格安SIMの登場でスマホの通信料はリーズナブルになりましたが、実はiPadでも使用ができます。
アップルのiPadはドコモ・au ・ソフトバンクなどで発売され人気の高いタブレット端末です。パソコンよりもコンパクトに持ち歩けて、スマホよりも画面が大きいため、書籍を読んだり映画や動画を楽しんだりプレゼンの資料を作ったりと、さまざまな場面で活躍します。
けれども、通信料がかさむのが難点でした。格安SIMがiPadでも使えれば、月々の支払いを大幅に節約できます。本来はスマホ用のものなので、場合によっては快適に使えないケースもあります。
そこで格安SIMに乗り換えるメリット・注意点・おすすめの格安SIMをご紹介します。乗り換え前よりデータ残量が気にならずモバイル生活が充実します。
iPadは格安SIMが使える!おすすめ格安SIM
iPadで使える格安SIMにはさまざまあるため、どの格安SIMにするべきか迷いがちです。それぞれの特徴を捉えて、ライフスタイルに合ったものを使いましょう。初めて格安SIMを使う方にはサポートがしっかりしているmineo、連絡ツールにいつもLINEを使っている方にはLINEMO、「RakutenUNーLIMITⅦ」以前のプランに加入している方には楽天モバイルがおすすめです。この3つのサービス内容と料金体系をお伝えします。
mineo
関西電力グループのオプテージによるmineo(マイネオ)は、ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアに対応しています。対応端末は600種類以上です。サービスエリアも 同じなので、現在大手キャリアで契約していても変わらずに使えます。24時間のAIチャットサービス、全国200店舗での対面相談のほかに、コミュニティサイト「マイネ王」などサポート体制が整っています。総合満足度No.1を獲得しました。
「マイピタ」プラン
基本データ容量(月) | データ通信のみ通信料(税込・月額) |
1GB | 880円 |
5GB | 1,265円 |
10GB | 1,705円 |
20GB | 1,925円 |
自分に合った料金プランを選びやすく、データ通信のみなら880円からと低価格になっています。加えて「パケット放題plus」を申し込むと、最大通信速度は1.5Mbpsになるもののデータ通信のみで基本データー量が5GBならプラス385円で使い放題になります。データ容量を超えても気にせずに使い続けられます。基本データ量が10GB・20GBでは無料になりお得です。
「マイそく」プラン
分類 | 通信速度 | 通信料(月額・税込) |
ライト | 最大300 kbps | 660円 |
スタンダート | 最大1.5Mbps | 990円 |
プレミアム | 最大3Mbps | 2200円 |
最大通信速度によって通信料が異なる「マイそく」プランもあります。通信速度の速さにこだわらない方におすすめです。月曜日から金曜日の12時から13時の通信速度は最大32kbpsに抑えられます。一回ごとに330円をプラスすると24時間データ使い放題になります。
LINEMO
LINEMO(ラインモ)はソフトバンク回線を使った格安プランです。大手キャリアの回線を使っているため、安定した速度で通信が可能です。3GBなら月間利用料が1,000円を切ります。
プラン名 | データ容量(月) | 通信料(月額・税込) |
ミニプラン | 3GB | 990円 |
スマホプラン | 20GB | 2,728円 |
両方のプランに共通しているのが「LINEギガフリー」のサービスです。たとえ20GBを超えてしまっても、基本的にLINEアプリによるトーク・音声通話・ビデオ電話が使い放題となっています。合わせて動画や画像の送受信・LINE VOOMへの投稿もLINEギガフリーの対象です。データ容量が消費されないため、LINEを日常的に利用している方におすすめです。データ容量が残っていなくてもLINEアプリの使用なら通信速度もキープしたまま使えます。
楽天モバイル
楽天モバイルで現在「スーパーホーダイ」「組み合わせプラン」「コミコミプラン」を契約している方は、楽天モバイルのドコモ回線・au回線を使ってiPadが使用できます。こちらのプランは新規の申し込みがすでに終了しています。「RakutenUNーLIMITⅦ」プランではiPadが正常に作動する確認が取れていない状態です。
スーパーホーダイ
プラン名 | データ消費量(月) | 通信料(月額・税込) |
プランS | 2GB | 3,278円 |
プランⅯ | 6GB | 4,378円 |
プランⅬ | 14GB | 6,578円 |
プランLL | 24GB | 7,678円 |
組み合わせプラン
プラン名 | 通信料(月額・税込) データSIM(SMSあり) |
ベーシックプラン | 709円 |
3.1GBプラン | 1,122円 |
5GBプラン | 1,727円 |
10GBプラン | 2,618円 |
20GBプラン | 4,587円 |
30GBプラン | 6,072円 |
コミコミプラン
プラン名 | データ容量(月) | 通信料(電話5分かけ放題込の月額・税込) |
コミコミプランS | 2GB | 2,068円 |
コミコミプランⅯ | 2GB | 2,728円 |
コミコミプランⅬ | 4GB | 3,278円 |
コミコミプランLL | 4GB | 3,828円 |
iPadを格安SIMでを使うときの注意点
本来は、スマートフォン向けとして作られている格安SIM。全てのiPadで問題なく使えるとは限りません。会社によって仕様には違いがありiPadと合わないケースも見受けられます。契約をする前にお手持ちの機種が使いたいSIMカードと適合するのか確認しておきましょう。また、スムースに使えない場合もあるので注意したい点があります。
- 「LINEのID検索」など使えないサービスがある
- 基本的には音声通話はできないため、「データ通信専用SIM」を選ぶ
- 購入したiPadのキャリアと同じキャリア回線を利用している格安SIMを選ぶ
- 購入したiPadのキャリアが格安SIMの回線と異なる場合は「SIMロック解除」が必要
SIMロック解除はiPadの購入先のキャリアで手続きするので、方法はホームページで確認します。そのほかにも、格安SIMのプランを契約する前にチェックしたい項目が2つあります。重要なポイントなので、必ず確認するようにしましょう。
iPadで動作確認済かどうか注意
格安SIMのプランに変更するときに必要なのが動作確認済かどうかの確認です。契約したい格安SIMをiPadで使ったときに、きちんと作動するかどうかを事前にチェックしておくのです。動作確認済みかどうかはそれぞれの格安SIM会社の公式ホームページで確認できます。持っているiPadの機種がリストに記載されていない場合は、契約する候補から外しましょう。通信できない可能性があります。全てのiPadの動作が網羅されているわけではないので、欠かせない事項です。
iPadのモデルに注意
iPadのモデルには2種類あります。「Wi-Fi+セルラーモデル」と「Wi-Fiモデル」です。スペック表を見るとどちらのタイプなのか、確認できます。Wi-Fi+セルラーモデルは、SIMカードの挿入口がiPadに付いているモデルで、電波により接続して通信を行います。それに対してWi-FiモデルはWi-Fiで通信を行います。このタイプの機種はSIMカードの挿入口が側面に用意されていないので、当然SIMカードは使えません。
iPadを格安SIMで使うメリット
格安SIMをiPadで使うには、事前のチェックや手続きが必要なケースもありますが、メリットもあります。その2つについてご紹介します。
料金が安い
最大のメリットは通信料が安い点です。まずは、3つのキャリアの料金プランをピックアップしました。先に載せた格安SIMの通信料はキャリアよりも安い傾向です。
ドコモの場合
ドコモではタブレットだけを利用できる単独のプランはありません。ドコモのギガプランに契約している方だけが2台目機種として、タブレット料金プランの「データプラス」をつけられます。スマホとタブレットとでデータ通信容量は分け合う形です。たとえば「5Gギガライト」に契約しているなら、3GBで月額4,565円です。それに「5Gデータプラス」の月額基本料金の1,100円をプラスして5,665円が月々の支払い金額となります。
auの場合
auにはタブレット単独のプランとスマホとデータ容量を分けあえるプランがあります。「タブレットシェアプラン」の場合、たとえば、スマホ料金プランの「使い放題MAX5G/4G」に契約している方は月額料金が7,238円です。「タブレットシェアプラン5G/4G」の基本料金は1,100円なので、支払い合計額は8,338円となります。ただしこの場合、データ容量の上限は30GBです。
プラン名 | データ容量(月) | 通信料(月額・税込) |
タブレットシェアプラン5G/4G | 契約したスマホプランによる | スマホプラン+1,100円 |
タブレットプラン3 5G/4G(タブレットのみの契約) | 3GB | 1,100円 |
タブレットプラン50 5G/4G(タブレットのみの契約) | 50GB | 5,280円 |
ソフトバンクの場合
ソフトバンクにはスマホとのシェアプランとタブレットのみのプランがあります。スマホとタブレットの通信データ容量をシェアできる「データシェアプラン」は、スマホの基本プランの月額に1,078円の基本プラン料を加えた額で利用できます。
プラン名 | データ容量(月) | 通信料(月額・税込) |
データシェアプラン | 契約したスマホプランによる | スマホプラン+1,078円 |
ミニフィットプランforデータ3G | ~1GB | 1,078円+3,300円 |
ミニフィットプランforデータ3G | ~2GB | 1,078円+5,500円 |
ミニフィットプランforデータ3G | ~5GB | 1,078円+7,150円 |
データ通信専用 50GBプラン4G/5G | ~50GB | 1,078円+4,202円 |
キャリアはデータ容量の大きなプランがあるものの、格安SIMより通信料が高い傾向があります。ご紹介した格安SIMの20GBのデータ容量の通信料は2,000~3,000円程度です。20GB程度のデータ容量しか使わない方は格安SIMに切り替えるとお得になります。動作確認がされているのであれば、格安SIMに乗り換えると節約ができます。
契約期間の縛りがない
minao・LINEMO・楽天モバイルには最低利用期間が設定されていません。基本的にはいつでも思い立ったときに解約ができます。ライフスタイルが変わりiPadの利用の用途が変われば、料金体系も合うものに変えたいもの。そんなときでも好きなタイミングで解約ができるのが格安SIMの良い点です。
格安SIMをiPadで使う方法まとめ
iPadを利用したいけれども、通信料の高さが気になる方には、格安SIMの切り替えがおすすめです。費用を低く抑えられるのが魅力ですが、契約前には確認したい点もあります。動作確認済みかどうかのチェックは必須です。現在使っているデータ容量をもとにして、自分のスタイルに合っているかどうかも、合わせて見直しておくとぴったりのものが見つかります。契約してから「思ったように使えない」と後悔しないように確認しておきましょう。