検針票の見方|電気ご使用量のお知らせの項目と手続きで使う番号

毎月届く「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」。
「どこを見れば何がわかるの?」「お客さま番号ってどれ?」——項目の意味を、電力会社・送配電会社の公式情報をもとに整理します。
この記事では、検針票の主な項目の意味、検針日の決まり方、電気料金の内訳、そして引越し・切替の手続きで使う番号を解説します。
- 検針票(電気ご使用量のお知らせ)の主な項目の意味
- 検針日の決まり方と「◯月分」「◯月使用分」の読み方
- 電気料金の内訳のしくみ
- 引越し・切替の手続きで使う番号
- 紙の検針票が届かなくなった場合の確認方法
手続きをまとめて任せたい方は、お住まいのエリアの申込フォームからご相談いただけます。
検針票とは(紙からWebへ)
検針票(電気ご使用量のお知らせ)は、その月の電気の使用量や料金を知らせる書類です。
近年はスマートメーターの普及にともない、紙の検針票からWeb(会員サービス)での確認に切り替わっています。
たとえば中部電力ミライズは2022年4月分から、家庭など低圧のお客さま向けに、検針結果のお知らせを書面からWeb会員サービス「カテエネ」等へ切り替えました。
書面を希望した場合の発行手数料(月100円・税込)は、ポイントプランなど一部の料金メニューが対象としています(出典:中部電力ミライズ)。
切り替えの時期や書面の扱いは会社ごとに異なるため、契約先の案内をご確認ください。
検針票の主な項目
検針票には、次のような項目が記載されています(呼称は会社により異なります)。
中部電力ミライズの「電気ご使用量のお知らせでの確認方法」をもとに整理すると、次のとおりです(出典:中部電力ミライズ)。
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| お客さま番号 | 問い合わせの際に伝える番号 |
| 供給(受電)地点特定番号 | 供給地点を特定する22桁の全国共通の番号 |
| 当月のご使用量 | 30分ごとの使用量を合計した月間使用量(kWh) |
| 燃料費調整額 | 燃料費の変動を料金に反映する調整額 |
| 再エネ発電促進賦課金 | 再生可能エネルギーの買取費用を負担する分 |
| 次回検針日 | 次にメーターを検針する日 |
このほか、送配電会社の様式では、ご契約者名義・ご契約容量・計器番号・前月比/前年同月比・振替予定日なども記載されます(出典:九州電力送配電)。
検針日はいつ?決まり方と調べ方
検針日は、地区ごとに毎月の日程が決まっていて、カレンダーで確認できるものです。
東京電力パワーグリッドは、検針区域に応じて定めた毎月一定の日を「基準検針日」、実際に検針を行う日(または行ったものとされる日)を「検針日」と呼んでいます(出典:東京電力パワーグリッド)。
中部電力ミライズの説明では、検針日は「中部電力パワーグリッド株式会社が、メーターの検針をおこなう日」です(出典:中部電力ミライズ)。
関東・中部では、エリアの一般送配電事業者が検針を行っています。
検針日は地区(日程)ごとに分かれているので、自分の日は検針票に書かれた番号から調べましょう。
自分の検針日を調べる方法
検針票のどこを見るかは、会社によって違います。
3社の例を並べると、次のとおりです。
| 会社 | 検針票で見る場所 | 調べ方 |
|---|---|---|
| 東京電力パワーグリッド(関東) | 「地区番号」 | 検針日カレンダーの同じ番号の基準検針日で、検針日と計量日を確認 |
| 中部電力ミライズ(中部) | 「お客さま番号」末尾の「日程」 | 検針日・口座振替日カレンダーで、検針日と口座振替日を確認 |
| 九州電力送配電(九州) | 「当月及び翌月の検針日」 | 検針票にそのまま記載 |
カレンダーの日付は予定です。
東京電力パワーグリッドは検針日カレンダーを「変更することがございます」とし、中部電力ミライズも自然災害などやむをえない事情で変更になる場合があるとしています(出典:東京電力パワーグリッド/中部電力ミライズ)。
検針日は毎月同じ日とは限らない
中部電力ミライズの2026年度カレンダーでは、「01」日程の検針日は7月分が7月1日、8月分が8月3日、9月分が9月1日です(出典:中部電力ミライズ)。
検針日の間隔は、7月1日から8月3日までが33日、8月3日から9月1日までが29日。
同じ「1か月分」でも、日数に4日の差が出ることになります。
先月より使用量が増えたように見えても、日数が長かっただけという月もあるわけです。
「◯月分」と「◯月使用分」の読み方
九州電力は、電気料金を「前月の検針日から当月の検針日の前日までを1か月分として計算」するとしています(出典:九州電力)。
東北電力の案内も同じで、前月の検針日から当月の検針日の前日までを1か月として料金を計算します(出典:東北電力)。
つまり両社の検針票の「◯月分」は、暦の1日から月末までではなく、検針日から次の検針日の前日までに使った電気の料金です。
一方、政府の電気・ガス料金支援では、「7月使用分」を原則として7月中の検針日から8月中の検針日までの使用分と定めています(出典:資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」)。
九州電力・東北電力の数え方では、検針票の「7月分」は6月の検針日から始まる期間です。
このように同じ「7月」でも指す期間がずれることがあるため、支援の値引きが検針票のどの月に載るかは、契約先の案内で確かめてください。
支援の値引き期間は、2026年7月使用分から9月使用分までです(2026年9月30日確認)。
同じ数え方なら、9月使用分は9月中の検針日から10月中の検針日までの使用にあたり、9月30日の時点ではまだ対象期間の途中となります。
値引きの単価や10月以降の見通しは、電気代の補助金の記事で整理しています。
引越しの月は日割りになる
引越しの前後は、請求がちょうど1か月分にならないことがあります。
東北電力は、新しく入居する方は使用開始日から検針日の前日まで、転居する方は検針日から転居日までの期間で日割計算するとしています(出典:東北電力)。
最後の請求の計算や精算の流れは、電気の解約後の最終請求・精算の記事をご覧ください。
電気料金の内訳
検針票(または請求書)を見ると、電気料金がいくつかの要素で構成されていることがわかります。
おおまかには次の合計です。
- 基本料金(または最低料金):契約容量などに応じてかかる固定的な料金。
- 電力量料金:使った電力量(kWh)に応じてかかる料金。
- 燃料費調整額:燃料価格の変動を反映する調整額(毎月変わります)。
- 再エネ発電促進賦課金:使用量に応じてかかる全国一律の負担。
再エネ賦課金は2026年度で1kWhあたり4.18円です(出典:経済産業省)。
燃料費調整額は電力会社・月ごとに変わるため、契約中の会社の公式単価表でご確認ください。
燃料費調整額のしくみは燃料費調整額の記事、再エネ賦課金は再エネ賦課金の記事で詳しく解説しています。
2026年11月1日からは、大手電力会社の従量電灯などで基本料金が上がります。
中部電力ミライズの従量電灯B(30A)の基本料金は、10月31日までの963.42円が、11月1日以降は1,343.76円になります(税込・出典:中部電力ミライズ)。
九州電力の従量電灯B(10A)の基本料金も、10月31日までの316.24円から、11月1日からは441.69円への改定です(税込・出典:九州電力)。
この2社では、電力量料金の単価の変更は1kWhあたり0.1円未満にとどまります(同出典)。
東京電力エナジーパートナーは、一般送配電事業者の託送料金の見直しを反映するとして、平均モデル(従量電灯B・30A・月260kWh)の電気料金が9,307円から9,561円へ254円上がり、うち基本料金は935.25円から1,176.18円になるとしています(燃料費調整額・再エネ賦課金などを含む・出典:東京電力エナジーパートナー)。
なお、この見直しにともなうお客さま側の手続きは不要です(出典:東京電力エナジーパートナー)。
検針日との関係で気をつけたいのが、11月1日をまたぐ月の請求です。
九州電力は、2026年11月分(10月検針日から11月検針日前日までの使用分)の電気料金を、11月1日前後の日数・使用量に応じて日割計算するとしています(出典:九州電力)。
他社の扱いは、契約先の案内でご確認ください。
値上げや補助金の全体の流れは、2026年の電気代の記事でまとめています。
手続きで使う番号はどれか
検針票に載る番号のうち、手続きで使うのはお客さま番号と供給地点特定番号の2つです。
供給地点特定番号は電気の供給場所を特定する22桁の番号で、九州電力は「電力会社を切り替える場合には、供給地点特定番号が必要」としています(出典:九州電力)。
この2つが検針票のどこに書かれているかを覚えておけば、引越しや切替のときに探し回らずに済みます。
番号そのものの詳しい説明は供給地点特定番号の調べ方を、紙の検針票が手元にないときの調べ方や、そもそも契約先が分からない場合は今の電力会社・料金プランの調べ方をご覧ください。
先月・前年と比べて読む
検針票は、1枚だけ見ても「高いのか安いのか」が分かりません。
本当に役に立つのは、前の月や前年の同じ月と並べたときです。
多くの検針票には前年同月の使用量が併記されており、そのまま比較の材料になります。
ここで気をつけたいのが、比べ方です。
請求額をそのまま比べても、正しい増減は分かりません。
単価が改定されていたり、燃料費調整額が月ごとに動いていたりするためです。
2026年11月1日からの基本料金の見直しのように、使い方が同じでも請求額が動く改定もあります。
まず見るべきは使用量のkWhで、これが自分の使い方そのものを表します。
もう一点、検針日にも目を向けてください。
検針の間隔は毎月同じではなく、先ほどの中部電力ミライズの例では29日の月と33日の月がありました。
九州電力送配電の検針票のように、当月の使用日数が載っている様式もあります(出典:九州電力送配電)。
使用量が増えていても、単に対象期間が長かっただけ、ということもあるわけです。
使用量が増えたのか、単価が上がったのか、日数が多かったのか——この3つを切り分けられれば、検針票は家計の点検に使える資料になります。
紙が届かなくなったらWebで確認する
スマートメーターの普及にともない、紙の検針票からWeb会員サービスでの確認に切り替わる動きが進んでいます。
ある月から急に届かなくなって戸惑う方もいますが、使用量が見られなくなるわけではありません。
契約している電力会社のWeb会員サービスに登録すれば、使用量や料金をパソコンやスマートフォンで確認できます。
会社や料金メニューによっては、書面での発行を希望すると手数料がかかります。
中部電力ミライズの場合、対象となる一部の料金メニューで月100円(税込)です(出典:中部電力ミライズ)。
Web会員サービスのほうが、前の章で触れた比較はしやすくなります。
過去の使用量をグラフで並べたり、前年同月と重ねて見られる会社もあるためです。
紙で1枚ずつ見比べるより、増減の傾向がつかみやすいでしょう。
引越しや切替の予定がある方は、その前に一度ログインしておくことをおすすめします。
いざ番号が必要になったときに、ログインできずに手が止まるのを防げます。
検針票とあわせて読みたい記事
- 供給地点特定番号の調べ方(切替・引越しで使う22桁の番号)
- 燃料費調整額とは(毎月変わる料金の正体)
- 電力会社の切り替え手続きガイド(検針票の番号を使う手続き)
よくある質問
まとめ
検針票(電気ご使用量のお知らせ)は、その月の使用量や料金の内訳を知らせる書類です。
お客さま番号・供給地点特定番号(22桁)・当月使用量・燃料費調整額・再エネ賦課金などが記載されます。
電気料金は「基本料金(最低料金)+電力量料金+燃料費調整額+再エネ賦課金」で構成され、再エネ賦課金は2026年度で1kWhあたり4.18円です。
検針日は地区ごとに決まっていて、九州電力や東北電力の「◯月分」の料金は、前月の検針日から当月の検針日の前日までの使用分です。
2026年11月1日からは大手電力会社の従量電灯などで基本料金が上がるので、前年と比べるときは請求額より使用量のkWhを見てください。
近年は紙からWeb確認に移行しているため、契約先のWeb会員サービスもチェックしておきましょう。
供給地点特定番号やお客さま番号は、引越し・切替の手続きで使います。
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