エアコンの電気代はいくら?つけっぱなしの損得と今すぐできる節約のコツ

本記事の情報は2026年8月時点のものです。電気料金の単価やプラン内容は改定される場合があります。最新情報は各電力会社・小売電気事業者の公式サイトでご確認ください。

夏になると気になるのが、エアコンの電気代。
「つけっぱなしと、こまめに消すのはどっちが得?」「設定温度は28℃がいいの?」——迷いやすいポイントを、資源エネルギー庁・環境省・電力会社の公式情報をもとに、実額の目安つきで整理します。

この記事では、電気代の計算のしかた、効く節約策の実額、つけっぱなしの損得、そして誤解されやすい「28℃」の正しい意味を解説します。

📋 この記事でわかること
  • エアコンの電気代の計算のしかた(目安単価つき)
  • 効く節約策の実額(設定温度・フィルター・時間短縮)
  • 「つけっぱなし」と「こまめに消す」の損得の分かれ目
  • 誤解されやすい「28℃」の正しい意味
  • 使い方の次に効く、契約・プランの見直し

エアコンの電気代はどう決まる?

エアコンの電気代は、次の式でおおよそ計算できます。
電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金の目安単価(円/kWh)(出典:東京電力エナジーパートナー「くらひろ」)。
目安単価は1kWhあたり31円がよく使われます(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)。
ただし実際の請求には、これに加えて基本料金・燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金がかかります。

また、エアコンの消費電力は運転状況で大きく変わり、立ち上がりで大きく、安定すると小さくなります。
「何ワットで動いているか」は機種や設定で違うため、正確な数値はお使いの機種のカタログ・取扱説明書でご確認ください。

効く節約策の実額(公式データ)

やみくもに我慢するより、効果の大きい節約策を知っておくのが近道です。
資源エネルギー庁が示す、冷房での代表的な節約額(年間)は次のとおりです。

節約策 年間の節約額の目安 前提
設定温度を1℃上げる 約940円 外気31℃・2.2kW・9時間/日(27→28℃)
フィルターを月1〜2回清掃 約990円 目詰まりした状態との比較
冷房を1日1時間短縮 約580円 設定温度28℃
資源エネルギー庁 省エネポータルより。前提つきの目安で、使用状況・機種・単価により変わります。

設定温度については環境省も、夏の冷房時に設定温度を1℃高くすると消費電力を約13%(約70W)削減できるとしています(出典:環境省)。
フィルター清掃と設定温度の見直しは、手間が小さいわりに効果が大きい定番です。
なお、環境省の「約13%」と資源エネルギー庁の「約940円」は前提が異なる別々のデータのため、そのまま結びつけて考えないようにしましょう。

冷房の効きをよくする工夫

同じ設定でも、部屋の環境を整えると冷房の効きがよくなり、結果的に電気代を抑えられます。
資源エネルギー庁は、次の工夫を挙げています(出典:資源エネルギー庁 省エネポータル)。

  • レースのカーテンやすだれなどで日差しをカットする
  • 扇風機を併用する(風が体にあたると涼しく感じる)
  • ドア・窓の開閉は少なくする
  • 室外機のまわりに物を置かない

「つけっぱなし」と「こまめに消す」どっちが得?

よくある疑問が、つけっぱなしとこまめに消すのどちらが得か、です。
結論は「外出時間や時間帯によって変わる」で、いつでもつけっぱなしが得というわけではありません。

東京電力エナジーパートナーは「エアコンは始動時に最も多くの電力を消費するため、30分程度の短時間であれば、つけっぱなしにする方が効率良く、電気代の節約になります」と説明しています(出典:東京電力エナジーパートナー「くらひろ」)。
これは同社の目安で、条件によって変わる点に注意しましょう。
判断の目安を整理すると、次のようになります。

状況 目安
30分程度の短時間の外出 つけっぱなしの方が効率的な場合がある
長時間の外出・就寝で不在 消す方が有利なことが多い
外気温との差が小さい夜間 つけっぱなしでも電気代は上がりにくい傾向
東京電力エナジーパートナー「くらひろ」より。あくまで目安で、外気温・機種・断熱により変わります。

始動時に電力を多く使うため、短時間の外出なら消さない方が有利なことがあります。
一方で、資源エネルギー庁が示すように、使わない時間を1時間減らせば年約580円の節約にもなります。
「短時間なら消さない・長時間なら消す」を目安に、生活に合わせて使い分けるのがよいでしょう。

「節約してもエアコンの季節は電気代が高い」「今の契約プランが自分に合っているか見直したい」という方は、電気手続き受付センターにご相談ください。
電気の契約・切り替え・プランの見直しの手続きを、まとめてサポートします。

「28℃」は設定温度?よくある誤解

「冷房は28℃に設定」と思っている方は多いですが、これは誤解されやすいポイントです。
環境省が推奨する「夏28℃」は室温の目安であって、冷房の設定温度そのものではありません
環境省も「室温を夏季28℃、冬季20℃とすることを推奨しています(設定温度ではありません)」と明記しています(出典:環境省)。

つまり、部屋が暑いのに設定温度を28℃のままで我慢する必要はありません。
室温が28℃くらいになるように、設定温度は住まいや日当たりに合わせて調整してかまいません。
暑さを我慢して体調を崩しては本末転倒のため、無理のない範囲で使いましょう。

使い方の次は契約・プランの見直し

ここまではエアコンの使い方の工夫ですが、電気代そのものは契約する電力会社・プランでも変わります
使い方を見直しても電気代が高いと感じるなら、契約の見直しが効くことがあります。
電気代全体の節約の考え方は電気代の節約術の記事で、電力会社の切り替えは電力会社の切り替え手続きガイドで、会社の選び方は新しい電力会社の選び方で解説しています。

また、2026年の夏は国の電気・ガス料金支援もあります。詳しくは2026年夏の電気・ガス料金支援の記事をご覧ください。

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よくある質問

エアコンはつけっぱなしと、こまめに消すのどちらが得ですか?外出時間や時間帯によって変わります。エアコンは始動時に電力を多く使うため、東京電力エナジーパートナーは目安として30分程度の短時間の外出ならつけっぱなしの方が効率的としています。一方、長時間の外出や就寝で不在なら消す方が有利なことが多いです。

冷房は28℃に設定すればいいですか?環境省が推奨する「夏28℃」は室温の目安で、冷房の設定温度そのものではありません(環境省も「設定温度ではありません」と明記)。部屋が暑いなら、室温が28℃くらいになるよう設定温度を調整してかまいません。我慢して体調を崩さないようにしましょう。

いちばん簡単で効果のある節約は何ですか?資源エネルギー庁のデータでは、設定温度を1℃上げると年約940円、フィルターを月1〜2回清掃すると年約990円の節約が見込めます(いずれも前提つきの目安)。手間が小さく効果が大きいので、まずこの2つがおすすめです。

エアコンの電気代はどう計算しますか?「消費電力(kW)×使用時間(h)×目安単価(円/kWh)」で概算できます。目安単価は1kWhあたり31円がよく使われます。ただし実際の請求には基本料金・燃料費調整額・再エネ賦課金が加わり、消費電力も運転状況で変わるため、あくまで目安です。

まとめ

エアコンの電気代は「消費電力×使用時間×単価」で決まり、効果の大きい節約策から取り組むのが近道です。

資源エネルギー庁のデータでは、設定温度1℃上げで年約940円、フィルター清掃で年約990円、1時間短縮で年約580円の節約が見込めます。
つけっぱなしとこまめ消しは、短時間の外出ならつけっぱなし、長時間なら消すが目安で、時間帯や外気温で変わります。

「28℃」は室温の目安であって設定温度ではないので、無理に我慢する必要はありません。
使い方を見直しても電気代が高いと感じたら、契約プランや電力会社の見直しもあわせて検討しましょう。

電気代の見直し・契約の相談なら

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