キーボードの掃除方法を詳しく解説!掃除に役立つ便利アイテムも紹介します

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仕事などで、ほとんど毎日のようにパソコンのキーボードに触っている方も多いでしょう。一見きれいに見えても、キーボードには皮脂や埃などさまざまな汚れが付着しており、清潔に保つためには定期的な掃除が不可欠です。

ここでは、キーボードを掃除する方法を、キートップが外せるタイプと外せないタイプに分けて解説します。掃除に役立つ便利アイテムも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

キーボードは自分でも掃除できる?

キーボードは自分でも掃除できる?

キーボードは、定期的に掃除して汚れを落とす必要があります。正しい手順で行えば、自分で掃除することも可能です。ただし、キーボードにはキートップが外せるタイプと外せないタイプがあり、それぞれで掃除の方法が異なります。掃除する前に、どちらのタイプかを見極めることが必要です

キートップが外せるタイプは内部まで掃除できますが、外せないタイプは内部の掃除ができません。無理に外そうとすると固定しているツメが壊れて使えなくなる可能性があるため、十分に注意しましょう。特に、ノートパソコンに多い薄型キーボードは、キートップが外せないものが多いです。

キーボードのはめ込み形式にはメカニカル方式やメンブレン方式、パンタグラフ方式があります。メカニカル方式はキーが立体的で、タイピング時にカチカチと小気味よい音がします。このタイプは分解しやすく、掃除が楽です。メンブレン式はキートップン下にラバーカップが使われているもので、デスクトップパソコンによく採用されています。パンタグラフ方式はキーが薄く平面的で、外しづらいことが多いです。薄型キーボードによく採用されています。

キーボードの汚れは気になっていたから、掃除しないと!

キーボードが汚れる主な原因

キーボードが汚れる主な原因

キーボードが汚れる主な原因は、皮脂汚れや頭から落ちるフケ、髪の毛、埃などです。また、デスクで飲食する習慣がある場合、食べ物カスが飛んで付着し、汚れの原因となります。くしゃみや咳をして唾液がかかることもあるでしょう。

食べ物カスやフケ、髪の毛などがキーボード内部に入り込むと、表面を拭いたところで取れません。きちんと掃除をしなければ、内部にどんどん溜まっていくでしょう。また、表面の皮脂汚れやべたつきも、放置していれば蓄積します。

パソコン起動中のキーボードは熱を持ち温かくなるため、雑菌にとって非常に好ましい環境です。きれいに見えても、キーボードには恐ろしい量の雑菌が付着している可能性があります。

実際、2008年にイギリスで行われた調査では、検査対象となった33台のパソコンのうち4台で健康被害を及ぼす可能性があるレベルで、そのうち1台はトイレ便座の5倍汚かったとの結果が出ています。(※)使い方次第で、非常に不衛生な状態になる可能性が高いと言えるでしょう。気持ちよく使うためにも、キーボードは定期的に掃除するべきです。

(※)出典:BBC NEWS | UK | Keyboards 'dirtier than a toilet'

パソコンで作業しながら何か食べることがよくあるので、気を付けないと…

分解できるキーボードの掃除手順

分解できるキーボードの掃除手順

キートップが外せるタイプであれば、本体内部までゴミをすっきり取り除くことができます。やや面倒ですが、定期的に掃除してクリーンな状態を保ちましょう。

以下は、掃除に必要なアイテムです。

  • キートップ引き抜き工具かマイナスドライバー
  • エアダスター
  • 無水エタノール
  • アルコール入りウェットティッシュ
  • 綿棒
  • メラミンスポンジ

専用の引き抜き工具があればキートップを傷つけることなく外せますが、なければマイナスドライバーでも代用可能です。ただし、キートップを外すときは丁寧に慎重に行ってください。

キーボードの写真を撮っておく

まずは、キーボードを写真に撮っておきましょう。これは、キートップをすべて外して掃除したあと、正しい位置に戻す際の参考にするためです。

日頃からパソコンを使い込んでいても、すべてのキーの配置を正確に覚えていることはなかなかありません。写真を撮っておかなければ、どこに何があるか分からず、元通りにするのが大変になるでしょう。それを防ぐための写真撮影です。

面倒でも、キーボードの真上からキーの文字がクリアに見えるように撮影しておきましょう。

キートップを外す

写真を撮ったら、キートップを外していきます。これは、手で摘まんで取るのではなく、専用の引き抜き工具を使いましょう。キートップ引き抜き工具は、ワイヤータイプのものがおすすめです。キートップを挟み込むようにワイヤーを差し込み、軽く回して4辺に引っかけたら、そっと引っ張るだけで外せます。

引き抜き工具がない場合は、マイナスドライバーで代用しましょう。キートップの下にそっと差し込んで、てこの原理で持ち上げて外します。壊さないよう、丁寧に行ってください。なかなか外れない場合は、無理に取らなくてもよいでしょう。

キーボードの掃除は定期的に行ったほうがよいので、キートップ引き抜き工具を持っていない方は、1つ購入しておくのもおすすめです。数百円程度からあります。

メラミンスポンジでキートップを拭く

外したキートップの表面や側面は、濡らして絞ったメラミンスポンジで一つひとつ拭いていきます。その後は、乾燥した清潔な柔らかい布やティッシュで拭きましょう。キートップの裏面は、凸凹があり入り組んだ構造です。エアダスターを使って細部に入り込んだ埃やゴミを飛ばしましょう。汚れは、無水エタノールにつけた綿棒を使ってそっとこすり取ります。

メラミンスポンジは洗剤をつけずに水に濡らすだけで汚れを落とすスポンジです。キートップだけでなく、キッチンや浴室などあらゆる場所の掃除で活躍するので、まとめて買っておくとよいでしょう。

無水エタノールは、ほぼ水分を含まないエタノールです。洗浄力に優れているだけでなく、揮発性が高く、すぐに乾く性質があります。綿棒につけてキートップを拭いてもすぐに乾いてくれるので、濡れたままキーボードに戻して故障を招くといった心配がありません。キートップの掃除に水ではなく無水エタノールを使うのはそのためです。

無水エタノールは人によっては手が荒れる場合があるので、肌が弱い人はゴム手袋を着けて作業しましょう。

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エアダスターやアルコールティッシュ、綿棒で内部を掃除する

キートップがすべてクリーンになったら、土台の掃除です。まずは丁寧にエアダスターを吹きかけていき、入り込んだ埃を飛ばしましょう。内部の入り組んだ部分にゴミやカス、髪の毛などが溜まっていることがあるので、丁寧に吹きかけて取り除きます。

埃やゴミを飛ばしたら、全体に付着した汚れをウェットティッシュなどで拭き取りましょう。アルコール入りウェットティッシュを使えば、除菌効果も期待できます。その後、キートップをはめ込む枠のキワや内側などの細かなところも、綿棒で拭き掃除しましょう。

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キートップを元通りにはめ込む

土台が細部までクリーンになったら、外したキートップを元に戻していきましょう。掃除前に撮った写真を参考に、位置を間違えないように慎重に確かめながらはめ込んでいきます。

すべて元に戻せたら、掃除は完了です。

分解できないキーボードの掃除手順

分解できないキーボードの掃除手順

分解できないタイプのキーボードは、無理にキートップを外さず、表面の掃除をしましょう。万が一、キートップを無理に外そうとして壊してしまっても、基本的には保証の対象外として扱われます。償での修理が必要になるので、無理はしないほうがよいでしょう。

以下は、分解できないキーボードを掃除する際に必要なアイテムです。

  • エアダスター
  • アルコール入りウェットティッシュ
  • 綿棒
  • 無水エタノール

ノートパソコンは、掃除前に主電源を切っておきましょう。念のため、バッテリーも外しておくとより安心です。キートップを外さないので、掃除前に写真を撮る必要はありません。

エアダスターなどで汚れを飛ばす

まずは、キーボード全体にエアダスターをかけて埃やゴミを吹き飛ばします。キートップ周辺の細かな溝にも注意深く吹きかけていきましょう。

キートップに向かって外側から内向きに吹き付けると埃や小さなゴミが奥に入り込む可能性があるので、溝にそって吹きかけるのがコツです。

アルコール入りティッシュで表面を拭く

ひととおりエアダスターをかけ終わったら、キーボードの表面をウェットティッシュで拭いていきましょう。アルコール入りのウェットティッシュを使えば、表面についた指の皮脂汚れも楽に落とせます。

しばらく掃除をしていないなら、見えていないだけで皮脂汚れがキーボードの表面に蓄積しているはずです。一つひとつ丁寧に拭き取りましょう。

無水エタノールと綿棒で隙間を拭く

全体的に拭き終わったら、ウェットティッシュではぬぐいきれていない細部の掃除をします。これは、綿棒に無水エタノールをつけて拭くのがおすすめです。綿棒に水を含ませるのはやめましょう。キートップの隙間から内部に水分が入り込んでしまうと、壊れる恐れがあります。

隙間まできれいに拭けたら、掃除は完了です。

キーボードの掃除に役立つアイテム

キーボードの掃除に役立つアイテム

上では、基本的な用具を使った掃除の方法を紹介しました。ほかにも、キーボードの掃除を効率化できる便利なアイテムいろいろあります。

ここでは、特に掃除に役立つアイテムを紹介します。

掃除用スライム

掃除用スライムとは、粘着性のあるゲル状のお掃除アイテムです。使い方は簡単で、キーボードの表面に広げて軽く押し付け、そっと剥がすだけ。粘着力のあるボディが、キーボード表面に付着した汚れはもちろん、隙間の埃や小さなゴミも剥がし取ってくれます。

掃除に使う際は、必ず「キーボード掃除専用」として販売されているスライムを使いましょう。おもちゃのスライムを使うと、キートップの隙間から内部に入りこんだり、うまくゴミが取り除けなかったりする可能性があります。最悪の場合、壊れてキーボードが使えなくなるケースもあるでしょう。

また、力を入れて押しつけないことも大切なポイントです。ぐりぐりと強く押しつけると、掃除専用スライムでもキーボードの隙間に入り込む恐れがあります。丁寧に広げ、そっと押し付けてゆっくり剥がしましょう。

クリーニングブラシ

パソコン掃除用のクリーニングブラシがあれば、表面をさっとなでるように掃くだけで、手軽に埃や微細なゴミの除去が可能です。クリーニングブラシであれば広範囲を一度にさっと掃けて短時間で掃除が終わります。掃除をしたあとは、ゴミ箱の上などでふってブラシについた埃やゴミも取っておきましょう。

帯電防止機能ブラシを使えば、キーボード表面の静電気除去できます。帯電しなくなれば、埃が付着しにくくなるでしょう。

ブラシ部分を柄に収納できるタイプなら、持ち運びに便利で、デスクにおいても邪魔になりません。パソコンのそばに常備しておけば、気が付いたときにさっと掃き掃除できて埃を貯めずにすむので、おすすめです。

ハンディクリーナー

ハンディクリーナーもおすすめの掃除アイテムです。キーボードに付着した埃や小さなゴミを一気に吸い取ってくれます。消しゴムカスや食べカスが散らばったりしても安心です。エアダスターで吹き飛ばすより、楽にすむでしょう。キーボードだけでなく、デスクの上や棚の上の掃除にも重宝します。

コードレスタイプとコード式タイプがあるので、使いやすいほうを選びましょう。コードレスタイプは充電式や乾電池式で、コードがないので取り回しやすい点がメリットです。ただし、バッテリーが切れたら掃除ができないので、注意しましょう。コード式は、充電する必要がなく、コンセントがそばにあればいつでも使いたいときに使える点が大きなメリットです。ただし、コードがあるので邪魔になることがあります。

キーボード専用で持つなら、本体重量が1㎏以下の軽量タイプがおすすめです。気軽に使えていつでも掃除できます。

キーボードを汚さないためには?

キーボードを汚さないためには?

キーボードが汚れきってから掃除するとなると、手間が大変です。そのため、日頃から汚さないようにしましょう。

ここでは、キーボードを汚さないように普段から気を付けるべきポイントについて解説します

パソコン前で食べ物を食べない

基本として、パソコンの近くでは食べ物を食べないようにしましょう。作業中はつい何かをつまみたくなるものですが、ぐっと我慢です。パソコンのそばで何かを食べると、どれだけ気を付けていても食べカスが落ちて、キーボードに付着する可能性があります。

どうしても何かを食べたくなったら、いったん作業をやめて離れた場所で飲食するようにしましょう。

キーボードカバーを付ける

キーボードカバーを使うのも有効な方法です。キーボードの上にすっぽり被せてしまえば、皮脂汚れが付着したり埃が入りこんだりすることがありません。そばで食べ物を食べて食べカスが飛んでも、キーボードにつかないので安心です。

機種を選ばずどんなキーボードにも使えるマルチタイプと、機種に合わせた専用タイプがあります。専用タイプはキーボード上のすべてのキーにぴったりフィットするので、装着しやすく使用感も上々です。専用タイプがあればそちらを選び、なければマルチタイプを購入するとよいでしょう。マルチタイプはキーボードの上にのせるだけのシート状のもの、裏まですっぽり包み込むものなどがあります。

水洗いできるキーボードを使う

普段のこまめなお掃除が面倒な方やデスクで食べ物や飲み物を摂る習慣がある方は、いっそ水洗いが可能なキーボードを選ぶのもおすすめです。水洗いに対応しているキーボードは、全体が防水加工されており、排水のための穴がいくつも設置されているなど水抜きしやすくなっています。そのため、文字通り水道水でじゃぶじゃぶ洗うことが可能です。

埃やゴミが溜まっても、洗って流せるので簡単に清潔な状態をキープできます。パソコンの作業中にうっかりコーヒーやお茶をこぼしても、さっと洗い流せるので、壊れる心配がありません。

ただし、以下の点に注意が必要です。

  • 水洗いしたあとは十分に乾燥させる
  • 洗剤は使わない
  • 熱いお湯の使用は避ける

なお、キーボードの防水性能は「IPX+数値」で表されます。数値は0~8までで、高いほど防水性能があり、水洗いに耐えるのはIPX5~8です。洗えるキーボードがほしいなら、必ずIPXの数値をチェックするか「水洗い対応」と明記されているものを選びましょう。

ちなみに、水洗い対応だと高額なのではと心配になりますが、意外にも手を出しやすい手ごろな価格帯で販売されています。テンキー付きやテンキーレス、USB接続や無線接続などさまざまな種類があるので、用途や好みに合わせて選んでください。

IPX4以下のキーボードを水洗いすると、ダメになる可能性があるので注意しよう。

◆パソコン内部の掃除については、以下の記事が参考になります。

まとめ

まとめ

キーボードは、きれいに見えても意外に汚れています。指や手のひらから付着した皮脂、髪の毛、埃、食べカスなどが隙間に入り込んでおり、あまり衛生的ではありません。定期的に掃除をしてクリーンな状態を保つことが大切です

キートップが外せるキーボードの場合はすべて外し、一つひとつ丁寧にメラニンスポンジで磨き、内部もアルコール入りティッシュや綿棒を駆使してきれいにしましょう。キートップが外せないキーボードは、表面を丁寧に拭き掃除します。掃除専用スライムやクリーニングブラシ、ハンディクリーナーを使うのもおすすめの方法です。

パソコンのそばにお掃除用具をそろえておき、日頃からこまめに掃除をするとよいでしょう。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

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