クッキーを作るときにはオーブンを使うのが一般的ですが、実は電子レンジでクッキーを焼くことも可能です。
電子レンジで作るクッキーは仕上がりの味や食感がよくなさそうだと感じる人も多いかと思いますが、電子レンジを使えば時間を大幅に節約しながらも、おいしいクッキーを手軽に楽しめます。
本記事では、電子レンジを使用してクッキーを焼く際の簡単レシピと焼き方のコツをわかりやすく解説していきます。
クッキー作りをもっと身近なものにして、手軽かつすばやくおいしいクッキーを作ってみましょう。
この記事でわかること
- 電子レンジでも簡単にクッキーを焼くことが可能
- 電子レンジでは、焦げやすくなるため、焼き具合を確認しながら調理するのがポイント
- さらにおいしく、また幅広いお菓子作りをするなら、オーブンレンジがおすすめ
電子レンジでもクッキーは焼ける!
オーブンは持っていないけど、家でクッキーを作ってみたい!電子レンジでもクッキーを焼けるの?
電子レンジはほとんどの家庭にあっても、オーブンレンジを持っている人は少ないですよね。
料理があまり得意ではない人や、お菓子作りを頻繁にしないからという理由でオーブンを持たない人も多いでしょう。
焼き菓子であるクッキーはオーブンがないと調理できないと思われがちですが、実は電子レンジだけでも作れてしまうのです。
時間がないときやオーブンを持っていても片付けなどが面倒な場合などにも、スピーディーかつ手軽にクッキーを作れるので便利です。
ここからは、電子レンジを用いてわずか数分でクッキーを焼き上げる方法や基本的なレシピについて解説していきます。
簡単!電子レンジで作るプレーンクッキーのレシピ
まずは、基本的なプレーンクッキーを電子レンジで作るレシピからご紹介します。
特別な道具や複雑な手順は不要で、手軽に材料を混ぜて数分間加熱するだけととっても簡単です。
隙間時間にさっと作ったり、小さな子どもと一緒に作るレシピとしても適しています。
用意する材料
- 小麦粉または薄力粉
- 砂糖
- サラダ油
電子レンジでのクッキー生地作りは、通常のオーブン用のレシピと多少異なります。
必要な材料は基本的にはこの3つで、ほとんどの家庭に常備されている基本的な材料ばかりです。
サラダ油の代わりとして、好みでバターやマーガリンに変えると風味がアップするのでおすすめです。
作り方
(1)生地作り
小麦粉または薄力粉にサラダ油を加え、手で材料が均一になるまでボウル内でしっかりと混ぜ合わせましょう。この時、生地を手で揉むことで材料がしっかりと結びつきます。
(2)生地を整える
麺棒などで生地を均等に伸ばして形を整えていきます。
生地が厚すぎると熱が均一に伝わりにくいため、同じ厚み・大きさにして加熱時の火の通りを均一にしましょう。
(3)600Wで2〜3分間加熱
ターンテーブルの上や皿にクッキングシートを敷いて生地を並べます。
ターンテーブルの端に沿って円を描くように並べて、中央を空けておくと熱が偏らず均等に行き渡ります。
加熱設定は600Wで、まずは2〜3分から加熱していきましょう。
焦げないよう中の様子を見ながら、10〜20秒ずつ加熱時間を追加して焼き上げてください。
アレンジ案として、ココアパウダーを混ぜ込んだりドライフルーツやナッツを生地に織り交ぜたりするのも、異なる風味や食感のクッキーを楽しめておすすめです。
電子レンジで作るスノーボールクッキーのレシピ
続いては、ちょっとしたおやつにぴったりな、粉糖をまぶした見た目がかわいらしいスノーボールクッキーのレシピをご紹介します。
手の込んだお菓子に思えますが、オーブンを使わずともサクサクとした食感のクッキーを楽しめます。
コーヒーブレイクにちょっと甘いものが欲しいというときにもぴったりです。
用意する材料
- 無塩バター 50g
- 砂糖 40g
- 薄力粉 80g
- アーモンドパウダー 20g
- バニラエッセンス 少々
- 粉砂糖 適量
基本の材料はバターや砂糖、小麦粉もしくは薄力粉などです。
生地にナッツやココアパウダーなどを加えて工夫すれば、味のアレンジが効いたスノーボールクッキーが完成します。
作り方
(1)バターを柔らかくする
バターを室温に戻して柔らかくします。電子レンジを使って柔らかくする場合には、500Wで10秒程度の加熱が目安です。
(2)生地作り
柔らかくしたバターに砂糖を加えてよく混ぜ合わせ、薄力粉・アーモンドパウダーをふるい入れながらさらに混ぜ合わせます。
さらにバニラエッセンスを加えて、粉っぽさがなくなるまでしっかりと混ぜて生地をまとめましょう。
(3)生地のカット
生地を一口大の小さな球に丸めたら、耐熱皿にクッキングシートを敷いて生地を並べます。
(4)電子レンジで加熱する
600Wで1分30秒加熱します。レンジによって加熱時間は前後するので、焼き具合を見ながら調整してください。
(5)仕上げの粉糖をまぶす
冷ましてから仕上げ用の粉砂糖をまぶして、雪が積もったようなかわいらしい見た目にしましょう。
砂糖がクッキーにしっかりとふりかかったらスノーボールクッキーの完成です。
電子レンジで作る際のポイント
電子レンジを使ってクッキーを作る方法は、時間を節約しつつ簡単においしいスイーツを楽しむのにぴったりな手段です。
この方法では通常のオーブン焼きとは異なり、わずか数分でクッキーが完成しますが、電子レンジ特有の加熱方法を理解して調整を行なうことが成功の鍵です。
ここでは、電子レンジでクッキーを作る際に押さえておくべきポイントを詳しく解説します。
焦げやすいので様子を見ながら取り出す
電子レンジでクッキーを焼く際に注意すべき点が、焦げやすさです。
レンジでクッキーを作るときは、オーブンと比較してすばやく加熱するため、焦げつきを防ぐ注意が必要です。
クッキーの生地は、砂糖が多いほど焦げやすくなります。
レンジの出力によっても焦げるまでのスピードが変わるため、低い出力で時間を短く設定し、こまめに様子を見ながら焦がさないよう調整して作りましょう。
クッキーの焼け具合を見ながら、10秒単位くらいで追加加熱を行なうのもおすすめです。
クッキーがふっくらとしてきたら、さらに焦がさないよう注意深く見て、生地が色づき始めたらすぐに取り出してください。
W数を少なめに加熱する
クッキーを焼くときに特に注意したいのが、電子レンジのワット数です。
高ワット数で加熱すると、クッキーの外側が急速に焼けて中が生焼けになりかねません。
クッキーはカリッとした食感のほうがおいしいので、低めのワット数でじっくりと加熱するのがいいでしょう。
電子レンジは製品や性能によってパワーや加熱の均一さが異なるため、設定上限は600Wとして最初に2分加熱した後、生地の様子を見ながら追加で10〜20秒ずつ加熱していくのがおすすめです。
生地は平たく均一にして、なるべく均等に加熱されるようにしましょう。
電子レンジではオーブンに比べて水分が蒸発しやすいため、生地を少し柔らかめに仕上げることもポイントです。
トースターでもクッキーが焼ける
ここまで紹介したレシピは電子レンジを使ったクッキー作りでしたが、薄力粉・砂糖・サラダ油などの基本的な材料があれば、実はトースターでもクッキーを焼けます。
作り方の手順は生地を混ぜて整える工程まで同じです。
(1)生地を焼く
生地を整えたらアルミホイルの上に間隔を空けて並べましょう。
生地がアルミホイルに付着しないよう、薄くサラダ油を塗るか、シリコン加工されたアルミホイルを使うのもおすすめです。
(2)余熱したトースターで約8分間加熱
トースターにアルミホイルを敷いた鉄板を置き、180℃もしくは800Wで予熱を行なったら生地をのせ、約8分間加熱しましょう。
それからアルミホイルを外してさらに1~2分間、おいしそうな焼き色が適度につくまで加熱します。
トースターでクッキーを焼く際も製品や性能によってパワーが異なるため、初回は低めの設定から様子を見ることがおすすめです。
(3)庫内でしっかり冷ましたら完成
完全に冷めるまでトースター内に置いておくとクッキーがしっかりと固まりますよ。
焼きたての状態は脆く、触ると崩れてしまう可能性があるため、急がずに冷めるのを待ちましょう。
お菓子作りにはオーブンレンジもおすすめ
クッキー作りでさらにおいしさを追求するならば、やはりオーブンレンジをおすすめします。
オーブンレンジを使えば温度設定や加熱方法を細かく調整できて、クッキーだけでなく幅広いお菓子のレシピに挑戦できるでしょう。
オートメニューが豊富な製品ならば、ボタンを押すだけでオーブンに任せてベストな状態のクッキーを作れます。
オーブンレンジはお菓子作りだけでなく幅広い調理ができるので、レシピのレパートリーも広がります。
オーブンレンジでできること
オーブンレンジを導入する大きなメリットは、温度と加熱時間を正確にコントロールできる点です。
焼き上がりが均一で、外はサクッと中はふんわりとした理想的なクッキーやケーキが焼けるのです。
温度設定が可能なオーブンレンジでは、シュークリームやマドレーヌなどの繊細なお菓子に最適な200℃の高温加熱ができたり、上下のヒーターを別々に設定できるオーブンレンジならば、表面に焼き色をつけつつ内部はしっとりさを保てます。
最新機能付きのオーブンレンジには、湿度センサーやオート調理プログラムが搭載されているものもあり、多機能性も注目するべきポイントです。
1台あれば温めから解凍、焼き料理までこなせるので調理の手間と時短を大きく減らせます。
おすすめのオーブンレンジ
最後に、お菓子作りをもっと手軽で楽しいものにしてくれる、おすすめのオーブンレンジをご紹介します。
本格的なオーブン機能とレンジの利便性を兼ね備えた製品なら、手軽にさまざまなお菓子が作れて日常使いからお菓子作りまで幅広いシーンで大活躍です。
使い勝手の良さ、均一に熱を行き渡らせる加熱技術、オートメニューが充実している点などを搭載した、初心者でも扱いやすい製品をご紹介します。
パナソニック NE-MS4B
パナソニックのNE-MS4Bは、ベーシックながらも高機能を備えたモデルです。
最大1000Wの強力な加熱力と独自の加熱技術により、食品の解凍時に生じがちな温度ムラを大幅に減少させます。
250℃まで対応可能なオーブン機能は幅広い料理に対応できて、プリセットの豊富な自動調理メニューを使えば、材料をセットするだけで自動で最適な調理に仕上げてくれます。
通常の加熱時間から最大約38%カットする「スピード機能」もおすすめです。
市販の弁当の加熱が500Wで4分30秒かかるところを、スピード機能を使用すると約2分45秒で時短して温められます。
一人暮らしの方におすすめしたいのが「一食分メニュー」機能で、冷凍うどんや冷凍ごはんなどの一人分の食事を瞬時に調理できて便利です。
シャープ PLAINLY RE-WF184
シャープのPLAINLY RE-WF184は、直感的に操作できるクリアなインターフェースと握りやすいハンドルが特長の電子レンジです。
操作パネルは日常的によく使う機能がすぐに選べるよう分かりやすく設計されています。
冷凍食品やお弁当をセットするだけで、加熱時間の設定不要で自動加熱できます。
もし内部が熱くなっても連続使用可能なので、冷めるまで待つ時間が要りません。
冷凍したから揚げやフライも、内部はジューシー、外はカリッとした食感へ簡単に温め直せます。
「らくチン!センサー」では絶対湿度センサーが食品からの蒸気を感知し、食材の量が変わっても自動で最適な調理を行なうので調理の下ごしらえも簡単です。
全解凍ではすぐに料理が可能に、サックリ解凍では必要量だけ使用し残りを再冷凍できます。
アイリスオーヤマ KMO-F1810
アイリスオーヤマのKMO-F1810は、様々なオートメニュー機能を備え、アクアパッツァやローストチキン、キッシュといった洗練されたレシピや、鶏ハムや豆腐ハンバーグ、おからクッキーなどの健康志向の高いメニューも手軽に楽しめます。
もちろんクッキーやロールケーキといった、コーヒータイムにぴったりなお菓子作りも簡単です。
チャーハンやパスタ、シュウマイなども短時間で準備できるメニューが豊富なので、帰宅後の家事にかける時間をなるべく時短しながら自炊をしたいという人にもぴったりです。
オーブン機能では、ピザやグラタン、ケーキなども自動設定で簡単に調理できます。
お菓子作りからごはん作りまで、手軽に料理のバリエーションを増やしたい方におすすめです。
電子レンジでクッキーを焼いてみよう!
本記事では、オーブンを使わずに電子レンジだけで簡単に作れるクッキーレシピをご紹介してきました。
電子レンジを活用することで、誰でも手軽においしいクッキーを作れます。
オーブンと違って予熱や長時間の加熱が不要なので短時間で作れるのが便利ですね。
基本の材料も少なく、小麦粉・砂糖・サラダ油といった、ほとんどの家庭で常備されている食材だけで生地を作れます。
これに卵や牛乳、好みでナッツやチョコレートチップなどを加えれば、バラエティに富んださらにおいしいクッキーを作れるでしょう。
電子レンジは製品や性能によって加熱力が異なるため、最初は短めの時間設定から試して焦がさないように注意してください。
電子レンジでクッキーを焼くと初心者でも失敗知らずで、お菓子作りの楽しみを広げてくれるでしょう。
もっと本格的なお菓子を作ってみたくなったら、本記事で紹介したオーブンレンジ製品の導入も検討してみてください。