電気の契約アンペアの目安は?世帯人数別の早見表とkVAとの違い

「引っ越し先の契約アンペアは何Aにすればいい?」「家族が増えたけれど今のアンペアで足りる?」
契約アンペアの目安は、世帯人数と、同時に使う家電の合計で考えるとわかりやすくなります。
じつは、中部電力ミライズは、世帯人数から判断できる推奨アンペア数を1人20〜30A、2〜3人40A、4人50A、5人60Aとしています(出典:中部電力ミライズ)。
この記事では、世帯人数別の目安と、家電の消費電力を足して必要なアンペアを出す方法、アンペア・kVA・kWhの違い、自分の契約の確かめ方を、電力会社の公式情報をもとに整理します。
- 世帯人数別の契約アンペアの目安(早見表)
- 家電の消費電力を足して必要なアンペアを出す方法と計算例
- 家族世帯で効く家電のアンペアの目安
- A・kVA・契約容量・kWhの違いと換算
- アンペアを選ぶ地域と選ばない地域の違い、自分の契約の確かめ方
契約アンペアの目安は世帯人数別の早見表から
まずは世帯人数から、おおよその見当をつけましょう。
中部電力ミライズは、世帯人数から判断できる推奨アンペア数を次のように示しています(出典:中部電力ミライズ)。
| 世帯人数 | 推奨アンペア数の目安 |
|---|---|
| 1人 | 20A〜30A |
| 2人〜3人 | 40A |
| 4人 | 50A |
| 5人 | 60A |
ただし、人数だけでは決まりません。
中部電力ミライズは、在宅で仕事をする人がいる家庭や高齢者のいる家庭では、余裕のある契約が良いとしています。
同社は、冬場を基準に年間を通して困らない契約を選ぶよう勧めています(出典:中部電力ミライズ)。
東京電力エナジーパートナーも、最適な契約アンペア数は世帯人数や間取り、熱源(電気かガスか)などで変わるとしています(出典:東京電力エナジーパートナー)。
東京電力エナジーパートナーの暮らしの情報サイトの記事で、同社の担当者は、3口タイプのIHクッキングヒーターには同時に使うと50A以上になるものがあり、一人暮らしでも60Aが必要になりうると説明しています。
一人暮らしの契約アンペアの考え方は一人暮らしの電気代の記事でくわしく解説しています。
必要なアンペアは家電の消費電力を足して出す
早見表より確実なのが、同時に使う家電のアンペアを足す方法です。
東京電力エナジーパートナーは、同時にどれだけの電気機器を使うかが契約アンペアを選ぶポイントだとしています(出典:東京電力エナジーパートナー)。
北海道電力も、同時に使用する電気機器のアンペアを計算することが契約アンペア決定のポイントだとしています(出典:北海道電力)。
家電の消費電力はワット(W)で表示されているので、アンペアに直して足します。
東京電力エナジーパートナーは、100Vの場合のアンペア数を「100Wで1A、1,000W(1kW)で10A」と考えるよう示しています(出典:東京電力エナジーパートナー)。
東北電力も、器具の消費電力(W)について100W=約1Aと考えるよう案内しています(出典:東北電力)。
中部電力ミライズは、2,000Wのエアコンと1,300Wの電子レンジを同時に使う例で(2,000W+1,300W)÷100V=33Aとし、最低でも40アンペアの契約が必要になるとしています(出典:中部電力ミライズ)。
足し算するときは、いちばん電気を使う場面を思い浮かべます。
東北電力は、冷房を多く使う夏や暖房器具を複数使う冬など、家庭で一番電気を使う季節と時間帯を考えて契約アンペアを検討するよう案内しています(出典:東北電力)。
九州電力は、夕刻以降など最も電気を使う時間帯を夏と冬それぞれ思い浮かべて同時に使う家電を選ぶよう案内し、不明な場合は合計容量が最も大きい組み合わせを選ぶよう示しています(出典:九州電力)。
九州電力のシミュレーションは、夏と冬のうち最大容量が大きい方の結果を反映します。
電力会社が示している計算例を並べると、次のとおりです。
| 電力会社の例 | 同時に使う場面 | 合計 | 契約の目安 |
|---|---|---|---|
| 東京電力エナジーパートナー | 冬の夕食時にキッチンと居間で使う | 44.0A | 50A |
| 東北電力 | 冬の夕食時 | 4,270W(42.7A) | 50A |
| 東京電力エナジーパートナー(夫婦2人と子ども1人) | 冬の夕食時にエアコン・テレビ・冷蔵庫・炊飯器・IHクッキングヒーター・照明 | 約56.2A | 60A(エアコン起動時の20Aも含めて) |
家族世帯で効く家電のアンペアの目安
足し算で差が出るのは、電子レンジや炊飯器、エアコンの立ち上がりなど、一度にたくさんの電気を使う家電です。
東京電力エナジーパートナーの目安から、家族世帯で同時に使いやすいものを抜き出すと次のとおりです(出典:東京電力エナジーパートナー)。
| 家電 | アンペアの目安 |
|---|---|
| インバータエアコン(冷房時おもに10畳用平均) | 冷房5.8A・暖房6.6A(立ち上がり時などは冷房14A・暖房20A) |
| 電子レンジ(30Lクラス) | 15A |
| IHジャー炊飯器(5.5合・炊飯時) | 13A |
| IHクッキングヒーター(200V) | 20〜30A(最大使用時58A) |
| 食器洗い乾燥機(100V卓上タイプ) | 13A |
| ヘアードライヤー | 12A |
| ドラム式洗濯乾燥機(洗濯・脱水容量9kg) | 洗濯時2A・乾燥時13A |
| アイロン | 14A |
| 掃除機 | 弱2A・強10A |
| 冷蔵庫(450Lクラス) | 2.5A |
東京電力エナジーパートナーは、これらの値は想定値で、実際のワット数・アンペア数は各機器の取扱説明書などで確認するよう注記しています(出典:東京電力エナジーパートナー)。
家にある家電の数字で足し算し直すと、自分の家に合った目安になります。

お住まいのエリアやご希望に合わせた電気の契約・切り替えの手続きを、まとめてサポートします。
送信後は担当者からお電話でご案内します
アンペア・ボルト・ワットの関係
まず基本の3つの単位、アンペア(A)・ボルト(V)・ワット(W)の関係です。
中部電力は、家庭の電圧について「日本の場合、ご家庭の電圧は通常100V」とし、電力を「電力(W)=電圧(V)×電流(A)×力率」で表しています(出典:中部電力)。
ざっくり言うと、消費電力(W)を100Vで割ると、おおよその電流(アンペア)の目安がわかります。
同社も「消費電力が1,000Wのドライヤーをご家庭で使用する場合…1,000(W)÷100(V)=10(A)」を例に挙げています。
ただしこれは目安で、実際の電流は機器の力率などにより大きくなる場合があります。
使う家電のワット数をもとに、必要な契約アンペアのおおよそを考えられる、というわけです。
A・kVA・契約容量・kWhの違い
次に、契約でよく出てくる単位を整理します。
| 単位 | 意味 |
|---|---|
| A(アンペア) | 同時に使える電気の大きさ(契約電流) |
| kVA(キロボルトアンペア) | 同時に使える電気の大きさ(契約容量) |
| 契約容量 | 同時に使える電気の大きさ全般(A や kVA で表す) |
| kWh(キロワットアワー) | 実際に使った電力量(契約容量とは別物) |
ポイントは、A(アンペア)と kVA は、どちらも「同時に使える電気の大きさ(契約容量)」を表す単位だということです。
数字が大きいほど、多くの電化製品を同時に使えます。
中部電力は「1,000VA=1kVA」としており、中国電力は契約容量について「契約容量(kVA)=主開閉器の定格電流(A)×電圧(V)×1/1,000」と換算式を示しています(出典:中部電力・中国電力)。
この式に家庭の100Vを当てはめると、おおよそ1kVAが10Aに相当します(電圧が異なると換算も変わります)。
一方、kWh は実際に使った電力量で、契約容量(同時に使える大きさ)とは別のものです。
契約方式は地域で違う(アンペア制・最低料金制)
じつは、契約容量の決め方は電力会社・エリアによって異なります。
大きく分けると次の2つです。
| 契約方式 | 特徴(例) |
|---|---|
| アンペアを選ぶ方式(東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bの例) | 契約アンペア(10〜60A)を選びそれに応じて基本料金が決まる |
| 最低料金の方式(関西電力・四国電力の従量電灯Aの例) | 基本料金がなく一定使用量まで最低料金・対象は最大需要容量6kVA未満 |
アンペア制の東京電力エナジーパートナーでは「従量電灯B」で「ご契約アンペア(10アンペア~60アンペア)」を選び、「基本料金は、ご契約アンペアに応じて決まります。なお…『電力量料金』の単価は変わりません」としています(出典:東京電力エナジーパートナー)。
一方、関西電力の従量電灯Aは、基本料金がなく15kWhまでは一律の最低料金で、最大需要容量が6kVA未満の人が対象としています(出典:関西電力)。
四国電力の従量電灯Aも、基本料金がない代わりに最初の11kWhまでは最低料金で、加入条件は最大需要容量6kVA未満としています(出典:四国電力)。
このように契約方式は電力会社・エリアによって異なるため、まずは自分の契約先がアンペアを選ぶ方式か、最低料金の方式かを知っておくとよいでしょう。
自分の契約容量の確認方法
今の自分の契約アンペア(契約容量)は、次の方法で確認できます。
- 分電盤のアンペアブレーカーの色や数字(東京電力の例では 赤10A・緑30A・紫60A など)
- 検針票(電気ご使用量のお知らせ)や Web検針票
東京電力エナジーパートナーは「『分電盤』に取り付けられている東京電力のアンペアブレーカーの色や数字で、ご契約アンペアをご確認いただけます」とし、検針票にも契約アンペアを記載しているとしています(出典:東京電力エナジーパートナー)。
ここで挙げたブレーカーの色分けは東京電力の例です。
また、スマートメーターで契約容量を設定している場合は、アンペアブレーカーが取り付けられていないこともあります。
四国電力の従量電灯Aのように、契約アンペアを選ぶ仕組みではない料金プランもある点にも注意しましょう。
目安と合わないときは契約アンペアの変更を
目安と比べて今の契約が合っていなければ、契約アンペアの変更を考えます。
東京電力エナジーパートナーは、電気の契約は年間契約が基本のため、契約開始後1年間はアンペアを変更できないとしています(出典:東京電力エナジーパートナー)。
東北電力は、60アンペアを超える場合は従量電灯Bから従量電灯Cへの変更となり、お客さま負担の屋内配線工事(有料)が必要になるとしています(出典:東北電力)。
下げるときは、東京電力エナジーパートナーが、契約アンペアを下げても電力量料金は変わらない・増える場合があるため、電気料金の合計額が必ずしも下がるとは限らないとしている点に注意しましょう(出典:東京電力エナジーパートナー)。
変更の手順・工事・賃貸での注意は契約アンペアの変更手続きの記事、60Aを超える契約は従量電灯Cの記事でくわしく解説しています。
契約アンペアとあわせて読みたい記事
- 契約アンペアの変更手続きガイド(下げる・上げる・工事・賃貸)
- 一人暮らしの電気代と契約アンペア(ひとりの目安)
- 従量電灯Cとは(60Aを超える・kVAで契約する)
- 電気代の節約術(アンペアダウンの効果額・地域差)
よくある質問
まとめ
契約アンペアの目安は、世帯人数と同時に使う家電の合計で考えます。
中部電力ミライズは2〜3人で40A・4人で50A・5人で60Aを推奨の目安とし、東京電力エナジーパートナーは冬の夕食時に44.0Aを使う例で50Aを目安としています。
家電のワット数を足して100で割れば、自分の家に合ったおおよそのアンペアが出せます。
アンペア(A)と契約容量(kVA)はどちらも「同時に使える電気の大きさ」を表す単位で、kWh(使った電力量)とは別物です。
関西電力や四国電力の従量電灯Aのように、基本料金がなく最低料金がかかる料金プランもあるので、まずは自分の契約先の方式と今の契約を分電盤や検針票で確かめましょう。
契約・プランの見直しの相談なら
「契約容量やプランが自分に合っているか知りたい」「引っ越しに合わせて見直したい」という方は、電気手続き受付センターにお気軽にご相談ください。
お住まいのエリアやご希望に合わせた電気の契約・切り替えの手続きを、まとめてサポートします。
選んだエリアのページでは、ページを移動せずにそのままご相談いただけます。静岡県は富士川の西が中部電力、東が東京電力のエリアです(色の左右で選べます)。