手洗いマーク(洗濯表示の、桶に手を入れた記号)が付いた服は、洗濯機の「手洗い」「おしゃれ着(ドライ)」「おうちクリーニング」など、手洗い表示の衣類を対象にした弱いコースを使えば洗濯機で洗えます。反対に、標準コースで普通に洗うと縮みや型崩れの原因になります。洗う前に確認するのは次の3点です。
- 桶の中の数字(液温の上限)…40か30か。ウールや絹は水温30℃以下が目安です
- 洗濯機のコースの対象表示…メーカーごとにコース名が違うので、取扱説明書で「手洗い表示の衣類が対象」と書かれたコースを選びます
- 洗剤と干し方…おしゃれ着用の中性洗剤とネットを使い、乾燥機にはかけず表示どおりに干します
なお、桶に×印が付いた表示は「家庭での洗濯禁止」です。この場合は洗濯機でも手洗いでも洗えないので、クリーニング店に出してください。洗濯表示マークの種類は、衣類に使われている繊維・染色方法、縫製、加工方法によって決まっています。洗濯表示を正しく理解し、正しい洗い方をすることで洋服を傷ませることなく、きれいな状態をキープできるでしょう。
※本記事の情報は2026年10月時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
この記事では、洗濯表示の手洗いマークの見方、洗濯表示別に洗濯機で使うコース、正しい洗い方、手洗いの服を洗濯機で普通に洗ってしまったときの対処を順に解説します。手洗い表示の服を洗えるコースを積んだメーカー別の洗濯機も紹介します。
洗濯タグのマーク

洋服を購入する時に、デザインや色柄以外に、洗濯タグはチェックしていますか?洗濯タグには洋服のケア方法が記載されています。洗濯表示は、国際標準に合わせてあるので、マーク内に日本語表記が記載されておらず、わかりづらいかもしれませんが、絵柄の意味さえ理解していれば大丈夫!
洗濯表示は平成28年12月に国際規格に合わせて大きく変わり、さらに令和6年(2024年)8月20日にも改正されています。この改正で手洗いマークは2種類に増えました。古い知識のままだと洗い方を間違えるので、最新のマークから確認していきます。
手洗いマークとは
洗濯表示で「手洗いマーク」がありますが、これは「丁寧に洗うこと」を推奨されているマークだと理解しておきましょう。まず、その洗濯表示で、洗濯桶(バケツ)のような表示があれば、家庭での洗濯が可能です。また、手洗いマークの表示があっても洗濯機で洗えるものもあります。
「手洗いマーク」とは、洗濯桶(バケツ)に手を入れているマークのことです。このマークは、手洗いができるということを表しています。平成28年以前の古いマークであれば、洗濯桶(バケツ)の中に数字が記載してあり、その上部に「手洗イ」と書いてあります。デリケートで繊細な素材の洋服などはクリーニングに出しておけば安心して洗ってもらえますが、洗剤や洗い方を工夫すれば家庭でも手洗い洗濯が可能です。
商品説明で見かける「ハンドウォッシャブル」は、英語の hand washable(手洗いできる)をカタカナにした言葉です。消費者庁が示す洗濯表示の記号の名前ではないので、何℃まで洗えるか、洗濯機を使えるかは、必ずタグの洗濯表示で確認してください。記号の横に「洗濯ネット使用」「裏返しにして洗う」「弱く絞る」などの言葉が書き添えられていることもあり、これも洗い方の指示として守ります。
桶の中の数字は「液温の上限」です。ここを見落とすと、温度で失敗します。しかもこの数字は令和6年8月20日の改正で変わりました。改正前は手洗いの記号が30℃の1種類しかなく、改正後は40℃と30℃の2種類になっています。
| いつの洗濯表示か | 手洗いの記号 | 消費者庁の記載 |
|---|---|---|
| 平成28年12月1日〜令和6年8月19日 | 桶+手+「30」の1種類だけ | 液温は30℃を限度とし、手洗いによる洗濯処理ができる。 |
| 令和6年8月20日以降 | 桶+手+「40」 | 液温は、40℃を限度とし、手洗いによる洗濯処理ができる。 |
| 桶+手+「30」 | 液温は、30℃を限度とし、手洗いによる洗濯処理ができる。 |
つまり「手洗いマーク=ぬるま湯でも大丈夫」とは限りません。手持ちの服のタグが古い表示なら上限は30℃です。数字を確認せずにお湯で洗うと、それだけで縮みや型崩れの原因になります。
参照:消費者庁「洗濯表示(令和6年8月20日以降)」「洗濯表示(平成28年12月1日から令和6年8月19日まで)」(2026年9月8日閲覧)
基本的に手洗いマークがついている洋服の洗い方は以下の通りです。
- 洗面器や洗面所のシンクに水をためる
- 水の分量に合った手洗い用洗剤を溶かしこんで洗浄液を作る
- 洗浄液に浸してつけおき洗いする・すすぐ
- 洗濯機の脱水を短時間だけかける
この方法以外に、洗濯機の弱いコースで洗える衣類もあります。どの表示ならどのコースを使えるかは、次の章の表で整理しています。以下に、おすすめの手洗い用洗剤を取り上げました。参考にしてみてください。
手洗いマークの衣類とは
手洗いマークがついているものは、傷みやすく繊細であり、ウールやシルクなどデリケートな素材のものです。単純に洗濯機で洗うと縮み、型崩れなどを起こして着る事ができなくなる可能性が大きいのです。具体的な洋服で言うと、セーター、ニット、薄い洋服、シルクの洋服やワンピース、レースなどのものは手洗いマークの衣類です。
◆ウール
ウールは羊の毛(羊毛)のことです。シワになりにくく、保温性が高く衣服に優れた素材です。しかし、ウールは水に濡れると、「スケール」と呼ばれる表目のうろこ状の構造が開き、絡み合って収縮し、硬くなってしまいます。これが洗濯による縮みの原因です。
ウールは、水を含んだ状態でもみ洗いや強い水流にさらされると縮みやすくなります。そのため、ウールの衣類には手洗いの表示や、家庭での洗濯禁止の表示が付いていることがよくあります。縮んでしまったセーターやニットを家庭で元どおりにするのは難しいので、洗う前に表示を確認してください。
◆シルク
シルク(絹)はカイコの繭(まゆ)から作られる天然繊維です。ポリエステルやナイロンのような合成繊維ではなく、ウールと同じたんぱく質でできた動物繊維で、ブラウスやシャツ、スカーフなど高級衣料品に使用されています。シルクは水に弱く、摩擦にも弱いという性質を持っているため、洗濯機や手洗いで適当に洗ってしまうと生地を傷める可能性が高いのです。
◆ポリエステル
ポリエステル素材のものはほとんどが洗濯機で洗うことが可能です。しかしポリエステルの中でも、薄い素材の場合や装飾が多い場合には洗濯機より手洗いが良いでしょう。また、混在している他の繊維素材によって、洗い方に工夫が必要な衣類もあります。水に弱いレーヨンなどを含んでいる場合は、水にさらす時間を短くすることがポイントです。
洗濯機で洗える“手洗いマーク”

洗濯表示で手洗いマークが記載してあっても、洗濯機で洗うことは可能です。しかし、洗濯機の機能の「手洗い」や「ドライ」といった優しく洗い上げるコースでの洗濯が必要です。最新の洗濯機では「おうちクリーニング」など、繊細な衣類を洗濯するためのコースが標準装備されているものもあります。
洗濯機の弱流を使い、デリケートな素材の衣類も摩擦や傷みを抑えながら、やさしく洗い上げてくれる機能が搭載された洗濯機もありますので、ぜひチェックしてみてください。ここでは「手洗いマーク」が付いた衣類を洗濯機で洗う方法や注意点を解説します。
洗濯表示別:洗濯機で洗えるかとコースの選び方
手洗いマークの服を洗濯機で洗えるかどうかは、洗濯表示と、洗濯機のコースが対象にしている表示が合っているかで決まります。消費者庁の洗濯表示と、各メーカーの公式サポートの内容を合わせると次のようになります。
| 洗濯表示 | 洗濯機で洗えるか | 使うコースの例 |
|---|---|---|
| 桶+手+40/30(手洗い) | 手洗い表示が対象のコースなら洗える。ウール・絹は水温30℃以下 | シャープ「ホームクリーニング」、日立「おしゃれ着(ドライ)」、パナソニック「おうちクリーニング」 |
| 桶+数字+下線2本(非常に弱い洗濯) | 弱いコースで洗える | 日立「デリケート(ソフト)」、パナソニック「おしゃれ着」 |
| 桶+数字+下線1本(弱い洗濯) | 弱いコースで洗える | 各社の「おしゃれ着」「弱水流」系のコース(取扱説明書で対象表示を確認) |
| 桶に×印 | 洗えない(家庭での洗濯禁止。手洗いも不可) | クリーニング店へ |
同じ「やさしく洗う」コースでも、対象が違う点に注意してください。日立の公式Q&Aでは、手洗い表示の衣類は「おしゃれ着(ドライ)コース」、液温30℃限度の非常に弱い洗濯の表示は「デリケート(ソフト)コース」と分けて案内されています。また、どちらのコースもお湯や風呂水を使うと洗濯物が縮むおそれがあるため、水道水を使うよう書かれています。
素材や服の作りで迷ったときは、次のように分けると失敗しにくくなります。
- ウール・カシミヤのセーターやニット…手洗い表示が対象のコース+おしゃれ着用洗剤+水温30℃以下。ネットに畳んで入れ、干すときは平干しにします
- シルクのブラウスやスカーフ…同じく手洗い表示が対象のコースで、1枚ずつネットに入れます。摩擦に弱いので、ほかの衣類とまとめ洗いしません
- レース・ビーズなどの装飾が多い服、プリーツの服…洗濯機のコースより、洗面器での押し洗いのほうが安心です
- 高価な服・思い入れのある服…表示上は洗えても、迷うならクリーニング店に任せるのが確実です
参照:消費者庁「洗濯表示(令和6年8月20日以降)」/日立「おしゃれ着(ドライ)コースとデリケート(ソフト)コースの違いを知りたいです。」/シャープ「デリケートな衣類を洗いたいときは?」(いずれも2026年10月8日閲覧)
洗濯機の「手洗いコース」を活用
多くの洗濯機には、手洗い表示の衣類を洗うための弱いコースが用意されています。コース名はメーカーや機種で違うので、まず手持ちの洗濯機の取扱説明書で名前と対象表示を確認してください。こうしたコースを使うと、手洗いに近いやさしさで洗えるので、衣類の傷みを抑えられます。
使い方は以下の通りです。
- 洗濯物をネットに入れる。
- 手洗いコースまたはドライを選択する
- 規定量の手洗い用洗濯洗剤を入れてスイッチON脱水して取り出す
- 洗濯マークに従って干す
とても簡単に繊細な衣類を手洗いしたように仕上げてくれます。使用する洗剤は、弱アルカリ性ではなく、専用の中性洗剤を使うことで、繊維へのダメージや色褪せを防ぎます。しかし汚れを落とすという面は少し弱くなってしまうことは否めないため、注意が必要です。大きな汚れが付いてしまった場合には、クリーニングの活用も検討するとよいでしょう。また脱水の時間を短くすることでキレイな仕上がりになると言われています。
より注意すべき洗濯表示
洗濯表示はたくさんありますが、その中でもより注意すべき洗濯表示はどんなものがあるのでしょうか?洗濯表示は日本産業規格 JIS L0001で定められています。消費者庁の解説によると、記号は「洗濯」「漂白」「乾燥」「アイロン仕上げ」「商業クリーニング」の5個の基本記号と、それに組み合わせて使う付加記号(弱い処理を表す下線、温度を表す数字やドット、禁止を表す×印)でできています。乾燥はタンブル乾燥と自然乾燥、商業クリーニングはドライクリーニングとウエットクリーニングに分かれるので、実際に衣類のタグで目にするのは7種類の指示になります。
そして要注意すべき洗濯表示は、基本記号に重ねて書いてある×の印がある時です。これは「禁止事項」を表します。×の表記に従わず、洗濯をしてしまうと、
- シワになる
- 光沢がなくなる
- 伸びたり縮んだりしてしまう
- 色移りする
といったことが起こる可能性あります。この場合はやはり手洗いをするか、単品で洗濯をするなどの配慮が必要です。
手洗いマークが付いた服の洗濯機での洗い方

手洗いマークは、もちろん手洗いが推奨されているからこそ付いているものですが、洗濯機で洗うことも可能です。この手洗いマークがついている衣類を洗濯する時には、正しい洗い方をする必要があります。繊細な衣類をきれいな状態で着用するためにも、正しい洗い方に則って洗濯をしましょう。洗濯機でデリケートな衣類を洗う際の手順を解説します。
洋服をネットに入れる
手洗いマークがついた衣類を洗濯機で洗う時は、必ず洋服をネットに入れましょう。ネットに入れることによって、服の絡まりや型崩れを防いでくれます。ネットに入れる時はきちんと畳んで入れることがポイントです。また、ニットやセーターは畳むときは裏返しにして畳むのがおすすめです。特に汚れが気になる部分は、外側にして畳み、ネットに入れる事で汚れはもっと取れやすくなります。ネットに入れる時もいくつかの衣類を入れるのではなく、一着につき一つのネットを使用するのがよいでしょう。逆に、ネットに入れなくてよい衣類の見分け方は洗濯ネットに入れなくていいものはどれ?ネットの効果や使い方も解説で解説しています。
おしゃれ着用洗剤を入れる
手洗いマークがついた衣類を洗濯機で洗う時は、専用の「おしゃれ着用洗剤」を使用してください。おしゃれ着用洗剤は弱アルカリ性ではなく中性なので、汚れ落ちは控えめですが、繊維へのダメージや色落ちを抑えられます。シャープや日立も、おしゃれ着のコースでは液体のおしゃれ着用中性洗剤を使うよう案内しています。
通常の洗浄洗剤では、洗浄力が強すぎて繊維を傷める可能性があるため、注意が必要です。柔軟剤を使用する場合は、通常通り普段使っている柔軟剤でOKです。
デリケートコースで洗浄
洗濯機にある機能の「手洗いコース」「デリケートコース」「おしゃれ着コース」「ドライコース」などという名称のものを使って洗浄しましょう。さらにその機能にプラスして、脱水時間を短くすれば、傷みを少なくできるというメリットもあります。
手洗いコース、デリケートコースなどは、通常コースより洗濯槽の動きが少なく、水流も弱い洗浄コースです。脱水も衣類が絡みにくいように調整されているので、標準コースより衣類の傷みを抑えられます。
表示に合わせた乾燥方法で乾かす
洗濯できたものを乾かすことも重要なポイントです。乾かし方も洗濯表示に記載されていますので、その記載に従った方法にて乾燥しましょう。例えば、日陰干しの指示、ハンガーを使ってはいけない、絞ってはいけないなどの指示がありますので、しっかり確認して表示の指示に従ってください。表示に従わない乾燥方法は、衣類の型崩れや傷みの原因になります。
繊細な素材の衣類を干すときには、傷まないように、風通しの良い場所を選んで洋服を干すことがおすすめです。お風呂場の衣類乾燥用機能を活用したり、サーキュレーターで風を送って湿気を飛ばすなど工夫をして傷みを防ぎましょう。
手洗いマークの服を洗濯機で普通に洗ってしまったら
手洗いマークの服を、うっかり標準コースで洗ってしまうことはよくあります。標準コースは手洗い向けのコースより水流が強く、脱水も長いため、ウールは縮みやフェルトのような硬さ、シルクは擦れによる毛羽立ちや光沢の低下、薄い服は伸びや型崩れが起きやすくなります。お湯で洗った場合は、さらに縮みやすくなります。
洗ってしまったと気づいたら、次の順で対処してください。
- 乾燥機にかけない…タンブル乾燥は熱と回転が加わるので、縮みや型崩れを進めてしまいます
- 濡れているうちに形を整えて、表示どおりに干す…ニットは平干し、ほかは陰干しなど洗濯表示の干し方に従います
- 一緒に洗った服の色移りを確認する…色移りしていたら早めに対処します。落とし方は洗濯物の色移りの落とし方で解説しています
- 縮みや型崩れが大きいときは、購入店やクリーニング店に相談する…家庭で元どおりに戻すのは難しく、自己流で引っ張ると生地を傷めることがあります
次から防ぐには、手洗い表示の服を洗濯かごの別の場所に分けておき、洗う日だけ手洗い表示が対象のコースでまとめて洗うのが簡単です。一人暮らしでニットやおしゃれ着をどのくらいの頻度で洗えばよいかは、一人暮らしの洗濯頻度の目安を参考にしてください。
手洗いマークの服を洗えるおすすめ洗濯機

手洗いマークの服を洗える洗濯機は各メーカーから販売されています。各メーカーによって名称は違い、「おしゃれ着コース」「デリケートコース」などと言われています。繊細な衣類を洗濯機で洗える機能付きのおすすめ洗濯機をメーカーごとに紹介していきます。
ただし、ここでいちばん多い失敗が「おしゃれ着コースが付いているから大丈夫」と思って選び、手洗い表示の服はそのコースの対象外だったというものです。パナソニックは同じ洗濯機の中に「おうちクリーニング」と「おしゃれ着」の2つを積んでいて、公式のFAQでは「おうちクリーニング」コースは手洗い表示の衣類が対象、「おしゃれ着」コースは弱水流(弱洗い)対応の衣類が対象と、はっきり役割が分けられています。コース名だけを見て選ぶと、手洗いマークの服に弱水流用のコースを使ってしまうことになります。
メーカーごとに、手洗い表示の衣類を洗うコース名と条件を整理すると次のとおりです。いずれも各社の公式サポートに書かれている内容です。
| メーカー | 手洗い表示の衣類を洗うコース | 使える洗剤 | 公式が示している条件 |
|---|---|---|---|
| シャープ | ホームクリーニングコース/おしゃれ着コース | 素材に対応したおしゃれ着用の液体中性洗剤。粉末洗剤・ジェルボール型は不可 | ウールや絹など動物繊維、温度変化に弱い衣類は水温30℃以下 |
| 日立 | おしゃれ着(ドライ)コース | おしゃれ着用液体中性洗剤(毛・絹用)のみ。粉末洗剤は溶け残るおそれがあり不可 | 洗濯は3kg以下。液体洗剤の自動投入には非対応 |
| パナソニック | おうちクリーニングコース | おしゃれ着用液体中性洗剤 | 「おしゃれ着」コースは弱水流表示が対象で別のコース |
この表をふまえると、選び方は次のように分かれます。
- 週に1〜2枚、ニットやブラウスを洗いたいだけ…今の洗濯機に「手洗い」「ドライ」「おしゃれ着」のいずれかがあれば、買い替えなくても足ります。まず取扱説明書でそのコースの対象表示を確認してください
- 秋冬にニットをまとめて洗いたい…日立は1回3kg以下が目安です。洗濯機の最大容量まで入れてよいわけではないので、容量の大きい機種を選ぶより回数を分けるほうが確実です
- 洗剤の自動投入を使っている…日立のおしゃれ着(ドライ)コースは自動投入に対応していません。このコースのときだけ手で入れることになります
- 乾燥まで一台で済ませたい…タンブラー乾燥不可の表示がある衣類は、コースにかかわらず乾燥できません。おしゃれ着は干す前提で考えたほうが失敗しません
買い替えを検討するなら、コース名ではなく「そのコースが対象にしている洗濯表示」で選ぶのが確実です。メーカーごとの耐久性や特徴から比べたい方は長持ちすると言われている洗濯機メーカーおすすめ5選もあわせてご覧ください。以下では、メーカーごとに代表的なモデルを紹介します。
シャープ “ホームクリーニングコース”
シャープのホームクリーニングコースは、公式のQ&Aで「ウール素材など繊細な衣類や、おしゃれ着の自宅での洗濯が可能なコース」と説明されています。機種により洗濯できる量や乾燥できる量、洗剤量などが異なりますので、設定方法は取扱説明書で確認してください。搭載しているかどうかは機種ごとに違うので、購入前に仕様表で確認しましょう。
洗剤は「洗濯物の素材に対応したおしゃれ着用の液体中性洗剤」を使うよう案内されており、粉末洗剤やジェルボール型洗剤は勧められていません。あわせて「ウールや絹など動物繊維、温度変化に弱い衣類を洗う場合、水温は30℃以下でご使用ください」と水温の条件も示されています。寒い時期ほどお湯で洗いたくなりますが、この30℃の上限に引っかかりやすいのはまさにセーターやシルクのブラウスです。
素材ではウール・カシミヤなどのセーター、ブラウス、薄い素材のスカート、ワンピース、スラックスなどのデリケート素材のものでも洗浄可能です。ただし熱に弱いもの、装飾品が付いているものなどで一部洗えないものもありますので説明書を事前に確認しておきましょう。
また、「タンブラー乾燥は避けてください」という洗濯表示があるものは乾燥できませんので注意しておきましょう。
日立 “おしゃれ着(ドライ)コース”
日立のおしゃれ着(ドライ)コースは、衣類の型くずれを抑えながら運転するコースで、セーターやスカート、ワンピースなど型くずれしやすい衣類の洗濯におすすめです。公式のQ&Aでは、対応する洗濯表示として「手洗い」「ドライクリーニング」「液温30℃を限度、非常に弱い洗濯」の3つが挙げられています。手洗いマークの服はこのコースの対象です。
使える洗剤は「おしゃれ着用液体中性洗剤(毛・絹用)のみ」で、粉末洗剤は溶け残るおそれがあるため使えません。洗濯できる量の目安は3kg以下と決まっていて、洗濯機の最大容量まで詰めてよいわけではない点に注意してください。また、このコースは液体洗剤の自動投入には対応していないため、普段は自動投入に任せている方も、おしゃれ着コースのときだけは手で入れることになります。
タテ型洗濯乾燥機であれば、遠心力による押し洗いで、形くずれを抑えながら洗い、乾燥運転は低めの温度で乾燥します。ドラム式洗濯乾燥機であればたっぷりの水を循環させながら、ドラムをほとんど回転させずに洗います。しかし、洗濯表示にして「洗濯不可」「ドライクリーニング(石油系溶剤のみ)」と記載のあるものは洗濯できないこと、タンブラー乾燥不可の洗濯表示がある場合は乾燥できないため、注意が必要です。
パナソニック “おうちクリーニング”
衣類の傷みを抑えてやさしく洗い上げる「おうちクリーニング」コースは、デリケート素材の衣類やおしゃれ着が洗えます。パナソニックの縦型洗濯機・洗濯乾燥機、ドラム式洗濯乾燥機に搭載されていますが、搭載の有無は機種ごとに違うので、購入前に仕様表で確認してください。
気をつけたいのは、パナソニックには「おうちクリーニング」とは別に「おしゃれ着」コースがあることです。公式のFAQでは、「おうちクリーニング」コースは手洗い表示の衣類が対象で衣類を泡で包み込み傷みを抑えて優しく洗う、「おしゃれ着」コースは弱水流(弱洗い)対応の衣類が対象でやさしく洗浄しながら「おうちクリーニング」コースよりも汚れを落とす、と説明されています。手洗いマークの服に選ぶのは「おうちクリーニング」のほうです。名前の印象で「おしゃれ着」を選んでしまうと、想定より強い水流で洗うことになります。

普段着を洗える「おまかせ」コースは、「洗剤」「水流」「機械の力」の組みあわせで、汚れをしっかり落とします。「おうちクリーニング」コースは、デリケートな衣類を傷めないように、洗濯槽の動きを抑え、水流の力で押し洗いし、スーツ上下、スラックス、ワンピースなどの繊細な素材のものもキレイに洗い上げてくれます。
従来表示の「桶に×印」マークのものは「おうちクリーニング」コースでも洗えない場合もありますので、洗濯表示や説明書を必ずチェックしておきましょう。
参照:シャープ「デリケートな衣類を洗いたいときは?」「ホームクリーニングコースはどのようなコースですか?」/日立「おしゃれ着(ドライ)コースについて知りたいです。」/パナソニック「「おうちクリーニング」と「おしゃれ着」コースの違いは」(いずれも2026年9月8日閲覧)
洗濯機を上手く使って手洗いマークの服をきれいに洗浄!

手洗いマークがついている衣類でも洗濯機で洗濯をすることは可能です。しかし手洗いマークがついているということは、素材などが繊細でデリケートなことを示していますので、正しい洗い方で洗うことが必要です。手洗いマークの衣類を洗濯機で洗う時は、ネットに入れて、専用洗剤で洗うことが重要です。また乾燥方法も洗濯タグで必ずチェックし、守るようにしましょう。正しい洗い方をすることで、手洗いより効率的かつキレイに仕上がります。
大事な思い入れのある洋服は長く大事に着たいものですよね。洗濯表示マークや洗濯機の機能をあらかじめチェックして、お気にいりの服を長く楽しめるよう大切に管理しましょう!















