度が相場です。49V型になると、20万円程度かかります。
おすすめのブルーレイ内蔵テレビ
ブルーレイ内蔵テレビの中には、ブルーレイディスクを再生できるけれど録画機能はないものもあります。録画機能が搭載されているものがいいなら、パナソニックの「MR770シリーズ」一択といえます。
「MR770シリーズ」は「テレビも、録画も、これ一台で」と謳っているように、テレビだけで録画もできてブルーレイディスクの再生もできる優れものです。一体型のためリモコンも1つで完結します。大きなアイコンで見やすく、「録画を見る」「ネット動画を見る」などの操作を簡単に行うことができますよ。
内蔵HDDは2TBのストレージを持っており、長時間録画モードを利用すれば、最大約1,560時間分の録画が可能です。これにより、見逃したくない番組を大量に保存することができます。また、好きな時間帯のドラマを1クール分自動で録画する機能が搭載されているため、気になる新作ドラマの初回放送や、好きなドラマの最新話を見逃すことがないでしょう。
早見再生機能がついているので、音声付きで1.3倍速・1.6倍速・2倍速と再生する速さを選べます。時間がないときでも短時間で効率よく見たい番組を片っ端から一気見することが可能です。
パネルサイズ | 43V型 |
画素数 | 3,840×2,160 |
チューナー数 | 地上デジタル:3/BSデジタル:3/CSデジタル:3 |
再生メディア | BD-RE/BD-R/BD-Video/Ultra HD Blu-ray/DVD-RAM/DVD-VIDEO/CD-DA/CD-R/RW |
HDD | 2TB |
消費電力 | 155W |
サイズ(テレビスタンド含む) | (幅)974mm×(高さ)621mm×(奥行)301mm |
質量(テレビスタンド含む) | 15.5kg |
ブルーレイ内蔵の一体型テレビについてまとめ
録画機能付きのテレビは3つの種類があり、その多くはHDDを外付けするタイプとなっています。ブルーレイ内蔵一体型テレビは、録画機能付きテレビの中では少数派ですが、そのままブルーレイディスクへのダビングが可能など、便利な特徴を持っている点が魅力です。
やや価格帯が高めとなっていますが、外付けHDDを購入する費用やブルーレイレコーダーを購入する費用を考えると、納得できる面もあるでしょう。テレビをご検討の際には、ぜひ参考にしてみてくださいね。