電気代を今すぐ下げる方法|契約見直しから使い方まで効果が大きい順

本記事の情報は2026年8月時点のものです。電気料金やプラン内容、各社の契約条件は改定される場合があります。最新情報は各電力会社・小売電気事業者の公式サイトでご確認ください。

「電気代が高いから、こまめに消して節約しなきゃ」と考える方は多いですが、じつは使い方の工夫だけで下げられる金額には限りがあります
本当に効くのは、エアコンや冷蔵庫の使い方よりも「契約そのものの見直し」です。

この記事では、電気代を下げる方法を効果の大きい順(①契約の見直し → ②使い方の工夫)で整理し、資源エネルギー庁や各電力会社などの公式情報をもとに、中立の立場でまとめました。
「まず何から手をつければ一番効くのか」がわかります。

📋 この記事でわかること
  • 電気代を下げる「3つのレバー」と効果の大きさの順番
  • 一番効くのは「契約の見直し」(電力会社の切替・アンペアダウン)である理由
  • アンペアダウンが効く地域・効かない地域(料金制の違い)
  • 使い方の節約は1項目でいくら下がるか(資源エネルギー庁の公表値)
  • まず自分の現在地を知るための、世帯人数別の平均電気代

電気代を下げる「3つのレバー」

電気代を下げる方法はたくさんありますが、効果の大きさで整理すると次の3つのレバーに分けられます。
大事なのは「効果の大きい順」に手をつけることです。

使い方の工夫から始める人が多いのですが、実は契約の見直しのほうが、手間が少なく大きく下がることが多いのです。

レバー効果の目安向いている人手間
① 電力会社・プランの切替メニュー次第で継続的に効くほぼ全員申込のみ・一度で完了
① アンペアダウン例:年約3,741円(東京電力・40A→30A)アンペア制の地域で契約容量に余裕がある人変更申込・原則無料
② 使い方の工夫1項目 年数百〜約1,910円全員日々の積み重ね
金額は本文で示す公式の目安(東京電力エナジーパートナー・資源エネルギー庁)にもとづく。効果は使用状況・地域・契約で異なります。
案内役の女性オペレーター
節約というと「こまめに消す」を思い浮かべがちですが、一番効くのは契約の見直し。まずは①から確認するのがおすすめです。

まず自分の現在地を知る(世帯別の平均電気代)

下げる前に、まず自分の電気代が平均と比べて高いのか低いのかを知っておくと、対策の優先度が決めやすくなります。
総務省の家計調査(2023年)による、1か月あたりの電気代の平均は次のとおりです。

世帯人数1か月あたりの電気代(平均)
単身6,726円
2人10,940円
3人12,811円
4人13,532円
5人14,373円
6人以上18,941円
出典:総務省統計局 家計調査(家計収支編・2023年)。1世帯あたり1か月間の電気代の平均。

平均より高いと感じたら、下げしろがある可能性が高いということです。
とくに使う量が多い世帯ほど、契約の見直し(次章)の効果も大きくなります。

レバー①一番効く「契約の見直し」

電気代の請求は、大きく「基本料金(または最低料金)+電力量料金(使った分)」でできています。
使い方の工夫が効くのは電力量料金の一部だけですが、契約の見直しは基本料金や単価そのものに効くため、一度手続きすれば継続的に下がります。

(1)電力会社・プランを切り替える

2016年4月に電気の小売が全面自由化され、家庭を含むすべての人が電力会社や料金メニューを自由に選べるようになりました(出典:資源エネルギー庁公式サイト)。
今より条件の合うプランに切り替えれば、使い方を変えなくても電気代が下がる可能性があります。

どのくらい下がるかは会社・プランや使用量で変わるため、具体的な金額は各社の料金シミュレーションで確認するのが確実です。
「どの会社を選べばいいか」は新電力の選び方、「どう切り替えるか(手順・日数)」は電力会社の切り替え方法でくわしく解説しています。

(2)契約アンペアを見直す(アンペアダウン)

契約アンペア(A)が大きいほど基本料金は高くなります。
ブレーカーがめったに落ちないなら、契約アンペアを下げる(アンペアダウン)だけで基本料金が下がり続けます

たとえば東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bでは、基本料金は40Aで1,247円00銭、30Aで935円25銭です。40Aから30Aに下げると月311円75銭、年間で約3,741円下がる計算になります(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
契約アンペアの変更は通常は無料で、アンペアブレーカーが取り付けられていないなど電気工事が必要な場合のみ工事費がかかります(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。

豆知識
アンペアを下げすぎると、複数の家電を同時に使ったときにブレーカーが落ちやすくなります。エアコン・電子レンジ・ドライヤーなどをよく同時に使う家庭は、下げすぎに注意しましょう。

⚠️ アンペアダウンが効かない地域がある

アンペアダウンで基本料金が下がるのは、東京電力エリアのように契約アンペアで基本料金が決まる「アンペア制」の地域です。
一方、関西・中国・四国・沖縄の各エリアは基本料金がない「最低料金制」で、アンペアを下げて基本料金を下げるという考え方はそのまま当てはまりません(出典:関西電力公式サイト)。
これらの地域の方は、切替と次章の「使い方の工夫」を中心に考えましょう。

「今より安い会社がどこか」「アンペアはいくつが適切か」を自分で調べるのが大変な方は、電気手続き受付センターにご相談ください。
お住まいのエリアやご希望に合わせた電気の契約・切り替えを、まとめてサポートします。

レバー②積み重ねが効く「使い方の工夫」

契約を見直したら、次は日々の使い方です。
1項目あたりの効果は契約見直しより小さいですが、いくつも積み重ねれば無理なく効いてきます

資源エネルギー庁が公表している、代表的な節約の目安を紹介します。

エアコン

電気の使用量が大きいエアコンは、設定温度の見直しが効きます。
冷房の設定温度を27℃から1℃上げると年間で約940円、暖房を21℃から20℃に下げると年間で約1,650円の節約になります(いずれも使用9時間/日の目安)。

あわせて、フィルターをこまめに清掃することでも冷暖房の効率が上がり、節電につながります(出典:資源エネルギー庁公式サイト)。

冷蔵庫

24時間動いている冷蔵庫も、使い方で差が出ます。
設定を「強」から「中」にすると年間で約1,910円、食品を詰め込みすぎず半分程度にすると年間で約1,360円の節約になります(出典:資源エネルギー庁公式サイト)。

照明・待機電力

照明や待機電力も、こまめな見直しで少しずつ下がります。
資源エネルギー庁によると、不要な照明を消すと1.5〜2.3%、使っていない機器の主電源を切るなどの待機電力対策で0.5〜0.8%の節電効果があるとされています。

またLED電球は、蛍光灯や白熱電球よりも消費電力を抑えられます(出典:資源エネルギー庁公式サイト)。
買い替えのタイミングでLEDに変えていくと、無理なく効いてきます。

案内役の女性オペレーター
使い方の工夫は1つずつは小さくても、積み重ねると効いてきます。ただし我慢のしすぎは続きません。まずは契約の見直しで土台を下げ、無理のない範囲で使い方を足していくのがコツです。

なぜ電気代が高いのか気になる方へ

「そもそも最近、電気代が高いのはなぜ?」と感じている方も多いはずです。
電気代は、使った量だけでなく再生可能エネルギー発電促進賦課金や燃料費調整額といった、使い方では変えられない要素でも動きます。

本記事は「下げる方法(実行)」に集中しています。なぜ高いのか・全国一律ではない理由・季節の支援策という背景は、次の記事でくわしくまとめています。

2026年の電気代はなぜ高い?値上げ・補助金・再エネ賦課金まとめ 関連記事 2026年の電気代はなぜ高い?値上げ・補助金・再エネ賦課金まとめ 電気代が上がる背景(再エネ賦課金・燃料費調整額)と、全国一律ではない理由・季節の支援策を公式情報でまとめています。

よくある質問

電気代を下げるなら、まず何から始めるのが効果的ですか?

効果が大きいのは「契約の見直し」です。電力会社・プランの切替や、アンペア制の地域なら契約アンペアの見直し(アンペアダウン)は、一度の手続きで継続的に効きます。使い方の工夫は、その土台の上で積み重ねると無理なく効いてきます。

アンペアダウンはどれくらい下がりますか?

基本料金の差額の分だけ下がります。たとえば東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bでは、40Aから30Aに下げると月311円75銭、年間で約3,741円下がります。変更手続きは通常無料です。ただし関西・中国・四国・沖縄などの「最低料金制」の地域では、この考え方はそのまま当てはまりません。

こまめな節電だけで十分下がりますか?

使い方の工夫は1項目あたり年数百〜約1,910円程度が目安で、積み重ねれば効きますが上限があります。大きく下げたいなら、まず契約の見直しと組み合わせるのがおすすめです。

切り替えると電気が止まったり品質が下がったりしませんか?

いいえ。電気を届ける送配電網は地域で共通のため、どの会社を選んでも電気の品質や停電のしやすさは変わりません。会社選びのポイントは 新電力の選び方 で解説しています。

まとめ

電気代を下げるコツは、効果の大きい順に手をつけることです。
まず「契約の見直し」(電力会社・プランの切替、アンペア制の地域ならアンペアダウン)で土台を下げ、そのうえで「使い方の工夫」を積み重ねるのが近道です。

アンペアダウンは東京電力の例で年間約3,741円、使い方の工夫は資源エネルギー庁の目安で1項目 年数百〜約1,910円ほど。

関西・中国・四国・沖縄などは最低料金制でアンペアダウンの考え方が使えないため、切替と使い方を中心に考えましょう。
まずは自分の契約内容と、今より合うプランがないかを確認することから始めてみてください。

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