冬の暖房器具といえばこたつ?それとも電気毛布?気になる電気代や注意点を解説!

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秋になり、肌寒さをおぼえるようになると、こたつや電気毛布等の準備をして本格的な冬に備える方もいるでしょう。暖房器具はさまざまな種類がありますが、近年は電気代も高くなってきている関係で、より慎重に選んでいきたいと考えるのは当然のことです。電化製品は、コスパや電気代、使用感など、トータルで判断していくと満足度も得やすくなります。ここでは、こたつと電気毛布に焦点をあて、その仕組みや他の暖房器具との電気代の比較、心地よく使用するためのポイントなどをご紹介します。

冬の主役、こたつと電気毛布の基本知識

こたつや電気毛布は、冬の暖房器具の主役と言っても過言ではないほど、多くの家庭で用いられています。まずは、こたつや電気毛布がなぜ温かくなるのか、その仕組みや特徴、選ぶ際に見ておきたいポイントを押さえておきましょう。

こたつとは?暖房の仕組みと特徴

電気こたつには、「掘りごたつ」と「やぐらこたつ」の2種類があります。掘りごたつは床を掘りこんで発熱体を設置するのに対し、やぐらこたつはテーブルの天板の下に発熱体を設置するのが特徴です。

やぐらこたつは、一般家庭で広く用いられており、こたつとして使用する季節のみ布団で覆って保温し、夏場は布団をはずして座卓として使えます。掘りごたつは、床を大きく掘り下げるか床を高上げする必要があり、いずれにしても家の設計段階で計画するかリフォーム工事で設置しなければなりません。しかし、熱効率が良い点や、椅子に座るように腰かけられることから、床へ座ることが負担になる方にも快適に使いやすいというメリットがあります。

こたつの発熱体の仕組み

こたつの発熱体には、赤外線を放出するランプ(主にハロゲンヒーター)が使用されているものと、石英管が収納されたニクロム電熱線に通電するタイプの2種類があります。

赤外線ランプの発熱体では、電力のほとんどが光に変換され、光とともに赤外線が放出され暖まる仕組みです。電源を入れるとすぐに暖まりはじめ、ハロゲンヒーターの寿命を迎えるまで安定的に放熱します。ただ、発熱体自体のサイズが大きくなりがちで、電球を使用するため衝撃にも弱いというデメリットもあります。

一方、石英管を収容しているタイプは、ニクロム電熱線という部品に通電して暖まる仕組みです。暖まり始めるまでに数十秒ほど時間がかかりますが、遠赤外線の放出性能に優れている点が特徴とされています。

こたつが温度を調節する仕組み

簡単な操作でこたつの温度を調節できるのは、サーモスタットやマイコンが内蔵されているおかげです。サーモスタットが内蔵しているこたつの場合、2枚の金属板で構成されたバイメタルが一定の温度以上になると形状を変化させてオンオフを管理します。一方、マイコンが内蔵されているタイプは、サーミスタという温度を検出する部品が働いてマイコンを制御し、オンオフを管理します。こたつ内部での温度変化がなめらかな点が特徴です。

電気毛布とは?暖かさの源と特徴

電気毛布は、主に布団をあたためるために利用されます。そのため、こたつのように長時間用いるものではなく、布団に入る少し前に電源を入れて就寝時にはスイッチを消すのが一般的です。

電気毛布には、敷き毛布と掛け敷き両用、膝掛けタイプがあります。いずれも構造は同じですが、サイズは掛け敷き両用の方が一回り大きい点が特徴です。電気毛布の中には電熱線が入っており、その電熱線に電気が通って暖かくなります。

選ぶ際のポイント:サイズ、素材、機能

こたつや電気毛布は、サイズや素材、機能に着目して選びましょう。

こたつを選ぶ際に見ておきたいポイント

こたつは、家族みんなで囲うことも多いため、家族の人数や一緒に使う人数に適したサイズを選びましょう。こたつには、長方形・正方形・丸形などがあります。4人以上で使う場合は長方形や丸形のものが使いやすいです。ただし、丸形のものは案外テーブルの脚と脚の間が狭く、邪魔になってしまうことも。楕円タイプなら、脚が邪魔になる場所を避けて座りやすくなるでしょう。

人数に応じたこたつのサイズとは

天板の一辺が65cm~75cm程度の正方形のこたつは、1人暮らしにちょうど良いサイズです。2人暮らしの場合は、もう一回り大きいサイズの方が快適に使えるでしょう。さらに、3人になると、幅120cm以上、奥行き80cm以上のものが快適です。

また、こたつは、定番とも言える「ロータイプ」のものと、椅子に座って使える「ハイタイプ」があります。ロータイプは床に座ることとなるため、寝転んだり足を伸ばしたりと色々な姿勢でくつろげるというメリットがあります。一方、ハイタイプは、椅子での生活に慣れている方に選ばれやすい形です。床からの立ち座りよりも、椅子からの立ち座りの方が足腰への負担が少ないため、高齢者にもよく選ばれます。近年は、自宅で仕事をする人も増えており、デスクワークを快適にする上でも役立つでしょう。

デザインや機能も大事

意外と長い間、活躍してくれるこたつは、デザインにも着目したいところです。布団の柄を変えるのも良いですが、こたつの天板や素材そのものに着目して自分好みのものを見つけてみてはいかがでしょうか。

数はあまり多くありませんが、こたつの中には脚の高さを変えられるものや無駄な電力消費を押さえる機能を備えたものもあります。

電気毛布を選ぶ際に見ておきたいポイント

電気毛布は、目的に合うサイズ・機能を見ることが大切です。まずは、基本的なチェックポイントを見てみましょう。

大きさ、肌触り、機能

就寝時に用いる電気毛布には、掛け敷き両用と敷き毛布の2種類があります。さらに、メーカーや製品による違いもあるため、ベッドと体の大きさに合うサイズかどうか確認しておきましょう。長方形タイプのものなら、足元までしっかり暖めやすいです。

電気毛布の素材はポリエステル、アクリル、フランネル、コットンなどがあります。膝掛けタイプのように、直に掛けて使うものは手触りの良いものを選ぶと心地よさも増すでしょう。

温度調節については、多くの場合、自分で設定した温度を保つようになっているものが一般的です。しかし、中にはセンサーで室温をはかり、自動で温度調節できるものもあります。さらに、タイマー機能がついているものなら、電源の切り忘れの心配がなく、暑すぎて途中で起きてしまうといった心配もなくなるでしょう。

アウトドアで使いたい場合

寒い時期のキャンプに、電気毛布があるととても快適になります。電気毛布の多くは、電源コードを挿して使いますが、一部のものはUSB充電式になっているため、その場合は充電さえしておけば電源がなくても使うことが可能です。これは、アウトドアシーンに限らず、室内での利用にも重宝する場合があります。ベッドの位置がコンセントから遠い場合などは、充電式の電気毛布が便利でしょう。

電気代の比較:こたつと電気毛布、どちらがお得?

電化製品の使用にあたり、忘れてはならないのが電気代です。製品自体が安価でも、電気代が高くなりすぎれば利用を躊躇してしまうかもしれません。こたつと電気毛布の場合、家計に与える電気代の負担はどのくらいになるのか、その目安を見てみましょう。

こたつの電気代の実態

こたつは、暖房器具の中では比較的電気代が安いとされています。消費電力や温度設定等にもより、100W~600Wくらいだとされており、特に300W~600Wになるケースが多いようです。

仮に、450Wの消費電力で1時間こたつを使用した場合、電気代の目安は14円程度となります。ここで注意が必要なのは、こたつは常に同じ消費電力を必要としない、ということです。こたつが最も多くの電力を必要とするのは、スイッチを入れて暖まるまでの間です。その後は、暖かい状態をキープするために自動で出力が調整されることとなり、電源を入れた直後に比べると消費電力はかなり落ちます。したがって、実際のところは1時間あたり2円~4円程度に抑えられることが多いです。

だからといって、短時間の外出時にこたつを切らなくても良いわけではありません。確かに、スイッチを再度入れると消費電力が一時的に多くなるかもしれませんが、そもそもこたつは布団に覆われているぶん保温効果もあり、スイッチを切った直後に冷えてしまうことはないのです。火災のリスクも考えて、使わないときはスイッチオフを習慣づけましょう。

電気毛布の電気代の実態

電気毛布を使用した際の電気代は、メーカーや温度設定によって変わってきます。電気毛布の温度設定は、「弱」や「強」などと表されることが多く、一般的に「弱」は約21度、「強」は約53度くらいになります。当然ながら、「強」設定の方が「弱」設定よりも多くの電力を必要とし、そのぶん電気代も高くなります。

一般的に、電気毛布は、就寝前に布団をあたためておき、就寝時には電源オフにするか「弱」設定にすることが推奨されています。温度を高くしたまま眠りについてしまうと、低温やけどのリスクもあるため注意が必要です。

仮に、就寝40分前に「強」設定で電源を入れ、就寝時に「弱」に変えて8時間寝た場合の電気代は約4円~5円です。したがって、1ヶ月(30日)の電気代は約120円~150円程度になります。

他の暖房器具との比較:ホットカーペットやエアコンは?

暖房器具には、ホットカーペットやエアコンといった選択肢もあります。こたつや電気毛布はさほど電気代が高くない暖房器具ですが、その他のものと比べるとどのくらい違うのでしょうか。できるだけ電気代を抑えたい方は、ホットカーペットやエアコンの電気代も把握しておきましょう。

エアコン暖房の電気代の目安

エアコンの暖房は、冷房よりも外気との寒暖差が大きく電気代も高くなりやすいとされています。平均としては、1時間あたりの電気代は12円程度。ただし、製品や外気との寒暖差、部屋の大きさなどで大きく上下するため注意しましょう。広い部屋向きのモデルなら、1時間の電気代が80円を超えることもあります。

実際、真夏の昼間や真冬の明け方・夕方などは家庭で使用される消費電力全体の半分以上を占めることもあり、電気代が大きく変わる要因です。

ホットカーペットの電気代の目安

ホットカーペットの電気代は、メーカーや製品による差だけでなく、その大きさも影響してきます。1畳用の小さなものと、3畳用などの大きなものとでは消費電力が全く違うため、その点も考慮して検討しましょう。

2畳用のホットカーペットの電気代の目安は、1時間あたり6円~9円程度です。エアコンよりは電気代を抑えることができますが、電気毛布やこたつよりは高くなることが分かります。

安全に快適に! 電気毛布の注意点とケア方法

電気毛布は、製品自体の価格や電気代が安価で、スイッチを入れるだけという簡単な操作で体を暖めてくれる、メリットの多いアイテムです。しかし、使用時には注意点もあり、気持ちよく使うためにはメンテナンスも欠かさないようにしましょう。

電気毛布の使用時の安全対策

電気毛布の主な注意点は、脱水症状や低温やけどなど、電源を入れたまま眠ることで起こる事故です。布団に入ったばかりの段階では、ポカポカと暖かく心地よくても、そのまま寝入ってしまうと大量の汗をかくほどの温度になってしまいます。また、長時間同じ部位に電気毛布が当たることで、低温やけどを起こしてしまう可能性もあり注意が必要です。「電気毛布くらいでやけどはしない」と思われるかもしれません。しかし、低温やけどは44℃~45℃くらいで起こりやすいとされており、低温やけどを起こすと肌がヒリヒリするなどのダメージを負います。

電気毛布を安全に使用するために、布団に入る少し前からスイッチを入れておき、暖かく快適な状況を作っておきましょう。そして、布団に入る時に、スイッチを切ることを忘れずに。「弱」設定でも、低温やけどのリスクはゼロではないため、安全のためにもスイッチオフが無難です。

もし、スイッチの切り忘れが心配な場合は、タイマーが設定できるものを選びましょう。

洗濯やメンテナンスのポイント

寝具は、定期的に洗って衛生面を保つことも重要です。そのためにも、新しく電気毛布を購入する際は必ず洗濯できるかどうかを確認しましょう。現在販売されている電気毛布の多くは洗えるようになっていますが、商品によっては洗濯のしかたに細かな決まりごとがある場合も見られます。

現在の洗濯表示は、少し前のものと異なります。今現在使用している電気毛布の洗濯表示を見る場合は、その点も踏まえてチェックしましょう。

洗える電気毛布の場合、洗濯機での洗濯ができるものかどうかの確認も大事です。表示や取り扱い説明書をよく確認し、メーカーの指定する方法を守りましょう。電気毛布は、手洗いでも十分に清潔を保つことが可能です。手洗いをする時は、四つ折りの状態にして洗濯桶に水をはり、おしゃれ着用の洗剤を入れて20回程度押し洗いをしましょう。洗剤がしっかり流れるまで水を替えながらすすぎ、浴槽の縁にかけてタオルで水気をとりましょう。その後、風通しの良い場所に陰干しして十分に乾燥させます。

乾燥機が使用できるかどうかは、製品によります。電気毛布のような注意の必要な製品は、乾燥機の使用で壊れてしまうケースもあるため注意が必要です。

心地よい使用のためのアドバイス

就寝時に電気毛布のスイッチをオフにする理由は、低温やけどや脱水症の防止以外の目的もあります。それは、健康的な睡眠を妨げないことです。本来、私たちの体は、夜に体温が最高値になり下がり始めるタイミングで眠くなります。眠っている間の体温は最低値になり、その後また徐々に上昇し、起床するのが自然な現象です。つまり、体温の上昇や低下は健康な睡眠の鍵でもあり、これが阻害されると睡眠の質を落としてしまう可能性もあります。

眠っている間にも電気毛布のスイッチをオンにしたままにしておくと、布団の中が暑くなりすぎて体温の低下がスムーズに行えなくなり、睡眠の質が悪くなる可能性があるため注意が必要です。

まとめ

こたつや電気毛布は、暖房器具の中でも電気代があまりかからないことから、多くの家庭で使用されています。エアコン等の暖房費が気になる方は、こたつや電気毛布を上手に活用しながら節電に励んでみるのも良いでしょう。電化製品を取り扱うお店だけでなく、ホームセンター等でも気軽に購入しやすいため、冬季の電気代を抑えながらできるだけ快適に過ごしたい方は取り入れてみてはいかがでしょうか。より快適に使用するために、サイズや質感、機能も重要です。価格やデザインだけにこだわるのではなく、自分のライフスタイルや用途に応じたものを選びましょう。

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