食洗機への食器の入れ方はどうすればいい?洗い残しがない正しい洗い方を解説

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ビルトイン食洗機の横に座る女性

食洗機には製品ごとに正しい食器の入れ方があります。取扱説明書で食器の入れ方をチェックして正しい入れ方をしないと食洗機の故障や食器類の破損に繋がる可能性があります。

製品によっては、ホルダーが付属しているものや、カゴ・小物トレイなど、あらゆる食器をキレイに洗うための機能が搭載されているものもあります。各製品の取り扱い説明書を確認し、正しく食器を入れて洗い残しのないようにしていきましょう。

この記事では、食洗機への正しい食器の入れ方 や食洗機に入れるときの注意点、食器が入れやすいおすすめの食洗機を紹介していきます。

食洗機への正しい食器の入れ方

食洗機のイメージ画像

食洗機で洗い残しなくキレイに食器を洗い上げたい時は、食器の入れ方にも注意が必要です。食洗機の中の食器に満遍なく洗剤や水がいきわたるようにするための入れ方やコツを説明していきます。

容量以上に入れすぎない

食洗機には容量が決まっています。その容量以上に食器を入れるとキレイに洗えないだけでなく、食器の破損、さらには食洗機の故障にも繋がる可能性があります。

洗い物が多い場合はその分を手洗いにするか、食洗機を2回回すかなどの対応をして、容量以上の食器を入れることは避けましょう。目安となる食器の点数は、取扱説明書やWebサイトの製品紹介ページなどに記載があるので、予めチェックしておきましょう。

汚れた面は下向きに設置

食器の汚れている面は下向きに設置しましょう。基本的に下から噴射してお湯が出るので、汚れた面を下に向けることで落ちやすくなります。また、洗った後の水が食器の中や底に溜まりにくくなり衛生的です。

食器かごのピンなどを上手に使って下向きかつ少し斜めに傾けてセットすることで噴射のお湯が当たりやすくなりキレイに洗えます。

お椀などは斜め下向きに

汚れた面を下向きにするのと同様でお椀などの食器も斜め下向きに設置することがおすすめです。上向きにすると、汚れが落ちない上に、糸底や食器内部に水が溜まってしまうこともあります。ピンに沿って斜め下向きにセットし、水を溜まらないよう注意しましょう。水が溜まってしまうと、完全に乾燥できない場合もあり、二度手間です。

そして食洗機の中で、お皿同士が重なりすぎていると、すべての食器にお湯や洗剤が行きわたらず、キレイに洗えないことがあります。ちゃんと遮るものがないか確認してながら置きましょう。

大きいものは最後に入れる

食洗機に食器を入れる時、大きい食器や調理器具は最後に入れるようにしましょう。大きなお椀、ボウル、鉢などは細かい食器を入れ終わった後に最後に上から被せるようにしていれていきます入れる時に無理に押し込むと破損に繋がりますので、食器点数には余裕をもって入れるようにしてください。

さらに二段になっている食洗機かごの場合は、上部のかごの直下に大きな鍋を置いてしまうと上かごのものが洗えなくなってしまうので別で洗うのがおすすめです。

食洗機への鍋の入れ方

食洗機への鍋の入れ方

食洗機で鍋を洗う際は、まず大きな食べ残しを手で取り除いてから、鍋を底が下になるようにしてラックに配置します。大きい鍋は下のラックに、小さい鍋やフライパンは上のラックに置くと良いでしょう。配置するときは、他の食器と干渉しないようにスペースを空けて、水と洗剤が鍋の表面にしっかり届くようにします。鍋の材質に合った洗剤を選び、適量を使用することが大切です。

また、汚れの程度に合わせて洗浄メニューを選ぶことも重要です。ただし、木製のハンドルが付いている鍋や特殊なコーティングが施されている鍋は、食洗機使用が推奨されていないこともありますので注意が必要です。これらの手順を踏むことで、鍋を効率的かつ安全に洗うことができます。

参考動画

この動画では、食洗機を効率的に使うための5つのポイントが説明されています。主な内容は、(1)大きな食器から入れる、(2)下段の食器は立てる、(3)小皿は最後に隙間に入れる、(4)センターノズル周辺は開ける、(5)湯溜まりを作らないようにセットする、というものです。これらのポイントを意識することで、食器の汚れがよく落ち、食洗機の容量を最大限に活用できるとのことです。

食器の大きさ順にセットする

まず最初に、食洗機の中で一番大きな食器から入れていくことが重要です。今回の動画では直径23センチの皿が最大でした。大きな食器から入れることで、後から小さな食器を隙間に上手く収められるようになります。

下段の食器は立てる

次に、下段に入れる食器は立てるのがポイントです。寝かせるのではなく立てることで、食器の内側に洗浄水が行き渡りやすくなります。ボールやグラスなどは食洗機の爪を利用して立てて固定できます。ただし、食器と食器の間に少し隙間を空けることが大切で、密着しすぎるとうまく洗えません。

小皿は最後に隙間に入れる

小皿は大きな食器を入れた後の最後に、残った隙間に立てて入れるのがよいでしょう。小皿のセット位置は決まっていますが、最後に入れることで食洗機の空間を効率的に使えます。

センターノズル周辺は開ける

センターノズルの周辺はできるだけ開けておくことが重要です。この部分を食器で覆ってしまうと、センターノズルから出る洗浄水が行き渡らず、うまく洗えません。思い切って開けた方が汚れ落ちがよくなります。

湯溜まりを作らないようにセット

最後に、茶碗やグラスなどの底の形状に注意して、湯溜まりを作らないようにセットすることがポイントです。食洗機には斜めにセットできる爪が設けられているので、これを利用して斜めに立てれば湯溜まりを防げます。

食洗機に入れるときの注意点

食洗機のイメージ画像

食洗機に食器を入れる時の注意点を紹介していきます。製品添付の説明書通りに入れないと食洗機自体の故障はもちろん、キレイに洗えなかったり、食器が破損したりする可能性があるので、注意点を守って正しく使用しましょう。

食洗機に対応可能かチェック

まずは食器が食洗機対応であるかを確認することが必要です。デリケートな素材や小さく軽いもの等は、食洗機では洗えないことがあります。

  • 漆器
  • 銀・アルミ・錫・銅製のもの
  • 金・銀メッキのもの
  • 金箔・上絵付き陶磁器
  • 高級ガラス食器
  • プラスチック製の食器等

上記のような熱に弱いもの、温度変化に弱い物、衝撃に弱いものを入れてしまうと、酸化・変色・サビの発生・剥がれなどに繋がり、ガラス製品などは曇りの原因にもなります。プラスチックなど熱に弱い食器は、ヒーターや高熱の湯に触れて変形する可能性があるため要注意です。

しかしプラスチック製品などはその商品の耐熱温度などにより食洗機に入れても可能なものもありますので、商品の説明書をチェックしましょう。また食器の耐熱温度に対して、お湯の温度が問題ないかを確認しておくことも必要です。洗浄コースなどによって、洗浄湯の温度が変わる場合もあります。

また食洗機には食洗機専用の洗剤があります。食洗機用の洗剤は食洗機であらうことを前提として作られており、漂白成分や洗浄成分も通常の洗剤より強力なものでできているため、洗浄力が高いのです。さらに食洗機用の洗剤は泡立たないようにできています。台所用の洗剤を食洗機に入れると、過度な泡立ちが原因で故障に繋がります。食洗機を利用する際は、必ず専用の洗剤を使用してください。

食洗機の洗剤の形状いにも、粉末、タブレット、ジェルなどの種類がありますので、使いやすい目的に合ったものを選択すると良いでしょう。

おすすめの食洗機用洗剤は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。

様々な食器を洗うことができる食洗機ですが、実は哺乳瓶も食洗機で洗うことができます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ピンに沿って食器を並べる

食洗機には最初から備え付けてある取り外し可能なピン、または後付けできるピンが付いています。これは食器が重なりづらいように並べやすくするために用意されているものです。そのピンにはグラス、コップ、皿、お椀などの食器がかけられるようになっています

ピンとピンの幅は食洗機で食器がキレイに洗えるよう、お湯の噴射が満遍なく届くように設置してありますので、ピンに沿って食器を並べるように配置してくださいピンの配置を無視して入れ込むことでお湯の噴射が届かなくてキレイに洗えなかrったり、軽い食器だと食洗機内で飛んでしまうこともあり得ます。キレイに破損なく洗うためにも食洗機のピンに沿って食器を並べましょう。

汚れがひどいものは予洗いする

あまりに汚れがひどい食器は、予洗いしてから食洗機で仕上げ洗いという手順がおすすめです。汚れの種類でいえば油汚れや、食べ残しの汚れ、こびりついた汚れなどは食洗機でそのまま洗うと洗い残しの発生に繋がります。さらにこびりついた汚れや食べ残しが残さいとしてフィルターに溜まりやすくなるため、お手入れも面倒です。

食べ残しはキッチンペーパーなどの紙で取り除き、こびりつき汚れや焦げつき汚れは、水洗いやつけ置きなどの前処理をしてから食洗機に入れるようにしてください。ポイントとしては、通常手洗いする時にもなかなか取れない汚れは前処理、前洗いが必要だということです。

細かいものは専用かごなどを利用する

小さい物、細かい物は食洗機に直接突っ込まず、専用カゴなどを利用して使いましょう。例えばスプーン・フォーク・箸などは食洗機にもともと付属しているカトラリーホルダーに入れましょう。

さかずき、子供用の食器セット、お弁当の仕切りなどの小さく重量の軽い食器は噴射の水圧で食洗機内を飛んでしまう可能性がありますので、別売りの専用カゴを利用することをおすすめめします。食洗機の機種によってはもともと小物類専用のホルダーが付いてくる製品もあります。

食器が入れやすいおすすめの食洗機

食洗機のイメージ画像

食洗機も各メーカーから大きさや機能が工夫されたものが多数製品化されています。その中でも「食器が入れやすい」と評判な食洗機を紹介していきます。

パナソニック NP-TZ300

パナソニック NP-TZ300は食器が入れやすい食洗機としておすすめです。

まず食洗機の食器収納容量が大きく、40点(約5人分)の食器がセット可能。広々とした庫内なので、一度に多くの食器を洗えることはもちろん、収納しやすいというメリットがあります。さらに「ちょこっとホルダー」や「リバーシブルエリア」を活用することで、洗いたいものに合わせてカゴの仕様を変えることが可能です。

◆ちょこっとホルダー

ちょこっとホルダーとは、軽量の小さいシリコンカップや弁当用小物などをセットして蓋をできるカゴで、水圧で飛んでしまう心配ありません。入れたいものの形に応じて、2通りの使い方ができるもので、弁当箱などの軽いものをしっかりと固定してくれます。ただし、セットの仕方や食器・調理器具類の形状により、入らない場合があるので注意が必要です。

◆リバーシブルエリア

通常はボトルやグラスをセットできるようになっている部分のカゴを反転させると、フルフラット仕様になり、鍋などの調理器具も入れやすい仕様に変身。さらに付属のプレートホルダーを取り付けると、約34 ㎝の長皿も5枚(上段4枚・下段1枚)セットできるようになる便利なスペースです。

パナソニック NP-TSP1

パナソニックからもう一つ、パナソニック NP-TSP1が食器の入れやすい食洗機として評判が高いようです。ドアが上に開く「リフトアップオープンドア」の食洗機なので無駄なスペースなく設置できるのもポイント。

このパナソニックNP-TSP1は非常にスリムな設計ですが、一度の約4人分の食器をまとめて入れられるので収納力は抜群です。さらに洗いたいものに合わせて食洗機内のカゴを調整できる可動式の中段カゴがセットされていて、小物や軽量のものも水圧で飛ばないように洗える仕様になっています。

長いピンでが付いている箇所にはロンググラスやマイボトルもセットしやすく食器も倒れづらいよう設計されており、奥までしっかり洗えます。また小物入れは着脱式になっており、使用しない時は取り外してさらに広く庫内を使うことが可能です。

パナソニックの食洗機の特徴は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。こちらの記事もぜひご覧ください。

シロカ SS-MH351

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シロカ SS-MH351は4〜5人分の食器36点を一度に洗える大容量。食器の出し入れもスムーズな広々庫内が特徴です。さらに上かごを外せば、27cmまでの大皿やある程度の大きさのフライパンも入れることが可能になります。

食器のサイズに合わせてセットできる上下2段カゴは、前述したように上段の取り外しが可能。そして小物入れ、小物トレイが装備されているので庫内の整理整頓がしやすい仕様となっています。

また、大きな食器を入れる際は、上段の取り外しだけでなく、皿立てガイドを倒すことが可能です。皿立てガイドの引っ掛け部をガイド受けから外したり、はめ込んだりするだけの簡単作業で、洗いたい食器に合わせた使い方ができます。

食洗機に正しく食器を入れて洗い残しのない仕上がりに!

食洗機のイメージ画像

食洗機でキレイに洗いあげるためには、第一に食洗機内に正しく食器を入れる事が重要です。食洗機内のカゴ、ピン、小物トレイ、小物入れなどを上手に活用して庫内の整理整頓をしながら食器を設置しましょう。

また食器を配置する時は斜め下向きにする、ピンに沿って食器を並べる、細かいものは専用かごなどを利用することがキレイに洗えるコツです。なお、油汚れや食べ残しの付いた食器、サビや焦げ付きなどの頑固な汚れは、予洗いしてから食洗機に入れて仕上げることで、洗い残しなく洗浄できるでしょう。

各製品の取扱説明書をしっかり確認して食洗機を上手に活用していきましょう。

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