ドライヤーが抜け毛の原因になってしまうのは、乾燥や熱ダメージが主な原因です。
本記事では、抜け毛を防ぐドライヤーの使い方のコツを解説します。ドライヤーは、適温で使用し、短時間で仕上げることで、ダメージを防ぎながら、髪の毛や頭皮を健やかに保つことができます。
最近の高機能ドライヤーは、抜け毛にやさしい各種機能も備えているので、おすすめ商品をぜひ参考にしてください。
マイナスイオンや遠赤外線、光美容など各種機能を搭載したドライヤーなら、髪を乾かすだけでなく、頭皮や肌のケアまで短時間のうちに効果的に行えます。
ドライヤーの誤った使用によって、抜け毛の本数が増えてしまっていたらショックですよね。髪を乾かすのは毎日のことだからこそ、ちょっとしたコツを押さえることで、気になる抜け毛を防ぎ、美しいツヤ髪へ導けますよ。ぜひ、参考にしてください。
ドライヤー使用時の抜け毛対策
ドライヤー使用時の抜け毛を防ぎ、美しいツヤ髪を手に入れる方法を解説します。うっかり熱風を当てすぎてしまうと、地肌や髪の毛を傷めてしまうので、注意が必要です。
抜け毛を防ぐドライヤーの正しい使い方
ドライヤー使用時には、まず、事前に、髪の毛の水気をおおまかに取っておくことが大切です。
タオルで優しく髪の毛を包み込み、押さえるようにして水気を取りましょう。
ゴシゴシ擦ると髪の毛や頭皮を傷つけてしまうので、あくまでも優しく扱ってください。
次に、ドライヤーを低～中温設定にして、「髪の根本から」乾かし始めましょう。
頭皮の湿り気を飛ばしてから、乾かしにくい毛先に向かって風をかけていきます。
このとき、1箇所につき5秒以上当て続けないように気をつけます。
最後に、冷風で熱を取ります。
髪の毛が熱されている状態を短くして、傷みを防ぎましょう。
髪の毛にはたんぱく質が含まれているので、温かい風を当てて癖を伸ばした後に冷風を当てることで、セットできます。
ドライヤーをかけた後は、ヘアオイルやヘアセラムといったヘアケアアイテムで保湿すると効果的です。
乾燥した髪は、傷みやすく抜け毛の原因にもなります。保湿ケアアイテムを取り入れることで、キューティクルを整え、乾燥を防ぐことができます。毛先を中心に付けましょう。
特に乾燥が気になる場合には、ドライヤー使用前に保湿ケアアイテムを使うのも効果的です。
ドライヤーを使う時のポイントは、乾燥しすぎや熱しすぎを防ぐために、短時間で済ませることです。髪の毛の特性を使って、温風→冷風でセットしましょう。
◆短時間で乾かしを終えるための便利な時短グッズは、こちらの記事で紹介しています。
適切な温度と距離でのドライヤー使用
抜け毛を防ぐには、髪の毛や頭皮をドライヤーの熱や乾燥から守るため、温度設定と距離が大事です。
ポイント
温度設定：低～中（60～100℃）
髪の毛や地肌との距離：15cm前後
髪の毛は、ドライヤーの高温の熱が当たり続けることで、傷んでしまいます。ドライヤーの高温モードは、一般的に、90～125℃にもなるため、実は、髪の毛には熱過ぎです。
高温の風を使って乾かすと、髪の毛の中に含まれるタンパク質が酸化分解されてしまい、髪の毛が傷んで、抜けやすくなってしまいます。
ドライヤーの温度設定は、低～中で使用しましょう。
低～中設定でも、風量のパワーが強ければ、短時間で十分、髪や地肌を乾かせます。風量は、1.5m3／分以上が目安となります。
一方で、遠赤外線などの光を利用すると、低温かつ低風量で乾かせます。
光ドライヤーは、髪の毛を40度台の低温に保ちながら速乾できるのが特徴で、過度な乾燥を防ぎ、髪の毛内部の水分を保持できます。
ドライヤーと頭部との距離は、15cmほど離しましょう。
広範囲に均一な風を送ることができます。
ドライヤーの距離が頭部と近すぎる状態で使用していると、熱や風によって髪の毛や頭皮が傷んでしまいます。
頭皮は、健康な髪を育む土壌です。余分な水分を飛ばしながらも、過度の熱や乾燥からは守ってあげましょう。
ドライヤー使用時の時間管理と注意点
ドライヤーの使用時間は5～10分を目安に、短時間で切り上げましょう。
ドライヤーの使用時間の目安
男性の短い髪や、ショートヘア、ミドルヘア：5分程度
ロングヘア：10分程度
ドライヤーを長時間かけてしまうと、髪の毛にも頭皮にもダメージが出やすくなってしまいます。
髪の毛は、表面だけでなく、内部の水分も蒸発してしまい、乾燥によってもろくなってしまいます。頭皮もまた、ヤケドに近い状態になり、皮脂の分泌などのバランスが崩れて毛穴の状態も悪くなってしまいます。
ドライヤーの使用時間は、長くても10分以内に収めましょう。
短時間でドライヤーの使用を終えるためには、事前にタオルドライしておくことがポイントです。
それでも乾かない場合には、ドライヤーの買い替えを検討するのがよいかもしれません。
技術が年々進化しているため、近年発売のモデルに買い換えることで、ドライヤーの使い勝手がグンと良くなる可能性があります。
抜け毛に優しいドライヤーの選び方
数あるドライヤーのなかでも、抜け毛に優しいモデルを紹介します。最近のドライヤーは多機能になっていて、価格も数千円から数万円までと幅広くなっています。必要な機能を見極めて、お気に入りの一品を手に入れましょう。
抜け毛を減らす機能を持つドライヤーの特徴
髪の毛や頭皮に優しいドライヤーの特徴を、7つのポイントから見ていきましょう。
風量
風量の目安は1.5m3／分で、2.0以上m3／分以上あると、風量がかなり大きく、乾かしが短時間で済みます。
ドライヤーで頭皮や髪の毛に与えてしまうダメージは、熱によることが大きいため、熱のパワーに頼らない設計の製品がおすすめです。まずは、風量が十分かどうかを確認しましょう。
イオン発生機能
マイナスイオンは、髪の毛や頭皮の水分量に影響し、みずみずしく整えてくれる効果が期待できるとともに、静電気防止効果もあります。
マイナスイオンが含まれたドライヤーの風を当てると、髪の毛はキューティクルが整うので、水分を保持しやすくなり、ツヤや手触りも良くなります。頭皮も乾燥し過ぎることがなく、健やかな状態が保たれやすくなります。
メーカーによって、イオンの種類や名称が異なってきますが、たとえば、パナソニックの「ナノイー」、シャープの「プラズマクラスター」があります。
スカルプモード
スカルプモードは、地肌に優しい60℃ほどの温風に設定できる機能です。心地よい温かさで髪を乾かすことができ、頭皮や髪の毛のダメージを軽減できます。熱によって乾燥しすぎた頭皮は皮脂の分泌にも乱れが出てきてしまいます。ほど良い温かさのスカルプモードを使用することでダメージを防げます。
メーカーによっては、マッサージや振動で頭皮に心地よい刺激を与える機能のことを指している場合もあります。
遠赤外線
遠赤外線は、髪の毛の深部を温めることができ、熱や風のパワーに頼らずに短時間で乾かせるのが特徴です。髪の毛の表面を乾燥させすぎることがありません。また、頭皮も温められるので、血行を促進し、育毛効果が期待できます。
遠赤外線ドライヤーは、サイズや重量が大きくなりがちです。なるべく軽くて扱いやすいモデルを選びましょう。
自動調整センサー（温度や水分量）
環境温度を感知して、温度が上がり過ぎないよう自動調整する機能です。温度を検知して設定温度を自動的に変更したり、風量に合わせて温度を自動調整してくれます。うっかり、過度の熱を当てすぎてしまうという心配がなく、安心です。
マッサージ機能
頭皮のマッサージができる機能です。専用のアタッチメントを取り付けて使用します。専用アタッチメントで髪を掻き分けることで、頭皮まで温風を届けやすい設計になっています。中温の心地よい風を当てながら、マッサージしつつ頭皮を乾かし、血行を良くする効果が期待できます。髪のうねりは、エイジングによって毛穴が楕円形に変形してきていることが原因の場合があるので、マッサージ機能で揉みほぐしてあげると、改善が期待できます。
光美容
赤色LEDなどを搭載しているのが光美容機能です。地肌や髪に働きかけるほか、顔にも使えるモデルも出ています。LEDによる光美容は、美容クリニックや美顔器でも肌のハリやツヤが気になる人向けに取り入れられています。美容好きにたまらない機能である上に、浴びるだけで良いので、ドライヤーをかける短時間の間に使えて、時短も叶います。
各種家電と同じく、ドライヤーも、年々、機能向上には目覚ましいものがあります。髪を乾燥させるだけに留まらない美容機能が期待できるモデルが出ているので、購入前にはぜひ、チェックしてください。本記事後半でもご紹介しています。
ドライヤー選びで重視すべきポイント
ドライヤーを選ぶときは、まずは、「低温」「速乾（大風量または遠赤外線など）」を押さえましょう。
抜け毛の原因となる傷みや、使い勝手に大きく影響するポイントです。
次に、求める効果の優先順位を付け、価格や使い勝手から選んでいきましょう。
頭皮や髪の毛の乾燥を防いで、しっとりした仕上がりを求めるなら、イオン搭載モデルがおすすめです。
さらに、頭皮の状態へ積極的にアプローチしたい場合は、スカルプモードや遠赤外線、マッサージ機能を搭載したモデルを検討してみましょう。
使いやすさも大切なポイントです。
せっかくの高機能も、アタッチメントの付け替えや、スイッチ切替の手間で使うのが億劫になってしまう場合もあります。
手軽さを重視するなら、自動調整センサー搭載タイプや、スイッチのみで乾かせるモデルを検討してみてください。ちょっとした使い勝手が、毎日の使用に影響してきます。
重すぎるドライヤーでは、すぐ腕が疲れてしまうといったこともありえます。一般的なドライヤーの重さは、500～800gほどなので、腕を上部に持ち上げて乾かすと、それなりに負荷があります。気になる人には、400gからの軽量モデルが扱いやすく、おすすめです。
価格は高機能モデルになるほど高くなりますが、女性なら、美容機能が付加されていると使用するモチベーションがアップすることもありますよね。
どんなに高機能でも、使い続けられないと意味がないので、持ちやすさや使い勝手との兼ね合いを見ながら、決めていきましょう。
◆ドライヤーを使いやすくする収納方法や便利グッズは、こちらの記事でまとめています。
抜け毛対策ができるおすすめのドライヤー
抜け毛にも優しい高機能ドライヤーを紹介します。数あるモデルから選りすぐりの4タイプを紹介します。気になった製品はぜひ、リンク先でスペック詳細や口コミを確認してみてください。
Panasonic：ナノケア
しっとりとした仕上がりを求める人におすすめ。
ナノケアシリーズは、Panasonic独自の技術「ナノイー」を搭載していています。ナノイーは、イオンの1,000倍もの水分を含んでいるのが特徴で、髪の毛や頭皮、肌にみずみずしさを与えます。最上位モデルは、浸透力をさらにアップさせた高浸透ナノイーを搭載しています。ドライヤーを使うことで、髪の毛や頭皮、肌の保湿ケアまで叶うのが嬉しいポイントです。地肌にやさしい60℃の風で乾かすスカルプモードや、温風と冷風を自動切替できるセンサーも搭載されているので、使い勝手も抜群です。
| 風量 | 1.5.m3 |
| マイナスイオン | 〇 |
| スカルプ | 〇 |
| 遠赤外線 | ー |
| 自動調整 | 〇 |
| 重量 | 約595ｇ（コード含まず） |
ヤーマン：リフトドライヤー
美容好きの人におすすめ。時短派も満足。
美容健康機器で有名なヤーマンのリフトドライヤーは、顔のリフトケア＆スキンケア＆頭皮ケアの3つを同時に叶える驚きの設計です。すべて、ドライヤーを使う間の5分以内に完了する手軽さです。本体に「リフトヘッド」を装着することで、首筋から鎖骨、こめかみのケアができ、タッピング、イオン導入やLED光美容まで搭載。効果が期待できます。地肌や髪を乾かすときは、3段階のモード切替で、髪の各部をケアしながらツヤを与えます。
特に頭皮ケアに特化しているのが限定モデル「リフトドライヤーS」です。2種類の振動とMIXモードで心地よく温感タッピングし、ヘッドスパ感覚が味わえます。
| 風量 | 2.2m3 |
| マイナスイオン | 〇 |
| スカルプ | 〇 |
| 遠赤外線 | 〇 |
| 自動調整 | ー |
| 重量 | 約414ｇ（コード含まず） |
SHARP：スカルプエステ
かっさで頭皮マッサージしたい人におすすめ。
手のような独特の形の「かっさアタッチメント」を付けて使用します。かっさで髪をかき分けながら頭皮にイオンを届け、同時に約5分間、頭皮マッサージできるのが最大の特徴。頭皮のこわばりをほぐし、血行が促進されるので、健やかな髪が育ちやすい環境が整います。イオンは、SHARP独自のプラズマクラスター。髪の表面に水分子クラスターを形成して、水分の蒸発を防ぎ、髪に潤いを与えます。さらに、「ビューティーモード」を搭載。温風と冷風が交互に出る仕様になっていて、乾燥しすぎを抑えてツヤのある仕上がりに導きます。風量が多く、すぐ乾くので、生乾きになる心配がありません。
| 風量 | 1.7m3 |
| マイナスイオン | 〇 |
| スカルプ | 〇 |
| 遠赤外線 | ー |
| 自動調整 | 〇 |
| 重量 | 約600ｇ（コード含まず） |
Dyson：Supersonic Ionic ヘアドライヤー
髪の毛の長い人や毛量の多い人におすすめ。
ダイソンのドライヤーは、2.4m3／分の大風量パワーと、3つの独自ツールが付属しているのが特徴です。「ダイソンデジタルモーター」のパワフルな風で髪を乾かせる上、風温をコントロールする「インテリジェント・ヒート・コントロール」を搭載しているので、髪の表面温度を一定に保ち、髪の傷みを防げます。優しい低温の風で乾かしたい人は、「低温ツール」を装着すると、ドライヤーの熱によるダメージをさらに軽減できます。最新の「ツヤ出しツール」とモード切替を組み合わせて使うことで、スタイリングもドライヤーひとつで素早く終わります。
| 風量 | 2.4m3 |
| マイナスイオン | 〇 |
| スカルプ | ー |
| 遠赤外線 | ー |
| 自動調整 | 〇 |
| 重量 | 約720ｇ |
まとめ
本記事では、抜け毛予防に焦点を当て、ドライヤーの正しい使い方と、おすすめの機種を紹介しました。
ドライヤー使用時に抜け毛を防ぐには、3つのポイントを押さえましょう。
- 低～中温設定で「髪の毛の根本」から始める。
- 15cmほど離して使う。
- 5～10分以内を目安に終える。
髪の毛の健康の大敵は乾燥しすぎです。ドライヤーによる乾燥し過ぎを防ぐためには、事前にタオルドライで水気を切ってから使用し、短時間使用に留めましょう。
ドライヤーの買い替えも検討する場合には、求める効果に合った機能を見極めましょう。
抜け毛に優しいドライヤー選びのためには、5つのポイントをチェックしてください。
- 「低温」「速乾」（風量1.5m3以上）
- 乾燥対策なら、マイナスイオン
- 頭皮へのアプローチなら、スカルプモード・遠赤外線・マッサージ機能
- 手軽さ（アタッチメントの取り付けやすさ・自動調整機能）
- 重量・サイズ感
抜け毛対策としては、十分な睡眠やストレスコントロール、食生活の改善によるホルモンバランスの正常化も大切です。ドライヤーを新調してモチベーションがアップしたら、ぜひ生活スタイルも見直して、健康な毎日と美しい髪を手に入れましょう！
