「少ない量のごはんを早く炊きたい」「とにかく急いでごはんを炊かなければいけない!」という時に、炊飯器を稼働させると時間がかなりかかります。
また一人暮らしや、普段あまりごはんを炊かない人も、たまにご飯を炊きたいと思っても、炊飯器で炊くほどではないといったシーンもあるでしょう。
そんな時に電子レンジでサッと少量のご飯を炊くことができるのをご存じでしたか?
炊飯器を持っている家庭でも知識として知っておくだけで、炊飯器が壊れた時や時間がない時など、いざというときに頼りになります。
電子レンジで炊飯をする時は、炊きたいご飯の量によって電子レンジのワット数やあたため時間を変える必要があります。
使う水分量や容器などにも注意が必要です。
今回の記事では、電子レンジでの炊飯について解説します。炊き方や注意点、便利な電子レンジ炊飯器のおすすめ製品などを紹介していきます。
この記事でわかること
- 電子レンジで0.5合・1合・2合のご飯の炊き方と手順
- 電子レンジ炊飯は、深めの耐熱容器を使用し、水の分量に十分注意することがポイント!
- 電子レンジ炊飯におすすめの、便利なレンジ炊飯器を紹介
電子レンジで1合分のご飯を炊く方法
電子レンジで1合分のご飯を炊く時には、炊きたいご飯の量や電子レンジのワット数に合わせて温める時間を変える必要があります。
最初はちょっとめんどくさく感じる部分もあるかもしれませんが、一度覚えてしまえばあとはラクチンです!
電子レンジでの1合分のご飯の炊き方
まずは1合のお米を電子レンジで炊く基本の方法を紹介します。
準備する物
1合分の米、水220CC、耐熱ボウル、ラップ
- 1合の米を洗米
- 洗米したら30分放置して水を吸い込ませる
- 耐熱ボウルに入れて、少し隙間が空くようにラップをかける
- 電子レンジ500Wで5分の加熱
- レンジから取り出して米を混ぜる
- 再度ラップにかけて電子レンジ200Wで5分加熱
- 10分前後蒸らす
電子レンジの中で加熱している時に吹きこぼれの可能性があるため、様子を見ながら加熱しましょう。
でき上がったら、味見をしてかたさを確認し、まだかたいようであれば、加熱時間を延長することで調整が可能です。
ごはん1合を電子レンジで炊くには、約1時間程度がかかります。
電子レンジでの0.5合分のご飯の炊き方
さらに少量の0.5合のお米を炊く場合の方法を解説します。
0.5合は、一人分・一回分の食事程度の量なので、ピンポイントに食事の準備をしたいときなどにも重宝するでしょう。
準備する物
0.5合分の米、水110CC、耐熱ボウル、ラップ
- 0.5合の米を洗米
- 洗米したら5~10分放置して水を吸い込ませる
- 耐熱ボウルに入れ、少し隙間が空くようにラップをかける
- 電子レンジ200Wまたは解凍モードで15分の加熱
- 容器を取り出して、隙間のないようラップをかけて、10~15分蒸らす
工程すべてをおこなうのに、30分から45分程度がかかります。
電子レンジでの2合分のご飯の炊き方
電子レンジで、2合分のごはんを炊くことも可能です。
2合あれば、2~3人分の食事の用意ができます。まとめ炊きとしても便利です。
準備する物
2合分の米、水450~480CC、耐熱ボウル、ラップ
- 2合の米を洗米
- 洗米したら30分放置して水を吸い込ませる
- 耐熱ボウルに入れ、少し隙間が空くようにラップをかける
- 電子レンジ500Wで10分の加熱
- 沸騰してきたら、一度止める
- 150~200Wで10分加熱
- 容器を取り出して、隙間のないようラップをかけて、10分蒸らす
手順は、1合や0.5合とほとんど同じですが、調理量が増える分、加熱時間が伸びるため、時間がかかります。
全行程に、約70分~90分程度かかるでしょう。
吹きこぼれの恐れがあるため、高温での加熱時は様子を見ながら、適宜止めながら加熱することがポイントです。
電子レンジで1合分のご飯を炊く際の注意点
電子レンジで、ごはんが素早く炊けるのはとても便利!しかしながら、電子レンジでご飯を炊く際には注意点もあります。
以下の注意点をチェックして、正しい方法で電子レンジ炊飯をしましょう。
耐熱容器は深めの器を使用する
電子レンジでご飯を炊く際の注意点の一つとして、準備する耐熱容器は「深めのもの」を使用しましょう。
理由は電子レンジ内で加熱している際の吹きこぼれを防ぐためと、お米が水にしっかり浸かるため、という2つのポイントです。
お米と水を耐熱容器に入れた時に、容器の半分以下におさまるサイズを目安にしておくと分かりやすいです。
電子レンジ内で吹きこぼれしてしまうと、炊飯にも失敗してしまい、電子レンジの掃除も大変です。
専用の炊飯容器には、附属品で中ぶたがあったり、容器の周りに溝があったりするものがあり、水蒸気を溜めて吹きこぼしを防止してくれる効果があります。
より上手に失敗なくレンジ炊飯をしたい人は、このような工夫がされている容器を一つ持っておくと便利でしょう。
水の分量を間違えないように注意する
おいしくレンジ炊飯を成功させるためには、「水の量」が重要です。
炊飯器であれば、水の量が決まっているのでそこを目安にして炊けますが、電子レンジ炊飯の際は、水の量を米よりも2割程度多めに入れることがおいしく炊くポイントです。
電子レンジ炊飯の場合、水が少ないとどんどん蒸発していって米の芯が残り固くなってしまいます。
逆に、水が多すぎるとかなり柔らかくなってしまうので、水の調整は慎重に丁寧におこなうことがおすすめです。
専用容器には、水の分量をあらわす目安線が付いており、より簡単に素早く計量できます。
1合分のご飯を炊くのに便利なレンジ炊飯器
電子レンジ炊飯器でご飯が本当においしく炊けるの?
耐熱容器でも電子レンジ炊飯はできますが、専用の容器を使うともっと手軽に、さらにおいしく炊き上がります。
電子レンジ炊飯は炊飯器で炊いたものと比べると、少し甘みを感じづらいという口コミもありますが、見た目もふっくら仕上がります。
商品によって炊き上がりの食感に違いがありるため、好みの食感によって、それに合う商品を選ぶと良いでしょう。
好みの食感、洗いやすさ、付属品の充実度など、それぞれの商品に強みがありますのでチェックしてみてください!
HARIO 一膳屋
HARIO 一膳屋の最大の特徴は、ふっくら炊けて炊飯器と全く変わらない仕上がりです。
ふっくらと香りも炊き立てごはんそのもので、専門家からは「2〜3万円の炊飯器で炊いたご飯の仕上がりとさほど変わらない」との声があったほどの仕上がりです。
容器には0.5合炊きと1合炊きの水位線が記載されています。さらに、フタが容器の内側に収まる仕組みで吹きこぼれ防止機能もあり、容器と蓋だけのパーツなので洗い物も少なく済みます。
容器も蓋もガラス製なので値段は若干高めかもしれませんが、匂い移りしづらいというメリットも!
匂いが移らないので、ご飯以外にもリゾットやカレーなどの調理も可能です。
容器素材 | 耐熱ガラス |
幅×奥行×高さ | 200mm×160mm×143mm |
重量 | 1,150g |
炊飯量(最大 / 最小) | 0.5合 / 1合 |
パール金属 電子レンジグルメご飯炊き
パール金属の「電子レンジグルメ ご飯炊き」は、炊き込みご飯も炊ける0.5〜1合炊きの電子レンジ炊飯器です。
上げ底形状になっており、底に電子レンジのマイクロ波が均一に当たる構造のため、ふっくら炊き上がるのが最大の特徴です。
見た目がツヤっと光っていて、柔らかさがありつつも、粒感も保つバランスのよい仕上がりになる優れもの。
容器にメモリもあるので計量しやすく、口が広いため洗いやすい点も魅力!手頃なお値段で、コスパも抜群です。
容器素材 | ポリプロピレン |
幅×奥行×高さ | 150mm×150mm×105mm |
重量 | 80g |
炊飯量(最大 / 最小) | 0.5合 / 1合 |
スケーター ご飯メーカー
スケーターの「ご飯メーカー」は、ふんわり柔らかい炊き上がり。見た目にもツヤがあり、粒立ちがしっかりしていることが特徴です。
容器はフラットで簡単に楽に洗える上に、米粒のつきにくいしゃもじが付属品でついてきます。
容器には水の水位線だけでなく、お米の分量を測れる目盛りもついているのが嬉しいポイント。少しの手間も省けるので効率抜群です。
容器素材 | ポリプロピレン |
幅×奥行×高さ | 155mm×140mm×128mm |
重量 | 228g |
炊飯量(最大 / 最小) | 0.5合 / 1合 |
ジョセフジョセフ 電子レンジライスクッカー
ジョセフジョセフの「電子レンジライスクッカー」は、本体・しゃもじ・計量カップ・水切りカゴがセットの商品となっていて、附属品が充実していることが最大の特徴です。
炊きあがりはツヤがあり、甘みも感じられ、食感はちょうどよい歯ごたえに仕上がります。
付属品は多いものの、パーツ自体はシンプルで汚れを楽に落とせるような作りになっているのも嬉しいポイントです。
容器素材 | ポリプロピレン |
幅×奥行×高さ | 220mm×280mm×142.5mm |
重量 | ー |
炊飯量(最大 / 最小) | ‐ / 3合 |
電子レンジでご飯を炊くのが便利なシーン
電子レンジの炊飯は時短にもなり、少量の炊飯に適していて、とても効率的な方法です。
いつもは炊飯器でご飯を炊いて食べる人にとって、実際にどういう時に電子レンジ炊飯が役立つのでしょうか?
電子レンジ炊飯がおすすめであるシーンを紹介していきます。
普段はご飯を炊かない人
そもそも普段からご飯をなかなか炊かない人も少なくないでしょう。
- 普段はパン食であまりご飯を食べない人
- コンビニ弁当が多く、ご飯を炊かない人
- 一人暮らしでわざわざごはんを自分のために炊くのが面倒だと感じる人
- 炊飯器をそもそも購入していない人
上記のような人も多いのではないでしょうか。
そんな人でも、「たまに炊き立てのご飯が食べたい」「急に弁当を作ることが必要になった」「節約をしたいからごはんを自炊してみよう」と思うことがあるかもしれません。
毎日ではないけれど、ごはんが必要なタイミングが訪れた時におすすめです!
とにかく急いでいる時
とにかく急いでいる時にも電子レンジ炊飯はかなり役立ちます。
例えば「前日の夜にごはんのスイッチを押し忘れていて炊けてなかった!」というときも、短時間で子供たちのお弁当分くらいのご飯が炊きあがるので、いざという時にはとにかく役立ちます。
朝食を食べている間、朝の準備をしている間に電子レンジでご飯ができてしまいますので大助かりです。
少ない量を早く炊きたい時
いつもご飯を炊くときは炊飯器で3~5合ほどを毎日炊いているけど、少量しか必要なくてさらになるべく早く炊きたい!と言う時に便利です。
急いでいる時に役立つという説明をしましたが、0.5合や1合程度の少ない量を電子レンジでサッと炊けると嬉しいですよね。
保育園の子どもの弁当分だけのご飯が欲しい!なんて時にも大活躍します。
1合程度なら電子レンジでも簡単にご飯を炊ける
「急ぎで少量のごはんが必要!」という時には電子レンジ炊飯がとても便利です。
炊きたいご飯の量によって、電子レンジのワット数やあたためる時間を変える必要がありますが、覚えてしまえばいざという時に役立ちます。
電子レンジ炊飯をするときの最大の注意点は、容器の選択とごはんを炊くときの水の量です。
この2点をしっかり注意しておくだけで簡単においしく少量のご飯を素早く炊き上げてくれます。
より失敗も少なく、おいしいご飯を炊き上げたい人には、電子レンジ炊飯専用の容器がおすすめです。
専用容器は300円ほどの安価なものから3,000円くらいまでと幅がありますが、付属品の有無や容器の大きさなどによって値段が変わります。
それぞれの特徴をチェックしてみて自分が使いやすい電子レンジ炊飯容器を選んでみてください。
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