電気の支払い方法を変更するには?口座振替・クレカ・引っ越し時の手続きと注意点

引っ越しや新生活のタイミングで、「電気代の支払いを口座振替にしたい」「クレジットカード払いに変えたい」と考える方は多いです。
ただ、支払い方法は変更手続きが完了するまで1〜2か月ほどかかることがあり、その間は振込用紙での支払いになるなど、知っておきたい注意点があります。
さらに「口座振替にすれば55円お得」という情報も、いまは会社によって割引があったりなかったりするため、うのみにすると損得を読み違えます。
この記事では、電気料金の支払い方法の種類と変更手順、主要電力会社の違い、そして引っ越し時に支払い方法がどうなるかを、公式情報をもとに整理します。
- 電気料金の支払い方法4種類(口座振替・クレカ・振込用紙・スマホ決済)の違い
- 支払い方法を変更する手順と、完了までにかかる時間
- 口座振替割引が「ある会社・ない会社」の早見表(主要6社)
- 引っ越しで支払い方法はどうなるか(継続できる場合・再登録が必要な場合)
- 口座振替・クレカ・振込用紙、自分に合う選び方
電気料金の支払い方法は主に4種類
電気料金の支払い方法は、電力会社によって呼び方に多少の違いはありますが、口座振替・クレジットカード・振込用紙(払込票)・スマホ決済の大きく4種類にまとめられます(出典:中部電力ミライズ公式サイト)。
たとえば中部電力ミライズは「クレジットカード支払い」「口座振替」「振込用紙」「電子決済(登録した携帯電話番号へのSMSを使った支払い)」の4通りを案内しています。
九州電力や関西電力も、口座振替・クレジットカード・振込用紙に加え、振込用紙のバーコードをスマホ決済アプリで読み取って払う方法を用意しています(出典:九州電力公式サイト・関西電力公式サイト)。
| 支払い方法 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 口座振替 | 銀行口座から自動引き落とし。会社により割引がある | 払い忘れを防ぎたい人 |
| クレジットカード | カードのポイントが貯まる。Webで手続きが早い | ポイントを貯めたい人 |
| 振込用紙(払込票) | コンビニ・金融機関で払う。発行手数料が有料の会社あり | 口座やカード登録をしたくない人 |
| スマホ決済(SMS・アプリ) | 振込用紙のバーコードをアプリで読み取って払う | スマホで完結させたい人 |
支払い方法を変更する手順とかかる時間
口座振替やクレジットカードへの変更は、主要な電力会社ではインターネットから申し込めます。
ただし注意したいのが、申し込んでから手続きが完了するまでの時間です。
東京電力エナジーパートナーは「お申込みいただいてから口座振替への手続き完了するまで、1〜2ヶ月程度かかる場合がございます」とし、その間は「所定の振込用紙等による支払い」を案内しています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
中部電力ミライズも「口座振替の手続きには1ヶ月〜2ヶ月ほど要する場合もあります」と案内しています(出典:中部電力ミライズ公式サイト)。
つまり変更してもすぐには切り替わらず、しばらくは今までの方法(または振込用紙)で払うと考えておくと安心です。
クレジットカードの登録・変更
クレジットカード払いへの変更もWebで手続きできます。
東京電力エナジーパートナーは「24時間いつでも、約5分でカンタン手続き」とし、カード番号や有効期限が変わったときの変更もインターネットで手続きできる(手続き完了後、自動的に新しいカードでの支払いに変わる)と案内しています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
対応するカードは会社によって異なります(東京電力エナジーパートナーはJCB・VISA・Mastercard・アメリカン・エキスプレス・ダイナースクラブ・セゾンなどに対応)。
使いたいカードが使えるかは、契約している会社の公式サイトで確認しましょう。
【要注意】口座振替割引は全国一律ではない
「口座振替にすると電気代が割引になる」と聞いたことがあるかもしれません。
これは口座振替割引という制度で、口座振替で払うと1回の請求につき55円(税込)割引になるものです。
ただし重要なのは、この割引はいまや全国一律ではなく、実施している会社と廃止した会社に分かれているという点です。
関西電力(従量電灯A・B)、九州電力(従量電灯・低圧電力)、中部電力ミライズ(口座振替初回引落とし割引)では、いまも55円の割引が続いています(出典:関西電力公式サイト・九州電力公式サイト・中部電力ミライズ公式サイト)。
一方で、東京電力エナジーパートナーは2024年10月分料金から、中国電力は2023年の料金改定で(割引相当額を料金に織り込む形で)、口座振替割引を廃止しています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト・中国電力公式サイト)。
つまり、口座振替にすれば必ず割引になるとは限りません。
| 会社 | 口座振替割引 | 対象・時期 |
|---|---|---|
| 関西電力 | あり(55円/月) | 従量電灯A・B |
| 九州電力 | あり(▲55円/月) | 従量電灯・低圧電力 |
| 中部電力ミライズ | あり(55円/月) | 口座振替の初回引落とし割引 |
| 東京電力EP | 廃止 | 2024年10月分料金から |
| 中国電力 | 廃止(料金に織込み) | 2023年の料金改定で |
| 東北電力 | 記載なし(要チェック) | 公式に割引の案内なし |
主要電力会社の支払い方法 横断比較表
支払い方法の変更のしやすさ・割引・手数料は会社ごとに違います。
一次情報を確認できた主要6社を横断で比べると、次のようになります。
| 会社 | Webで変更 | 口座振替割引 | 振込用紙・書面の手数料 |
|---|---|---|---|
| 東京電力EP | 可(約5分) | 廃止 | — |
| 中部電力ミライズ | 可(クレカ)/口座振替は一部金融機関 | あり(55円/月) | 振込用紙 220円/月 |
| 関西電力 | 可(数分・印鑑不要) | あり(55円/月) | 一部プランで帳票手数料 |
| 九州電力 | 可 | あり(▲55円/月) | 書面 220円/通 |
| 東北電力 | 可(口座振替) | 記載なし(要チェック) | 書面 110円/月 |
| 中国電力 | 可(口座振替) | 廃止(料金に織込み) | 払込票 55円/月(書面受取は計110円) |
引っ越しで支払い方法はどうなる?
引っ越しのとき、いま使っている支払い方法がそのまま使えるのか、登録し直すのかは、「同じ電力会社を続けるか」「会社が変わるか」で決まります。
次の3パターンで整理しましょう。
引っ越し先が同じ電力会社の管轄エリア内で、同じ会社をそのまま契約する場合は、いまの支払い方法(口座振替・クレジットカードなど)をそのまま引き継げます。東京電力エナジーパートナーは「引越し先が当社の管轄エリア内の場合、お引越し先でも現契約の支払方法を継続してご利用いただけます」と案内しています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。九州電力も同様に引き継ぎ可能です(出典:九州電力公式サイト)。
支払い方法を引き継げるのは同じエリア・同じ会社を続ける場合です。
引っ越しでエリアをまたいで電力会社が変わるときや、別の小売電気事業者に切り替えるときは、新しい会社で改めて支払い方法を登録します。口座振替やクレジットカードの情報は会社ごとの契約であるため、前の会社の登録は新しい会社には引き継がれないと考えておきましょう。会社を切り替える手続き全体は電力会社の切り替え手続きの記事で解説しています。
新しく契約したときや、継続手続きが初回請求までに間に合わなかったときは、初回の請求が振込用紙(請求書)払いになり、2回目以降から登録した支払い方法が適用されます(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。関西電力も「口座振替の手続き完了までの間は、所定の振込用紙にてお支払いをお願いいたします」と案内しています(出典:関西電力公式サイト)。初回だけ払い方が違っても慌てないようにしましょう。
口座振替・クレカ・振込用紙、どれを選ぶ?
どの支払い方法が得かは、割引・ポイント・手数料・手間のどれを重視するかで変わります。
選ぶときの観点を整理すると次のとおりです。
| 観点 | 口座振替 | クレジットカード | 振込用紙・スマホ決済 |
|---|---|---|---|
| 割引 | 会社により55円割引(関西・九州・中部など) | 基本なし | なし |
| ポイント | なし | カードのポイントが貯まる | なし |
| 手数料 | 原則なし | 原則なし | 発行手数料が有料の会社あり(月110〜220円) |
| 手間 | 登録に1〜2か月・あとは自動引落 | Web約5分で登録 | 登録不要・毎回自分で払う |
ポイントを重視するならクレジットカード、払い忘れを防ぎたい・割引がある会社なら口座振替、口座やカードを登録したくないなら振込用紙、と考えると選びやすくなります。
ただし振込用紙や紙の書面は、発行手数料が有料の会社があります。
中部電力ミライズは振込用紙で月220円、九州電力は書面220円/通、中国電力は払込票の発行手数料が1契約あたり月55円(書面受取と合わせると月110円)、東北電力は書面の郵送希望で月110円がかかる場合があります(出典:中国電力公式サイト・東北電力公式サイト)。
紙で受け取りたい場合は、この手数料も踏まえて選びましょう。
支払い方法とあわせて読みたい記事
- 電力会社の切り替え手続きガイド(別の会社に変えると支払い方法も再登録になります)
- 新しい電力会社の選び方(ポイント還元や支払い方法を軸に選ぶ)
- 電気の使用開始手続き(新居での契約と支払い方法の初期設定)
よくある質問
まとめ
電気料金の支払い方法は、口座振替・クレジットカード・振込用紙・スマホ決済の4種類が基本です。
変更手続きは完了まで1〜2か月かかることがあり、その間は振込用紙払いになるため、早めに申し込みましょう。
「口座振替=割引」は全国一律ではなく、いまは会社によって割引がある・ないが分かれているので、契約先で確認するのが確実です。
引っ越しのときは、同じエリアで同じ会社を続けるなら支払い方法を引き継げますが、会社が変わるなら新しい会社で登録し直します。
初回だけ振込用紙になることもあるので、慌てず対応しましょう。
引っ越しに合わせて電気の手続きと支払い設定をまとめて済ませたいときは、早めに相談するのが安心です。
電気の引っ越し・支払い手続きでお困りなら
「引っ越し先の電気の契約と支払い方法をまとめて設定したい」「どの会社に連絡すればいいかわからない」という方は、電気手続き受付センターにお気軽にご相談ください。
引っ越しに合わせた電気の停止・開始の手続きを、まとめてサポートします。