瓶の蓋が開かないとき、どうすればいいのか悩んだことはないでしょうか。
力任せに開けると手を痛めたり、蓋が変形してしまったりします。
この記事では、瓶の蓋が開かない理由と、その解決方法を紹介します。
温めて開ける方法や道具を使った開け方、小技まで幅広く解説しますので、ぜひ参考にしてください。
また、専用の瓶オープナー製品もいくつかご紹介します。
本記事から瓶の蓋をスムーズに開けるコツを習得して、日常生活のちょっとしたストレスを解消しましょう。
この記事でわかること
- 瓶の蓋が開かないときは、ゴム手袋等すべりをおさえるものを使ったり、蓋をあたためたりすることが有効
- 普段から定期的に空けて気圧差を軽減したり、内容物が口に付着しないように蓋周りを拭き取ったりすると蓋が硬くなりにくい
- どうしても開けられないときのために、瓶オープナーを一つ用意しておくと、誰でも開けやすくなりおすすめ
瓶の蓋が開かないのはなぜ?
瓶の蓋が固くてびくともしない…!そもそもどうして開かなくなっちゃうの?
ジャムや調味料の瓶の蓋が固くて開かずに困ったとき、蓋が開かなくなる原因はさまざまです。
その原因を理解することで、効果的な蓋の開け方や対処法を考えやすくなります。
まずは瓶の蓋が固くなり開かなくなる理由から解説していきましょう。
容器内の気圧が下がっているから
瓶の蓋が開かない大きな原因のひとつは、容器内の気圧が下がっているためです。
新品の瓶詰め食品は中身が酸化しないように密閉されており、低圧状態に保たれています。
これにより食品の保存状態が良好に保たれますが、温度変化や気圧の変化などによって内部の気圧が変動します。
冷たい環境下などでは瓶の中の空気が冷えて収縮し、結果として外部から強い力が加わるのです。
すると低圧状態で内部と外部の圧力差が生じ、蓋が固くなり、手で回しても簡単に開かなくなってしまいます。
蓋を開けるためには容器内外の圧力を均一にすることが必要です。
冷蔵庫などで冷えて蓋が収縮したから
瓶を冷蔵庫に入れて保存すると、中の空気が冷えて体積が縮小します。
空気は温度が下がると収縮する性質があるため、瓶内の気圧がさらに低下します。
結果、蓋の内外で圧力差が生じ、蓋が開かなくなってしまうのです。
また、瓶自体も冷えることで金属製の蓋が収縮し、余計に固くなり、手で回しても蓋がなかなか動かず開けるのが難しくなります。
冷蔵庫から出したばかりの瓶の蓋が開かない場合は、瓶を常温に戻すか蓋の部分を温めると開けやすくなります。
温める方法としては、湯煎やドライヤーの使用が効果的です。
ただし、急激な温度変化は瓶を破損させる恐れがあるため注意してください。
内容物が蓋に付着しているから
はちみつやジャム、メープルシロップなど、粘度の高い食品は蓋に付着しやすく、その結果、蓋が開かなくなることがあります。
特に甘いものは糖分が固まりやすく、粘着性のある物質が蓋と瓶の間で接着剤のように作用してしまうため、注意が必要です。
内容物が付着して固まってしまうと、蓋を回しても開けることは難しく、力を入れても滑ってしまいます。
内容物が蓋に付着している場合でも、温めることで粘着性を緩和させることが可能です
湯煎やドライヤーで蓋の周囲を温めると、糖分が溶けて蓋が開けやすくなります。
また、蓋を開ける前に蓋の周囲を湿らせておくことで、付着した内容物が柔らかくなり開けやすくなることもあります。
道具を使った瓶の蓋の開け方
家にあるものを使って、簡単に瓶の蓋を開けられないかな?
瓶の蓋が開かないときには、家庭にある道具を使って開ける方法がいくつかあります。
ここでは、日常的に使える身近な道具を使って簡単に蓋を開ける方法を紹介します。
この方法を試せば、頑固な瓶の蓋も簡単に開けられるでしょう。
どれも手軽に実践できる方法なので、困ったときにはぜひ試してみてください。
湯煎で瓶の蓋を温める
湯煎で瓶の蓋を温める方法は、簡単で効果的です。
瓶の蓋を温めることで、金属が膨張して蓋と瓶の間に隙間ができて開けやすくなります。
- 40~50℃程度のお湯をボウルや小鉢に用意する
- 瓶を逆さにして、蓋の部分だけをお湯に浸ける
- 1~2分間そのままにしておく
- 蓋が温まって膨張して簡単に回せるようになる
注意点として、長時間浸けすぎるとお湯が瓶内に入り込んでしまう可能性があるため、時間を見ながら行ないましょう。
もしお湯に浸けたくない場合は、ドライヤーを使って蓋を温めるのも効果的です。
ドライヤーを使う場合は、蓋の周囲を均一に温めるようにし、過熱しすぎないように注意してください。
ゴム手袋を付けて開ける
ゴム手袋を装着すると、力が弱い人でも瓶の蓋を格段に開けやすくなります。
ゴムの滑り止め効果により、素手では滑る蓋をしっかりと掴むことができるのです。
片手で瓶を持ち、もう一方の手にゴム手袋をはめて蓋を回すだけで力が蓋に伝わりやすくなります。
ゴム手袋が濡れていると滑りやすくなるため、乾いた状態で行なうことがポイントです。
ゴム手袋がない場合は、ラバーバンドやキッチンミットなど、滑り止め効果のある他の道具でも代用可能です。
しっかりとグリップできるアイテムを使うことによって蓋を回しやすくなります。
蓋に輪ゴムを付ける
蓋の周りに輪ゴムを巻きつけて開ける方法もあります。
ゴム手袋と同じく、ゴムの滑り止め効果を利用して蓋を開けやすくする方法です。
- 蓋の周囲に数本の輪ゴムを巻きつける
- しっかりとグリップできる状態に固定
- 素手もしくはゴム手袋を着けて蓋を回す
普通の細い輪ゴムよりも、幅の広い輪ゴムを使うとより効果的です。
蓋の周囲に数本の輪ゴムを巻きつけ、しっかりとグリップできる状態にしてから回すことで、滑り止め効果が増して開けやすくなります。
輪ゴムを使う方法は、特に素手で蓋が滑りやすい場合に有効です。
蓋にしっかりと巻きつけることで、摩擦が増し、蓋がスムーズに回せるようになります。
手軽に試せるので、輪ゴムが手元にある場合はぜひ試してみてください。
バターナイフ等で隙間を作る
バターナイフやマイナスドライバーなど、先端が薄くて丈夫な道具を使って、蓋と瓶の間に隙間を作る方法も有効です。
- バターナイフの先端を蓋と瓶の間に差し込む
- 軽く押し上げるようにして隙間を作る
- 蓋が浮き上がったタイミングで開けてみる
この方法を試す際には、隙間を作るときに力を入れすぎないように注意してください。
蓋が変形したり、瓶が破損したりする可能性があります。
特にガラス瓶の場合は、慎重に作業を行ないましょう。
また、バターナイフを使用する際は、怪我を防ぐために手袋を着用することをおすすめします。
はさみなどで軽く蓋を叩く
はさみの柄などで蓋を軽く叩く方法も効果的です。
蓋の縁を軽く叩いて瓶を一周させると、間に空気が入るので開けやすくなります。
叩くことで瓶と蓋の間にわずかな隙間ができ、開けやすくなるのです。
蓋に傷をつけたくない場合は、布巾を挟んで叩く方法もあります。
また、手元に適した道具がない場合は、瓶を逆さにして底を叩くことで同様の効果が得られます。
叩く際には、そこまで強く力を入れて叩きすぎず、軽くコンコンと叩く程度で十分です。
おすすめの専用の瓶オープナー
困ったときの頼りに、専用のオープナーを準備しておくのもいいかも。
これらの方法を試しても蓋が開かない場合は、専用の瓶オープナーを使用するのもひとつの手です。
専用の道具を使うことで、力を均等に加えることができ、蓋をスムーズに開けることができます。
瓶の蓋が開かないときには、これらの方法を試してみてください。
瓶の蓋が開かなくて困ったとき、力任せに開けようとするのは避けたいところです。
そんなときに役立つのが専用の瓶オープナーです。
瓶オープナーを使えば、力をあまり使わずに簡単に蓋を開けられます。
ここでは、特におすすめの専用瓶オープナーをいくつかご紹介します。
アイメディア ふた開けラクラクだるまさん
「ふた開けラクラクだるまさん」は、ビンやペットボトル、缶のプルトップなどさまざまな蓋を簡単に開けることができる便利なキッチンツールです。
握力が弱い方でも使用しやすく、女性や年配の方、長い爪を守りながら開けたい方にもおすすめです。
冷蔵庫などに取り付けられるマグネット付きで、収納も便利です。
使い方は、缶のプルトップを引っ掛けて引き上げたり、ペットボトルやビンの蓋を専用の部分で挟んで回したりするだけです。
また、栓抜きとしても使用でき、簡単に蓋を開けられます。
ビンやペットボトルの蓋だけでなく、缶のプルトップや栓抜きとしても活躍する多機能性も魅力のひとつです。
冷蔵庫にマグネットで貼り付けておけばいつでも手軽に使えるので、一家にひとつ置いておくと便利です。
サイズ | 縦14.5cm×横6.5cm×高さ2.3cm |
材質 | ABS樹脂、ポリウレタン樹脂、ステンレス |
重量 | 50g |
メイダイ 名匠の技 妻に贈る瓶蓋オープナー
「名匠の技 妻に贈る瓶蓋オープナー」は、金属加工一筋55年の職人が熟練の経験と知識を基に作り上げたオープナーです。
工学博士が、握力の弱った自分の妻のために考案・開発したというハートフルな開発秘話があります。
瓶の蓋に差し込みテコの原理を利用して少し隙間を作ることで、力を入れずに楽に蓋を開けられる仕組みです。
一般的な瓶オープナーとは異なり、蓋を少し変形させることで開ける仕組みを採用しています。
どんなタイプの瓶蓋にも対応しており、重量はわずか約50gと軽量で、女性や年配の方にも扱いやすいサイズです。
コンパクトなデザインで収納スペースを取らず、キッチンの引き出しにすっきり収まります。
メッキ仕上げで錆止めの加工が施されていますので、耐久性にもすぐれています。
サイズ | 縦14cm×横3cm×高さ2cm |
材質 | スチール(メッキ仕上げ) |
重量 | 50g |
小久保工業所 グリッピー 瓶オープナー
「小久保工業所 グリッピー 瓶オープナー KK-531」は、瓶やペットボトルの蓋を簡単に開ける便利なオープナーです。
加齢や握力の低下で瓶の蓋を開けるのが難しい場合でも、このオープナーを使用することで最大直径8.5cmまでの蓋を楽に開けられます。
小さなペットボトルの蓋から大きな瓶の蓋まで幅広いものに対応可能なので、キッチンに置いておくと便利です。
熱可塑性エラストマーとポリプロピレン素材で作られており、耐久性と使いやすさを兼ね備えています。
軽量でコンパクトなデザインなので、収納場所にも困りません。
ゴムの滑り止めが付いているため、しっかりと蓋を掴むことができ、力を入れずに回すだけで蓋が滑ることなくスムーズに開けられます。
特に、冷蔵庫から出したばかりの冷たい瓶の蓋でも簡単に開けられて便利です。
日常のちょっとした困りごとを解消するために、ぜひひとつ持っておきたいアイテムです。
サイズ | 長さ24.2cm |
材質 | 熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン |
重量 | 約30g |
コモライフ ふた開け楽ちんオープナー 4in1
コモライフの「ふた開け楽ちんオープナー」は、子どもや女性、年配の方でも簡単に固い蓋や栓を開けられる便利なツールです。
大小2つのセットで、さまざまなサイズの蓋に対応します。
大サイズは4つの異なるサイズの蓋に対応し、ジャムやハチミツの瓶、ドレッシングやマニキュアなどの蓋開けに最適です。
小サイズはペットボトルの蓋開けや缶の蓋めくり、栓抜き、プルトップ開けの4つの機能を搭載しています。
グリップが滑りにくく設計されており、少ない力でしっかりと蓋を掴むことができます。
滑りにくいグリップで誰でも簡単に使用でき、ネイルを楽しんでいる人も爪が削れる心配もありません。
子どもや年配の方でも安心して使用できるデザインで、安全面にも配慮されています。
蓋のサイズに合わせて使い分けができるため、家庭でひとつ持っておくと便利なアイテムです。
サイズ | 大:縦22.5cm×横9cm×厚さ2.2cm 小:縦14.5cm×横6cm×厚さ2.6cm |
材質 | ポリプロピレン、TPR(熱可塑性ゴム)、鉄 |
重量 | 大:約125g、小:約65g |
開かない瓶を開ける時の注意点
無理やり開けようとしたら蓋が歪んじゃった…。蓋が尖って怪我をしそうで危なかったな。
瓶の蓋が開かないとき、どうにかして開けたいと焦ってしまいがちです。
しかし、無理な方法を試みると怪我や事故の危険があります。
一刻も早く開けたい気持ちはわかりますが、まずは落ち着いて効果的な開け方を探してみましょう。
以下の注意点を確認して、安全な手順で瓶の蓋開けに挑戦してくださいね。
こじあけによる蓋の変形に注意する
瓶と蓋の間に平たいものを差し込んで隙間を作る方法は有効ですが、力任せに無理やり行なうのは避けましょう。
蓋が変形したり瓶が破損したりする可能性があります。
特に金属製の蓋は変形しやすいため、無理な力をかけると元に戻せないほど曲がってしまうことがあります。
また、瓶自体が割れてしまう危険もあるため、慎重に作業することが重要です。
ナイフやドライバーを使ってこじあける方法もありますが、これも慎重に行なわないといけません。
ナイフの刃が滑ってうっかり手を切ることもあるため、十分安全に注意してください。
加熱時にはやけどに注意する
お湯に浸けて蓋を開ける方法は効果的ですが、温度が高ければいいわけでもありません。
温度は高くても50℃くらいまでに設定し、やけどしないように注意しながら行いましょう。
特に、熱くなった蓋に触れることでやけどをする危険があります。
また、瓶内の気圧を変えるために蓋を火であぶるのは非常に危険です。
ガラスは温度差に弱く、熱が伝導して温度差による破損の可能性があるため、直火を使った方法は避けましょう。
瓶を温める際には、ドライヤーや湯煎を使うのが安全です。
ただし、ドライヤーを使う場合でも、長時間熱を当てすぎないように注意しましょう。
蓋が適度に温まったら、ゴム手袋を使って開けると安全です。
専用ではない工具を使わない
プライヤーなどの工具を使って蓋を開ける方法もおすすめできません。
工具で蓋の側面をつかむと、局所的に強い力が無理やりかかり、瓶が割れる恐れがあります。
また、強い力で叩きすぎると蓋が変形して歪むことにより、さらに開けにくくなることも考えられます。
衝撃で破損する危険もあるため、専用工具以外の使用は避けましょう。
専用の瓶オープナーを使用することで、力を均等に分散させて安全に蓋を開けることができます。
瓶オープナーは、蓋にかかる力を均一にするため、瓶の破損や蓋の変形を防ぐことができます。
専用の道具を使えば安全かつ効率的に瓶の蓋を開けられるので、ぜひ活用してください。
瓶の蓋が固くならない保存方法
日頃から瓶の蓋が固くなるのを防ぐ方法はないかな?
瓶の蓋が固まって開けにくくなってしまう前に、予防できるコツがあれば取り入れていきたいですね。
瓶の蓋が固くならないように保存する方法を知っておくと、いざ使いたいときに困ることがなくなります。
以下のポイントを押さえて、瓶の蓋が固くならないように工夫してみましょう。
定期的に瓶を開ける
瓶の蓋が固くなる原因のひとつに、長期間放置することがあります。
特に、冷蔵庫で保管している場合、瓶内の気圧が下がって蓋がより強く締まってしまうことがあるのです。
これを防ぐためには、定期的に瓶を開けることがポイントです。
例えば、月に一回程度、瓶の蓋を開けて中身をチェックすることで、蓋が固まるのを防げます。
定期的に瓶を開けることで、中身の劣化や賞味期限切れを防げます。
また、定期的に開けることにより蓋が固くなるのを防ぐだけでなく、食品の新鮮さも保つことができるでしょう。
蓋を閉める前に瓶の口を拭く
瓶の蓋が開かなくなるもうひとつの原因は、内容物が蓋に付着して固まってしまうことです。
特にジャムやハチミツなど、粘度の高い食品を瓶に入れる場合、使用後に瓶の口をしっかりと拭き取ることが重要です。
キッチンペーパーや布巾を使って、蓋を閉める前に瓶の口をきれいに拭き取りましょう。
蓋と瓶の間に調味料などが挟まることを防ぎ、次に蓋を開けるときスムーズに開けられるようになります。
さらに、瓶の口が清潔に保たれることで、食品の品質も保持しやすいです。
瓶の口を拭き取る習慣をつけることで、蓋が固くなるのを防ぎ、いつでも簡単に蓋を開けられる状態を保てます。
瓶の蓋が開かない時も一工夫で簡単に開けられる!
瓶の蓋が開かなくて困った経験は誰にでもあるでしょう。
しかし、いくつかの簡単な方法と注意点を知っていれば、瓶の蓋をスムーズに開けられます。
この記事で紹介した方法を実践すれば、固く締まった蓋も簡単に開けることができるでしょう。
固い瓶の蓋に効果的な方法
・湯煎で温める
・ゴム手袋や輪ゴムを使う
・バターナイフで隙間を作る
・はさみで軽く叩く
また、瓶を長期間放置せず、定期的に開けて確認することや、蓋を閉める前に瓶の口を拭き取ることも忘れずに行ないましょう。
これらの対策を取ることで、瓶の蓋が開かなくなる問題を未然に防げます。
適切な方法を知っておくことで、瓶の蓋が開かなくて困ることがなくなり、快適に食品を利用できるでしょう。