二人暮らしの電気代は月12,144円|一人暮らしの1.66倍にとどまる理由と契約の決め方

同棲や結婚で二人暮らしを始めるとき、「電気代は一人暮らしの倍かかるのだろうか」と身構える方は少なくありません。
ところが統計を見ると、人数が2倍になっても電気代は2倍にはなりません。
この記事では、二人暮らしの電気代の実額と、一人暮らしとの差がどれくらいにとどまるのか、光熱費全体のなかで電気代がどんな位置を占めるのか、そして二人で暮らし始めるときに最初に決めておきたい契約のことを整理します。
- 二人暮らしの電気代の平均額と、一人暮らしとの差
- 人数が2倍でも電気代が2倍にならない理由
- 二人暮らしの光熱費の内訳と、電気代が占める割合
- 同棲・結婚のときに決めておきたい契約の名義とアンペア
- 二人暮らしで電気代を下げるときの優先順位
二人暮らしの電気代は月12,144円
総務省統計局の家計調査によると、2025年の2人世帯の電気代は1か月あたり平均12,144円でした(出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯)。
同じ年の単身世帯は7,337円ですから、その差は4,807円です(出典:家計調査 家計収支編 単身世帯)。
人数は2倍になっているのに、電気代は約1.66倍にとどまっています。
言い換えると、二人で暮らすと1人あたりの電気代は約6,072円になり、一人暮らしのときより1人あたり約1,265円安くなる計算です。
それぞれが別に部屋を借りていたときと比べると、電気代の面では二人暮らしのほうが効率がよくなります。
なぜ2倍にならないのか
理由は、電気を使う機器のうち「世帯で1台あれば足りるもの」が多いことにあります。
冷蔵庫は一人暮らしでも二人暮らしでも基本的に1台で、24時間動き続けます。
リビングの照明やエアコンも、そこにいる人が1人から2人になったからといって2倍点けるわけではありません。
Wi-Fiルーターや給湯器の待機電力も同じで、これらは人数に関係なくかかる電気です。
もうひとつが、毎月固定でかかる基本料金です。
東京電力エナジーパートナーの従量電灯では、基本料金は契約アンペアに応じて決まり、使用量に応じて決まる電力量料金の単価は契約アンペアによって変わりません(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
2つの世帯が1つになれば、2つ払っていた基本料金が1つで済みます。
人数で増えるのは主に「使った量」の部分だけ、というわけです。
なお、3人世帯になると13,915円で、二人暮らしから1,771円増えます。
ここでも人数の増え方ほどには金額が増えていません。
世帯人数と電気代の関係は 世帯人数別の電気代の平均の記事 で1人から6人以上まで通して見ることができます。
光熱費の半分以上が電気代
二人暮らしの光熱費全体のなかで、電気代がどれくらいを占めるのかも見ておきましょう。
家計調査の2025年の2人世帯の内訳は次のとおりです。
| 項目 | 月額 | 光熱・水道に占める割合 |
|---|---|---|
| 電気代 | 12,144円 | 約54% |
| ガス代 | 4,663円 | 約21% |
| 上下水道料 | 4,221円 | 約19% |
| 他の光熱 | 1,662円 | 約7% |
| 光熱・水道 合計 | 22,691円 | 100% |
光熱・水道あわせて22,691円のうち、電気代だけで約54%と半分以上を占めています。
ガス代と上下水道料を足しても電気代には届きません。
光熱費を見直したいと思ったとき、いちばん金額が大きい電気から手をつけるのが効率的だということが、この内訳から分かります。
二人で暮らし始めるとき最初に決めること
同棲や結婚で新しく一緒に住み始めるときは、住み始める前に決めておくとあとが楽なことが2つあります。
- 契約の名義をどちらにするか:請求書の宛名・支払い口座・問い合わせの窓口がこの名義に紐づきます
- 契約アンペアをいくつにするか:二人が同時に家電を使う時間帯を想定して決めます
とくに契約アンペアは、一人暮らしのときの感覚のままにしておくと足りなくなることがあります。
二人暮らしでは、朝の身支度と夜の食事どきに家電が重なりやすいのが特徴です。
片方がドライヤーを使いながらもう片方が電子レンジを回す、といった場面が一人暮らしのときより増えます。
アンペアの決め方や家電ごとの目安は 契約アンペア・kVA・契約容量の記事 で解説しています。
ただし、大きくしておけば安心というものでもありません。
反対に「基本料金を下げたいからアンペアを下げる」のも、そのままでは効かないことがあります。
東京電力エナジーパートナーは、契約アンペアを減らすと基本料金は下がるものの、電力量料金は使用状況によっては変わらない場合や増える場合もあるため、電気料金の合計額が必ずしも下がるとは限らないと案内しています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
ブレーカーが落ちない範囲で、無理のない大きさを選ぶのが現実的です。
なお、この「アンペアを選ぶ」という考え方は全国共通ではありません。
関西電力の従量電灯Aは基本料金がなく、最初の15kWhまで一律の最低料金がかかる形で、区分は同時に使用する電気の最大容量である最大需要容量で決まります(出典:関西電力公式サイト)。
お住まいのエリアの仕組みを確認してから決めましょう。
二人暮らしで電気代を下げるときの順番
二人暮らしは、一人暮らしより見直しの効果が出やすいのが利点です。
使用量が多いぶん、単価が1円変わったときの影響も大きくなるためです。
電力量料金には燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金が別途加算されるので(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)、使い方を変えなくても請求額が動くことがあります。
手をつける順番としては、まず契約プランと契約アンペアが二人の生活に合っているかを確認し、次に電力会社そのものの見直しを検討し、最後に使い方を工夫する、という流れが効率的です。
具体的な手順は 電気代を今すぐ下げる方法の記事、会社の選び方は 新しい電力会社の選び方の記事 にまとめています。
二人暮らしの電気とあわせて読みたい記事
- 世帯人数別の電気代の平均(1人から6人以上までの比較)
- 一人暮らしの電気代(同棲前の目安として)
- 電気の使用開始手続き(新居で電気を使い始める)
- 電気の名義変更(結婚で名義を変えるとき)
よくある質問
まとめ
二人暮らしの電気代は、家計調査の2025年で1か月あたり平均12,144円でした。
単身世帯の7,337円に対して人数は2倍でも電気代は約1.66倍で、1人あたりで見ると約1,265円安くなります。
冷蔵庫や照明のように世帯で1台あれば足りる電気が多く、2つ払っていた基本料金が1つで済むためです。
光熱・水道22,691円のうち電気代が約54%と半分以上を占めるので、光熱費の見直しは電気から始めるのが効率的です。
住み始めるときは契約の名義と契約アンペアを先に決めておくと、あとの手続きがスムーズに進みます。
二人暮らしの電気の契約でお困りなら
「新居の電気の契約をどちらの名義にすればいいか分からない」「二人分の暮らしに合ったアンペアやプランを選びたい」という方は、電気手続き受付センターにお気軽にご相談ください。
お住まいのエリアに合わせて、電気の契約・切り替えの手続きをまとめてサポートします。