今やどのテレビにも標準で備わっているといっても過言ではない録画機能ですが、「タイムシフトマシン」という機能についてご存知でしょうか?
タイムシフトマシンとは、主に東芝の発売しているREGZAシリーズに備わっている機能のこと。
今回はタイムシフトマシンについて、特徴や魅力、デメリットやおすすめのモデルについて紹介していきます。
タイムシフトマシンとは?
タイムシフトマシンとは、放送中や放送が終わった番組を最初から録画することができる機能のこと。
この機能が備わっていることによって見逃してしまった番組や、録画し忘れてしまった番組も安心して視聴することが可能です。
その他タイムシフトマシンの機能や、使用するにあたって必要なものについて解説していくので参考にしてみてください。
タイムシフトマシンの機能
- 自動録画できる
- タイムシフトマシンは、地上デジタル放送の7チャンネル・BS/110度CSデジタル放送の6チャンネルのうち、最初に設定した最大7チャンネル分を全て自動録画できることが最大のメリットになります。
- 初期設定で自分の好きなチャンネルを選ぶだけで自動録画が始まり、番組ごとに録画設定をする手間が省けます。
- 放送中番組を途中から見られる
- 自動録画に設定をしたチャンネルは、既に放送中の番組も番組の最初から遡って視聴できます。
- 観たい番組の放送開始時間に間に合わなかったときや、チャンネルを変えていて面白い番組があったときなどに便利です。
- 見終わった番組の削除が不要
- タイムシフトマシンで自動録画された番組は、ハードディスクの容量が残り少なくなると古い録画データから自動的に削除されていきます。
- ハードディスクの容量がいっぱいになったから新しく録画できないといったことがなくなり、自分で削除する作業も省けます。
- 録画データは保存できる
- タイムシフトマシンで自動録画された番組のうち、保存しておきたい番組は、自動削除される前に通常録画用のハードディスクに保存、もしくはディスクにダビングをして保存できます。
- お気に入りの番組をダビング予約することで、録画データを保存する手間が省けます。
タイムシフトマシンを使うために必要なもの
東芝のタイムシフトマシンを使用するには大きく分けて2つの方法があります。
それぞれの特徴やメリットについて解説しているため、現在のテレビの使用環境からどちらが適しているかの比較の参考にしてみてはいかがでしょうか。
レコーダー
タイムシフトマシンを使用する方法の一つ目はレコーダーになります。最大で7チャンネル分の番組を自動録画することが可能です。
大きなメリットとしては他社製のテレビに対しても使用することができるため、現在お使いのテレビを買い替えることなくタイムシフトマシンを使用することができます。
タイムシフトマシン機能が使いたいが、テレビはREGZA以外のものを使いたいという方にもレコーダーはおすすめです。
タイムシフトマシン搭載テレビ
二つ目はタイムシフトマシンの機能が搭載されているテレビを使用する方法です。
面倒な接続や設定が必要なく、テレビから直接操作できる面が大きなメリットと言えます。
しかし、既に別のテレビをお使いの方は買い替える必要がある点が難点ともいえます。
また、タイムシフトマシン機能を有しているメーカーは東芝のREGZAとなるため、他のメーカーのテレビを使いたいという方には、レコーダータイプがおすすめです。
外付けHDD(ハードディスクドライブ)が別途必要
タイムシフトマシンは同時にいくつもの番組を録画するため、一度に多くの容量を消費します。そのため、別途外付けのHDDを接続しておく必要があります。
少ない容量のHDDを使用してしまうと、録画の自動削除機能により後から見ようとしていた番組が削除されてしまう可能性があります。
おすすめの容量は4TB~6TBで、それぞれの録画可能時間は下記のとおりです。
- 4TB:約80時間(約3.3日間)
- 6TB:約120時間(約5日間)
また、タイムシフトマシン機能に対応した外付けHDDを使用する必要があるため、購入する際は対応機種か確認するようにしましょう。
タイムシフトマシンの魅力
これまでタイムシフトマシンの性能について簡単に解説してきました。
実はこのほかにも「こういう機能が欲しかった!」という内容にピンポイントで対応してくれる機能が搭載されています。
以下は、タイムシフトマシンに搭載されている機能の一部になります。
録画予約をせず最大6チャンネル視聴できる
タイムシフトマシンは、番組を自動録画するために録画予約をする手間がありません。最大で6チャンネル分を同時に録画しながら、別の番組を視聴できます。
自動でデータが削除される
容量がいっぱいになっていたがために見たい番組が録画されていなかったという経験をされた方はいませんか?
タイムシフトマシン機能では、容量がたくさんになった場合は古いデータから自動的に削除されていくため、定期的に録画を削除する必要もありません。
これにより、見逃しを防ぎながら自由な視聴スタイルを実現できます。
人物リスト検索で出演番組をピックアップできる
好きな俳優やアーティストが出演する番組を見落としてしまって録画していなかったとなることを防ぐことができる、便利な機能も搭載されています。
出演者の名前を登録しておくことで、その人物が出演する番組を自動的にピックアップできます。事前にどのチャンネルに何時から出るのかを調べておく必要もなく、録画ミスもなくせるため安心して推し活することができます。
追っかけ再生ができる
リアルタイムを視聴している途中で、CMを飛ばしたいと思ったことはありませんか?
番組が放送されている途中から最初に巻き戻って視聴することができるため、CMを飛ばしてストレスフリーで番組を視聴することが可能です。
もう一回あのシーンが見たい!が叶う
また、おすすめの使用方法として番組の視聴中に「もう一回あのシーンが見たいな」と思った際に、何度でも巻き戻して視聴することができます。
面白い場面から視聴したいときにとても便利な機能です。
タイムシフトマシン搭載レコーダーであればBS/CSも録画できる
一般的な録画機能ではBS/CS放送まで録画できる機能が搭載されていないことも多いです。
ですが、地デジと比べて圧倒的に放送されているチャンネル数も多く、BS/CS放送を録画したいという方もたくさんいるのではないでしょうか。
タイムシフトマシン搭載のレコーダーだとBSやCSの番組も録画できるため、好きなドラマやアーティストが出ている番組も安心して録画することが可能です。
スマホでも再生できる
せっかくたくさんの番組を録画できても、中々見る時間が取れずに録画がたくさん溜まっていく経験は誰しもがあると思います。
普段は仕事や学校などで家でゆっくりと見る時間がない方でも、スマホやタブレットを使用して視聴することができるため、隙間時間などを使って溜まった録画を楽しむことができます。
休憩時間や通勤時間を使って外出先でも好きな番組を楽しめるので、とても便利な機能です。
タイムシフトマシンのデメリットは?
見たい番組を見逃してしまっても、遡って録画することができる便利な機能ではありますが、使用環境や使い方によってはデメリットとなってしまうことがあります。
以下は、タイムシフトマシンを使用することによって生じるデメリットな部分になります。
タイムシフトマシン機能を使用することによる難点が気になる方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
電気代が増える
タイムシフトマシンを使用する際、自動録画や再生に電力が必要です。常に放送されている番組を録画し続ける必要があるため、約24時間ほぼフルで稼働している状態になります。
そこで気になるのが電気代です。1時間あたりの電気代の相場は約1.2円~2円程度であるため、
24時間稼働させた場合の電気代は30円程度となります。
放送休止があっている深夜帯などに少し稼働が落ちることはありますが、電気代を極力抑えたいという方はタイムシフトマシンの常時録画機能は不向きともいえます。
外付けHDDが必要になるケースも
タイムシフトマシンを利用するためには、外付けHDD(ハードディスクドライブ)が必要です。外付けHDDを購入する必要があるため、初期費用がかかります。また、外付けHDDの容量によって録画できる番組数が制限されることもあります。
タイムシフトマシン機能に対応した外付けHDDを用意する必要があり、4TB~6TBの容量があることが理想的です。
以下は、タイムシフトマシン機能に対応したおすすめの外付けHDDです。
サンディスクプロフェッショナル 外付けHDD 6TB G-DRIVE
こちらは6TBですが4TB~22TBまで商品展開されているため、ご自身の欲しい容量に合わせて選ぶことが可能です。
メーカー | サンディスクプロフェッショナル(SanDisk Professional) |
シリーズ | G-Technolory G-DRIVE |
製品サイズ | 13.3 x 21 x 4.1 cm; 1.99 kg |
商品モデル番号 | SDPHF1A-006T-SBAAD |
HDD容量 | 6 TB |
ロジテック LHD-EN060U3TVW
最大6チャンネル録画でき、6TBだと約120時間も録画が可能です。
メーカー | ロジテック |
シリーズ | LHD-ENU3TVWシリーズ |
製品サイズ | 35 x183 x 120mm; 850g |
商品モデル番号 | LHD-EN060U3TVW |
HDD容量 | 6 TB |
おすすめのタイムシフトマシン搭載モデル
ハイブリッド自動録画4KレグザブルーレイDBR-4KZ600/400/200
東芝 4KREGZAブルーレイ DBR-4KZ600は、テレビ録画を簡単かつスムーズに行える優れた製品です。
6TBのHDD容量を持ち、地上デジの最大録画可能時間は741時間、BSデジタルの最大録画可能時間は525時間、4Kの最大録画可能時間は382時間。高画質での録画や再生が可能で、SeeQVaultや外部サービスにも対応しています。
6TBの他にも4TB、2TBの容量も販売されており、最大録画可能時間は4TBが約3週間分、2TBは1.5週間分の番組を溜めておくことが可能です。
メーカー | レグザ(Regza) |
製品型番 | DBR-4KZ600 |
接続方式 | Wi-Fi, USB, HDMI |
サイズ | 4K/6TB |
製品サイズ | 27 x 43 x 5.9 cm; 3.7 kg |
商品重量 | 3.7 キログラム |
レグザタイムシフトマシン DBR-M4010
レグザタイムシフトマシン DBR-M4010は、地上デジタル放送、BS、および110度CSデジタル放送から最大約15日間分の6チャンネルまるごと録画できるブルーレイレコーダーです(4TBの容量を持っています)。
その他に3TBの容量のタイプも販売されています。
以下は、DBR-M4010の主な特徴です。
- 時短機能: まるごと録(と)って、スマートフォンでも楽しめます。録画予約を忘れた番組や放送終了後に知った話題の番組など、見逃すことなく、見たい番組を好きな時に楽しめます。
- 高画質で見る: クラウドAI高画質連携を搭載しており、録画した番組を最適な画質で楽しめます。
- 連携: スマホで楽しむためのスマホdeレグザアプリを使用して、さまざまな時短機能で快適に視聴できます。
- 簡単・便利: 初めての設定を郵便番号から自動設定できます。
- プレイリスト編集: 簡単操作でプレイリストを編集し、ダビングまでが1画面で行えます。
レグザタイムシフトマシンは、忙しいママや好きな番組を逃さずに楽しみたい方に最適です。さまざまな録画機能でテレビの常識が変わり、クライマックスを見逃すことはありません。
メーカー | レグザ(Regza) |
製品型番 | DBR-M4010 |
接続方式 | Wi-Fi, USB, HDMI |
サイズ | 4TB |
製品サイズ | 21.9 x 43 x 5.9 cm; 3 kg |
商品重量 | 3 キログラム |
タイムシフトマシン搭載4K液晶レグザ Z770L series
タイムシフトマシン搭載4K液晶レグザ Z770Lは、タイムシフトマシンを搭載したテレビになります。サイズは、43型、50型、55型、65型、75型が販売されています。
詳しい特徴は下記のとおりになります。
- 広色域量子ドット搭載:このテレビは、色彩美を極めた映像を提供します。広い色域と高画質で、リアルな映像体験を実現しています。
- タイムシフトマシン:見逃した番組も過去の番組表から楽しめる機能を搭載しています。録画中の番組を最初から再生できるため、いつでもあなたの見たい瞬間へジャンプできます。
- 高画質と高音質:新世代エンジン「レグザエンジンZRⅡ」を搭載し、広い色域で鮮やかな高画質を実現しています。また、クリアな高音から重低音まで、立体的で迫力のあるサウンドも楽しめます。
- スマート機能:さまざまなネット動画が楽しめるネット動画機能も搭載されています。
メーカー | レグザ(Regza) |
メーカー型番 | 55Z770L |
発売年 | 2022 |
消費電力 | 60 W |
OS | REGZA OS |
リフレッシュレート(倍速機能) | 120 Hz |
インターネットサービス | Netflix、Amazon Prime Video、YouTube、Disney+、Net.TV、ABEMA、Hulu、U-NEXT、TVer、dTV、Paravi、Rakuten TV、SPOOX、DMM.com |
ワイヤレス規格 | Wi-Fi |
製品サイズ | 21.1 x 123.4 x 74 cm; 22 kg |
まとめ
いかがでしょうか。タイムシフトマシンをうまく活用することで、見逃してしまった番組を最初から見ることができたり、もう一度見たいシーンを巻き戻して見たりすることができます。
特に見たい番組がたくさんある方や、複数人で暮らしているファミリー層にはとても魅力的な機能です。
電気代や使用するにあたって準備する物が必要であったりと懸念点もありますが、複雑な設定等もないことから、気軽に生活に取り入れやすくおすすめです。
今まで見たい番組を見逃してしまっていた方も、タイムシフトマシン機能を活用して快適なテレビライフを手に入れてみませんか!