ベッドは睡眠時の体を支える大切な役割を果たしています。良い睡眠は健康に欠かせない要素であり、良い睡眠を得るためには、快適な寝具が欠かせません。
快適な睡眠のサポートには、適切なベッドサイズの選択が大切です。そこで本記事では、ベッドサイズの一覧を紹介しながら、適したベッドの選び方やおすすめメーカーもご紹介します。理想の睡眠環境を手に入れるためのヒントが満載ですよ。
一般的なベッドサイズの一覧
ベッドサイズについて、詳しく理解できていない人も多いのでは?一般的なベッドサイズの一覧は以下の通りです。ベッドやマットレスメーカーによって多少前後することはありますが、基本的には以下のようなサイズ感であることを理解しておきましょう。
シングル | 97×195cm | 1人用 |
セミダブル | 120×195cm | ゆったりめの1人用〜2人用 |
ダブル | 140×195〜200cm | 2人用 |
クイーン | 160×195〜200cm | ゆったりめの2人用〜3人用 |
キング | 180×195〜200cm | ゆったりめの2人用〜4人用 |
シングルベッド
シングルベッドは、幅約91cm、長さ約195cmというサイズで、寝室のスペースをとらず、一人暮らしや子ども部屋に最適なサイズです。一般的には、身長が約175cm以下の方に適していますが、体型や寝相によっては寝心地が悪く感じる場合もあります。
収納スペース付きのシングルベッドフレームなどは、一人暮らしや子ども部屋で使うのに便利なサイズ感です。寝室の広さによっては、シングルベッドを2台置いて、ツインベッドとして使うこともできます。
セミダブルベッド
セミダブルベッドは、幅120cm、長さ195cmのサイズで、ダブルベッドよりも幅が約30cm狭くなっています。狭い部屋や一人暮らしにも向いていて、身長が170cm以下の人であれば、十分に寝返りを打てるサイズ感です。
セミダブルベッドは、パートナーやカップルで使用する二人暮らし用としても向いていますが、身長が高い人や広々とゆとりを持って寝たい場合には、やや窮屈に感じられるかもしれません。
ダブルベッド
ダブルベッドは、シングルベッドよりも広い寝室で使われることが多く、寝返りを打つ際に身体が広がってしまう人でも快適に寝ることができます。カップルやパートナーとゆとりをもって寝られるサイズとして向いています。
一般的には、幅140cm、長さ195cmが一般的です。1人で寝るには広々と使えるだけでなく、2人で寝てもまだ十分なスペースがあります。寝相の激しい子どもと一緒に寝るときにもゆったりとしたスペースを確保できます。
余裕を持って寝具を広げることもできて、季節に合わせて寝具を使い分けたい人にもおすすめです。ただし、寝室が狭い場合には、スペースを取ってしまうため、シングルベッドを選ぶほうが良い場合もあります。
クイーンベッド
クイーンベッドは、一般的なベッドサイズの中でも比較的大きいサイズのベッドです。幅は約160cm~180cm、長さは約200cm程度が一般的です。シングルベッドやセミダブルベッドに比べて、かなり広いスペースを確保できます。
対応人数の目安としては、2人で寝るには十分な広さがあり、身長が高めの人でも快適に眠れるサイズ感です。クイーンベッドは、カップルやパートナーで一緒に寝る場合や、子どもと一緒に眠るベッドとしてもおすすめです。
夜中に寝返りを打ちやすく、身体が大きい人にも向いています。ベッドの大きさによっては、部屋に設置すると圧迫することもあるため、寝室の広さや配置を考慮して選びましょう。
キングサイズ
キングベッドは、ベッドサイズの中でも最も大きく、一般的には2人以上の使用を想定して設計されています。対応人数の目安は、2〜3人で、子どもを含めて家族で寝る場合や、広いスペースを必要とする人に向いています。
サイズは幅180cm×長さ195cmのものが多く、広い寝室や大きなマンション、一軒家の寝室など、部屋の広さに余裕があるベッドルームに最適です。カップルやパートナーと2人で寝ても広いスペースを確保できるため、眠る際のストレスや不快感を軽減できます。
体格の大きな人や寝返りを頻繁にする人にも快適です。複数の人が寝返りをしても互いに影響を与えることが少なく、快適な睡眠を楽しめます。
ただし、キングベッドはその大きさゆえにベッドルームのスペースが多く必要となり、購入費用も他のベッドサイズよりも高くなる場合があります。また、ベッドのサイズによっては、寝具の購入や交換も大きな負担となる場合があるため、購入前にじっくり検討することが必要です。
ベッドの長さ
一般的なベッドの長さは、身長によって選ぶ必要があります。身長が低い人は短いベッドでも快適に寝られますが、高身長の人は仰向けに寝て足をのばすと、足がベッドからはみ出してしまい、安定した睡眠を得られません。
ベッドの長さはメーカーやブランドによって若干異なることもありますが、通常はシングルが190cm、セミダブルは195cm、ダブルは195〜200cm、クイーンは200〜210cm、キングサイズは210〜220cm程度です。
身長が180cm未満の場合は、シングルベッドやセミダブルベッドが適しています。身長が180cm以上の場合は、ダブルベッド以上のサイズがおすすめです。身長が190cm以上ある人には、ベッドの長さが200cm以上あるクイーンサイズ以上を選ぶことをおすすめします。
適したベッドサイズの選び方
適したベッドサイズは、実際に使う人数や使用する人の体格、部屋の大きさなどに合わせて選んでいきます。2人で寝る場合にシングルベッドを選ぶと、寝返りがしにくく、狭さでストレスを感じてしまいますよね。
小さめの部屋にはあまりに大きすぎるベッドを選ぶと、部屋に圧迫感が生じるばかりか、部屋内での移動が不便になってしまいます。まずは、ベッドサイズの選び方のポイントから詳しく解説していきましょう。
使用する人数に合わせる
ベッドサイズ選びでは、使用する人数に合わせて考えるとある程度の目安が決まっているので選びやすく、分かりやすいです。一人暮らしの場合はシングルサイズで十分ですが、2人で使う場合には、ダブルサイズやクイーンサイズを選ぶのがおすすめです。
ダブルサイズは、一般的には身長が180cm以下の2人で眠るのに適しているサイズです。クイーンサイズは、より広いスペースが必要な2人以上の人に向いています。
3人以上で使用する場合には、キングサイズを選ぶのがよいですが、キングサイズのベッドは部屋の大きさによっては大きな圧迫感を生むことがあるため、使用人数だけでなく、設置する部屋のスペースや予算なども考慮して選ぶ必要があります。
使用する人の体格を考慮する
ベッドサイズ選びでは、足を伸ばして快適に寝られるよう、使用する人の体格も考慮して十分なスペースを確保しましょう。
身長が180cm以上の場合は、幅160cm、長さ200cmのクイーンサイズベッドが適しています。もっと広いスペースが必要な場合には、幅200cm×長さ200cmのキングサイズを選びましょう。
また、身長だけではなく体重も考慮しておく必要があります。体重が重い人は沈み込みを考えてハードタイプのマットレスを選ぶなどマットレスの硬さや厚みにも考慮して選びます。2人で寝る場合には、互いの寝返りが睡眠を邪魔しないよう、振動の吸収性にも気を配ると快適な製品を選べますよ。
設置する部屋の大きさに合わせる
ベッドルームがあまり大きくない場合には、まずはシングルサイズのベッドから検討しましょう。シングルサイズはベッド周りに余裕がない部屋でも設置しやすいサイズ感です。ベッドサイズ以外にも、コンパクトなデザインのベッドフレームを選ぶことで、スペースを節約できます。
設置したい部屋の大きさが中程度であれば、セミダブルサイズも設置できます。広々としたベッドルームでゆとりがあれば、クイーンサイズやキングサイズも置けるでしょう。
部屋の割合をベッドが占めすぎると、移動が不便なだけではなく、寝具の取り替えや掃除などの際にも不便です。部屋に適度なゆとりを持たせられるよう、部屋の大きさに合わせてベッドサイズを選びましょう。
ベッドを連結させて大きなサイズにすることも可能
2人暮らしなどでベッドの購入を検討している場合には、シングルベッドを2つ使って、連結させる方法もおすすめです。必要に応じて広いベッドスペースを作り出せます。連結させる前に、ベッドフレームのサイズや形状が合っているかを確認しましょう。
できれば、同製品を2つ揃えて連結できるのが望ましいです。ベッドの連結には金属製のクランプを使います。ベッドフレーム同士をぴったりと合わせて、ネジで固定すれば完了です。クランプの数や設置場所は、ベッドフレームの大きさや形状によって適宜調整が必要なので、様子を見ながら連結作業を進めてください。
また、異なるサイズのマットレスやベッドフレームを使って連結させる場合には、重なっている部分が不安定になるので、連結させても体に負担がかかってしまう可能性があります。できるだけ同じサイズのベッドフレームとマットレスを使用することをおすすめします。
その他のベッド選びの基準
ベッドを選ぶ際には、使用人数や体格、部屋の大きさに合わせた適したサイズを選ぶことが重要なポイントでしたが、それ以外にも選ぶ基準として、ベッドメーカーやマットレスの高さや硬さ、耐久性、価格帯などが挙げられます。
メーカーによっては、安価なものから高級なものまで価格帯が異なりますし、マットレスの高さや硬さによって寝心地や体への負荷が変わってきます。寝室に収納スペースが足りない場合は、収納力があるベッドを選ぶのもおすすめです。
ベッドメーカー
ベッド選びの基準としてはメーカー選びも重要なポイントです。ベッドメーカーによって、品質や快適性、デザインなどが異なるので、自分の好みに合った製品を見つけやすいのです。
老舗メーカーや人気メーカーは、積み上げてきた実績や高品質性が魅力です。毎日の眠りに直結するベッドは、快適な寝心地を追求した、高品質なメーカー製品を選ぶと安心ですね。
また、ベッドは寝るだけではなく、インテリアの一部としても機能します。自分の好みの空間を演出するためには、好みのデザインを選ぶのもポイントのひとつです。
また、ベッドメーカーによっては価格帯も異なります。低価格帯から販売しているメーカーもあれば、高級マットレスとして分類される高品質な製品を主として取り扱っているメーカーもあります。
質の良い製品を購入することは大切ですが、予算もきちんと踏まえた上で購入するベッドメーカーを検討しましょう。
ベッド・マットレスの高さ
ベッド選びの基準として、ベッド・マットレスの高さもおさえておくべき点です。適切な高さを選ぶことで、快適な寝心地や健康的な姿勢を保ちます。ベッドの高さとは、ベッドフレームの高さと、マットレスの高さを合わせたものです。
床からベッド上面までの高さが50cm程度が一般的で、この高さは寝る人の身長に合わせて、適宜調整していくのがベターです。中には高さ調整ができるベッドもあるので、成長期の子ども用のベッドなどは、調整できる製品を選ぶと良いかもしれません。
マットレスの高さは、使われている素材や厚みで異なります。厚みは一般的に、15~30cm程度が一般的で、厚みが薄いほど硬めの寝心地になり、厚いほど柔らかい寝心地です。
腰痛などの身体に負担がかかる疾患を抱えている場合は、医師や専門家のアドバイスを参考にしながら、適切なマットレスの高さや厚みを選びましょう。
また、あえて低めのベッド・マットレスの高さを選ぶことで、部屋を広く魅せる視覚効果も期待できます。ワンルームなどのコンパクトな部屋に設置するときは、あまり高さを出さないように選ぶのがおすすめです。
収納力
ベッドフレームには収納付きの製品があり、寝具やシーツ、日用品や本、衣類などを収納できます。引き出し式のベッド下収納や、リフトアップ式の収納スペースなど、収納方法もさまざまです。
引き出し式は収納物の出し入れがしやすい一方で、ベッド下の掃除がやや手間になってしまいます。リフトアップ式では大きなスペースを有効活用できますが、収納した物の出し入れに手間や時間がかかります。
ベッドが小さければ収納スペースも小さくなりますので、大量に収納したい場合にはシングルベッドフレームは不向きです。ベッド収納スペースの使用頻度が高い場合には、出し入れをスムーズに行なえる、使い勝手が良いものを選びましょう。
ヘッドボードの有無
ヘッドボードとは、ベッドの頭部分にあたる、上側についている板やパネルのことです。主な目的としては、ソファの背もたれのように背中を支えるために使われます。
クッションや枕をヘッドボードと背中の間にかませて、寄りかかって寝る前に読書を楽しんだり、テレビを試聴したりと、リラックスタイムに活躍します。
ヘッドボードには、棚や引き出し、コンセントなどの機能が付いているものもあります。コンセント付きのタイプは、枕元でスマートフォンなどを充電しておけるので便利です。
一方で、ヘッドボードがあると、ベッドの配置が限定されるケースがあります。快適性やデザイン性、収納力なども考慮して、ヘッドボードの有無を選びましょう。
価格
ベッドの価格帯では、購入時のコストだけでなく、長期的な使用を考えたメンテナンス費用なども含めて検討しましょう。ベッドの価格は、機能性や品質に大きく影響します。
高価格帯のベッドは、高品質で長持ちする材料を使用していて、しっかりした構造の製品が多く、快適性や寝心地に優れています。低価格帯のベッドでは、材料や構造をシンプルにすることで価格を抑えているので、物によっては品質や寝心地が悪い場合も考えられます。
長く使い続けられる丈夫な製品を求めている場合は、高価格帯のベッドも選択肢に含めておきましょう。一時的な使用やいずれ買い替えを検討しているのなら、低価格帯のベッドを検討するのがおすすめです。
予定が定まっていなければ、間をとって中価格帯のベッドを選ぶこともできます。コストパフォーマンス面にも注目して、ベッドの価格を検討しましょう。
ベッド構造のタイプ
ベッド構造には、脚つきマットレス、すのこタイプ、ヘッドボード付き、ロフトベッドなどのさまざまなタイプがあります。
足つきマットレスは、マットレスがベッドフレームとしての役割も果たす一体化タイプで、マットレスに直接脚を取り付けて使用します。マットレスと床との間にスペースが生まれるので、ベッドの下を収納スペースとして使うこともできます。転居時の運び出しなどもスムーズに行なえるので、一人暮らしの人におすすめです。
すのこタイプのベッドフレームでは、通気性が良いというメリットがあります。ロフトベッドは、ベッド下にスペースを確保できるので、テーブルを置くなど生活スペースとして使えて便利です。
限られた部屋のスペースを有効に使えるので、こちらも一人暮らしの人に向いています。子ども部屋のベッドとしてもおすすめです。ただし、ベッドで眠る際には上へ上がらなければならず、夜間にトイレなどで起きるときには、落下しないように注意して降りなければなりません。
他にも、電動リクライニング機能があるベッドなどもありますので、自分のライフスタイルや好みに合わせて、ベッド構造タイプを選んでみましょう。
素材やデザイン性
マットレスの素材によっては、快適性や耐久性が大きく変わってきます。また、ベッドフレームの場合には、素材がデザイン性に直結するので、ベッドルームのインテリア作りに大きく影響します。
一般的な素材としては、木材、金属、布地、レザーなどがあります。木材は自然な風合いがあり、和室やナチュラルテイストのインテリアに合います。シャープな印象の金属は、モダンやスタイリッシュなインテリアにおすすめです。
布地は柔らかい印象なので、ベッドルームに柔らかさやリラックス感を出したいときにおすすめです。このように、形状やカラー、飾りなどでも与える印象が大きく変わるため、部屋の雰囲気にぴったり合うものを選びましょう。
ベッドを選ぶ際の注意点
ベッドを購入する前には、実際に部屋に配置して収まるか確認することも重要ですが、搬入ルートの確認も必要です。搬入に必要な幅や高さ、階段やエレベーターの大きさなどを事前に測り、問題がないかどうか確認しましょう。
特に、マンションなどの集合住宅であれば、階段やエレベーターの幅や高さがベッドよりも狭い場合があります。他にもいくつかの注意点がありますので解説していきます。ベッド選びの前に読んでおけば、失敗がなく安心です。
部屋にきちんとおさまるかどうかを確認
家具や家電の購入の基本として、設置予定の場所や部屋にきちんとおさまるかどうかを、事前に必ず確認しておきます。まず、ベッドを置くスペースの寸法を測りましょう。
測った寸法を元にして、購入を検討している製品が余裕を持ってスペースに収まるかを確認します。壁やドアなどが障害物となって邪魔しないかどうかも確認しておいてください。
また、ベッドの周囲には、最低限の移動スペースが確保できるようにしましょう。周囲に家具や物があってベッドとの距離が近すぎると、ベッドに入りにくくなるばかりか、家具の使用時にも不便が生じます。
また、ベッドが高すぎると照明器具などに干渉してしまう可能性がありますので、ペンダントライトなど低めの間接照明などを設置している場合には注意しましょう。
搬入が可能かどうかを確認
希望の部屋に問題なくベッドを設置できることが確認できたら、次に搬入が可能かどうか、搬入ルートを確認します。
特にマンションなどの集合住宅の場合、ベッドを運び入れるためには、通路や階段、ドアなどの幅や高さをクリアしなければなりません。搬入が困難にならないよう、事前に搬入経路の幅や高さも測っておきましょう。
ベッドを運ぶ際、製品によっては分解して運ぶこともありますが、分解するし大丈夫だと安心せず、大きなベッドパーツの製品を購入する場合にも、必ず搬入ルート寸法を確認しましょう。
二人暮らしなら2台のベッドもおすすめ
二人暮らしの場合は、シングルベッドの2台使いもおすすめです。先ほど紹介したようにクランプで連結させてもいいですし、少し離して互いの寝返りなどの振動が干渉しないように配置することもできます。
また、2台それぞれのベッドを使うことで、個々の睡眠スタイルや好みに合わせたマットレスの硬さや厚みを選択できます。暑がりや寒がりなど、体感温度に応じて毛布やタオルケットの調整も柔軟に行なえます。
大きな身長の差がある2人の場合には、片方の人の足がはみ出てしまうということも防げます。個々の体型や寝返り頻度、好みの硬さや厚みに合わせられる2台使いは、快適な睡眠環境を整えられる方法としておすすめです。
引き出しベッド付きなら来客も対応できる
引き出し付きのベッドを選ぶと、急な来客時にも対応できます。ベッドの下部分に引き出しが備わっていて、必要に応じて引き出して、ベッドスペースとして使えます。
子どもの友達が泊まりにきたときや、遠方の親戚が泊まりにきたとき、学生や社会人でも泊まりでゆっくりと遊んだり宅飲みしたりする場合にも、さっと就寝スペースを作れて便利です。また、ベッドとして使わないときは、ちょっとした収納スペースとしても使えます。
部屋が狭いなら収納付きやデイベッドを
狭い部屋でのベッド選びは、より慎重な検討が必要です。ベッドルームが狭い場合や、限られたスペースにしか設置できない場合には、収納付きのベッドやデイベッドを選択しましょう。
収納付きのベッドでは、ベッド下などに十分な収納スペースが確保できるため、狭い部屋に最適です。一般的にはベッド下やヘッドボード部分に引き出しや棚が付いていて、衣類や寝具類の収納に役立ちます。
デイベッドは、ベッドとソファの機能を兼ね備えたベッドタイプです。座面が広くて背もたれがあり、日中はソファとして使い、眠るときにはベッドとして使える2way仕様が便利な製品です。
狭いワンルームなどでも、ベッドとソファを兼ねた家具として設置できるため、部屋のスペースを無駄にせず、すっきりとした空間を作ることができます。
おすすめのベッドメーカー
ベッド選びで注目しておきたい大切なポイントについて、各項目を解説してきました。ベッド選びにおいてはメーカー選択も重要なポイントですが、ベッドメーカーは複数あってどこを選んだらいいか悩んでしまいますね。
最後に、ユーザーからの信頼や人気が高い、おすすめの大手ベッドメーカーを紹介します。それぞれのメーカーの特徴や製品について解説するので、自分のニーズに合ったメーカーを探してみてくださいね。
メーカーによってベッドの価格帯にも開きが出てくるので、予算とも相談して納得のいくベッドを選びましょう。
シモンズ
シモンズ(SIMMONS)のベッドは、高密度のウレタンフォームや天然ラテックスなどの高品質な素材を使用し、満足度の高い寝心地をサポートします。また、シモンズ社は世界で最初にポケットコイルを開発したメーカーとしても知られています。
ポケットコイルは、コイルを独立して包んだ構造で、体圧分散性に優れており、身体にフィットして快適な眠りをサポートできる構造です。コイル同士が独立していることから、振動が少なく抑えられるというメリットもあります。
パートナーと一緒に寝ても、互いの動きに左右されにくいのでおすすめです。サイズや硬さなどのバリエーションも豊富で、ベッドサイズもシングルからキングサイズまで揃えられており、好みに合わせて選べます。
また、自分に合ったベッドを選ぶカウンセリングサービスも提供しているので、購入前に専門スタッフへ相談できる点も魅力です。
日本ベッド
1901年創業の日本ベッドは、高品質で快適な眠りを追求する日本の老舗ベッドメーカーです。高密度ウレタンフォームや、天然ラテックス、高反発ウレタンなどの高品質な素材をはじめ、独自開発した「ナノイーゼル」を採用した製品が特徴的です。
体のラインに合わせた体圧分散技術と、フィット感を追求する技術によって、上質かつ快適な眠りがサポートされます。
高い耐久性を持ち、長期間の使用でも沈み込みが少なく、ベッドの寿命が長いのも特長です。防ダニ加工などの衛生面にも配慮された素材を使用しており、アレルギー体質の方にもおすすめです。
ベッドサイズはシングルからキングサイズまで展開され、硬さや素材の選択肢も豊富です。自分に適したベッドを探せるカウンセリングサービスもあるので、興味がある人は利用してみましょう。
シーリー
世界中で愛されているベッドメーカーのシーリー(Sealy)は、独自に開発した「ポストレピックス・フィール」を採用したベッドが特長です。人間の体重がベッドにかかると、特別な形状を取るように作られているので、体のカーブに沿って適切にサポートします。
高密度のウレタンフォーム、天然ラテックスなどの高品質の素材を採用している点も魅力です。他にも、「ハイブリッドエッジサポート」「スマートエッジサポート」など、ベッドの周囲の空気循環を良くして、熱がこもらないようにする独自技術にも人気があります。
シングルからキングまでのサイズ展開や、カウンセリングサービスも提供されているおすすめの高級メーカーです。
サータ
世界中で高い評価を受けているベッドメーカーのサータ(Serta)は、アメリカ発祥のメーカーです。サータ社のベッドには、独自のコイル構造「ポストレピックスプリング」が採用されており、体圧分散性が高く、体のカーブに沿ってフィットし、長時間の睡眠でも快適に眠れます。
マットレスの縁取り部分には、丈夫なフレームが取り付けられ、高い耐久性と安定性も備えています。幅広いラインナップがあるため、その中から自分に合ったベッドを選びやすく、高級感のある贅沢な寝心地をベッドに求める人にもおすすめのメーカーです。
日本国内にも多数の販売店があるので、実際に商品を確認してから購入できる点でも安心です。
フランスベッド
130年以上の歴史を持つフランスベッドは、フランスの伝統的なクラフトマンシップを継承しながら、現代の暮らしに合わせた快適な睡眠を実現するため、常に研究を怠りません。
フランスベッド社では高品質の素材を採用し、ベッドフレームには天然木を使用しています。耐久性と美しさを兼ね備えた製品はデザイン性にも優れています。
クラシカルなフレンチスタイルを取り入れたおしゃれなベッドフレームや、シンプルでモダンなデザインなど、幅広いラインナップからインテリアに合わせて選ぶこともできます。
マットレスには、独自の技術によって開発された高反発スプリングを使用し、体圧分散性やサポート力が高いのも魅力です。一部のベッドには、リモコンで調整できる電動リクライニング機能が搭載されています。インテリア性も備えた高品質なベッドを探している人にはぴったりのメーカーです。
テンピュール
高級ベッドメーカーのテンピュール(TEMPUR)は、NASAが開発した圧力分散素材を採用している点が特徴のメーカーです。体の重さによって圧迫された部分をしっかりと支えて、体圧を均等に分散させるため、各部位が正しい位置に安定して支えられるので、正しい寝姿勢へと改善できます。
寝返りを打ったときの動きにも追従しやすく、快適な寝返りができるのもポイントです。耐久性にも優れており、長期間の使用でも劣化が少なく、長く使える点も魅力的です。
ただし、テンピュール社の製品は高級品で高価格です。長期間な使用を考えるとコストパフォーマンスが高いと言えますが、予算と相談して購入を検討しましょう。マットレスだけでなく、枕や寝具なども製造していて、同メーカーで寝具を一式揃えれば、上質な睡眠環境を構築できます。
IKEA
IKEA(イケア)は、世界中で愛される北欧の大手家具メーカーとして有名です。価格帯もリーズナブルなので買い求めやすく、北欧家具に見られるシンプルで飽きがこないデザイン性にも魅力があります。
IKEA製品のベッドも、豊富な種類と買い求めやすい価格帯で人気です。ここまでご紹介してきた他の高級ベッドメーカーと比較すれば、かなり手頃な価格で購入できます。
さまざまなデザインやサイズがあるので、インテリアに考慮しながら希望のものを選べますよ。店舗は全国的に展開されているので、実際に最寄りの店舗へ出向いて、マットレスやベッドフレームの寝心地を確かめてから購入できるのも安心です。
製品は組み立て式であっても、比較的簡単に組み立てられます。また、収納スペースが付いた製品が多い点も魅力です。
ニトリ
日本の家具メーカーのニトリは、「お値段以上」をコンセプトにした高品質な家具を低価格で提供している、コストパフォーマンスに優れたブランドです。ベッド製品に関しても、手軽な価格帯で購入できることから、初めての一人暮らしや学生生活の準備家具としても多く選ばれています。
ニトリのベッドには、高密度のウレタンフォームを使用したものから、低反発素材、やわらかめや硬めなど、豊富な種類を取り揃えているので、個人の好みに合ったものを見つけやすいのがメリットです。
フレームには耐久性のある木材を使用しているため、長期間でも安心して使えます。木材以外にも、スチールフレームのものや、引き出し付きの収納スペースを持ったものなど、ベッドフレームの種類もさまざまです。
インテリアや好みに応じて素材を選べるので、理想のインテリア作りにも役立ちます。リーズナブルな価格で購入できるので、手軽にベッドを買い替えたいという人や、転居頻度が多い人にもおすすめです。
ニトリでは、組み立てが苦手な人や作業ができない人向けに、有料の組み立てサービスを提供しているので、組み立て作業が大の苦手だという人は検討してみてくださいね。
無印良品
シンプルで洗練されたデザインの製品が特徴の無印良品(MUJI)の製品は、価格も手頃でありながら、品質も高いという点がおすすめのポイントです。
無印良品の製品はオリジナルブランドであり、無駄を省いたミニマルなデザインで、シンプルなインテリアにも合わせやすいため、幅広い層から人気があります。ベッド製品では、日本人の住宅環境に合わせたコンパクトなサイズ設計のベッドを取り扱っています。
一人暮らし用のベッドとしても選択肢が多く、天然木などの自然素材を使用して素材にもこだわった製品が多いです。収納スペースを備えた機能的な製品もあるので、狭い部屋でもベッドスペースを有効に使えます。
さらに、マットレスや枕、毛布やタオルケットなどの寝具も豊富に揃っているので、無印良品内でベッド製品一式を買い揃えて、インテリアに統一感を出すこともできます。
ただし、無印良品のベッドは、あくまで基本的な機能を備えたシンプルな製品なので、高機能や快適性を重視する人には物足りなさを感じる場合があるので注意が必要です。
長期的な使用を見越して適切なベッドサイズを考えよう
この記事では、ベッドサイズごとの特徴や、ベッド選びのコツについて紹介してきました。
- 狭い部屋では、シングルやセミダブルがおすすめ
- 広い部屋では、ダブルサイズ以上も選択肢に入る
- 高身長の人は、長さがあるキングサイズを選ぶ
- 体型が大きい人は、クイーンサイズ以上がおすすめ
- 2人では寝返りが制限されるため、クイーンサイズ以上がおすすめ
最後にご紹介したのは大手のベッドメーカーですが、大手メーカーは安定した高品質の製品を販売しているので、安心感と信頼感があります。メーカーによっては同サイズの製品でも価格に大きな開きが生じますが、長期的に使うベッドは、睡眠の質に直結します。
1日の3分の1以上を占めることもある睡眠時間は、日中の活動時間のパフォーマンスや体調、健康に関わる大切な時間です。質の高い睡眠を得るためにも、適切なサイズと納得のいく寝心地のベッドを選びましょう。