哺乳瓶は食洗機で洗える?消毒にならない理由と乳首・乾燥のみの注意点、消毒の時期

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哺乳瓶は食洗機で洗っても大丈夫?正しい洗い方や消毒方法・除菌機能を解説

哺乳瓶を食洗機で洗うことはできます。ただし、食洗機で洗うのは「洗浄」までで、消毒の代わりにはなりません。洗う前に、次の3つを確認しておきましょう。

  • ①哺乳瓶本体が食洗機に対応しているか…哺乳瓶の説明書で、食洗機の可否と耐熱温度を確認します。パナソニックの卓上食洗機では、耐熱90℃未満のプラスチックは洗えないもの(60℃〜90℃未満は「低温」で運転)とされています
  • ②乳首は手洗いにする…パナソニックの取扱説明書では、ほ乳瓶の乳首は水流で飛ばされやすい「洗えないもの」に入っています
  • ③月齢に合わせて消毒する…消毒をいつまで続けるかに明確な基準はありませんが、ピジョンの助産師監修記事では生後3〜4か月ごろまでは消毒したほうがよいとしています

この記事では、食洗機で哺乳瓶を洗うときの注意点、食器乾燥機や「乾燥のみ」運転の考え方、消毒の方法と時期、除菌機能のある食洗機・乾燥器を順に解説します。食洗機そのものの入れ方は食洗機への食器の正しい入れ方もあわせてご覧ください。

哺乳瓶は食洗機で洗浄できるけど消毒はできない

哺乳瓶は食洗機で洗浄できるけど消毒はできない

食洗機で哺乳瓶は洗うことができます。しかし、洗浄はできるものの消毒はできません。食洗機には除菌機能があるモデルも出ているのになぜ?と疑問に思う方も多いでしょう。まずは「消毒」と「除菌」の定義の違いからお話ししていきます。

そもそも哺乳瓶の消毒が必要なのは、生まれたばかりの赤ちゃんの免疫力や抵抗力が大人より弱いためです。ピジョンの助産師監修記事では、赤ちゃんは生後3か月ごろから自分で免疫を作り始め、6か月ごろに大人の半分ほど、1歳で70%の免疫が備わるといわれていると説明しています。そのうえで、生後3〜4か月ごろまでは哺乳瓶や乳首を消毒したほうがよいとしています。

消毒は、赤ちゃんに害のない程度まで菌を殺して無力化させることです。一方で除菌とは、菌の量を減らすことを指しています。消毒をいつまで続けるかに明確な基準はなく、3〜4か月以降は赤ちゃんの発達に合わせて判断します。指しゃぶりをしたり物を口に入れたりするようになったら終了の目安になりますが、体調不良のときや梅雨・夏場は月齢に関係なく消毒した哺乳瓶を使うと安心です。迷うときは助産師に相談しましょう。

参照:ピジョン「哺乳びんの消毒ってやらなきゃダメ?いつまでやればいい?」(助産師監修)

食洗機の除菌機能も活用できる

食洗機の除菌機能も活用できる

食洗機の除菌は菌の数を減らすもので、消毒の代わりにはなりません。消毒はできませんが、除菌機能を活用すれば、洗った哺乳瓶を清潔な状態に近づけておくことはできます。消毒を卒業したあとは、食洗機での洗浄と乾燥でお手入れを済ませやすくなります。哺乳瓶を使う時期に食洗機を選ぶなら、除菌機能付きのモデルを候補にするとよいでしょう。

除菌機能を使えば菌をあらかじめある程度減らすことができるため、どの月齢・年齢のお子様がいる家庭でも、より安心して哺乳瓶や食器を使えるでしょう。

哺乳瓶を食洗機・食器乾燥機に入れる前の確認ポイント

哺乳瓶はパーツごとに、食洗機に入れてよいかが変わります。代表的な確認ポイントを表にまとめました。哺乳瓶や食洗機の機種によって条件は違うため、最終的にはそれぞれの取扱説明書に従ってください。

パーツ・使い方食洗機での扱い確認すること
哺乳瓶本体(ガラス・プラスチック)説明書で食洗機対応なら可哺乳瓶の耐熱温度。パナソニックNP-TZ500では耐熱90℃未満のプラスチックは洗えないもの、60℃〜90℃未満は「低温」で運転
乳首手洗いパナソニックの取扱説明書で「洗えないもの(飛ばされやすい軽いもの)」に記載
キャップ・フード・リング小物入れやネットで固定軽い部品は水流で飛ばされやすいので、かごの外に落ちないようにする
食器乾燥機・食洗機の「乾燥のみ」耐熱温度を確認して使用乾燥は消毒の代わりにならない。消毒が必要な時期は、乾かす前に消毒する

条件別にまとめると、次のようになります。

  • 生後3〜4か月ごろまで…食洗機または手洗いで洗ったあと、煮沸・薬液・スチームのいずれかで消毒する
  • 消毒を卒業したあと…食洗機で洗って乾燥まで任せてよい(体調不良のときや夏場は消毒すると安心)
  • 耐熱温度がわからない哺乳瓶…食洗機・乾燥機には入れず、手洗いにする

「乾燥のみ」運転の電気代や注意点は食洗機の乾燥のみを使用しても大丈夫?で詳しく解説しています。

参照:パナソニック NP-TZ500 取扱説明書

一般的な哺乳瓶のお手入れ

一般的な哺乳瓶のお手入れ

哺乳瓶のお手入れの基本は、洗浄と消毒作業です。食事に使った後の哺乳瓶は、菌が増殖しないうちにとにかく早く洗っておくことがポイント。一般的な哺乳瓶のお手入れ方法について解説していきます。

なるべく早く哺乳瓶を洗う

栄養分が豊富に含まれているミルクを注いだ哺乳瓶は、使用後に放置したり洗い残しがあったりすると、菌がどんどん増えていきます。使った哺乳瓶は、ブラシや専用スポンジなどでなるべく早く洗浄してしまいましょう。ガラス製の哺乳瓶はナイロン素材のブラシで、プラスチック製はスポンジブラシで洗うとベターです。口部分と底部分には特に汚れが溜まりがちなので、特に丁寧に洗います。洗い終わったら、洗剤が残らないよう念入りにすすぎ洗いをおこないましょう。

乳首は特殊な形状をしているので、洗うときは小型の専用ブラシがあると便利です。裏返せる部分は、破れない程度に裏返して洗っていきましょう。洗剤は台所用の中性洗剤でも、哺乳瓶用の洗剤でもどちらでも構いません。ちなみに哺乳瓶用の洗剤は、食品成分由来や香料不使用、保存料無添加などの配慮がなされ、すすぎ洗いが足りずに赤ちゃんの口に入ってしまった場合でも安全です。

消毒方法1:煮沸消毒

哺乳瓶の消毒方法には、「煮沸消毒」「薬剤消毒」「レンジ消毒」の3種類があります。どの方法で消毒しても問題ありませんので、自身に合う方法やライフスタイルなどに適した方法を選びましょう。まずは熱湯に哺乳瓶を浸けて消毒する煮沸消毒です。沸騰したお湯で3〜5分ほど煮ます。ジャム作りなどでも、長期保存するために瓶を煮沸消毒してから作ったジャムを入れますよね。

ガラス製の哺乳瓶は水から入れて沸騰してから3〜5分、プラスチック製の哺乳瓶や乳首は、火にかける時間が長いと変形するおそれがあるため、沸騰してから入れて3〜5分が目安です。中に空気が入るときちんと消毒できないので、お湯の表面に浮かないようしっかり沈めましょう。鍋肌に触れると変形することもあるため、お湯はたっぷり入れ、煮沸中は目を離さないようにします。引き上げるときは専用のトングがあると便利です。やけどに注意してください。

参照:ピジョン「哺乳びんの消毒ってやらなきゃダメ?いつまでやればいい?」(助産師監修)、ピジョン お客様サポート「哺乳びん・乳首の消毒・除菌」

煮沸消毒のメリットは、お湯を沸かすだけで特別な物は必要としないので、コストパフォーマンスに優れている点です。デメリットとしては、お湯を沸かしてから煮沸までの時間や手間がかかる点が挙げられます。

消毒方法2:薬剤消毒

続いての薬剤消毒は、市販されている消毒薬を使い、つけ置きで消毒する方法です。たとえばピジョンの「ミルクポン」は、溶液に1時間以上つけておくと消毒・除菌ができます。製品によって溶液の作り方やつけ置き時間は異なるので、必ず各製品の説明書に従いましょう。

ミルクポンの場合、作った溶液は24時間使用できるため、1日のうちで何回も消毒をおこなえます。つけ置きだけとお手軽な点はメリットですが、薬剤を購入し続けるコストがかかります。消毒液につけたまま保管すると、取り出すまでの再汚染を防ぐのにも役立ちます。消毒液のにおいが気になる場合は、軽くすすぐとよいでしょう。容器はすべてのパーツが浸る大きさのものを選びます。

参照:ピジョン お客様サポート「哺乳びん・乳首の消毒・除菌」

消毒方法3:レンジ消毒

最後に、専用ケースなどに水と哺乳瓶を入れて、電子レンジで加熱して蒸気で除菌する方法です。加熱時間とワット数は、ケースの説明書の指示を必ず守ってください。注意したいのは、哺乳瓶のメーカーによってはレンジでの除菌を認めていないことです。ピジョンは、すべての商品について電子レンジ除菌(電子レンジスチーム除菌)を不可としています。ピジョンの哺乳瓶や乳首は、煮沸・薬液・専用のスチーム除菌器で消毒しましょう。

鍋とお湯の準備をしなければならない煮沸消毒、溶液を作る手間がある薬剤消毒と比較すると、レンジ消毒では容器に水と哺乳瓶を入れるだけ。しかも消毒に使ったケースに入れたままで保存しておけるので、3つの方法の中ではいちばんお手軽かもしれません。

レンジにかけている間、赤ちゃんから目を離さなくて済みますし、消毒後もケースに入れたまま保管できるのがメリットです。デメリットは、専用ケースを購入するコストがかかる点と、加熱後のケースや中身が熱くなるためやけどに注意が必要な点です。

参照:ピジョン お客様サポート「哺乳びん・乳首の消毒・除菌」

哺乳瓶を食洗機で正しく洗浄する手順

何かとてんてこ舞いな育児中は、借りられる力は借りて少しでも楽をしたいところ。食洗機は高温のお湯と強い水流で洗うため、哺乳瓶のミルクかすなどを落とすのに役立ちます。ただし、乳首のように食洗機で洗えないパーツもあるので、パーツごとに分けて考えましょう。

哺乳瓶を食洗機で洗浄

哺乳瓶を食洗機で洗浄する際には、キャップやリングなどの軽い部品は小物入れやネットで固定します。軽くて小さなものは、そのまま入れると水流で飛ばされてしまうからです。乳首はパナソニックの取扱説明書で洗えないものとされているため、ブラシで手洗いしましょう。哺乳瓶本体は、口を下に向けて洗浄水が中まで届くように置きます。

また、他の食器の汚れなどが移ってしまうこともあるので、哺乳瓶を洗う際は単独で洗浄するか、汚れ物の少ない食器類と一緒に洗いましょう。洗浄後は汚れが残っていないかどうか、念のため目視で確認してください。汚れが残ったままだと、そのあと消毒しても十分な効果が得られません。哺乳瓶の底や乳首の先は汚れが残りやすいので、気になるときは専用のスポンジブラシで洗い直しましょう。

哺乳瓶を消毒

食洗機の除菌機能では哺乳瓶の消毒はできませんが、菌をできるだけ減らしておくことはできます。除菌機能が搭載されている食洗機であれば、ぜひとも活用しましょう。食洗機の除菌機能は、高温・高圧洗浄による除菌や、UVライトの照射による除菌などがあります。消毒が必要な時期は、食洗機で洗ったあとに、先ほどご紹介した3つの消毒方法のいずれかで、きちんと消毒をおこなってください。

除菌機能が付いている食洗機・乾燥機

除菌機能付きの食洗機は、哺乳瓶の洗浄以外でも役立ちます。例えば、シロカのUV除菌タイプには、水を使わずにUVライトだけを当てる専用コースがあり、スマートフォンケースやマスクなどの小物にも使えます。また、消毒を卒業したあとは、食洗機の洗浄と乾燥だけでお手入れを済ませやすくなります。賃貸で置き場所や工事が気になる場合は賃貸に置ける食洗機の選び方も参考にしてください。

ここでは、哺乳瓶の洗浄・除菌に使いやすい、除菌機能付きの食洗機2台と、哺乳瓶専用のスチーム除菌・乾燥器を1台ご紹介します。

パナソニック 食器洗い乾燥機 NP-TZ500

パナソニックの食器洗い乾燥機 NP-TZ500は、以前ご紹介していたNP-TZ300の後継にあたる卓上モデルです。パナソニックは、高温・高圧の水流で洗うストリーム除菌洗浄と、ナノイーXの送風による除菌をうたっています(「乾燥のみ」の運転は除菌の対象外)。

取扱説明書によると、80℃ですすぐオプションと、耐熱60℃〜90℃未満のプラスチック向けの「低温」オプションが選べます。プラスチック製の哺乳瓶は、耐熱温度に合わせてオプションを使い分けましょう。なお、乳首は同じ説明書で洗えないものとされています。

ナノイーX送風運転は、洗浄・乾燥のあとに庫内へ送風する機能です。消毒が必要な時期は、食洗機で洗ったあとに別途消毒してください。

標準収納容量40点(約5人分)
使用水量約9.9L
電源交流100V
外形寸法幅550mm × 奥行344mm × 高さ598mm
製品質量約20kg

参照:パナソニック NP-TZ500 取扱説明書、パナソニック NP-TZ500 商品ページ

◆パナソニックの食洗機の特徴は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

シロカ 2WAY食器洗い乾燥機 SS-MU251

シロカの食器洗い乾燥機 SS-MU251モデルは、タンク式と分岐水栓式のどちらでも使える食洗機です。賃貸住宅にお住まいの方でも、水道工事が不要ですぐに使用できます。先ほどご紹介したパナソニックのモデルよりもコンパクトな1〜3人用なので、哺乳瓶用として食洗機の導入を検討している方には使いやすいサイズ感です。

最高75℃の高温すすぎと高圧の360°洗浄で、しつこい汚れも洗い落とします。SS-MU251にはUVライトによる除菌機能があり、水を使わないUV除菌専用コースの「大物」モード(約90分)では、おすすめの使用例として哺乳瓶が挙げられています。ただし、UVライトが当たった面だけが除菌の対象なので、角度を変えたり裏返したりして全体に当てる必要があります。

標準収納容量16点(1〜3人用)
使用水量約6L
給水方式タンク式(手動給水)/分岐水栓式
外形寸法幅420mm × 奥行440mm × 高さ470mm
本体重量約13.5kg

参照:シロカ 食器洗い乾燥機 アドバンスシリーズ

◆シロカの食洗機については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

ピジョン 哺乳びんスチーム除菌・乾燥器 ポチット(POCHItto)

こちらは食洗機ではなく、スチーム除菌・乾燥機です。ボタン一つでスチーム除菌から乾燥まで全自動で行い、そのまま保管しておける手軽さが魅力。本体サイズは横幅約23cmとコンパクトなので、キッチンの空いたスペースに設置することが可能です。

除菌だけなら約12分、乾燥だけなら約45分、除菌から乾燥までは約57分で完了します。2022年2月にリニューアルした母乳実感哺乳びんの240mLサイズなら、同時に5本まで入れられるので、1日で使う哺乳瓶をまとめて除菌・乾燥できます。使えるのは耐熱温度100℃以上・煮沸可能なものです。

容量母乳実感哺乳びん240mLを最大5本
所要時間除菌 約12分/乾燥 約45分/除菌乾燥 約57分
サイズ幅230mm × 奥行256mm × 高さ344mm
重量約2.9kg

参照:ピジョン 哺乳びんスチーム除菌・乾燥器 ポチット 商品ページ

食洗機での洗浄と薬剤による消毒で哺乳瓶を正しくお手入れ

今回は、哺乳瓶は食洗機で洗ってもいいのかどうか、基本的なお手入れ方法から食洗機での洗い方、食洗機の除菌機能についてをご紹介しました。食洗機では哺乳瓶の消毒はできませんが、高温のお湯と水流でしっかり洗えます。哺乳瓶本体は耐熱温度を確認し、乳首は手洗いに。除菌機能付きの食洗機なら、洗浄後の菌を減らすこともできます。

消毒は生後3〜4か月ごろまでを目安に続け、その後は赤ちゃんの様子に合わせて判断しましょう。消毒を卒業すれば食洗機だけでお手入れを済ませやすくなります。育児や家事の手間が少しでも減ることを視野に入れて、導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

◆省スペースで設置できる導入しやすいスリムな食洗機は、下記の記事でも紹介しているので参考にしてください。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

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