押入れをおしゃれな収納スペースにしたいけど、上手く片付けられなくて困っているという人もいますよね。そんな時は、収納グッズを活用したり見せ方を工夫すれば、荷物が多い押入れでもキレイに整頓できます。
今では押入れをDIYでリメイクして部屋の一部にしたり、見せる収納としておしゃれな飾り棚にしたりと工夫している画像がたくさんSNSに掲載されています。
この記事では、おしゃれな押入れを作るポイント、押入れ収納のコツ、押入れ収納グッズを選ぶポイント、おしゃれな押入れ収納アイデアなどを紹介していきます。押入れが家や部屋にある方はぜひ参考にしてより便利に押し入れを使ってください。
おしゃれな押入れを作るには
押入れの広いスペースは、自身でリメイクすることでおしゃれな部屋の一部となります。ただしリメイクするとしてもあくまでも素人なので、おしゃれにするにはそれなりの知識が必要です。
押入れのふすまを外してカーテンや布を使っておしゃれな見た目にする、ふすまを取り払って見せる収納や飾り棚にする、そして上級者は書斎やデスクに変身させることもできるのです。
おしゃれかつ実用的な押入れを作るためのポイントを解説していきます。
収納グッズの色や雰囲気を統一する
押入れをリメイクするには最初に全体のイメージを決めましょう。イメージとして、カントリー調、ナチュラル、モノクロなど好みのテイストを決め、使用するグッズの色や雰囲気を統一していくことでまとまり感のあるおしゃれスペースを作ることができます。
ホームセンターなどで、素人でも簡単に貼ることができるおしゃれなシートが販売されています。種類も柄もかなり豊富なので好きなテイストが必ず見つかるでしょう。
例えばカントリー風にしたいならレンガの壁紙を選んで押し入れの壁に貼り付けるだけで、すでに空間が180度変わります。ブラウンやベージュをベースとした収納グッズなどを揃えるだけで、押入れだとは思えないおしゃれ空間が出来上がります。
カーテンや布で押入れを隠す
押入れは基本的にふすまが使われていますが、ふすまを外して布やカーテンを取り付けることで押し入れの雰囲気がなくなり一気におしゃれな雰囲気を醸し出すことが可能です。
例えばカーテンを付けるなら、手っ取り早く付けられるのが突っ張り棒。突っ張り棒を使ってカーテンを付けると、壁などに傷をつけずに設置が可能です。
ふすまを外してしまうというのは目から鱗!でもそれで部屋に新しい空間が登場するのは嬉しいな!
例えば押入れの下だけカーテンにして収納として使用し、上の段は解放してコレクションするものを飾ったりする飾り棚にすれば部屋におしゃれな空間ができます。
襖を取って見せる収納に
完全にふすまを外してしまい、押入れをオープンにしてしまいましょう。棚をDIYしたり、突っ張り棒を使ったりして道具で工夫して素敵な空間を作っていくのです。
押入れの上の段におしゃれな壁紙を貼り、DIYで棚を作成し、小さい観葉植物を並べたりしても素敵です。見せる食器棚として収納と兼ねて活用するのもよいでしょう。
配置などセンスが多少必要ですが、ピンタレストやInstagramなどSNSに事例写真がたくさん掲載してありますので参考にすると良いでしょう。
アレンジすればデスク・書斎にも
少し上級者テクニックになりますが、押し入れをアレンジしてデスクにしたり書斎にしたりできます。押入れには奥行きがたっぷりあるので余裕のあるデスクを作ることができるでしょう。そのうえ机としての機能だけでなく、奥行きを活用して棚を作って本棚も作ることも可能です。
押入れの下の段も空間ですので、椅子を入れて脚を前に出すこともできゆったり使えます。椅子を置いてもまだスペースに余裕があれば、下段の奥行を収納として使用することも可能なのでやってみてください。
押入れ収納のコツ
押入れを本来の使い方で収納場所にする場合、より多く綺麗に収納できるコツがあります。
スペースの使い方の工夫、収納グッズを上手に活用すること、使うペースや頻度によって場所わけするなどコツを掴むことで、整理整頓されて使いやすい押し入れに様変わりしますので、ぜひやってみてください。
空間を区切るように分ける
押入れの空間を区切るように分けることで、どこに何があるかすぐにわかり必要なものを取り出しやすくなります。そして空間を区切ることで見え方も整然とします。
空間を大きく分けて上、真ん中、下、左、右に設定します。左側が良く使うもの、中央に滅多に使わないものなど、考えて配置しましょう。扉の開け閉めがあるため、中央にあるものは非常に出しづらくなります。
上段は一番出しづらいため、シーズン物など使用頻度の高くない、さらに重量の軽い物を置くようにしましょう。中央部分は空間では一番使いやすい位置なので利用頻度の高いものを配置します。
下段は上段ほどではないものの使いづらいので、シーズン衣類などを置くと良いでしょう。
収納ケースやラックを使う
押入れの収納は収納ケースやラックを活用することが必須です。収納ラックを置くことでバッグなど積み重ねが不可能なアイテムを整理整頓して置くことが可能です。
場所を多くとってしまう布団も、高さが調節できる布団用のラックがあるので活用し、ラックの上に寝具類、下に家電やクリアケースに入った衣類などを置くと整います。
衣類の収納においては、今のシーズンのアイテムは中が見える引き出し型のケースや押入れ用のパイプハンガーなどに掛けると良いでしょう。該当シーズンではないものは蓋式のクリアケースなどが使いやすいです。
収納ケースやクリアケース、ラックは大きさの種類が豊富です。収納したいものの大きさと、押入れの空間のバランスを考えていくつかの大きさのケースを使い分けることをおすすめします。
特にクリア衣装ケースなどは、同じメーカーの大きさが違うものを組み合わせられるようになっているので整理整頓がしやすいです。
デッドスペースを活用する
押入れにはデッドスペースがあります。例えば天袋、奥行きの奥の部分、ふすまの中央部分などです。このデッドスペースを活用することでより収納力があがります。
例えば天袋は基本的に高すぎること、小さいことで何を入れるか迷うので使いづらい印象があります。もちろん高い位置なので普段使いするようなものを置くには不向きです。
しかし、天袋も狭くて低いとはいえ奥行きがあります。奥行きを活用するためには、取っ手付きで奥行きの長いクリアケースを使って荷物を取り出しやすくするのがおすすめです。
押入れの奥の部分を活用する方法としては、前方にキャスター付きの収納を置くと良いでしょう。キャスターがあることで前方の収納ケースが簡単に出せますので、奥行き部分に物を置いても簡単に取り出せます。
ふすまの中央部分は取り出しづらい場所なので、大きめで普段使いしない家電などを置いておくと良いでしょう。
使う頻度によって場所を分ける
押入れの収納を使いやすくするコツとしては、使う頻度によって場所を分けることです。
特に奥の部分にあまり使用しないもの、手前部分によく使うものを入れておきましょう。オンシーズンのものは手前、オフシーズンのものは奥に置くのが一番シンプルです。
ラックやケースを使って仕切りながら場所を分けることで全体的に整います。
押入れ収納グッズを選ぶポイント
押入れの収納グッズは種類も大きさもさまざまですが、とりあえず大きい物を買えばよいというわけではなく、収納グッズを選ぶポイントがあります。自身の家庭の押し入れの広さ、高さ、スペース、形、扉の形式などで使いやすいグッズは変わってきます。
空間を無駄にせず、かつ整理整頓できて綺麗に見せるために、グッズやアイテムを上手く活用していきましょう。
空間を無駄にしない奥行きがあるアイテム
たくさんの物を収納するにはいかに押し入れの空間を無駄にしないかがポイントです。奥行きがあるアイテムを活用することで無駄なスペースを作らず整頓できます。
奥行きがある一番のアイテムは収納ケースです。収納ケースを配置し、収納ケースの中を綺麗に整頓できていれば確実に有効的なスペースの使い方ができます。
同時に押入れは高さも有効活用できます。高さの部分を活用できないと収納量が減ります。高さを活用するためにはラックが便利です。
収納ラックと収納ケースを活用することで空間を無駄にせず使うことが可能です。さらに収納アイテムの間に少なからずどうしようもない空間ができることで通気性が良くなりカビを防ぐこともできます。
取り出しやすい取っ手付きのアイテム
押入れの収納グッズで欠かせないのが取っ手付きのアイテムです。取っ手付きのアイテムのメリットは取り出しやすさです。特に普段使いするオンシーズンの衣類などは取っ手付きの引き出しクリアケースがぴったりです。
押し入れが広いならトップス、パンツなど種類を分けてクリアケースに収納するとさらに使いやすくなります。小か中くらいの大きさのクリアケースで取っ手付きはオンシーズンもの、大容量のクリアボックスはシーズンオフのものと使い分けることでより取り出しやすい空間も作れます。
特に押入れの天袋部分は取り出すのが大変な場所ですので、取っ手付きのアイテムが必要です。高い場所でも労力がかからず取り出せます。
ホコリや汚れから守る蓋つきのアイテム
押入れグッズを選ぶうえで、収納力以外の大事なポイントがホコリや汚れから守ることです。押入れは湿気がたまりやすい場所なのでホコリも付きやすくなります。
クリアケースも湿気がこもりやすいアイテムなので必ず蓋つきのアイテムで、さらにすのこを置いてから配置すると尚よしです。押入れの下段の手前側はキャスター付きなどのケースにしておくことで床との間に小さな空間ができて、通気性も良くなります。
シーズンオフの衣類に関しては不織布の専用収納袋に入れたうえで蓋つきの収納ケースに入れることでホコリがかかることも防いで防虫対策にもなります。
おしゃれな押入れ収納アイデア
ここまでは収納という点に特化して空間の使い方やグッズを説明してきましたが、ここからはおしゃれな押し入れ収納アイデアを紹介していきます。
収納グッズの中には、収納ケース、ラックなどさまざまなアイテムがあります。そのアイテムをおしゃれに使うことで押し入れがただの物入れではなく一つのおしゃれ空間に変身するのです。
押し入れをおしゃれ空間にする収納アイデアをいくつか紹介していきます。
収納ボックス・ケース
収納ボックス、収納ケースというとクリアケースが一般的ですが、実はたくさんの種類があります。色、形、素材などにこだわれば、収納ケースを置くだけでインテリアになるのです。シックに決めたいなら黒の収納ボックス、北欧風やカントリー風ならベージュやブラウンを活用することで雰囲気が醸し出されます。
素材もプラスチックだけでなく、布製、木製、アイアンなどで雰囲気で変わり、柄付きのアイテムなどで可愛さを演出することも可能です。一口に収納ケースと言ってもさまざまな商品があるので、自分好みのテイストをチョイスするだけで押し入れを開ける時の楽しみにつながります。
オープンシェルフ・ラック
押入れをおしゃれにするなら、ふすまを外して敢えて見せる押入れにするのもおすすめです。例えばオープンシェルやラックを活用することでインテリア雑貨の飾り棚にすることもでき、押入れをコレクション空間にできます。
自身の好きなテイストのラックを選び、押し入れを部屋の空間の一部として見せても素敵ですね。
ハンガーラック
押入れにハンガーラックを使うことで、衣類の整理ができ、さらに衣類を見やすくできるので洋服を選びやすくなります。押入れにハンガーラックを取り入れ服をかけておくだけで、アパレルショップの雰囲気を醸し出すことも可能です。
衣類を畳むことなく掛けて収納することで、衣類のしわの心配もなく型崩れもしないので洋服のおしゃれがキープできることも利点です。
つっぱり棒
つっぱり棒はどこで使用しても優れものです。押入れをおしゃれにするために活用するのであれば、洋服をかけてアパレルショップのような雰囲気づくり、スワッグをつるしたおしゃれスペースづくりなどが可能です。
押入れのふすまを取り外せば突っ張り棒を活用し布やカーテンを通せます。布やカーテン次第で和風のふすまからどんな風合いにも変化させられます。かけた布やカーテンで部屋全体の雰囲気を変身させることができます。
◆おすすめのかける収納グッズは、こちらの記事で紹介しています。
穴あきボード
収納グッズとしてDIYが流行しだしたころから人気なのが穴あきボードです。穴あきボードを活用すれば場所も取らず、なんといっても見せるおしゃれ収納にもってこいです。
穴あきボードを押入れの壁部分に設置し、フックを取り付け、キャップや帽子をかけて収納するだけでおしゃれな空間が演出できます。自分の趣味や好きなテイストでボードを染めていくことで押し入れがおしゃれ収納に様変わりします。
確かに穴あきのパンチボードは最近おしゃれ収納グッズでよく見かけるよね!押し入れの壁に貼り付けるのは斬新!
布団収納袋
布団収納袋のイメージは透明か半透明で大きな袋というものですよね。しかし実は布団収納袋にもおしゃれ仕様の製品があります。キューブ型や丸形など形もさまざまで、大きさもある程度選択できます。
収納袋の素材もビニールが主流ですが、キルト素材や綿など見た目の雰囲気が布団袋に見えない商品もあり、まさか布団が収納されているとは思えない素敵な見た目です。見た目が良いのでそのまま押し入れに置いておいても生活感なく、おしゃれインテリアとしてなじませることができます。
おしゃれな押入れ収納の注意点
おしゃれな押入れにしたいと思った時にはただ闇雲におしゃれグッズを揃えれば良いというわけではありません。おしゃれと収納を両立させるにはある程度の余白、空間が必要となります。
余白や空間を作るためには注意すべき点があるので、おしゃれな押入れ収納を作るうえでの注意点を解説していきます。
荷物を詰め込み過ぎない
押入れに荷物を詰め込みすぎると、おしゃれに見せるのが難しくなります。
見せる押入れにするにも、収納として整理整頓された綺麗な押し入れにするにも余白空間が必要です。無理に詰め込むことで取り出す際や使う時に散らかってしまい元に戻せないということもあります。
また自分なりのおしゃれを詰め込んでゴチャゴチャさせてしまうことで、収納力も半減し押し入れの目的が果たせなくなってしまうのです。押入れの収納グッズなどを駆使して荷物は詰め込みすぎず余裕がある押し入れを作りましょう。
かたずける前に断捨離しておく
押入れをおしゃれに、かつ整理整頓された収納にするには、第一に断捨離が重要です。まずは片付けをする前に必要なもの、不要なものを分けて断捨離しましょう。
本当にこれからも使用するものなのか?何の目的で持っているのか?など考え直し、絶対必要、必要かもしれない、必要でないという3つに分類してください。そこから一番大事なのは必要かもしれない部分にあるものをどれだけ断捨離できるかということです。
現代、物を持ちすぎないミニマリストという言葉も流行しています。おしゃれな空間には物が少ないのです。まずは断捨離をして物を減らし必要なものだけ残すことから始めましょう。
収納グッズを活用しておしゃれな押入れに!
おしゃれな押し入れを作るには空間の使い方、配置、収納グッズ、物の選別が重要になってきます。
押し入れは本来広い空間で収納だけのペースになりがち。その空間をおしゃれにすることで、さらに部屋全体がセンスUPし収納も可能となるのです。
敢えてふすまを取ってグッズを使いながらDIYで押し入れを見せる場所にすることで「押し入れ」というイメージから見せるおしゃれ空間にすることも可能です。
収納グッズも様々さまざまな形、色、素材、種類がありますので、ぜひ自分の好きなテイストのグッズを活用しておしゃれな押し入れを作ってみてください。