電気の名義変更のやり方|必要なケース・手続き方法と引っ越し・相続時の注意点

本記事の情報は2026年8月時点のものです。各社の手続き方法・必要書類は改定される場合があります。最新情報は各電力会社・小売電気事業者の公式サイトでご確認ください。

結婚で姓が変わった、同居している家族に契約を移したい、契約者が亡くなった——こうしたとき、電気の「名義変更」が必要になります。
一方で、引っ越しのときは名義変更ではなく、旧居の解約(使用停止)と新居の新規契約(使用開始)をするのが原則です。
この記事では、名義変更が必要なケースとそうでないケースの見分け方、手続きの方法と必要なもの、そして結婚・相続などケース別の対応を、公式情報をもとに整理します。

📋 この記事でわかること
  • 「名義変更」と「引っ越し(解約+新規)」の見分け方
  • 名義変更が必要になるケース(改姓・譲渡・世帯主変更・相続)
  • 名義変更の手続き方法(電話が基本)と必要なもの
  • 大手電力会社の名義変更 窓口・Web可否の横断比較
  • 結婚・同居・相続などケース別の対応と注意点

まず確認:引っ越しは「名義変更」ではない

意外に思われますが、引っ越しのときは電気の名義変更をするわけではありません
旧居の電気を止める「使用停止(廃止)」と、新居で電気を使う「使用開始」の手続きをするのが原則です。
東京電力エナジーパートナーも、引っ越しは「停止を申込む」と「開始を申込む」で手続きするか電話で連絡するよう案内しています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
九州電力も「引越し手続きは電気の停止・ご使用開始手続きが必要」と案内しています(出典:九州電力公式サイト)。
中部電力ミライズも、旧契約者と新契約者で支払いを分ける場合は「使用廃止および使用開始の手続きが必要」としています(出典:中部電力ミライズ公式サイト)。

名義変更が必要なのは、同じ場所(同じ供給地点)で電気を使い続けたまま、契約者だけが変わる場合です。
まずは自分のケースがどれに当てはまるかを、次の表で確認しましょう。

あなたの状況 必要な手続き
別の家に引っ越す(住む場所が変わる) 名義変更ではない。旧居の解約+新居の新規契約
結婚などで姓が変わった(同じ家に住み続ける) 名義変更(名義のみ変更)
家族に契約者を移す・世帯主が変わった 名義変更
契約者が亡くなり同じ家に住み続ける 名義変更(継承)または契約し直し(会社による)
「名義変更」か「引っ越し(解約+新規)」かの見分け方。

名義変更が必要なのはどんなとき?

電気の名義変更(契約者を変える手続き)が必要になるのは、次のようなケースです(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト中部電力ミライズ公式サイト)。

  • 結婚・離婚などで改姓・改名した(同じ家に住み続ける)
  • 同居する家族へ契約者を譲渡する
  • 世帯主が変わった
  • 契約者が亡くなり、継承して同じ家で使い続ける

東京電力エナジーパートナーは「名義変更(改姓・改名/家族に譲渡/契約者ご逝去による継承等)」を名義変更として案内し、中部電力ミライズも「世帯主変更、会社名変更などに伴うご契約名義の変更」を名義変更としています。
いずれも住む場所は変わらず、契約者だけが変わる点が共通しています。

名義変更の手続き方法と必要なもの

名義変更の手続きで押さえておきたいのが、契約者が変わる名義変更は電話での手続きが基本という点です。
東京電力エナジーパートナーは「名義変更の手続きは、お電話で承ります」とし、Webで24時間できるのは「誤字・脱字の訂正等、契約者の変更を伴わない場合」に限ると案内しています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
中部電力ミライズも「契約名義の変更手続きは、お電話でのみ承っております」としています(出典:中部電力ミライズ公式サイト)。
九州電力もコールセンターへの電話を案内しています(出典:九州電力公式サイト)。

手続きの際は、お客さま番号を用意しておくとスムーズです。
中部電力ミライズは「お客さま番号をお手元にご用意ください(なければ住所・契約名義から照会)」とし、九州電力はインターネットでの停止手続きに「お客さま番号(19桁)」を求めています。
お客さま番号は、検針票(電気ご使用量のお知らせ)や会員サイトで確認できます。
相続などで戸籍が必要かどうかは会社・ケースで異なるため、電話のときに必要書類も確認しておくと安心です。

大手電力会社の名義変更 横断比較

名義変更の窓口や進め方は会社ごとに違います。
一次情報を確認できた主要な会社を横断で比べると、次のようになります。

会社 手続き窓口 Webの可否 契約者死亡時の扱い
東京電力EP 電話 氏名の訂正のみWeb可(契約者変更は電話) 継承(名義変更)・請求も引き継ぐ
中部電力ミライズ 電話のみ 不可(電話のみ) 電話で確認
九州電力 電話(コールセンター) 名義変更は電話 契約終了+新名義で新規契約
関西電力 電話 電話で確認 電話で確認
東北電力 電話 電話で確認 電話で確認
各社公式サイトより(東京電力EP中部電力ミライズ九州電力)。「電話で確認」は公式に明示がなく電話での確認が必要な項目です。北海道・北陸・四国・沖縄は各社公式でご確認ください。

「引っ越しと名義の手続きをまとめて済ませたい」「うちの場合は名義変更か解約か分からない」という方は、電気手続き受付センターにご相談ください。
引っ越しに合わせた電気の停止・開始の手続きを、まとめてサポートします。
中部電力エリアの方は中部電力エリアの電気手続きもあわせてご確認ください。

ケース別の対応と注意点

結婚・改姓で姓が変わったとき

結婚などで姓が変わっても、同じ家に住み続けて電気の使い方が変わらないなら、解約せず名義(氏名)だけを変更できます
九州電力は「使用実態に変化のないもの(結婚による改姓等)は現在のご契約のまま名義のみ変更させていただきます」と案内しています(出典:九州電力公式サイト)。
わざわざ解約・新規契約をやり直す必要はありません。

同居する家族へ・世帯主が変わったとき

同居している家族へ契約者を移す場合や、世帯主が変わった場合も名義変更で対応します。
この場合も住む場所は変わらないため、電話で名義変更を申し込みます。
どちらの名義にするかは、支払いに使う口座やクレジットカードの名義、ポイントを貯めたい人に合わせて決めると手続きがスムーズです。
名義が変わると支払い方法の確認・再設定が必要になることがあるため、詳しくは電気の支払い方法の変更の記事もあわせてご覧ください。

家族間の名義変更でとくに見落としやすいのが、請求中の料金も新しい名義の人に引き継がれるという点です。
東京電力エナジーパートナーは「譲渡・継承等で名義変更を行う場合、現在ご請求中のお支払いも名義変更後の方に引き継がれます。引継ぎを希望されない場合は、一度、契約を終了して新規でのご契約が必要です」と説明しています(出典:東京電力エナジーパートナー)。
未払い分の扱いを分けたいときは、名義変更ではなく「いったん解約して新規契約」という形になります。

なお、名義変更が使えるのは「同じ家に住み続けて、電気の使い方が変わらない」場合です。
家族であっても別の住まいへ移るなら、それは名義変更ではなく旧居の停止と新居の開始の手続きになります。
違いは 引っ越しの電気手続き で整理しています。

賃貸にお住まいの場合は、電力会社への名義変更とは別に、賃貸借契約の名義変更が必要かどうかを管理会社・大家さんに確認しておくと安心です。
電気の契約者と部屋の契約者が食い違ったままだと、後の手続きで確認を求められることがあります。

契約者が亡くなったとき

契約者が亡くなり、遺族が同じ家で電気を使い続ける場合は、名義変更または契約のし直しが必要です。
ここで注意したいのが、亡くなったときの扱いは会社によって異なるという点です。
東京電力エナジーパートナーは「契約者逝去による継承」を名義変更として扱い、名義変更をすると請求中の料金も名義変更後の人に引き継がれます(引き継ぎたくない場合は一度契約を終了して新規契約)(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
一方、九州電力は「契約者の他界に伴う名義変更等は、現在のご契約を終了のうえ、新しい名義でご契約を承ります」としています(出典:九州電力公式サイト)。
同じ「継承」でも会社で手続きが違うため、契約先に電話で確認しましょう。
使わなくなる実家などは、名義変更ではなく解約(使用停止)を検討します。詳しくは電気の解約・使用停止の手続きの記事へ。

名義変更とあわせて読みたい記事

よくある質問

引っ越しのときは電気の名義変更をするのですか?

いいえ。引っ越しは名義変更ではなく、旧居の使用停止(解約)と新居の使用開始の手続きをするのが原則です。名義変更は、同じ家に住み続けたまま契約者だけが変わるとき(結婚・譲渡・相続など)の手続きです。

結婚で姓が変わりました。解約して契約し直す必要がありますか?

いいえ。同じ家に住み続けて使い方が変わらないなら、解約せず名義(氏名)だけを変更できます。九州電力も「結婚による改姓等は現在の契約のまま名義のみ変更」と案内しています。契約先に電話で申し込みましょう。

名義変更はインターネットでできますか?

契約者が変わる名義変更は電話での手続きが基本です。Webでできるのは氏名の誤字・脱字の訂正など、契約者の変更を伴わない場合に限られる会社が多いです。手続きの際はお客さま番号を用意しておくとスムーズです。

契約者が亡くなったときはどうすればいいですか?

同じ家で電気を使い続ける場合は名義変更(継承)または契約のし直しが必要です。扱いは会社で異なり、東京電力エナジーパートナーは継承(名義変更)で請求も引き継がれ、九州電力は契約終了+新名義での新規契約になります。契約先に電話で確認しましょう。

まとめ

電気の名義変更は、同じ家に住み続けたまま契約者だけが変わるときの手続きです。
引っ越しで住む場所が変わる場合は名義変更ではなく、旧居の解約と新居の新規契約になります。
名義変更が必要なのは、改姓・改名、家族への譲渡、世帯主変更、契約者の相続などのケースです。
手続きは電話が基本で、お客さま番号を用意しておくとスムーズに進みます。
契約者が亡くなったときの扱いや請求の引き継ぎは会社で異なるため、契約先に確認しましょう。
引っ越しと名義の手続きをまとめて済ませたいときは、早めに相談するのが安心です。

電気の名義変更・引っ越し手続きでお困りなら

「名義変更か解約か分からない」「引っ越しと名義の手続きをまとめて済ませたい」という方は、電気手続き受付センターにお気軽にご相談ください。
引っ越しに合わせた電気の停止・開始の手続きを、まとめてサポートします。

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