格安SIMを固定回線として利用することは可能なのでしょうか?
今まで自宅でインターネットを使おうと思うと、固定回線を利用する必要がありました。
しかし、現在は格安SIMの回線をモバイルルータを使って固定回線代わりに利用することが可能です。
「ネット回線の月額利用料を少しでも抑えたい」
「外出先で利用する機会も多い」
こうした悩みをお持ちではないですか?
この記事では、格安SIMを固定回線で利用する際のメリット・デメリットについて解説していきます。
格安SIMは大手のキャリアの回線に比べると利用料金が安く、最近では大容量のプランも展開されています。
上手く活用することで、一般的なネット回線よりも安くインターネット利用ができるのでおすすめです。
どのような人に向いた手法なのか、変更におすすめのタイミングはいつなのかなどについても解説します。
これから格安SIMを固定回線にしたいと考えている場合や、格安SIMを利用中だけどさらにネット回線の利用料も押さえたいと考えている人は、ぜひチェックしてみてください。
格安SIMは固定回線代わりにできる?
格安SIMは固定回線代わりにできるのかどうか、おすすめの人はどんな人なのかについて解説していきます。
内容は下記の通り。
【格安SIMを固定回線変わりに利用出来るのか】
- 格安SIMを固定回線代わりにすることは可能!
- 格安SIMを固定回線代わりにしたほうがよい人の特徴
月々の携帯電話の利用料金を大きく抑えられる格安SIMですが、とにかく「スマートフォンの月額料金が安くなる」というところだけに着目していませんか?
格安SIMは大手の携帯電話会社の回線を一部借り受け、設備投資や人件費を抑えることで格安の料金プランを提供しています。
料金が安いことで「データ通信が不安定な場合がある」「大容量の通信には不向き」といったデメリットもありますが、うまく活用すればほとんど不便なく格安でスマホが使えるので人気です。
人によっては普通にネット回線を契約するよりも便利かつお得なので、気になる人は是非チェックしてみてください。
ひとつずつ詳しく解説していきます。
格安SIMを固定回線代わりにすることは可能!
結論としては、「格安SIMを固定回線代わりに利用することは可能」です。
ただし、格安SIMを固定回線代わりに利用する際には、「格安SIM自体のメリット・デメリット」について理解しておく必要があります。
格安SIMのメリット・デメリットは以下の通り。
【格安SIMのメリット】
- 料金が安い
- 料金体系がシンプル
- 電話無しのプランも選べる
【格安SIMのデメリット】
- 通信が不安定な時がある
- サポートは大手に比べると充実していない
- 5Gに対応していない場合が多い
料金が安い判明、通信速度や安定性に難点がある場合があります。
格安SIMを固定回線として利用する場合は、上記のような影響を受ける点は留意しておきましょう。
一方で、こうしたメリット・デメリットを踏まえたうえで利用すれば、普段使っているインターネット回線よりも便利かつお得に利用できるのでおすすめ。
具体的にどういった人におすすめの手法なのか、次項で詳しく解説します。
格安SIMを固定回線代わりにしたほうがよい人の特徴
格安SIMを固定回線として利用するのにおすすめなのは、主に以下のようなタイプの人です。
【格安SIMを固定回線として利用するのにおすすめな人】
- 動画やオンラインゲームをあまり利用しない
- 日中ほとんど家にいない
- 自宅でネットを使うのが自分一人
格安SIMを固定回線として利用する場合、一般的な光回線などとは違い通信容量に制限があります。
例えば、3GBのプランであれば、月に3GBを超える容量の通信を行うと速度が低下するなどして利用しにくくなるといった具合です。
そのため、YouTubeやNetflixといった動画サービスをよく利用する人は、通信量が多くなるので格安SIMを固定回線として利用するのに向いていません。
逆に、自宅でネットを利用するときはWebでの調べもの程度という人は、月々の通信量が少なく済むので格安SIMでも十分対応できます。
また、同様の理由でオンラインゲームをよくする場合なども通信量が多く、回線速度が重要なので向いていません。
さらに、家族でインターネットを利用する場合も通信量は多くなりがちなので、格安SIMの利用はやめておいた方が無難です。
自宅でネット回線を利用するのが自分だけの場合は、安いプランで利用可能になります。
最後に、日中ほとんど家にいないという人にも格安SIMを固定回線として利用するのはおすすめです。
こちらも通信量が少なく済むというだけでなく、モバイルルーターは持ち運びができるので外でも使えるためです。
あくまでインターネットの利用が少ない人というのが基本的な条件ではあるものの、光回線の料金を支払いたくないという人は、自身が上記のようなタイプかどうか一度考えてみてください。
もし当てはまるようであれば、格安SIMを固定回線で利用するのはおすすめです。
格安SIMを固定回線代わりにするメリット・デメリット
格安SIMを固定回線として利用する際の、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
解説内容としては主に以下のようになります。
【メリット】
- 月額料金や初期費用をおさえられる
- 工事の必要がない
- 固定回線代わりにできるプランが充実
- 障害対策としても有効
【デメリット】
- 通信速度が遅い
格安SIMはメリットとデメリットがはっきりしているのが特徴です。
向いている人には向いていますが、そうでない人にとっては利用するとストレスが溜まる部分もあるかもしれません。
逆に、デメリットを許容できる場合は、月々の料金を一般的なネット回線と比べて大きく抑えられる可能性があります。
そのため、格安SIMを固定回線として利用するならしっかりとメリット・デメリットを押さえておくようにしましょう。
デメリットを理解したうえで契約すれば、契約後に後悔する可能性を軽減できます。
ひとつずつ解説していくので、契約を迷っている人はぜひチェックしてみてください。
メリット1:月額料金や初期費用をおさえられる
まずは何よりも、格安SIMの最大のメリットは「料金が安い」ことです。
格安SIMはデータ容量ごとにいくつかのプランがあります。
普段の自身が利用している容量でプランを選んでいけば、月額料金を抑えれられるだけでなく快適な利用にも繋がります。
例えば、格安SIMのプランに3GBと5GBと10GBがあったとします。
普段はデータを2GB程度しか使っていないのに、10GBのプランに契約しても無駄が大きく、もっと料金を抑えられる機会を失っていることになります。
データ容量は大きければ大きいほど料金があがるので、普段の自身の通信量に照らし合わせてプランを選択することが必要です。
格安SIMの月額料金は500円~最大で10GB 3,000円程度のプランが一般的です。
一方で、速度などによっても変わってきますが、一般的なインターネット回線であれば容量無制限で5,000円以上かかります。
月々2,000円くらいの節約に繋がりますが、毎月10GB前後データを使う場合は、2,000円の差額であれば普通のネット回線を使ったほうがストレス無く利用できるかもしれません。
このように、格安SIMを選ぶ際には自身の毎月使っているデータ量を知ることから始めてみましょう。
特に、毎月データをあまり使わないのに普通のネット回線を契約している場合は、格安SIMへの変更を検討する余地があります。
◆格安SIMも、工夫次第で月額料金を節約することが可能です。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
メリット2:工事の必要がない
一般的なネット回線の場合は、モバイルWi-Fiでもない限りネット回線を引くための工事が必要です。
工事日程を決め、場合によっては順番待ちで開通まで1ヶ月待ちといった状況も考えられます。
しかし、格安SIMであればSIMカードが送られてくればすぐに利用可能です。
工事も必要ないので、業者との日付の打合せが不要で手間もかかりません。
あまりネットを利用しない人であれば、わざわざ回線工事をしなくとも格安SIMを使ってもよいでしょう。
ただし、「工事が不要」という理由だけで選ぶのはおすすめしません。
前述の通り、格安SIMには料金が安い代わりにいくつかのデメリットがあります。
工事不要で利用したい場合はモバイルWi-Fiなどもあるので、自身の利用状況や料金を天秤にかけて選ぶようにしてください。
メリット3:固定回線代わりにできるプランが充実
格安SIMは料金プランが分かりやすいのもメリットのひとつです。
月々に使用するデータ容量に応じてプランを選択することができるので、使用量を予測して最も使用量が近いプランを選択すればOK。
普段ほとんどネットを使わない人が、光回線の大容量プランを契約しても無駄な料金がかかってしまいます。
自身の使用量に応じたプランを選択できることは、料金を支払ううえでコスパが良くおすすめ。
また、格安SIMの料金プランには、解約時に違約金がかかるような縛りが無いことがほとんどです。
契約前にあらかじめ確認は必要ですが、基本的には現在の使用量に合わせてプランを選択し、変化があればプランもそれに合わせて変更すればOK。
気軽に試せてライフスタイルの変化などに合わせて変更しやすいというのも、格安SIMを固定回線として利用する際のメリットです。
メリット4:障害対策としても有効
また、普段使っているネット回線とは別に契約しておけば、いざという時の障害対策としても有効です。
昨今では大手キャリアにおいても通信障害が発生することがあります。
そんな時は、格安SIMを契約しておけばSIMカードを入れ替えるだけで利用することも可能。
障害対策程度の利用であれば月額1,000円程度のプランでも十分賄えだけでなく、ルーターなどの機器も持ち歩けば外出先でも使えます。
格安SIMと固定回線の違いを活かして、緊急時や通信障害の発生時のリスクヘッジとして所持しておくのもおすすめです。
デメリット1:通信速度が遅い
格安SIMの大きなデメリットは、通信状況が不安定になりがちという点です。
大手キャリアのサブプランを除いた格安SIMの場合、大手キャリアが持つ回線を一部借りてサービスを展開しています。
借りられる回線の量や幅が限られているため、回線速度が遅くなってしまうのです。
よく道路に例えられますが、例えばドコモが5車線の道路を持っていたとして、格安SIMはそのうちの1車線だけを借りて運営しているようなイメージです。
走っている車が少ない時は1車線だけでも問題なく走行できますが、混雑する時間帯や場所などでは走行量が多く渋滞が発生して遅くなるイメージです。
格安SIMはデメリット自体は少ないものの、この通信速度の遅さを許容できるかどうかがネックになります。
インターネットで調べ物をよくするという人は、ページ遷移にいちいち時間がかかるとイライラするかもしれません。
「安いから仕方ない」と割り切れる人や、そもそもの使用頻度が少ない人であれば格安SIMでも十分利用できるでしょう。
◆格安SIMを通信速度重視で選ぶ場合のおすすめは、こちらの記事でご紹介しています。ぜひご覧ください。
固定回線を格安SIMに変えるタイミング
固定回線を格安SIMに変えるおすすめのタイミングについて解説します。
主に以下の2点にあてはまる時は、格安SIMの使用も検討してみましょう。
【格安SIMに変えるおすすめのタイミング】
- 引っ越しのとき
- 外出先でデータ通信を使う頻度が増えたとき
もちろん、変えたいと思ったときに変えるのがおすすめですが、上記のような状況はネット回線を再検討するタイミングでもあります。
その理由についても解説するので、格安SIMの利用を迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
引っ越しのとき
引っ越しのタイミングは、固定回線を格安SIMにするのにおすすめのタイミングでもあります。
固定回線を引いている場合は、ネット契約を一度解約する場合が多いため、別の回線への変更が発生するためです。
「もともとインターネット回線を引いていたけど、あまり利用しなかった」という人は、この機会に格安SIMの契約を検討してみてはいかがでしょうか。
一度ネット回線を引いてしまうと、なかなか変更も面倒ですが、格安SIMは辞めようと思えばいつでも辞められます。
毎月の通信量がほとんど無い場合には、料金を安く抑えられる格安SIMは検討の余地があるのでおすすめです。
外出先でデータ通信を使う頻度が増えたとき
外出先でデータ通信を使う頻度が増えたときは、格安SIMの利用を検討してもよいでしょう。
格安SIMは機材と一緒に持ち運びもできるので、ポケットWi-Fiのように外でも固定回線として利用できるのです。
仕事用のPCなど、「外でデータ通信をする機会がある」と感じた人は、格安SIMに切り替えを考えてみてはいかがでしょうか。
固定回線の代わりになる格安SIMまとめ
この記事では、格安SIMを固定回線の代わりとして利用する際の、メリット・デメリットについてまとめました。
内容をまとめると以下のようになります。
【まとめ】
- 格安SIMを固定回線として利用可能
- 料金が安く工事不要で通信障害対策としても有効
- ネットをあまり使わない人向きで、速度が遅いデメリットがある
格安SIMは通信速度が遅かったり、通信容量に制限があったりはするものの、安い料金でネット回線が使用できるのが大きなメリットです。
自身の使用量に合わせてプラン選択ができるのでコスパが良く、普段からネットをあまり使わない人や使ってもネットでの調べもの程度の人にはおすすめ。
上手く活用すれば、通常のネット回線よりも年間で2万円以上の節約に繋がるので、自身に向いているかどうかを検討して利用しましょう。