一人暮らしの洗濯頻度は?衣類別の適した頻度と時短のコツを解説

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たたまれたタオル

一人暮らしを始めると、すべての家事を自分ひとりで行なわなければなりません。中でも洗濯の頻度は悩みどころですよね。洗濯の頻度が多すぎると水道代や電気代がかかり、少なすぎると衛生的ではありません。

ネットに入れるべき衣類を仕分けして、洗剤を計って投入し、適した運転メニューを設定し、運転が終われば洗濯物を干すといった一連の作業は、外出前や帰宅後に行なうにも結構な時間がかかってしまいます。

この記事では、衣類別に適した洗濯頻度を紹介します。さらに、洗濯の時短コツも伝授するので、忙しい一人暮らしの洗濯に悩む方には必見です。

一人暮らしの洗濯頻度の平均は?

かごに入った洗濯物

一人暮らしの洗濯頻度は、個人のライフスタイルや季節によって異なりますが、一般では週に1回から2回程度が平均的な回数です。一人暮らしの場合は、1回あたり約5〜6kg程度の洗濯量が目安です。

汗をたくさんかく夏場には、これよりも1日あたりの量が増えることもありますし、冬の時期は汗などで汚れにくいのでもう少し頻度が下がる傾向にあります。

また、一人暮らしだと容量の小さい洗濯機を使っているケースが多いですが、そうなると一度に大量の衣類を洗えないので、こまめに洗濯をしなければなりません。

衣類別の適した洗濯頻度

ニットのセーター

衣類別に適した洗濯頻度を知っていると、効率的な洗濯ができます。下着類はすぐに洗濯する、パジャマ類やボトムス類は数回着用してからといったように、洋服の種類によって、適した洗濯頻度は異なるので、適切な洗濯タイミングを把握しておくことが大切です。

続いては、衣類別の適した洗濯頻度について、下着類、パジャマ、ズボンやスカート、ニット類など、よく洗う衣類を種類別に見て、詳しく解説していきます。

下着類は一度着用したらすぐ洗う

洗濯する衣類の中でも、下着類は清潔さを保つため、一度着用したらすぐに洗うことが望ましいです。体に密着する下着は汗や雑菌が繁殖しやすく、臭いや病気の原因となってしまいます。

特に夏場や運動した後など、汗をかく機会が多い日に着用した下着は、できるだけ早めに洗濯するようにしましょう。下着類も洗濯機で洗えますが、女性用の下着などは一部、素材や色、形状によっては手洗いが適している場合もあります。洗濯表示を確認して、素材に合った適切な方法でケアしましょう。

1週間に何回洗濯するかは個人差がありますが、1日1回、もしくは2日に1回のペースでこまめに洗濯できると、清潔さを保てます。下着類は摩擦や洗濯機の回転で傷みやすいので、素材によってはネットに入れて洗うなどの注意が必要です。

パジャマは2~3回着用したら洗う

一見汚れの目立ちにくいパジャマですが、寝ている間に肌から出る汗や皮脂などで汚れています。特に、夏場や湿度の高い時期は汗をかきやすく、汚れもたくさん付着しますので、できれば着用の都度、洗濯できるのがベターです。

冬場などは汗をかきにくいため、目安としては、2~3回程度の着用で洗濯しておくと良いでしょう。汚れがそこまで目立たないときや冬場は、水洗いだけでも十分な場合がありますが、汚れが目立つときや数日放置していた場合には、洗剤できちんと洗います。

デリケートな素材や装飾があるパジャマなどは、ネットに入れて洗濯したり、手洗い対応したりと扱いに気をつけましょう。

ズボンやスカートは1~3回着用したら洗う

ズボンやスカートについては、通常は1~3回程度の着用で洗濯をすると良いでしょう。ただし、汗をかいたり、においが気になったりする場合には、回数にこだわらずに気になった時点で早めに洗います。

ズボンやスカートの洗濯では、裏返して洗うのがポイントです。表地の色落ちを防いで、素材を守ります。スカートの洗濯では、形を崩さないように洗濯ネットを使い、素材の仕様に応じて優しく手で押し洗いします。

ネットを使う際には、衣類が収まるサイズのものを選んで、しっかりとチャックを留めておきます。特にスカートは、素材によって形崩れや色落ちが起きやすいので、洗濯表示をよく確認してから洗ってください。

ニット類は汚れ具合に合わせて考える

編み目が繊細なニット類は、洗濯方法を誤ると生地が伸びてしまったり、形が崩れてしまったりします。お気に入りのニットを長く着用するためにも、汚れ具合に合わせて洗濯頻度を調整することが肝心です。

短時間の着用であれば、乾燥させるだけでも大丈夫です。シワが気になる場合には、スチームアイロンなどで軽くアイロンしておくと解消できます。長時間着用した場合は、汗や皮脂などがつき、空気中の汚れや菌も付着しているので、できるだけ早めに洗濯するのが望ましいです。

基本的に、ニット類の洗濯で手洗いがおすすめですが、最近では洗濯機でも洗える、マシンウォッシャブル仕様のニット類も登場しています。手洗いが億劫に感じる人は、マシンウォッシャブル仕様のニットを選んで購入するのもおすすめです。

一人暮らしでも効率的に洗濯できるコツ

室内に干されたシャツ

仕事で忙しくしている一人暮らしでは、洗濯にかける時間と手間を少しでも減らして、効率よく洗濯を済ませたいですよね。そこで、洗濯に便利な機能やアイデアを使った、効率的に洗濯できるコツをご紹介します。

次に紹介していく機能を活用した時短テクニックや、収納方法などを実践すれば、清潔な衣類を維持して快適な生活を送れますよ。

洗濯機の予約機能を活用する

洗濯機の予約機能を活用すると、洗濯にかける手間や時間を削減できます。予約機能では、あらかじめ洗濯のスタート時間を設定しておくことができます。

例えば、仕事から帰ってきてから洗濯をスタートするのではなく、朝出かける前などに、帰宅予定時間に合わせて予約設定をしておきます。すると、外出中に運転が自動でスタートして、帰宅する頃には洗濯が終わっているので、帰宅後にすぐ洗濯物を干せるのです。

前もって予約した時間に合わせて運転が自動で始まるので、洗濯運転が終わるのを待つ時間が削減されて、スムーズに洗濯家事が終了します。また、予約機能を使って、電気代が安くなる夜間帯に予約設定しておけば、日々の電気代を抑えられるメリットもあります。

洗濯機の時短コースを活用する

洗濯機の時短コースを活用するのも、おすすめの効率アップテクニックです。洗濯機には、通常のコースに加えて時短コースがあります。例えば、普段は60分の洗濯コースで洗っていても、時短コースではその半分の30分程度で洗濯を済ませられます。

仕事から帰宅して洗濯を始めても、時短コースを使えばすぐに洗濯が終わるので、その間に他の家事を片付けて、洗濯終了後に素早く干すことができるのです。

また、時短コースは通常コースよりも洗剤量やすすぎの回数も減って、洗濯で使用する水や電力量を削減できます。汚れ具合が少ない洗濯物を洗う場合などには、時短コースを上手に使いこなして、手間や時間、水道光熱費を節約しましょう。

浴室の衣類乾燥を活用する

お住まいの住居に浴室乾燥機能が付いていれば、浴室乾燥を活用して洗濯物を手軽に乾かしましょう。浴室の衣類乾燥機能とは、浴室の換気扇と排気口を利用して、湿気を排出しながら衣類を乾燥するものです。

浴室乾燥を使う際には、まず衣類を洗濯機でしっかりと脱水しておくのがポイントです。脱水運転に時間をかけることで洗濯物の水分が少なくなって、乾燥にかかる時間が大幅に短縮されます。

明日着ていきたい衣類を洗うのも、夜のうちにしっかり脱水にかけてから浴室乾燥させれば、翌朝にはからりと乾いているでしょう。浴室に干して乾燥させることで、室内に湿気がこもらず、浴室のカビまで防止できます。

除湿機や扇風機を使って部屋干しする

一人暮らしでは、防犯上の観点から部屋干しがメインだという方も多いかもしれません。特に女性の一人暮らしでは、干している洗濯物で住んでいる人物像が分かってしまうので、外には全く干さないという人もいるでしょう。部屋干しのデメリットは、乾くまでに時間がかかり、嫌なニオイが発生しやすいという点です。

部屋干しでは、除湿機や扇風機を使うと、効率よく洗濯物を乾かせます。梅雨時などの湿気が気になる季節でも、除湿機を使って湿気を取り除けば、気になる部屋干し臭も抑制できます。

部屋干しの前には、洗濯物をしっかり脱水にかけておき、余分な水分を取り除いて、なるべく乾燥時間を短縮させましょう。そして、除湿機を洗濯物の近くにおいて、効率よく湿気を取り除いていきます。除湿機を持っていなければ、扇風機やサーキュレーターでも効果的です。

除湿機は洗濯物のためだけでなく、梅雨時期などの空間の除湿にも役立ちます。サーキュレーターは、夏には扇風機として活用でき、また価格も比較的リーズナブル。このような、洗濯物の乾燥を促してくれる家電を持っておくと、非常に便利です。

たたまない収納方法にする

洗濯にかける時間は、洗濯機で洗う時間、衣類を干す時間、乾燥させる時間に加えて、最後に乾燥した衣類をたたむ時間も含まれます。洗濯物をたたまずに直接クローゼットに収納すれば、衣類をたたむ手間をなくせます。

シャツやブラウスといったハンガーにかけたまま収納できるような衣類は、基本的にハンガー干しした状態のままで、クローゼットスペースへと移動させましょう。

スカートやパンツ類も、ボトムス用のハンガーや二つ折りにしてかけておくタイプを活用すると便利です。部屋にあらかじめクローゼットが備え付けられていなければ、スタンドタイプやキャリー付きのハンガーラックを購入しておくと便利です。

まとめ洗い時の注意点

ハンガーにかかったシャツ

一人暮らしの洗濯では、数日分の洗濯物をまとめておいて、一気にまとめ洗いすると水道量や電気代の節約ができます。洗濯に割く時間も大幅に削減できる時短テクニックのひとつですが、まとめ洗い時にはいくつかの注意点があります。

ここでは、洗濯物をまとめるランドリーボックスはどんなものがいいのか、色柄物を洗う際の注意や、一度に洗濯する量の注意点について、以下で解説していきます。

洗濯物は通気性のいいランドリーボックスへ

まとめ洗いをする際には、洗濯物は通気性のいいランドリーボックスへ入れておきましょう。なぜ通気性が肝心なのかというと、通気性が悪いまま、洗濯物を溜めておくと、衣類に湿気やニオイがこもりやすくなって、カビや雑菌の繁殖の原因になるからです。

洗うまでにランドリーボックス内で、雑菌だらけの状態になっていると、悪臭の原因にもなり得ます。まとめ洗いで洗濯物を溜め込む場合には、必ず通気性のいいランドリーボックスを用意しておいて、洗うまでの間になるべくきれいな状態で保てるよう気をつけましょう。

一度に多くの洗濯物を入れすぎない

まとめ洗いをする際には、一度に多くの洗濯物を入れすぎないことが大切です。あまりに多くの洗濯物を一度に入れてしまうと、洗剤が均等に行き渡らず、洗浄効果が十分に発揮されません。

汚れがひどい衣類や素材によっては、洗剤量や洗濯時間の調整が必要なので、まとめ洗いの際には適量の洗濯物を投入するよう注意しましょう。

また、洗濯機には製品規定の洗濯容量が設定されています。洗濯容量を超えて、一度に多くの洗濯物を入れすぎると、洗濯機に負荷がかかって故障の原因にもなります。自分の使っている洗濯機の容量を頭に入れておき、洗濯時には適量を守ってください。

また、洗濯物が多ければ、比例して乾燥にも時間がかかります。洗濯物が効率よく乾かずに臭くなったり、シワがついてしまったりします。特に冬場や湿度が高い季節などは、まとめ洗いの量を調節して、少しずつ洗濯できるとベターです。

色柄物は分けて洗う

おろしたてのジーンズを洗ったときに、白いタオルが真っ青になっていた…という経験がある方は、意外と多いのではないでしょうか。特に、気に入っていたホワイト系の衣類に色が移ってしまうと、せっかくのきれいな服にムラのある色移りができて、着られなくなってしまうこともあります。

洗濯の基本ではありますが、色柄物は必ず分けて洗いましょう。ランドリーボックスにまとめてあるまとめ洗いでは、つい色柄物を分けずに洗濯機へ投入してしまいがちです。

色柄物は洗濯時に色が落ちやすく、他のものに色移りしやすい衣類です。色柄物を洗うときには単体で分けて洗うか、同じ色合いの衣類をまとめて洗えば、万が一色落ちしても気になりません。

酸素系漂白剤で殺菌・除菌をする

まとめ洗いでは、一度に多くの洗濯物を洗うので大幅な時短になりますが、長い時間放置された衣類は、菌や雑菌が繁殖しています。

通気性の良いランドリーボックスを使うことをおすすめしましたが、いくら通気性が優れていても、雑菌が繁殖しなくなるわけではありません。特に夏場などは、汗をかいているので特に菌が繁殖しやすく、注意が必要です。

そこで、一手間加えたいのが、酸素系漂白剤を使って、殺菌・除菌を行なうことです。酸素系漂白剤には、衣類についた汚れや菌、雑菌を分解する成分が含まれます。放置している間に衣類についた菌をしっかりと除去すれば、洗濯後に嫌なニオイが残ることもありません。

酸素系漂白剤の使用時は、必ず衣類のタグで洗濯表示を確認してから、適切な使用方法に従って使用してください。また、他の漂白剤や洗剤と混ぜて使用すると、衣類が傷んでしまう場合がありますので、混ぜて使わないよう気をつけましょう。

洗濯が終わったらすぐに干す

まとめ洗いで洗った洗濯物は、洗濯が終わったらすぐに干しましょう。洗濯物を放置しておくと乾きにくくなるので、洗濯後に放置せず、すぐに干して乾燥時間を短縮させましょう。

また、湿ったままで放置していると、洗濯物にカビや雑菌が繁殖していきます。特に夏場は湿度が高く、カビや雑菌の温床になりやすいです。洗濯が終わったらすぐに干しておくことで、カビや雑菌の繁殖を防ぎ、嫌なニオイを防止することができます。

また、脱水運転後に洗濯物が絡まった状態で洗濯槽内に放置していると、洗濯物にシワがつきやすく、シャツなどはアイロンをかけないとみすぼらしくなってしまいます。

洗濯後にすぐ衣類を伸ばして干せば、アイロンがけをしなくても素材によっては干したままの状態で着られるほど、きれいに乾いてくれますよ。乾燥後のアイロンの手間を省くためにも、洗濯が終わったら面倒くさがらずに、すぐに干してしまうよう習慣づけましょう。

忙しい一人暮らしでも効率的に洗濯しよう

たたまれたジーンズ

この記事では、一人暮らしの洗濯頻度について、衣類別の適した頻度や、洗濯にかける時間を時短できるコツについて、詳しく解説してきました。

  • 下着は着用後に都度洗うのがおすすめ
  • パジャマは数回着用してからでもOK
  • ズボンやスカートは着用して1回から数回程度で洗う
  • ニット類は汚れ具合に応じて洗う
  • 洗濯機の予約機能や時短コースを活用すると効率アップ
  • 乾燥時間の短縮には、浴室乾燥や除湿機、送風機がおすすめ
  • まとめ洗い時は雑菌の繁殖に注意して、通気性の良い場所で保管する

一人暮らしの洗濯では、衣類の種類や量によって適した洗濯頻度があります。洗濯機を使う際には、予約機能でタイマー設定をしておいたり、時短コースで洗い時間を短く済ませたりと、洗濯機の便利機能を上手に活用するのも時短のコツのひとつです。

まとめ洗いで洗濯の回数自体を減らせば、大幅な時短に繋げられます。仕事に家事にと忙しい一人暮らしでも、適した頻度と時短のコツを意識することで、洗濯にかける時間を効率的に縮められますよ。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

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