エアコンの電気代はいくら?つけっぱなしの損得と今すぐできる節約のコツ

夏になると気になるのが、エアコンの電気代。
「つけっぱなしと、こまめに消すのはどっちが得?」「設定温度は28℃がいいの?」——迷いやすいポイントを、資源エネルギー庁・環境省・電力会社の公式情報をもとに、実額の目安つきで整理します。
この記事では、電気代の計算のしかた、効く節約策の実額、つけっぱなしの損得、そして誤解されやすい「28℃」の正しい意味を解説します。
- エアコンの電気代の計算のしかた(目安単価つき)
- 効く節約策の実額(設定温度・フィルター・時間短縮)
- 「つけっぱなし」と「こまめに消す」の損得の分かれ目
- 誤解されやすい「28℃」の正しい意味
- 使い方の次に効く、契約・プランの見直し
エアコンの電気代はどう決まる?
エアコンの電気代は、次の式でおおよそ計算できます。
電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金の目安単価(円/kWh)(出典:東京電力エナジーパートナー「くらひろ」)。
目安単価は1kWhあたり31円がよく使われます(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)。
ただし実際の請求には、これに加えて基本料金・燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金がかかります。
また、エアコンの消費電力は運転状況で大きく変わり、立ち上がりで大きく、安定すると小さくなります。
「何ワットで動いているか」は機種や設定で違うため、正確な数値はお使いの機種のカタログ・取扱説明書でご確認ください。
効く節約策の実額(公式データ)
やみくもに我慢するより、効果の大きい節約策を知っておくのが近道です。
資源エネルギー庁が示す、冷房での代表的な節約額(年間)は次のとおりです。
| 節約策 | 年間の節約額の目安 | 前提 |
|---|---|---|
| 設定温度を1℃上げる | 約940円 | 外気31℃・2.2kW・9時間/日(27→28℃) |
| フィルターを月1〜2回清掃 | 約990円 | 目詰まりした状態との比較 |
| 冷房を1日1時間短縮 | 約580円 | 設定温度28℃ |
設定温度については環境省も、夏の冷房時に設定温度を1℃高くすると消費電力を約13%(約70W)削減できるとしています(出典:環境省)。
フィルター清掃と設定温度の見直しは、手間が小さいわりに効果が大きい定番です。
なお、環境省の「約13%」と資源エネルギー庁の「約940円」は前提が異なる別々のデータのため、そのまま結びつけて考えないようにしましょう。
冷房の効きをよくする工夫
同じ設定でも、部屋の環境を整えると冷房の効きがよくなり、結果的に電気代を抑えられます。
資源エネルギー庁は、次の工夫を挙げています(出典:資源エネルギー庁 省エネポータル)。
- レースのカーテンやすだれなどで日差しをカットする
- 扇風機を併用する(風が体にあたると涼しく感じる)
- ドア・窓の開閉は少なくする
- 室外機のまわりに物を置かない
「つけっぱなし」と「こまめに消す」どっちが得?
よくある疑問が、つけっぱなしとこまめに消すのどちらが得か、です。
結論は「外出時間や時間帯によって変わる」で、いつでもつけっぱなしが得というわけではありません。
東京電力エナジーパートナーは「エアコンは始動時に最も多くの電力を消費するため、30分程度の短時間であれば、つけっぱなしにする方が効率良く、電気代の節約になります」と説明しています(出典:東京電力エナジーパートナー「くらひろ」)。
これは同社の目安で、条件によって変わる点に注意しましょう。
判断の目安を整理すると、次のようになります。
| 状況 | 目安 |
|---|---|
| 30分程度の短時間の外出 | つけっぱなしの方が効率的な場合がある |
| 長時間の外出・就寝で不在 | 消す方が有利なことが多い |
| 外気温との差が小さい夜間 | つけっぱなしでも電気代は上がりにくい傾向 |
始動時に電力を多く使うため、短時間の外出なら消さない方が有利なことがあります。
一方で、資源エネルギー庁が示すように、使わない時間を1時間減らせば年約580円の節約にもなります。
「短時間なら消さない・長時間なら消す」を目安に、生活に合わせて使い分けるのがよいでしょう。
「28℃」は設定温度?よくある誤解
「冷房は28℃に設定」と思っている方は多いですが、これは誤解されやすいポイントです。
環境省が推奨する「夏28℃」は室温の目安であって、冷房の設定温度そのものではありません。
環境省も「室温を夏季28℃、冬季20℃とすることを推奨しています(設定温度ではありません)」と明記しています(出典:環境省)。
つまり、部屋が暑いのに設定温度を28℃のままで我慢する必要はありません。
室温が28℃くらいになるように、設定温度は住まいや日当たりに合わせて調整してかまいません。
暑さを我慢して体調を崩しては本末転倒のため、無理のない範囲で使いましょう。
使い方の次は契約・プランの見直し
ここまではエアコンの使い方の工夫ですが、電気代そのものは契約する電力会社・プランでも変わります。
使い方を見直しても電気代が高いと感じるなら、契約の見直しが効くことがあります。
電気代全体の節約の考え方は電気代の節約術の記事で、電力会社の切り替えは電力会社の切り替え手続きガイドで、会社の選び方は新しい電力会社の選び方で解説しています。
また、2026年の夏は国の電気・ガス料金支援もあります。詳しくは2026年夏の電気・ガス料金支援の記事をご覧ください。
エアコンの電気代とあわせて読みたい記事
- 電気代の節約術(家全体の電気代を下げる考え方)
- 電力会社の切り替え手続きガイド(使い方より効く契約の見直し)
- 2026年夏の電気・ガス料金支援(夏の料金支援の対象と使い方)
よくある質問
まとめ
エアコンの電気代は「消費電力×使用時間×単価」で決まり、効果の大きい節約策から取り組むのが近道です。
資源エネルギー庁のデータでは、設定温度1℃上げで年約940円、フィルター清掃で年約990円、1時間短縮で年約580円の節約が見込めます。
つけっぱなしとこまめ消しは、短時間の外出ならつけっぱなし、長時間なら消すが目安で、時間帯や外気温で変わります。
「28℃」は室温の目安であって設定温度ではないので、無理に我慢する必要はありません。
使い方を見直しても電気代が高いと感じたら、契約プランや電力会社の見直しもあわせて検討しましょう。
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